JP2586388Y2 - 旋回予混合装置 - Google Patents

旋回予混合装置

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JP2586388Y2
JP2586388Y2 JP1992083914U JP8391492U JP2586388Y2 JP 2586388 Y2 JP2586388 Y2 JP 2586388Y2 JP 1992083914 U JP1992083914 U JP 1992083914U JP 8391492 U JP8391492 U JP 8391492U JP 2586388 Y2 JP2586388 Y2 JP 2586388Y2
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富志夫 深山
順裕 土屋
直人 富永
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株式会社ガスター
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、給湯器や風呂釜等のバ
ーナ装置に組み込まれて、空気と燃料ガスとの予混合ガ
スを作り出す旋回予混合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、最近においては、窒素酸
化物の生成の少ないクリーンな燃焼のバーナ装置の開発
が盛んに行われており、その開発の一例が実開平2−3
6715号公報に示されている。
【0003】このものは、図8に示すように、バーナ装
置の内部に主混合室70と副混合室71とを形成し、この主
混合室70と副混合室71を区画部材72によって区画してい
る。この区画部材72はベース板73に複数の筒部材74を間
隔を介して上向きに突設したものからなり、この筒部材
74の上側にセラミック等の耐熱材料で作製した炎口板75
を設置し、この炎口板75に複数の炎口が形成されてい
る。
【0004】ファンから主混合室70に至る通路には、ガ
スノズルが配設され、同様に、ファンから混合室71に
至る通路にもガスノズルが配設され、これらの各ガスノ
ズルから噴出される燃料ガスと、ファンから供給される
空気とが通路上で混合し、主混合室70ではガス濃度の低
い低濃度の予混合ガスが作り出されて炎口77から噴出
し、副混合室71ではガス濃度の高い高濃度の予混合ガス
が作り出されて炎口78から噴出する。
【0005】このように、炎口板の炎口77,78から濃度
の高い予混合ガスと濃度の低い予混合ガスとを隣り合わ
せに噴出させ、バーナ燃焼面に低濃度予混合ガスの主炎
と高濃度予混合ガスの補炎とを隣り合わせに形成するこ
とにより、低温燃焼が行われ、窒素酸化物の生成の少な
いクリーンな燃焼を行うというものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ファン
から主混合室70と副混合室71に至るそれぞれの通路にガ
スノズルから燃料ガスを噴出して、空気と燃料ガスを混
合させる方式のものは、それらを均一に混合させるのに
長い通路区間を必要とし、装置が大型化するという問題
があり、装置を小型にすると、燃料ガスと空気との混合
状態にむらが生じ、燃焼性能を悪くするという問題があ
る。
【0007】本考案は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、燃料ガスと空気とを
短い区間で均一に混合させることができる旋回予混合装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、
1の考案の旋回予混合装置は、燃料ガスのガス供給通路
出口側にベース板を設け、このベース板の板面にはガス
供給通路に連通する1個以上のガス噴出孔を設け、この
ガス噴出孔の形成領域の周りを囲み外側から入り込む空
気に旋回力を付与し該旋回力が付与された旋回空気を
ス噴出孔から出る燃料ガスにその燃料ガスの噴出方向に
ほぼ直交する横方向から衝突させ、空気と燃料ガスを旋
回混合する旋回ガイドが設けられていることを特徴とし
て構成されており、また、第2の考案は、燃料ガスのガ
ス供給通路出口側にベース板を設け、このベース板の板
面にはガス供給通路に連通する1個以上のガス噴出孔を
設け、このガス噴出孔の形成領域の周りには外側から入
り込む空気に旋回力を付与してガス噴出孔から出る燃料
ガスに衝突させ、空気と燃料ガスを旋回混合する旋回ガ
イドが設けられている旋回予混合装置の下流側にさらに
ガス噴出孔を有するベース板と外側から入り込む空気に
旋回力を付与する旋回ガイドとを備えた他の旋回予混合
装置が連結されて多段式となっており、下流側の旋回予
混合装置のガス噴出孔は上流側の旋回予混合装置を貫通
する貫通孔を介してガス供給通路に通じていることを特
徴として構成されている。さらに、第3の考案は、燃料
ガスのガス供給通路出口側にベース板を設け、このベー
ス板の板面にはガス供給通路に連通する1個以上のガス
噴出孔を設け、このガス噴出孔の形成領域の周りには外
側から入り込む空気に旋回力を付与してガス噴出孔から
出る燃料ガスに衝突させ、空気と燃料ガスを旋回混合す
る旋回ガイドが設けられており、上記ベース板には該ベ
ース板のガス噴出孔形成領域を覆うガス量調整板が回動
自在に設置されており、このガス量調整板にはガス出口
孔が形成され、ガス量調整板を回動してガス噴出孔とガ
ス出口孔との重合面積を可変し燃料ガスの噴出量を可変
調整すること特徴として成されている。さらにま
た、第4の考案は、燃料ガスのガス供給通路出口側にベ
ース板を設け、このベース板の板面にはガス供給通路に
連通する1個以上のガス噴出孔を設け、このガス噴出孔
の形成領域の周りには外側から入り込む空気に旋回力を
付与してガス噴出孔から出る燃料ガスに衝突させ、空気
と燃料ガスを旋回混合す る旋回ガイドが設けられている
旋回予混合装置の下流側にさらにガス噴出孔を有するベ
ース板と外側から入り込む空気に旋回力を付与する旋回
ガイドとを備えた他の旋回予混合装置が連結されて多段
式となっており、下流側の旋回予混合装置のガス噴出孔
は上流側の旋回予混合装置を貫通する貫通孔を介してガ
ス供給通路に通じており、また、上記ベース板には該ベ
ース板のガス噴出孔形成領域を覆うガス量調整板が装着
されており、このガス量調整板にはガス出口孔が形成さ
れ、ガス量調整板を回動してガス噴出孔とガス出口孔と
の重合面積を可変し燃料ガスの噴出量を可変調整するこ
とを特徴として構成されている。
【0009】
【作用】上記構成の本考案において、ガス供給通路の出
口側のガス噴出孔からガスが噴出する一方で、ファン等
から供給される空気は旋回ガイドに沿って旋回力を付与
されながら内側に入り込んで、前記ガス噴出孔から噴出
する燃料ガスに衝突し、燃料ガスと空気とは旋回しなが
ら短い通路区間で均一に旋回混合し、所定濃度の予混合
ガスが作製される。
【0010】旋回予混合装置を多段式にしたものにあっ
ては、各段の旋回予混合装置で異なるガス濃度の予混合
ガスが作り出され、それぞれ対応するバーナに濃度の異
なる予混合ガスが供給される。
【0011】さらに、ベース板にガス量調整板を設けた
構成のものにあっては、このガス量調整板を回動してガ
ス噴出孔とガス出口孔との重合面積を可変することで、
燃料ガスの噴出量を可変することができ、これにより、
使用するガス種に合った濃度の予混合ガスの作製が可能
となる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2には本考案に係る旋回予混合装置
の第1の実施例が示されている。これらの図において、
ガス供給管20に連通するガス供給通路室22の出口側にベ
ース板24が設けられており、このベース板24には複数の
ガス噴出孔25が形成されている。このベース板24の外周
縁部には旋回ガイドとして機能する複数のガイドブロッ
ク26が等間隔に配置されており、このガイドブロック26
の側面はガス噴出孔25の配列ピッチ円に対してほぼ接線
方向に傾斜する傾斜面27となっており、外側からこの傾
斜面27に沿って入り込む空気に対して旋回力を付与する
構成となっている。そして、この各ガイドブロック26の
間を通って外側から入り込む空気の内側への出口側に、
前記ガス噴出孔25が配置されており、これらガス噴出孔
25から噴出する燃料ガスに対して、上記ガイドブロック
26により旋回力が付与された空気が上記燃料ガスの噴出
方向にほぼ直交する横方向から衝突するように構成され
いる。上記ベース板24とガイドブロック26との結合体
によって下段の旋回予混合装置23aが構成されている。
【0013】この下段の旋回予混合装置23aの上側には
上段の旋回予混合装置23bが重ね合わせによって配設さ
れている。この上段の旋回予混合装置23bも、中心孔を
有するベース板28と、このベース板28の外周縁部に設け
られた旋回ガイドとして機能する複数のガイドブロック
32とを有しており、このガイドブロック32の側端面には
外側から入り込む空気に旋回力を付与する傾斜面33が形
成されており、この傾斜面33に沿って入り込む空気の内
側への出口側にはそれぞれガス噴出孔30がベース板28の
板面に形成されている。このガス噴出孔30は、下段側の
旋回予混合装置23aのガイドブロック26に設けた貫通孔
31を介してガス供給通路22に連通されている。
【0014】この上段の旋回予混合装置23bも、前記下
段の旋回予混合装置23aと同様に、ガス噴出孔30から噴
出する燃料ガスに対して、ガイドブロック32の傾斜面33
に沿って旋回しながら入り込む空気が衝突して旋回混合
し、燃料ガスと空気とが短い通路区間で均一に混合し、
所定濃度の予混合ガスを作り出す構成となっている。
【0015】本実施例では、下段の旋回予混合装置23a
に供給する燃料ガス量と、上段の旋回予混合装置23bに
供給する燃料ガス量の割合は5:4〜3:7と幅広い範
囲の比率となるように設定されており、旋回予混合装置
23aに噴射される量の少ない燃料ガスには理論空気量に
対して約0.4 〜0.6 倍の空気量が取り入れ混合されて濃
度の高い予混合ガスが作り出され、量の多いガスが噴出
される上段の旋回予混合装置23bには理論空気量の約1.
5 〜1.9 倍の空気が取り込み混合されて、濃度の低い予
混合ガスが作り出されるようになっている。
【0016】図3はこの2段の旋回予混合装置23a,23
bにバーナ1を接続した状態を示すもので、バーナ1
は、金属板をプレス加工して箱状にした上面開口のバー
ナケース34を備えており、このバーナケース34の上面開
口を金属板からなる上板36で閉鎖している。この上板36
にはプレス加工等により炎口となる複数の孔が開けられ
ている。そして、バーナケース34内に一枚の金属板をプ
レス加工等により屈曲形成した屈曲板35が配設され、高
濃度予混合ガス通路5と低濃度予混合ガス通路7とが交
互に区画形成されている。この高濃度予混合ガス通路5
の上側で、同ガス通路5に連通する上板36の炎口は高濃
度の予混合ガスを噴出する第1の炎口3として機能して
いる。同様に、低濃度予混合ガス通路7の上側で、同ガ
ス通路7に連通する上板36の炎口は低濃度の予混合ガス
を噴出する第2の炎口4として機能している。高濃度予
混合ガス通路5は前記予混合装置21の下段の旋回混合器
23aで作製される高濃度の予混合ガスを導入するように
なっており、また、低濃度予混合ガス通路7は上段の旋
回混合器23bで作り出される低濃度の予混合ガスが導か
れるようになっている。
【0017】なお、2段式旋回予混合装置21の下方側に
は枠壁40が設けられており、この枠壁40に図示されてい
ないファンから供給される空気を導入する空気導入孔41
が設けられ、この空気導入孔41を通った空気が各旋回予
混合装置23a,23bに供給されるようになっている。
【0018】この実施例では、バーナ装置の燃焼面、つ
まり、上板36の上面の第1の炎口3からは高濃度予混合
ガスが噴出し、その隣の第2の炎口4からは低濃度予混
合ガスが隣り合わせに噴出し、高濃度の予混合ガスはそ
の隣側の低濃度予混合ガス中の空気をもらって燃焼し、
低濃度予混合ガスは、高濃度予混合ガスの高温の熱をも
らって燃焼する。その場合、低濃度予混合ガスの量は高
濃度予混合ガスの量に比べ格段に大きいので、燃焼面は
ほとんど低濃度の火炎により占められ、これにより、低
温燃焼が達成され、窒素酸化物の生成の少ないクリーン
な燃焼が達成される。
【0019】本実施例によれば、ガス供給通路22からガ
ス噴出孔25,30を通って上方に立ち昇る燃料ガスに対
し、ファンから供給される空気がガイドブロック26,32
の傾斜面27,33に沿って旋回力を付与されて旋回衝突
し、燃料ガスと空気とは旋回しながら混合するので、極
めて短い通路区間内で燃料ガスと空気とが均一に混合す
ることとなり、これにより、装置の小型化が図れ、か
つ、確実な均一混合によって燃焼性能を向上することが
できる。
【0020】図4および図5には、本考案に係る旋回予
混合装置の第2の実施例が示されている。この実施例が
前記第1の実施例と異なる特徴的なことは、ガス噴出孔
25,30から噴出する燃料ガスのガス量を可変調整して、
仕向地において使用されている様々なガス種に対応して
予混合ガスの濃度を調整できるようにしたことであり、
それ以外の構成は前記第1の実施例と同様であり、同実
施例と同一の構成部分には同一符号を付してその重複説
明は省略する。
【0021】図4および図5において、ベース板24の上
側にはガス量調整板10がねじ11等を用いて着脱自在に装
着されており、また、ベース板28の上側にもガス量調整
板12が着脱自在に装着され、このガス量調整板12は位置
決め孔としての機能を兼備するねじ挿通孔8a,8b,
8cの1つに通したねじ13等を用いてベース板28に固定
されている。ガス量調整板10はベース板24のガス噴出孔
25の形成領域を覆う大きさとなっており、このガス量調
整板10には大きさの異なる複数のガス出口孔、この実施
例では大中小の3種のガス出口孔14a,14b,14cを1
つの群として4つの群が形成されており、ガス噴出孔25
は一番大きいガス出口孔14aよりも大きな孔径となって
いる。
【0022】このガス量調整板10の外周面には係合凹部
9a,9b,9cが形成されており、一方、ガス量調整
板10の外周面と対向するベース板24の段部周面には係合
凸部18a,18b,18cが形成され、この係合凸部18a,
18b,18cと係合凹部9a,9b,9cの係合の組み合
わせを変えることにより、ガス噴出孔25とガス出口孔14
a,14b,14cの連通の組み合わせ、換言すればガス噴
出孔25とガス出口孔との重合面積の大きさを可変できる
ようになっている。
【0023】前記ガス量調整板12はベース板28のガス噴
出孔30の形成領域を覆う大きさに形成され、ガス噴出孔
30の形成部に対応する位置に、複数のガス出口孔、この
実施例では大きさの異なる3種のガス出口孔15a,15
b,15cがそれぞれ円周4分割位置に4群形成されてい
る。そして、ガイドブロック26側に設けたねじ孔19に対
して、前記ねじ挿通孔8a,8b,8cを位置決め選択
することにより、ガス噴出孔30に連通するガス出口孔15
a,15b,15cの組み合わせ(ガス噴出孔30とガス出口
孔との重合面積の大きさ)を可変できるようになってい
る。
【0024】したがって、この実施例によれば、ねじ1
1,13を取り外してガス量調整板10,12を回動し、ガス
種に応じ、ガス噴出孔25,30に合わせるガス出口孔14
a,14b,14c,15a,15b,15cの大きさを選択設定
することにより、ガス出口孔から噴き出すガス量を調整
することができ、これにより、使用するガス種に応じた
最適濃度の予混合ガスを作り出すことができ、ガス種が
変わっても窒素酸化物の生成の少ないクリーンな燃焼を
行うことが可能となる。
【0025】なお、本考案は上記各実施例に限定される
ことはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記各実施例では2段式の旋回予混合装置21を、火炎形成
面(燃焼面)を平坦状にしたバーナ1に接続したが、本
考案の旋回予混合装置に接続するバーナの形態は任意で
あり、例えば、図6に示すように、第1のバーナ列61と
第2のバーナ列62とを略V字形状に配列したバーナに接
続してもよい。この場合も、各バーナ列61,62の火炎形
成面には第1の炎口3と第2の炎口4を隣り合わせに配
置し、各バーナ列61,62の内部には高濃度予混合ガス通
路5と低濃度予混合ガス通路7を隣り合わせに形成し、
下段の旋回予混合装置23aで作り出した高濃度の予混合
ガスを高濃度予混合ガス通路5を介して第1の炎口3に
導き、旋回予混合装置23bで作り出した低濃度予混合ガ
スを低濃度予混合ガス通路7を介して第2の炎口4に導
き、低濃度の予混合ガス火炎と高濃度の予混合ガス火炎
を隣り合わせに形成することとなる。
【0026】このように、バーナ列61,62をV字形状に
対向配置することにより、各バーナ列61,62で燃焼する
排気ガスは燃焼面のV字形状斜面に沿って上方に立ち昇
るため、V字形状の中央部分に負圧ゾーンが形成され
て、この中央部に下向きの排気ガスの流れが生じ、この
排ガス再循環の流れにより、緩慢燃焼が効果的に行わ
れ、より窒素酸化物の生成の少ないクリーンな燃焼が達
成できる。また、バーナ列61,62をV字形状に配置する
ことで、炎口3,4の数を多くすることができ、これに
より燃焼の炎口負荷がより小さくなるので、燃焼騒音も
さらに小さくなる。
【0027】また、上記各実施例では下段の旋回予混合
装置23aの上側に上段の旋回予混合装置23bを重ね合わ
せて結合した2段式の旋回予混合装置について説明した
が、旋回予混合装置の段数は2段に限定されるものでは
なく、3段以上のものにしてもよい。
【0028】さらに、上記各実施例では、第1の炎口3
と第2の炎口4にそれぞれ濃度の異なる予混合ガスを供
給して、バーナ燃焼を行うように構成したが、これとは
異なり、各バーナには同一濃度の予混合ガスを供給し、
これら各バーナの間から二次空気を供給して燃焼を行わ
せる図7に示すようなバーナの予混合装置として適用す
ることができる。この場合は、旋回予混合装置を1段に
構成し、この旋回予混合装置23で作り出した予混合ガス
をバーナ台16の内部に形成した通路17を通してバーナ台
16の左右両側に配列されているバーナ列の各バーナに供
給することとなる。
【0029】
【考案の効果】本考案は、燃料ガスのガス供給通路出口
側にベース板を設け、このベース板のガス噴出孔から噴
出する燃料ガスに対し、その周りの旋回ガイドから、旋
回力を付与した空気を衝突させ、空気と燃料ガスを旋回
させて混合するように構成したものであるから、短い通
路区間で燃料ガスと空気とを均一に混合させることがで
き、これにより、装置の小型化を達成することができる
とともに、空気と燃料ガスとの均一な混合により燃焼性
能を大幅に向上させることができる。特に、旋回ガイド
をガス噴出孔の形成領域の周りを囲む形態で設けて旋回
力を付与した旋回空気を燃料ガスの噴出方向にほぼ直交
する横方向から燃料ガスに衝突させる構成としたものに
あっては、旋回空気が燃料ガスに直交横方向から衝突す
ることによって燃料ガスの流れが断ち切られるので、よ
り一層短い通路区間で旋回空気中に燃料ガスが旋回力に
よって攪拌されて燃料ガスと空気とを均一に混合させる
ことができ、このことによって、装置の小型化を促進さ
せることが可能である。また、旋回予混合装置を重ねて
多段式としたものにあっては、燃料ガスの濃度が互いに
異なる予混合ガスを作り出すことができ、これら濃度の
異なる予混合ガスを利用して低温燃焼を行うことが可能
であることから、この低温燃焼によって、窒素酸化物の
生成の少ないクリーンな燃焼を達成することが容易であ
る。
【0030】また、ベース板にガス出口孔を備えたガス
量調整板を装着した構成のものにあっては、このガス量
調整板を回動調整することにより、ガス量調整板に設け
たガス出口孔とガス供給通路に通じるガス噴出孔との重
合面積を可変してガス噴出量の制御が可能となり、これ
により、使用するガス種に応じた最適濃度の予混合ガス
を作り出すことができ、使用するガス種が変わってもそ
のガス種に応じたクリーンな燃焼を行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る旋回予混合装置の第1の実施例を
示す断面構成図である。
【図2】同実施例における旋回予混合装置を分解状態で
示す斜視構成図である。
【図3】同実施例の旋回予混合装置を用いたバーナ装置
の一例を示す説明図である。
【図4】本考案に係る旋回予混合装置の第2の実施例を
示す断面構成図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】本実施例の旋回予混合装置を、燃焼形成面を略
V字形状に対向配置させたバーナに接続した使用状態の
説明図である。
【図7】本考案に係る旋回予混合装置を1段式のものと
して構成し、この旋回予混合装置を二次空気を取り入れ
て燃焼するバーナに接続した使用状態の説明図である。
【図8】従来の全一次式(二次空気を取り入れずに、予
混合ガスのみで燃焼を行わせるタイプ)のバーナ装置の
説明図である。
【符号の説明】
14a,14b,14c,15a,15b,15c ガス出口孔 21 2段式旋回予混合装置 22 ガス供給通路 23,23a,23b 旋回予混合装置 24,28 ベース板 25,30 ガス噴出孔 26,32 ガイドブロック 27,33 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23D 14/02 F23C 11/00 329

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスのガス供給通路出口側にベース
    板を設け、このベース板の板面にはガス供給通路に連通
    する1個以上のガス噴出孔を設け、このガス噴出孔の形
    成領域の周りを囲み外側から入り込む空気に旋回力を付
    与し該旋回力が付与された旋回空気をガス噴出孔から出
    る燃料ガスにその燃料ガスの噴出方向にほぼ直交する横
    方向から衝突させ、空気と燃料ガスを旋回混合する旋回
    ガイドが設けられている旋回予混合装置。
  2. 【請求項2】 燃料ガスのガス供給通路出口側にベース
    板を設け、このベース板の板面にはガス供給通路に連通
    する1個以上のガス噴出孔を設け、このガス噴出孔の形
    成領域の周りには外側から入り込む空気に旋回力を付与
    してガス噴出孔から出る燃料ガスに衝突させ、空気と燃
    料ガスを旋回混合する旋回ガイドが設けられている旋回
    予混合装置の下流側にさらにガス噴出孔を有するベース
    板と外側から入り込む空気に旋回力を付与する旋回ガイ
    ドとを備えた他の旋回予混合装置が連結されて多段式と
    なっており、下流側の旋回予混合装置のガス噴出孔は上
    流側の旋回予混合装置を貫通する貫通孔を介してガス供
    給通路に通じている旋回予混合装置。
  3. 【請求項3】 燃料ガスのガス供給通路出口側にベース
    板を設け、このベース板の板面にはガス供給通路に連通
    する1個以上のガス噴出孔を設け、このガス噴出孔の形
    成領域の周りには外側から入り込む空気に旋回力を付与
    してガス噴出孔から出る燃料ガスに衝突させ、空気と燃
    料ガスを旋回混合する旋回ガイドが設けられており、上
    ベース板には該ベース板のガス噴出孔形成領域を覆う
    ガス量調整板が装着されており、このガス量調整板には
    ガス出口孔が形成され、ガス量調整板を回動してガス噴
    出孔とガス出口孔との重合面積を可変し燃料ガスの噴出
    量を可変調整する構成とした旋回予混合装置。
  4. 【請求項4】 燃料ガスのガス供給通路出口側にベース
    板を設け、このベース板の板面にはガス供給通路に連通
    する1個以上のガス噴出孔を設け、このガス噴出孔の形
    成領域の周りには外側から入り込む空気に旋回力を付与
    してガス噴出孔から出る燃料ガスに衝突させ、空気と燃
    料ガスを旋回混合する旋回ガイドが設けられている旋回
    予混合装置の下流側にさらにガス噴出孔を有するベース
    板と外 側から入り込む空気に旋回力を付与する旋回ガイ
    ドとを備えた他の旋回予混合装置が連結されて多段式と
    なっており、下流側の旋回予混合装置のガス噴出孔は上
    流側の旋回予混合装置を貫通する貫通孔を介してガス供
    給通路に通じており、また、上記ベース板には該ベース
    板のガス噴出孔形成領域を覆うガス量調整板が装着され
    ており、このガス量調整板にはガス出口孔が形成され、
    ガス量調整板を回動してガス噴出孔とガス出口孔との重
    合面積を可変し燃料ガスの噴出量を可変調整する構成と
    した旋回予混合装置。
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