JPS5842356Y2 - ボビンホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ボビンホルダーに関し、ボビンホルダーに支
持した紙管とボビンホルダーとの間の回転数差による紙
管とボビンホルダーとの摩擦によりボビンホルダーの紙
管挿入用溝が摩滅するのを防止することを目的として紙
管挿入用溝の溝底部に耐摩耗性板体を嵌入したことを特
徴とするものである。

紙管に糸を捲き付ける際に紙管をその両側から支持スる
ボビンホルダーは、中央に支軸挿入孔を有する盤状体の
一面に、紙管の端部を嵌合することのできる紙管挿入溝
を設け、政情に紙管の端部を嵌合することによって、紙
管をその両端から支持していた。

しかし、上記嵌合時に、紙管の径とボビンホルダーの紙
管挿入溝の径とは完全に一致せず、紙管が緩嵌合した状
態となっているために、紙管とボビンホルダーとの間に
回転数に差を生じ、そのため両者間に摩擦が生じ、その
結果紙管挿入溝は摩耗しボビンホルダーが正確に紙管を
保持することができなくなる欠点があった。

そこで耐摩耗性の板体を紙管挿入溝の溝底部に嵌入し耐
摩耗性を高めたのが本考案ボビンホルダーである。

次にその実施例を説明する。

１／Ｉｉ本考案ボビンホルダーで、中央に支軸挿通孔２
を、周縁に鍔部３をそれぞれ設ける。

鍔部３には糸係止用の切欠４を適宜数設け、鍔部３の一
面の切欠４の最奥よりも中心に近く環状に紙管挿入用環
状溝５を設ける。

紙管挿入用環状溝５には、間溝と平面形状が同様の環状
の耐摩耗性板体６を溝底１で嵌合する。

第５図に示す耐摩耗性板体６は不連続部７を有する環状
板体で全体がＣ字形をし、紙管挿入用環状溝５に同板体
６を嵌入するときには、不連続部７を若干押し広くよう
な状態にして嵌入するようにその直径を選択すれば、単
に清爽に同板体６を押し込むだけで同板体６の弾性によ
って同板体６は溝５内に強固に固定されることにな９、
脱落を十分に防止できる。

また上記の如く耐摩耗性板体６に不連続部を設けず０字
形として清爽に嵌合しても良い。

紙管８は上記、紙管挿入用環状溝５に端部を嵌合し、ボ
ビンホルダー１の支軸挿通孔２にクレードルアーム等の
支持ｇ［材を挿入することにより回転自在に支持される
。

紙管８上に糸が捲かれるときは上記の如く紙管はその両
側端をボビンホルダー１によって支持されているために
、常にボビンホルダー１と紙管８の端部とはモ接しボビ
ンの回転により両者は摩擦を生じている。

しかも、紙管８はは’ｙ１回限りの使い捨てであるのに
対してボビンホルダーは永久使用であるからその摩耗量
も大となるが、本考案にあっては耐摩耗性板体を清爽に
嵌合しであるために、紙管挿入用環状溝１５の摩耗は少
なく、紙管の保持を永く正確に行なうことができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図は縦断正面図、第３図は耐摩耗
性板体の平面図、第４図は第３図ＩＶ−ＩＶ線にかける
切断崩図である。 １・・・ボビンホルダー、２・・・支軸挿通孔、５・・
・紙管挿入用環状溝、６・・・耐摩耗性板体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央部に支軸挿通孔を有する盤状体の外周の一面に紙管
   挿入用環状溝を設け、前記盤状体の紙管挿入用環状溝の
   外側縁を鍔状体とし、該鍔状体に糸係止用切欠を設けて
   なるボビンホルダーにおいて、前記紙管挿入用環状溝の
   溝底部に耐摩耗性板体を嵌入してなるボビンホルダー。