JP2586231B2 - 管の冷間圧延方法 - Google Patents

管の冷間圧延方法

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JP2586231B2 JP3091326A JP9132691A JP2586231B2 JP 2586231 B2 JP2586231 B2 JP 2586231B2 JP 3091326 A JP3091326 A JP 3091326A JP 9132691 A JP9132691 A JP 9132691A JP 2586231 B2 JP2586231 B2 JP 2586231B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コールドピルガーミル
による管の冷間圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コールドピルガーミルによる管の冷間圧
延では、図3に示すように、上下一対のキャリバーロー
ル1,1を組み込んだロールスタンドが往復運動をし、
これに伴ってキャリバーロール1,1がa点とe点との
間を繰り返し回動する。a点は圧延開始側の死点で入口
死点と呼ばれ、e点は圧延終了側の死点で出口死点と呼
ばれる。圧延される材料2は中空管材であり、キャリバ
ーロール1,1の孔型形状にほぼ対応するテーパー状の
マンドレル3に外嵌されており、圧延開始点bと中間点
cとの間のワーキングゾーンLw及び中間点cと圧延終
了点dとの間のサイジングゾーンLsで圧延を受ける。
A,B,C,D,Eはa,b,c,d,eの各点に対応
するキャリバーロール1,1の周方向位置を示してい
る。
【0003】圧延を受ける材料2は、圧延開始側の入口
死点aおよび圧延終了側の出口死点eでキャリバーロー
ル1,1から解放され、通常は入口死点aでのみ送りと
回転を与えられる。そのため、圧延は入口死点aから出
口死点eに向かう往工程でのみ行われる。入口死点aに
おける材料回転角は例えば60度前後である。
【0004】これに対し、圧延開始側の入口死点aおよ
び圧延終了側の出口死点eの両方で材料2に送りと回転
を与える2回圧延型のコールドピルガーミルがマンネス
マン社により開発されている(特開昭57−13941
0号公報)。この型式のコールドピルガーミルは、SK
W(スーパーロングストロークタイプ)と呼ばれ、出口
死点eでも材料2に送りと回転を与えるために、往行程
のみならず復工程でも材料2を圧延する。入口死点aお
よび出口死点eにおける材料回転角は、1サイクルで材
料2に与えられる回転角を入口死点aと出口死点eとに
振り分けた形で決められ、マンネスマン社は実機ではこ
れを31度および26度に夫々設定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような2回圧延型
のコールドピルガーミルを用いた管の冷間圧延では、往
工程と復工程とで材料2が圧延を受けるために、高い圧
延能率が得られる。しかし、その反面、圧延前の材料2
の偏肉に伴う曲りが、旧来の1回圧延型コールドピルガ
ーミルに比して顕著となることが知られている。
【0006】本発明の目的は、2回圧延型のコールドピ
ルガーミルを使用して、曲りの少ない管を製造する管の
冷間圧延方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】2回圧延型コールドピル
ガーミルを用いた管の冷間圧延で製品の曲りが顕著とな
るのは、圧延開始側の入口死点aでの材料回転角が、キ
ャリバーロールの圧延開始点Bにおける孔型形状との関
係から見て不足しているためと考えられる。図1にキャ
リバーロールの圧延開始点Bにおける孔型形状を示す。
【0008】キャリバーロールの孔型形状は、通常、両
側のサイドリーリフ領域と呼ばれる半径R2 領域と、こ
れに挟まれた同一円弧孔型の半径R1 領域とからなる。
1 はR2 より小さく、Dx (溝底部の目標直径)の1
/2より大きい。圧延は半径R1 領域で行われる。Bは
材料中心に対するR1 中心の偏心量、Fx はサイドリリ
ーフ量である。マンネスマン社の実機での半径R1 領域
の半角ψは、圧延開始点BからワーキングゾーンLwの
全域にかけて65度とされ、サイジングゾーンLsでは
ほぼ90度である。これにより、半径R2 領域の角度は
圧延開始点BからワーキングゾーンLwにかけて25度
となり、サイジングゾーンLsではほぼ0度となる。半
径R1 およびR2 はいずれも中間点Cに向かうに連れて
小さくなる。
【0009】ところで、キャリバーロール1,1の孔型
内で圧延される材料2は、図2に示すように、前回の圧
延で上下に圧壊された楕円形に変形されている。圧延開
始側の入口死点aにおける材料回転角θが、マンネスマ
ン社の実機で定められるような30度前後の場合、材料
2の相対向する頂点部は、材料2の回転によっても半径
1 領域内に充分に侵入しない。その結果、図2に矢示
するような捩れが材料2に加わらない。本発明者らの種
々の調査によれば、圧延開始側の入口死点aにおける材
料回転角θの不足に伴う材料の捩れ不足が、製品に顕著
な曲りを発生させる原因であることが明らかとなった。
【0010】本発明は、かかる知見に基づきなされたも
ので、上下一対のキャリバーロールを組み込まれたロー
ルスタンドが所定ストロークで往復運動し、圧延開始側
の入口死点で材料に送りおよび回転を与えると共に、圧
延終了側の出口死点でも材料に送りおよび回転を与える
ことにより、キャリバーロールの往復両方向で材料を圧
延する2回圧延型コールドピルガーミルによる管の冷間
圧延法において、圧延開始側の入口死点における材料回
転角を、キャリバーロールの圧延開始点におけるサイド
リリーフ領域を除いた同一円弧孔型領域の半角をψ度と
して、(100−ψ)度超え90度未満としたことを特
徴とする管の冷間圧延方法を要旨とする。
【0011】
【作用】圧延開始点側の入口死点における材料回転角が
(90−ψ)度で表わされる半径R2 領域の角度に対し
て+10度以下、すなわち(100−ψ)度以下である
と、圧延の主体である往圧延で材料に充分な捩れが加わ
らず、材料の偏肉に起因する曲りを抑えることができな
い。この材料回転角が(100−ψ)度を超えることに
より、材料の偏肉に起因する曲りを抑えるに充分な捩れ
が材料に付加され、製品の真直度が大幅に向上する。但
し、この材料回転角が90度になると、材料は相対向す
る頂点部に大きな力が加わるものの、その力が圧潰力の
みとなり、材料の偏肉に起因する曲りを抑える捩れ力は
加わらない。曲りをより小さく抑えるためには、この材
料回転角を60度以下とするのが好ましい。
【0012】材料回転角の調節は、機械式コールドピル
ガーミルではカム、ギアの変更により行い、電気制御式
コールドピルガーミルでは、設定値の変更により行う。
【0013】
【実施例】キャリバーロールの圧延開始点における半径
1 領域の半角ψが60度である電気制御式2回圧延型
コールドピルガーミルを用いて、SUS304鋼からな
る外径41mm、肉厚4mmの管状素材を外径20m
m、肉厚2.5mmに冷間圧延した。圧延開始側の入口死
点における材料回転角を31度、圧延終了側の出口死点
における材料回転角を26度としたときの、製品の捩れ
および曲りを調査した結果を表1に従来例として示す。
入口死点における材料回転角を43度、50度、57
度、80度としたときの調査結果を表1に本発明例とし
て示す。また、この材料回転角を90度とした場合の調
査結果を表1に比較例として示す。管状素材の偏肉が1
0%以上になると、従来例および比較例では顕著な曲り
が生じるが、本発明例では、この偏肉が10〜30%の
場合でも顕著な曲りは生じない。
【0014】
【表1】
【0015】なお、圧延終了側の出口死点eにおける材
料回転角は、材料回転角を大きくすると、出口死点eで
のアイドル部(D〜E)が長くなり、圧延に有効なキャ
リバーロールの周方向長さが短くなるので、通常は20
度〜30度の範囲内で適宜選択される。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の管の冷間圧延方法は、2回圧延型コールドピルガーミ
ルで避け得なかった製品の顕著な曲りを抑え、その曲り
に伴うハンドリング上、熱処理上の種々問題を解決する
という大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャリバーロールの圧延開始点における孔型形
状を示す模式図である。
【図2】材料の捩れの状況を示す模式図である。
【図3】コールドピルガーミルによる管圧延の概要を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 キャリバーロール 2 材料 3 マンドレル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対のキャリバーロールを組み込ま
    れたロールスタンドが所定ストロークで往復運動し、圧
    延開始側の入口死点で材料に送りおよび回転を与えると
    共に、圧延終了側の出口死点でも材料に送りおよび回転
    を与えることにより、キャリバーロールの往復両方向で
    材料を圧延する2回圧延型コールドピルガーミルによる
    管の冷間圧延法において、圧延開始側の入口死点におけ
    る材料回転角を、キャリバーロールの圧延開始点におけ
    るサイドリリーフ領域を除いた同一円弧孔型領域の半角
    をψ度として、(100−ψ)度超え90度未満とした
    ことを特徴とする管の冷間圧延方法。
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