JP2586826Y2 - 環状鉄心 - Google Patents

環状鉄心

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JP2586826Y2
JP2586826Y2 JP5990792U JP5990792U JP2586826Y2 JP 2586826 Y2 JP2586826 Y2 JP 2586826Y2 JP 5990792 U JP5990792 U JP 5990792U JP 5990792 U JP5990792 U JP 5990792U JP 2586826 Y2 JP2586826 Y2 JP 2586826Y2
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JP
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magnetic steel
core
annular
annular core
wound
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深 水嶋
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Tokuden Co Ltd Kyoto
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば誘導発熱ロー
ラ装置に使用する環状鉄心に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように誘導発熱ローラ装置は、回
転するローラと、その内部に配置された磁束発生機構と
によって主として構成されてあり、この磁束発生機構
は、固定された環状鉄心と、この環状鉄心に巻装される
誘導コイルとによって構成されるのを普通としている。
【0003】図4はこのような誘導発熱ローラ装置に使
用される環状鉄心の一例を示し、通常は磁性鋼板を巻回
して構成した巻鉄心Aを使用する。そしてその外周に誘
導コイルを巻回して磁束発生機構を構成するようにして
いる。この場合巻鉄心を使用する理由は、鉄心として環
状に構成するのが容易であるからである。
【0004】ところでこのような巻鉄心Aを使用する場
合、誘導コイルと巻鉄心Aの磁性鋼板とは同方向に巻回
されるので、磁性鋼板自身が誘導コイルの二次巻線とし
て作用するので、その巻回方向に高電圧を誘起し、絶縁
破壊を起こして短絡電流が発生する。この短絡電流によ
り巻鉄心Aが発熱してしまう。
【0005】これを回避するために図に示すように、巻
鉄心Aの円周上にスリットBを設けておく必要がある。
しかしこのようなスリットBを形成すると、巻鉄心A自
体の剛性が失われ、自重による軸心のたわみが大きくな
ってしまう欠点がある。
【0006】またこのようなスリットBを形成するため
には、まず磁性鋼板を環状に巻回したあと、これを樹脂
含浸および乾燥硬化してブロック化し、そのあと切断に
よりスリット加工する必要があり、極めて面倒な工程を
踏まなければならない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、短絡電流の
流れを阻止するためのスリットを形成する必要のない環
状鉄心を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、表面に絶縁皮
膜を有し、同じ長さとされてある磁性鋼板の複数を、そ
の一方の端縁を、得ようとする環状鉄心の内周長に相当
する長さにわたって均等にずらして積層し、その一方の
端縁から巻回して、外周面において、他方の端縁が均等
にずれるように環状としてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記のようにして構成された環状鉄心によれ
ば、この環状鉄心を構成している磁性鋼板は、その一方
の端縁は環状鉄心の内周面にあり、他方の端縁は、環状
鉄心の外周面にある。環状鉄心は複数枚の磁性鋼板を積
層して巻回してあるものであるから、1枚の磁性鋼板に
ついて考えれば、その一方の端縁と他方の端縁との間に
は、表面に絶縁皮膜を有する複数枚の磁性鋼板が存在し
ている。
【0010】この磁性鋼板の絶縁皮膜が、両端縁間を絶
縁することになり、その磁性鋼板は短絡電流が流れる閉
回路を形成することはない。これによって従来のような
スリットを形成する必要はなくなる。
【0011】
【実施例】本考案の実施例を図によつて説明する。図1
は本考案による環状鉄心1を示している。これは図3に
示すように、同じ長さLの磁性鋼板2の複数枚を厚さd
となるように、かつその一方の端縁を、得ようとする環
状鉄心の内周長に相当する長さMにわたって均等にずら
して積層する。そしてその一方の端縁から、巻心3を利
用してその周囲に巻回して構成されてある。各磁性鋼板
2は、その表面に絶縁皮膜が形成されてある。
【0012】巻心2は、得ようとする環状鉄心1の内径
(半径をrとする。)と同じ径のものを使用する。ここ
で磁性鋼板2の長さLを、{r+(d/2)}×2πと
し、長さMを2πrに設定しておくと、各磁性鋼板2は
図2に示すように環状鉄心1の円周を1回にわたって巡
るようになり、得られる環状鉄心1は、その内周の半径
がr、外周の半径が(r+d)となる。そしてその外周
において、各磁性鋼板2の端縁は、均等にずれてあらわ
れるようになる。なお図2中、4は環状鉄心2の内周
を、5は同じく外周を示す。
【0013】このように構成された環状鉄心1によれ
ば、これを構成している磁性鋼板2の一方の端縁と、他
方の端縁とは半径方向に沿って、距離dだけ離れて位置
するようになる。そして両端縁間には他の磁性鋼板2が
介在することになる。しかし各磁性鋼板2は、その表面
に絶縁皮膜が形成されているので、この絶縁皮膜が両端
縁間を電気的に絶縁する作用を呈し、各磁性鋼板2は閉
回路を形成しない。
【0014】そのため環状鉄心2の外周にコイルを巻回
し、そのコイルを交流電源によって励磁したことによっ
て各磁性鋼板2に短絡電流が流れようとしても、前記の
ように各磁性鋼板2は閉回路を形成していないことによ
り、短絡電流は流れることがない。すなわち従来のよう
なスリットを形成しなくとも、短絡電流の発生を阻止す
ることができるようになるのである。
【0015】ここで長尺の磁性鋼板を巻回して巻鉄心を
形成する場合は、その巻鉄心の軸心方向に磁束が通る関
係上、無方向性の磁性鋼板を使用する必要がある。しか
し本考案のような環状鉄心によると、所定の長さに予め
切断してある磁性鋼板を使用するので、方向性の磁性鋼
板を、環状鉄心1の軸心方向に方向性が沿うように積層
して構成することができるようになる。このようにすれ
ば磁気特性に優れた環状鉄心が得られるようになって都
合がよい。
【0016】なお図3の説明において、積層した磁性鋼
板2を巻心3の外周に直接巻回するものとして説明した
が、場合によっては、巻心3に予めガイド鋼板を1巻回
し、そのガイド鋼板に沿わせて、積層した磁性鋼板2を
巻回するようにしてもよく、これによれば巻回作業が簡
便となって都合がよい。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、外
周にコイルを巻回して使用する環状鉄心として、従来の
巻鉄心による環状鉄心のようにスリットを形成する必要
はなくなり、したがつてこの種環状鉄心を容易に構成す
ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】磁性鋼板の巻回状態を示す正面図である。
【図3】磁性鋼板の積層状態を示す正面図である。
【図4】巻鉄心の斜視図である。
【符号の説明】
1 環状鉄心 2 磁性鋼板 4 内周面 5 外周面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に絶縁皮膜を有し、同じ長さとされ
    てある磁性鋼板の複数を、その一方の端縁を、得ようと
    する環状鉄心の内周長に相当する長さにわたてって均等
    にずらして積層し、その一方の端縁から巻回して、外周
    面において、他方の端縁が均等にずれるように環状とし
    てなる環状鉄心。
JP5990792U 1992-07-09 1992-07-09 環状鉄心 Expired - Lifetime JP2586826Y2 (ja)

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JPH0611306U JPH0611306U (ja) 1994-02-10
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