JP2586344Y2 - 能動型消音器 - Google Patents

能動型消音器

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JP2586344Y2
JP2586344Y2 JP5332292U JP5332292U JP2586344Y2 JP 2586344 Y2 JP2586344 Y2 JP 2586344Y2 JP 5332292 U JP5332292 U JP 5332292U JP 5332292 U JP5332292 U JP 5332292U JP 2586344 Y2 JP2586344 Y2 JP 2586344Y2
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JP
Japan
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speaker
chamber
outside air
negative pressure
active silencer
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JP5332292U
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JPH0614426U (ja
Inventor
尚文 佐伯
良久 竹森
普 相馬
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、排気ガスの騒音を、二
次音源により積極的に消音するようにした能動型消音器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気ガスの騒音を、二次音源によ
り積極的に消音するようにした能動型消音器としては、
例えば、特表昭58−501292号公報に開示される
ものが知られている。
【0003】図4および図5は、この種の能動型消音器
を示すもので、図において符号11は、横断面矩形形状
をした消音器本体を示している。この消音器本体11
は、所定間隔を置いて配置される隔壁13により3分割
され、中央に消音室15が形成され、この消音室15の
両側にスピーカ室17が形成されている。
【0004】そして、消音室15内には、排気ガスGを
流通する排気管19が挿通されており、この排気管19
には、消音室15内に位置する部分に、全体にわたって
多数の小孔21が形成されている。
【0005】一対の隔壁13には、排気管19を中心に
して対向する位置に開口部23が形成され、この開口部
23に二次音源であるスピーカ25が配置されている。
隔壁13の開口部23には、スピーカ25を保護するた
めの保護板27が配置され、この保護板27には、多数
の小孔29が形成されている。
【0006】消音室15およびスピーカ室17には、例
えば、グラスウールからなる吸音材31が収容されてい
る。また、消音室15内には、マイクロホン33が配置
されている。
【0007】このような能動型消音器では、マイクロホ
ン33により排気ガスGの騒音を検出し、この検出され
た騒音と逆位相の消去音をスピーカ25から放射するこ
とにより、いわゆる能動的な消音が行われる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな能動型消音器では、二次音源であるスピーカ25
が、排気ガスGの流れの中に直接消去音を放射できるよ
うに配置されているため、スピーカ25より下流側の排
気管19による排気ガスGの抵抗損失による静圧が、ス
ピーカ25の振動面35の前面に作用し、スピーカ25
の振動中立点が偏位して振動面35の変位量が減少し、
消音性能が低下するという問題があった。
【0009】すなわち、スピーカ25の振動面35の前
後の静圧がバランスしている時には、図6の(a)に示
すように、スピーカ25の振動面35は、設計中立点を
中心にして、許容最大振幅δだけ変位可能であるが、
(b)に示すように、振動面35の前面の静圧により中
立点が、設計中立点から偏位すると、振動面35の許容
変位量がδ’に減少し、消音性能が低下する。
【0010】本考案は、かかる従来の問題を解決すべく
なされたもので、簡易な構造によりスピーカの振動面の
前後の静圧を確実にバランスさせることができる能動型
消音器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案の能動型消音器
は、消音器本体を隔壁により仕切り、消音室およびスピ
ーカ室を形成し、前記消音室内に、排気ガスを流通する
排気管を挿通するとともに、この排気管の前記消音室内
に位置する部分に孔を形成し、さらに、前記隔壁に形
成される開口部に、前記スピーカ室に収容されるスピー
の振動面側を配置してなる能動型消音器において、前
記消音室内を負圧にする負圧発生手段と、前記振動面の
前面に外気を導びく外気導入路とを有するものである。
【0012】
【作用】本考案の能動型消音器では、負圧発生手段によ
り消音室内が負圧とされるため、外気導入路から、振動
面の前面に外気が導びかれ、振動面の前面が大気圧にな
り、振動面の前後の静圧が同じになる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の詳細を図面に示す実施例につ
いて説明する。図1および図2は、本考案の能動型消音
器の一実施例を示しており、図において符号41は、横
断面矩形形状をした消音器本体を示している。
【0014】この消音器本体41は、所定間隔を置いて
配置される一対の隔壁43により3分割され、中央に消
音室45が形成され、この消音室45の両側にスピーカ
室47が形成されている。
【0015】そして、消音室45内には、排気ガスGを
流通する排気管49が挿通されており、排気管49の消
音室45内に位置する部分には、多数の小孔51が形成
されている。
【0016】一対の隔壁43には、排気管49を中心に
して対向する位置に開口部53が形成され、この実施例
では、開口部53の中心の位置は、消音器本体41の下
流側端から、消音器本体41の全長の1/3の距離に位
置している。
【0017】そして、この開口部53に二次音源であ
る、例えば、ラウンドスピーカからなるスピーカ55が
配置されている。隔壁43の開口部53には、スピーカ
55を保護するための保護板57が配置され、この保護
板57には、多数の小孔59が形成されている。
【0018】消音室45およびスピーカ室47には、例
えば、グラスウールからなる吸音材61が収容されてい
る。また、消音室45内には、マイクロホン63が配置
されている。
【0019】しかして、この実施例では排気管49のテ
ールパイプ部65の終端には、消音室45内を負圧にす
る負圧発生手段であるフレアー部67が形成されてい
る。このフレアー部67は、テールパイプ部65の終端
部を終端に向けて順次拡径することにより形成される。
【0020】また、この実施例では、スピーカ55の下
流側部には、排気管49が挿通される仕切板69が配置
されており、この仕切板69により消音室45が2分割
され、隔壁43と仕切板69との間に、スピーカ55の
振動面73の前面に外気を導びく外気導入路75の一部
を構成する外気導入室77が形成されている。
【0021】なお、この実施例では、外気導入室77に
位置する排気管49には、小孔51は形成されていな
い。そして、排気管49のテールパイプ部65を囲繞し
て外筒79が配置され、外筒79とテールパイプ部65
との間に形成される外気導入路75の一部が、外気導入
室77に連通されている。
【0022】上述した能動型消音器では、マイクロホン
63により排気ガスGの騒音を検出し、この騒音と逆位
相の消去音をスピーカ55から放射することにより、い
わゆる能動的な消音が行われる。
【0023】しかして、上述した能動型消音器では、テ
ールパイプ部65の終端に消音室45内を負圧にする負
圧発生手段であるフレアー部67を設け、さらに、振動
面73の前面に外気を導びく外気導入路75を設けたの
で、簡易な構造によりスピーカ55の振動面73の前後
の静圧を確実にバランスさせることができる。
【0024】すなわち、この能動型消音器では、負圧発
生手段であるフレアー部67により消音室45内が負圧
にされるため、外気導入路75から、振動面73の前面
に外気が導びかれ、振動面73の前面が大気圧になり、
振動面73の前後の静圧が同じになり、この結果、スピ
ーカ55の振動面73の前後の静圧を確実にバランスさ
せることができ、従来のように、スピーカ55の振動中
立点が偏位することがなくなり、振動中立点の偏位によ
る消音性能の低下を確実に防止することができる。
【0025】また、上述した能動型消音器では、外気導
入路75により外気がスピーカ55の振動面73の前面
に導入されるため、スピーカ55を有効に冷却すること
ができる。
【0026】図3は、本考案の能動型消音器の他の実施
例を示すもので、この実施例では、排気管49内のスピ
ーカ55に対向する位置に、消音室45内を負圧にする
負圧発生手段であるスロート翼81が配置されている。
【0027】すなわち、このようにスロート翼81を排
気管49内に配置することにより、ベルヌーイの定理に
より、スロート翼81の近傍が負圧化され、これによ
り、消音室45内が負圧化される。
【0028】また、この実施例では、消音器本体41の
下流側の端板41Aには、スピーカ55の振動面73の
前面に外気を導びく外気導入路を形成する外気導入管8
3の一端が開口されている。
【0029】この外気導入管83の他端は密閉されてお
り、外気導入管83のスピーカ55側には、多数の小孔
85が開口されている。この実施例の能動型消音器で
は、負圧発生手段であるスロート翼81により消音室4
5内が負圧とされるため、外気導入管83から、振動面
73の前面に外気が導びかれ、振動面73の前面が大気
圧になり、振動面73の前後の静圧が同じになる。
【0030】従って、上述した実施例においても、図1
に示した実施例とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0031】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の能動型消音
器では、消音室内を負圧にする負圧発生手段と、振動面
の前面に外気を導びく外気導入路とを設けたので、簡易
な構造によりスピーカの振動面の前後の静圧を確実にバ
ランスさせることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の能動型消音器の一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】図1のII−II線に沿う横断面図である。
【図3】本考案の能動型消音器の他の実施例を示す断面
図である。
【図4】従来の能動型消音器の一例を示す断面図であ
る。
【図5】図4の横断面図である。
【図6】図4のスピーカの振動面の変位を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
41 消音器本体 43 隔壁 45 消音室 47 スピーカ室 49 排気管 51 小孔 53 開口部 55 スピーカ 67 フレアー部 73 振動面 75 外気導入路 81 スロート翼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−106117(JP,U) 実開 平4−129817(JP,U) 実開 平4−129820(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 1/00 F01N 7/20 G10K 11/178

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消音器本体(41)を隔壁(43)によ
    り仕切り、消音室(45)およびスピーカ室(47)を
    形成し、前記消音室(45)内に、排気ガスを流通する
    排気管(49)を挿通するとともに、この排気管(4
    9)の前記消音室(45)内に位置する部分に孔(5
    1)を形成し、さらに、前記隔壁(43)に形成される
    開口部(53)に、前記スピーカ室(47)に収容され
    スピーカ(55)の振動面(73)側を配置してなる
    能動型消音器において、 前記消音室(45)内を負圧にする負圧発生手段(6
    7,81)と、前記振動面(73)の前面に外気を導び
    く外気導入路(75,83)とを有することを特徴とす
    る能動型消音器。
JP5332292U 1992-07-29 1992-07-29 能動型消音器 Expired - Lifetime JP2586344Y2 (ja)

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