JP2587204Y2 - 非磁性金属の分別装置 - Google Patents

非磁性金属の分別装置

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JP2587204Y2
JP2587204Y2 JP1992084386U JP8438692U JP2587204Y2 JP 2587204 Y2 JP2587204 Y2 JP 2587204Y2 JP 1992084386 U JP1992084386 U JP 1992084386U JP 8438692 U JP8438692 U JP 8438692U JP 2587204 Y2 JP2587204 Y2 JP 2587204Y2
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magnetic
conveyor belt
magnetic metal
belt
belt guide
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鉄哉 光野
宏 坪井
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富士車輌株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、固体混成物から非磁
性金属と他の非鉄物等を分離するための分別装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車や電気製品のスクラップなどの固
体混成物から、アルミニウムや銅等の非磁性金属を分離
する方法として、渦電流分離による方法があるが、この
種の渦電流を用いた分別装置としては、従来、特開平2
−218452号公報や特開平2−268845号公報
で提案されたものが公知である。
【0003】この提案の装置は、固体混成物を搬送する
コンベヤベルトと、そのコンベヤベルトを下向きに周回
させるベルトガイドを備え、そのベルトガイドの内側に
回転式のマグネットロータを設けており、このマグネッ
トロータによりコンベヤベルトの周回部に交番磁場を発
生させている。
【0004】上記の構造では、固体混成物がコンベヤベ
ルトの搬送中に交番磁場を通過すると、混成物中の導電
性のある非磁性金属に渦電流が誘導発生し、その渦電流
がマグネットロータが発生する磁場とは反対向きの磁場
を形成する。これにより、非磁性金属が電磁斥力及び推
力により固体混成物中の他の成分に比べて相対的に加速
され、ベルトの周回半径を越えて飛翔し、他の非鉄物と
分離される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記の分別
装置において、非磁性金属がコンベヤベルトの周回部か
ら飛翔する際、混在する非鉄物によってその飛翔が妨害
されたり、飛び出す非磁性金属との接触によって非鉄物
が非磁性金属と共に飛翔する場合がある。このため、分
離すべき非磁性金属と他の成分とが混じり合い、誤分別
が生じやすい問題がある。
【0006】このような誤分別を防ぐには、非磁性金属
に作用する電磁力を出来るだけ大きくする必要があり、
交番磁場を大きくするためマグネットを大きくし、その
結果マグネットロータの直径を大きくしたり、交番磁場
の周波数を増すべくロータに取付ける磁石の数を増加さ
せると、ベルトガイドのスペース拡大による装置の大型
化を招き、製造コストを増大させる不具合がある。
【0007】そこで、この考案は、マグネットロータの
直径拡大等を行なわずに非磁性金属に作用する電磁力を
増大でき、確実な分離を行なうことができる分別装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案の第1の手段は、固体混成物を搬送するコ
ンベヤベルトと、そのコンベヤベルトを下向きに周回さ
せるベルトガイドと、このベルトガイドの内側から外方
に向かって交流磁界を発生する回転自在のマグネットロ
ータとを備え、上記コンベヤベルトの周回位置近傍で上
記交流磁界により固体混成物中の非磁性金属に電磁斥力
及び推力を与える非磁性金属の分別装置において、上記
ベルトガイドの上方に、良導電性で非磁性材料から成る
磁束偏向部材を配置したのである。
【0009】また、この考案の第2の手段は、固体混成
物を搬送するコンベヤベルトと、そのコンベヤベルトを
下向きに周回させるベルトガイドと、このベルトガイド
の内側から外方に向かって交流磁界を発生する回転自在
のマグネットロータとを備え、上記コンベヤベルトの周
回位置近傍で上記交流磁界により固体混成物中の非磁性
金属に電磁斥力及び推力を与える非磁性金属の分別装置
において、上記ベルトガイドとマグネットロータの間
に、良導電性で非磁性材料から成る磁束偏向部材を配置
した構造を採用したのである。
【0010】
【作用】磁極間を導体が一定の相対速度をもって移動す
ると、導体中に渦電流が生じ、導体が磁極間の磁束を完
全に遮蔽する。すなわち、回転するマグネットロータ
と、そのマグネットロータの交番磁場に配置した導体と
が所定の速度以上で相対運動すると、導体内に渦電流が
流れて交番磁場の磁束と逆方向の磁束を誘起し、その結
果、交番磁場の磁束は導体で遮蔽され、その導体の外側
のみを通ることになる。
【0011】この考案の第1及び第2の手段において
は、良導電性で非磁性の磁束偏向部材を、コンベヤベル
トの周回位置の近傍に配置することにより、マグネット
ロータにより発生する磁束が上記偏向部材に遮蔽されて
コンベヤベルトの周回位置(非磁性金属の飛出し点)に
集中し、その部分に強い交流磁界が生じる。このため、
非磁性金属に強い渦電流が発生し、非磁性金属は強い電
磁斥力及び推力を受けてコンベヤベルトから飛び出し、
分離効果を上げることができる。
【0012】
【実施例】図1は、この考案の実施例を示している。図
において、1は、モータ2と連結した駆動側プーリ、3
は、中空の円筒形状に形成されたベルトガイドであり、
この駆動側プーリ1とベルトガイド3の間に無端状のコ
ンベヤベルト4が掛け回されている。このコンベヤベル
ト4は、上面がほぼ水平に配置され、その端部がベルト
ガイド3によって下向きに周回するように巻かれてお
り、駆動側プーリ1の回動により循環回動する。
【0013】上記ベルトガイド3の内部には、そのベル
トガイド3と同軸で回転するマグネットロータ5が設け
られている。このマグネットロータ5は、ベルトガイド
3とほぼ同じ長さの円筒形状で形成され、その中央部の
ロータ軸6が、上記駆動側プーリ1のモータ2とは別作
動するモータ7に連結されている。また、マグネットロ
ータ5の周面には、表面にN極を帯磁した複数の磁石8
と、S極を帯磁した複数の磁石9が所定間隔をおいて交
互に配置されており、このマグネットロータ5が回転す
ると、上記両磁石8、9の磁束によりベルトガイド3の
内側から外方に向かって交番磁場を発生するようになっ
ている。
【0014】一方、上記ベルトガイド3の上方には、良
導電性で非磁性材料から成る磁束偏向板10が設けられ
ている。この磁束偏向板10は、コンベヤベルト4やマ
グネットロータ5と同一の幅で形成され、そのコンベヤ
ベルト4の搬送方向及びベルトガイド3に接近離反する
方向に移動可能になっており、磁束偏向板10とベルト
ガイド3との間のすきまtは、搬送する固体混成物Aと
干渉しない範囲で出来るだけ小さく設定されている。
【0015】また、磁束偏向板10の先端部10aは、
コンベヤベルト4が下向きに周回する位置(以下材料飛
出し位置とする)11の近傍まで達するように設定さ
れ、ベルトガイド3の直上位置から磁束偏向板10の先
端部10aまでの長さL1 に対して、上記直上位置から
磁束偏向板10の後端部10bまでの長さL2 がはるか
に大きくなるように(L1 <<L2 )に形成されてい
る。
【0016】なお、図1の12は、分離した非磁性金属
や非鉄物等の回収箱である。
【0017】この実施例の分別装置は上記のような構造
であり、予め磁気選別機等によって強磁性成分を取除い
た固体混成物Aを、コンベヤベルト4上に供給し、駆動
側プーリ1を駆動させると、コンベヤベルト4が回動
し、固体混成物Aは材料飛出し位置11に向かって搬送
される。
【0018】この状態で、マグネットロータ5を高速回
転すると、ベルトガイド3の内側から外方に向かって交
番磁場が発生するが、このマグネットロータ5から発生
する磁束は、磁束偏向板10の内部に渦電流を誘起さ
せ、その磁束偏向板10により完全に遮蔽される。この
遮蔽された磁束は、磁束偏向板10の外側を通って収束
しようとするが、上述のように磁束偏向板10の長さが
1 <<L2 に設定されているために、マグネットロー
タ10の磁束は磁束偏向板10の先端部10aを通るよ
うに収束する。このため、磁束が材料飛出し点11に集
中し、その部分に非常に強い交流磁界が発生する。この
結果、コンベヤベルト4の材料飛出し点11で固体混成
物A中の非磁性金属Bに強い渦電流が発生し、大きな電
磁斥力及び推力が作用して、コンベヤベルト4から非磁
性金属Bが大きい放物線を描いて飛翔する。これに対し
て、非導電性の非鉄物Cには、渦電流が発生しないた
め、コンベヤベルト4から真下の回収箱12へ落下し、
非磁性金属Bと分離される。
【0019】図2は他の実施例を示している。この例で
は、ベルトガイド3の内部に偏心させてマグネットロー
タ5’を設け、そのマグネットロータ5’とベルトガイ
ド3の間に、円弧状に形成した磁束偏向板10を配置し
ている。
【0020】この磁束偏向板10は、良導電性で非磁性
の材料で形成され、ベルトガイド3やマグネットロータ
5’と同一の幅で形成されている。また、磁束偏向板1
0は、コンベヤベルト4の搬送方向及びベルトガイド3
と接近離反する方向に位置調整可能に設けられ、その先
端部10aが材料飛出し点11の近傍にくるように位置
決めされる。
【0021】上記の構造においても、マグネットロータ
5’から発生する磁束は磁束偏向板10により遮蔽さ
れ、材料飛出し点11に集中されるため、非磁性金属B
はその材料飛出し点11で強い電磁斥力及び推力を受け
て大きく飛翔し、分離効果を上げることができる。
【0022】なお、上記図2に示す実施例において、磁
束偏向板10を、平板で形成してもよい。
【0023】また、上述の各実施例では、磁束偏向板1
0をそれぞれベルトガイドの上方と内部に配置した例を
示したが、両者を同時に併用してもよく、これにより大
きな分離効果をあげることができる。
【0024】
【効果】以上のように、この考案は、マグネットロータ
の発生する磁束を遮蔽し、コンベヤベルトの周回位置に
収束させるようにしたので、非磁性金属に対してコンベ
ヤベルトの飛出し位置で大きな交流磁界を集中させるこ
とができる。したがって、マグネットロータを大型化せ
ずに、大きな電磁斥力及び推力を非磁性金属に作用させ
ることができ、低コストで正確な非磁性金属の分別を行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の分別装置を示す構造図
【図2】他の実施例を示す構造図
【符号の説明】
1 駆動側プーリ 3 ベルトガイド 4 コンベヤベルト 5、5’ マグネットロータ 8、9 磁石 10 磁束偏向板 11 材料飛出し位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B03C 1/23 - 1/253

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体混成物を搬送するコンベヤベルト
    と、そのコンベヤベルトを下向きに周回させるベルトガ
    イドと、このベルトガイドの内側から外方に向かって交
    流磁界を発生する回転自在のマグネットロータとを備
    え、上記コンベヤベルトの周回位置近傍で上記交流磁界
    により固体混成物中の非磁性金属に電磁斥力及び推力を
    与える非磁性金属の分別装置において、上記ベルトガイ
    ドの上方に、良導電性で非磁性材料から成る磁束偏向部
    材を配置したことを特徴とする非磁性金属の分別装置。
  2. 【請求項2】 固体混成物を搬送するコンベヤベルト
    と、そのコンベヤベルトを下向きに周回させるベルトガ
    イドと、このベルトガイドの内側から外方に向かって交
    流磁界を発生する回転自在のマグネットロータとを備
    え、上記コンベヤベルトの周回位置近傍で上記交流磁界
    により固体混成物中の非磁性金属に電磁斥力及び推力を
    与える非磁性金属の分別装置において、上記ベルトガイ
    ドとマグネットロータの間に、良導電性で非磁性材料か
    ら成る磁束偏向部材を配置したことを特徴とする非磁性
    金属の分別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の磁束偏向部材
    を、コンベヤベルトの搬送方向又はベルトガイドに接近
    離反する方向に移動可能としたことを特徴とする非磁性
    金属の分別装置。
JP1992084386U 1992-12-08 1992-12-08 非磁性金属の分別装置 Expired - Lifetime JP2587204Y2 (ja)

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JPH0648841U JPH0648841U (ja) 1994-07-05
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