JP2586306Y2 - トルクコンバータ付トランスミッションのシール構造 - Google Patents

トルクコンバータ付トランスミッションのシール構造

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JP2586306Y2
JP2586306Y2 JP1990101671U JP10167190U JP2586306Y2 JP 2586306 Y2 JP2586306 Y2 JP 2586306Y2 JP 1990101671 U JP1990101671 U JP 1990101671U JP 10167190 U JP10167190 U JP 10167190U JP 2586306 Y2 JP2586306 Y2 JP 2586306Y2
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oil pump
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敏夫 橋本
利行 稲垣
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,トルクコンバータ付トランスミッションの
トルクコンバータとトランスミッションのシール構造に
関する。
(従来の技術) 第2図は,トヨタ産業車両修理書フォークリフト5FG/
5FD 10〜30(1986年8月発行)No.58549に記載されたト
ルクコンバータ付トランスミッションのトルクコンバー
タとトランスミッションとの接続部を示すものであっ
て,トルクコンバータ1のポンプサブアッシ2に一体回
転するよう固定されたエクステンションスリーブ3は,
ステータシャフト4との間に介装されたボールベアリン
グ5によってステータシャフト4に対して回転自在に支
持されており,また,エクステンションスリーブ3の外
周面とオイルポンブボディ6との間は,その間に介装さ
れたオイルシール7によってシールされている。
そして,このトルクコンバータ付トランスミッション
では,ボールベアリング5は,エクステンションスリー
ブ3をステータシャフト4に対して回転自在に支持する
とともに,トルクコンバータ1の振動を防止する機能を
有する。そしてトルクコンバータ1の芯ずれが大きい場
合に対応するため,高容量のボールベアリングが使用さ
れている。
(考案が解決しようとする課題) 近年,車両のFF化や変速段の多段化等の理由によりト
ランスミッションの軸方向寸法の短縮化の要求が強くな
っている。
ここで上記のような従来のトルクコンバータ付トラン
スミッションでは,トルクコンバータ1のポンプサブア
ッシ2がアルミ製でありエクステンションスリーブ3の
固定をボルト8で行わなければならない等の理由によ
り,ボールベアリング5とオイルシール7とがステータ
シャフト4の軸方向に沿って直列的に配置されていたた
め,トランスミッションの軸方向寸法が長くなってい
た。
また,エクステンションスリーブ3は,その先端部3a
がオイルポンプ9の駆動ギア9aと噛合してこのオイルポ
ンプ9を駆動する機能を有するが,この従来のトルクコ
ンバータ付トランスミッションでは,エクステンション
スリーブ3の先端部3aの外径とオイルシール7の内径と
がほぼ等しくなるために,オイルシール7をスリーブ3
の外周面に組み付ける際に,その先端部3aの噛部によっ
てオイルシール7の内側の摺動面が損傷される虞れがあ
った。
この考案は,上記のような従来のトルクコンバータ付
トランスミッションの有していた問題点を解消するため
に為されたものである。すなわち,トランスミッション
の軸方向寸法を短縮することが出来,かつ組み付けの
際,オイルシールを損傷する虞れの無いトルクコンバー
タ付トランスミッションのシール構造を提供することを
目的とする。
(課題を達成するための手段) この考案は,上記目的を達成するために,トルクコン
バータのポンプサブアッシと一体回転し先端部がオイル
ポンプに連結されるエクステンションスリーブが、ボー
ルベアリングによってステータシャフトに対し回転自在
に支持され、このエクステンションスリーブの外周面と
オイルポンプボディとの間にオイルシールが介装されて
いるトルクコンバータ付トランスミッションにおいて、
前記エクステンションスリーブが、 前記エクステンションスリーブは、前記オイルポンプ
に連結される先端部が組み付け時に前記オイルシールを
損傷しないように該先端部より装置外周側に離間して、
前記ポンプサブアッシと前記オイルポンプボディの間に
装置軸方向に延在する大径部を有し、 前記装置軸方向に延在する大径部の内周側に前記ボー
ルベアリングが、外周側に前記オイルシールが、互いに
装置径方向に対向して並置され、 前記ボールベアリングの外周面は、前記先端部の外周
面より装置径方向外側に位置していることを特徴として
いる。
なお、装置軸方向に延在する大径部の内周側にボール
ベアリングが、外周側に前記オイルシールが、互いに装
置径方向に対向して並置されているとは、ボールベアリ
ングの径方向の延長線上に少なくともオイルシールの一
部が存在して該オイルシールが配置されていることをい
う。
(作用) 上記本考案によるシール構造によれば,オイルシール
をボールベアリングの外径方向外側に積み重ねたような
状態で配置できる。
また,オイルシールの内径が,オイルポンプに連結さ
れるエクステンションスリーブの先端部の外径よりも大
きくなる。
(実施例) 以下,この考案を,図面に示す実施例に基づいてさら
に詳細に説明する。
第1図において,トルクコンバータ11のポンプサブア
ッシ12は鉄製であり,エクステンションスリーブ13の固
定は溶接によって行われている。
エクステンションスリーブ13は,ポンプサブアッシ12
との固定側の略半分の部分がオイルポンプP側の部分よ
りも径が大きくなるよう二段に成形され、すなわち、エ
クステンションスリーブの先端部13Bより装置外周側に
おいて、ポンプサブアッシ12とオイルポンプボディ17の
間に、装置軸方向に延在する大径部13Aを有し、この大
径部13Aの内周側にボールベアリング14が介装されて,
ステータシャフト15に対してスリーブ13が回転自在に支
持されている。
そして,ポンプサブアッシ12とエクステンションスリ
ーブ13とが溶接によって固定されていることによってス
リーブ13の大径部13Aの外周側に出来た空間に、大径部1
3Aを挟んでボールベアリング14に対向して、オイルシー
ルが並置され,オイルポンプボディ17との間でシールが
行われている。
上記のシール構造では,オイルシール16をボールベア
リング14の外径方向外側に積み重ねたような状態で配置
できるので,従来,ステータシャフトの軸方向に沿って
オイルシールを配置するために要したスペース分だけ,
トランスミッションの軸方向寸法を短縮することが出来
る。
また,第1図に図示の通り、ボールベアリング14の外
周面は、エクステンションスリーブ先端部13Bの外周面
より装置径方向外側に位置しており、オイルシール16の
内径が,オイルポンプPを駆動するエクステンションス
リーブ13の先端部13Bの外径よりも可成り大きくなるた
め,組み付けの際,オイルシール16の内側摺動面がスリ
ーブの先端部13Bによって損傷される虞れは無い。
(考案の効果) 以上のように,本考案によれば,トランスミッション
の軸方向寸法を従来に比べて短縮できるとともに,オイ
ルシールの組み付けの際,オイルシールの内側摺動面を
損傷する虞れが無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側断面図,第2図は従
来例を示す側断面図である。 11…トルクコンバータ 12…ポンプサブアッシ 13…エクステンションスリーブ 13A…大径部 14…ボールベアリング 15…ステータシャフト 16…オイルシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 41/24,41/30,47/06 F16H 57/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクコンバータのポンプサブアッシと一
    体回転し先端部がオイルポンプに連結されるエクステン
    ションスリーブが、ボールベアリングによってステータ
    シャフトに対し回転自在に支持され、このエクステンシ
    ョンスリーブの外周面とオイルポンプボディとの間にオ
    イルシールが介装されているトルクコンバータ付トラン
    スミッションにおいて、 前記エクステンションスリーブは、前記オイルポンプに
    連結される先端部が組み付け時に前記オイルシールを損
    傷しないように該先端部より装置外周側に離間して、前
    記ポンプサブアッシと前記オイルポンプボディの間に装
    置軸方向に延在する大径部を有し、 前記装置軸方向に延在する大径部の内周側に前記ボール
    ベアリングが、外周側に前記オイルシールが、互いに装
    置径方向に対向して並置され、 前記ボールベアリングの外周面は、前記先端部の外周面
    より装置径方向外側に位置していることを特徴とするト
    ルクコンバータ付トランスミッションのシール構造。
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