JP2586278B2 - 光測定装置の吸光度原点標準器 - Google Patents
光測定装置の吸光度原点標準器Info
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Description
を測定する装置のように光散乱性試料の光学的特性を測
定する光測定装置において、吸光度の原点を定めるのに
用いる装置に関するものである。
光に比べて生体内を比較的通りやすいので、この波長域
に吸収帯をもつヘモグロビン、酸化ヘモグロビン、チト
クロームaa3を無侵襲で測定することが試みられてい
る(例えば、特公昭61−11614号公報、「Pediat
rics」75,217〜225(1985)、「人工臓
器」19,535〜538(1990)参照)。
ており、吸光度の絶対値を求めようとすれば吸光度原点
の較正方法を定めなければならない。測定対象が生体試
料でなく化学物質の場合、その透過分光測定には測定成
分を全く含まない液体(例えば蒸留水)を吸光度0の原
点にすることや、布や印刷物の測定用に、反射率100
%の基準として硫酸バリウム粉末を用いることはよく知
られている。しかし、本発明の対象である生体試料のよ
うな光散乱性試料の一部分より光を照射し、別の部分よ
り出てくる光を検出する装置に適用するのに適当な吸光
度の原点基準としては生物体と同じように散乱性の透過
特性を有し、目的の試料と同様の光の減衰率(例えば1
/103〜1/107、吸光度で3〜7)を有し、経時変
化が少ないという条件を満たす基準が望ましい。
者によらない吸光度測定の原点を求めることのできる吸
光度原点標準器として、光散乱体からなる光入力部と、
光散乱体からなる光出力部と、両部を結び減光機能を有
する結合部とを備えたものが提案されている(特開平4
−84959号公報参照)。
の光学的特性を測定する光測定装置で用いられる吸光度
原点標準器を簡単な構造にすることを目的とするもので
ある。
器は、光散乱板にてなり、その表面に光測定装置の送光
端と受光端が当接されて使用される。好ましい態様で
は、光散乱板は乳白色にてなり、光散乱板の裏面に光吸
収体が設けられる。
点から検出点までの間の光の減衰量を変えることがで
き、被測定物である人体などの生体と同じ減衰量に設定
することができる。光散乱板としては例えば乳白色樹脂
板を用いることができ、その具体的な例としてはポリア
セタール樹脂板(商品名:ジュラコン)、ポリプロピレ
ン樹脂板、ポリ四フッ化エチレン樹脂板、発泡スチロー
ル樹脂板などを用いることができる。光吸収体としては
黒色板を用いることができ、具体的な例としては黒色に
着色されたネオプレンゴム板、黒アルマイト加工された
アルミニウム板、内部が黒色に塗られた箱などを用いる
ことができる。
1は光散乱板2としてポリアセタール樹脂であるジュラ
コン(商品名)を用い、その裏面に黒に着色されたネオ
プレンゴム板4が貼りつけられたものである。ポリアセ
タール樹脂板2の厚さLは所望の吸光度によって設定す
る。ポリアセタール樹脂板2の大きさは例えば50mm
×80mm程度が適当である。ネオプレンゴム板4の厚
さは特に限定されず、例えば3mmとする。ポリアセタ
ール樹脂板2の表面には光測定装置本体からの送光用ラ
イトガイド6の先端に設けられた送光部8と、受光した
光を光測定装置本体へ導く受光用ライトガイド10の先
端の受光部12とが当接させられる。送光部8と受光部
12との間隔は人体などの被測定物に送光部8と受光部
12を取りつけて測定を行なうときの間隔と同じ間隔に
設定され、例えばその間隔は44mmである。
と受光部12の間隔を44mmにしたときのポリアセタ
ール樹脂板2の厚さLと吸光度の関係を図2に示す。L
が小さいときはネオプレンゴム板4による光の吸収が大
きいために吸光度が大きく、Lが大きくなるに従ってネ
オプレンゴム板4による光の吸収の影響が小さくなって
きて吸光度が小さくなっていき、やがてポリアセタール
樹脂板2自体で定まる吸光度になる。人体の頭部に送光
部8と受光部12を44mmの間隔で当接させたときの
吸光度が約5.0であるので、この標準器1ではポリア
セタール樹脂板2の厚さLを約8mmに設定するのが適
当である。
ニタの吸光度原点を定め、実測を行なう場合の例を図3
と図4により説明する。図3は較正を表わしたものであ
る。26は生体用酸素モニタ本体であり、測定対象物に
光を送るための送光用ライトガイド6と測定対象物から
の光を受光するための受光用ライトガイド10が設けら
れ、送光用ライトガイド6の先端には対象物に光照射を
行なう送光部8が設けられ、受光用ライトガイド10の
先端には対象物からの光を受ける受光部12が設けられ
ている。較正を行なうために、本実施例の吸光度原点標
準器1のポリアセタール樹脂板2上に送光部8と受光部
12を所定の距離(例えば44mm)を保って取りつけ
る。28は酸素モニタ本体26の操作キー、30は表示
用液晶パネルである。
め設定しておいた吸光度の範囲内に入っていることの確
認を行ない、装置に異常がないことを確かめる。また、
同時に酸素モニタ内部で自動ゲイン設定を含む吸光度の
出力が0になるように較正を行なう。吸光度測定を複数
の波長で行なう場合はその複数の各波長の吸光度出力が
0になるように較正を行なう。
者に対して送光用ライトガイドの送光部6と受光用ライ
トガイド10の受光部12とを装着し、吸光度測定を行
なう。32はレコーダである。そのときの吸光度出力に
吸光度原点標準器1の吸光度値を加算すれば、患者の絶
対吸光度が得られる。複数波長で測定すれば各波長ごと
の絶対吸光度が得られる。これによって患者ごとの差を
見るためのアプローチが可能となる。
光散乱板2の裏面に設けられる光吸収体として黒色板の
代わりに外部から光が入らないようにした箱24を用
い、その箱24の内部を黒色にしたものである。箱24
の内部は空洞でよい。なお、2の縦と横は50mm×8
0mm程度が適当である。図6は酸素モニタ本体26に
吸光度原点標準器1を内蔵した例であり、これにより吸
光度原点を容易に較正できるようになる。
色の光散乱板を用いたので、その厚さを設定することに
より特定の吸光度を容易に得ることができるので、光測
定装置のファイバー部や光源部などの異常の有無を確認
することが容易になる。また、個々の患者にかかわらな
い基準化ができるので、患者ごとの差をみることも可能
となる。特に、本発明の標準器は構造が簡単であるの
で、安価であり、かつ容易に製作することができる。
と吸光度の関係を示す図である。
態を示す斜視図である。
る状態を示す斜視図である。
だ実施例を示す装置本体の斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 光散乱性試料への測定光の入射点と前記
試料からの測定光の検出点が離れている状態で前記試料
に入射点と検出点を当接させて光吸収特性を測定する光
測定装置で用いる吸光度原点標準器において、測定光が
内部を散乱透過可能な光散乱板にてなり、その表面に光
測定装置の送光端と受光端が当接し、前記光散乱板の内
部を通過してきた光を検出することを特徴とする吸光度
原点標準器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4105491A JP2586278B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 光測定装置の吸光度原点標準器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4105491A JP2586278B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 光測定装置の吸光度原点標準器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277118A JPH05277118A (ja) | 1993-10-26 |
JP2586278B2 true JP2586278B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=14409070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4105491A Expired - Fee Related JP2586278B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 光測定装置の吸光度原点標準器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586278B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004019780A1 (ja) * | 2002-08-28 | 2004-03-11 | Akiyasu Fukumura | 近赤外線を使用した生体内酸素飽和度測定方法とその装置、並びに該装置に用いるセンサー感度基準較正器 |
JP4957595B2 (ja) | 2008-03-12 | 2012-06-20 | 株式会社島津製作所 | 吸光度原点標準器及びその使用方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3825352A1 (de) * | 1988-07-26 | 1990-02-01 | Kessler Manfred | Verfahren und vorrichtung zur bestimmung von lokalen farbstoff-konzentrationen und von streuparametern in tierischen und menschlichen geweben |
JP3047188B2 (ja) * | 1990-07-27 | 2000-05-29 | 株式会社島津製作所 | 吸光度原点標準器 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP4105491A patent/JP2586278B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05277118A (ja) | 1993-10-26 |
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