JP2585755Y2 - 自動車用装飾品 - Google Patents
自動車用装飾品Info
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- JP2585755Y2 JP2585755Y2 JP7566492U JP7566492U JP2585755Y2 JP 2585755 Y2 JP2585755 Y2 JP 2585755Y2 JP 7566492 U JP7566492 U JP 7566492U JP 7566492 U JP7566492 U JP 7566492U JP 2585755 Y2 JP2585755 Y2 JP 2585755Y2
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- Japan
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用装飾品に関する
ものであり、特に、リヤコンビネーションランプ、リヤ
コンビネーションランプ間に装着されるガーニッシュま
たはロアバックパネル等の透過性パネルからなる自動車
用装飾パネルに関するものである。
ものであり、特に、リヤコンビネーションランプ、リヤ
コンビネーションランプ間に装着されるガーニッシュま
たはロアバックパネル等の透過性パネルからなる自動車
用装飾パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動車用装飾品として、
図4に示す技術を挙げることができる。図3は自動車用
装飾品の斜視図である。図4は従来の自動車用装飾品の
断面図である。
図4に示す技術を挙げることができる。図3は自動車用
装飾品の斜視図である。図4は従来の自動車用装飾品の
断面図である。
【0003】自動車のボディの後部に装着されるロアバ
ックパネルまたはリヤコンビネーションランプ間に装着
されるガーニッシュ等の自動車用装飾品は、アクリル樹
脂等の合成樹脂により板状に形成される。そして、前記
自動車用装飾品として、図3に示すように、意匠的効果
向上等のために、全体に透明感を持たせるとともに、そ
の高さ方向に二分して上下に色分けしたツートンカラー
のものがある。かかる自動車用装飾品の上半部1及び下
半部2を区画する境界部には図4に示すように、凸状の
レリーフ部3が形成されている。例えば、前記自動車用
装飾品は、その上半部1表面の領域Aに赤色の塗装を施
し、下半部2表面の領域Bに黄色の塗装を施してツート
ンカラーとするとともに、上半部1と下半部2の境界部
であるレリーフ部3の反対側表面の領域Cには黒色の塗
装を施している。また、下半部2の上端部裏面の領域D
には赤色の塗装を施し、かかる赤色が合成樹脂を透過し
て、下半部2の上端部表面、即ち、レリーフ部3の反対
側表面の領域Cの直下に現れるようにしている。
ックパネルまたはリヤコンビネーションランプ間に装着
されるガーニッシュ等の自動車用装飾品は、アクリル樹
脂等の合成樹脂により板状に形成される。そして、前記
自動車用装飾品として、図3に示すように、意匠的効果
向上等のために、全体に透明感を持たせるとともに、そ
の高さ方向に二分して上下に色分けしたツートンカラー
のものがある。かかる自動車用装飾品の上半部1及び下
半部2を区画する境界部には図4に示すように、凸状の
レリーフ部3が形成されている。例えば、前記自動車用
装飾品は、その上半部1表面の領域Aに赤色の塗装を施
し、下半部2表面の領域Bに黄色の塗装を施してツート
ンカラーとするとともに、上半部1と下半部2の境界部
であるレリーフ部3の反対側表面の領域Cには黒色の塗
装を施している。また、下半部2の上端部裏面の領域D
には赤色の塗装を施し、かかる赤色が合成樹脂を透過し
て、下半部2の上端部表面、即ち、レリーフ部3の反対
側表面の領域Cの直下に現れるようにしている。
【0004】上記のように構成された自動車用装飾品
は、その上半部1の領域Aの赤色及び下半部2の領域B
の黄色により全体に透明感のあるツートンカラーの意匠
的効果を発揮するともに、前記レリーフ部3の反対面側
の領域Cの黒色により、赤色の上半部1及び黄色の下半
部2の輪郭を際立たせている。また、下半部2の裏面の
領域Dから下半部2の上端部表面に透過して視認される
赤色が、前記上半部1及び下半部2の輪郭をより際立た
せ、一層の意匠的効果を発揮するとともに、前記レリー
フ部3の反対面側の領域Cの黒色の下方において前記黒
色とストライプ模様をなし、自動車用装飾品全体にアク
セントを付与している。
は、その上半部1の領域Aの赤色及び下半部2の領域B
の黄色により全体に透明感のあるツートンカラーの意匠
的効果を発揮するともに、前記レリーフ部3の反対面側
の領域Cの黒色により、赤色の上半部1及び黄色の下半
部2の輪郭を際立たせている。また、下半部2の裏面の
領域Dから下半部2の上端部表面に透過して視認される
赤色が、前記上半部1及び下半部2の輪郭をより際立た
せ、一層の意匠的効果を発揮するとともに、前記レリー
フ部3の反対面側の領域Cの黒色の下方において前記黒
色とストライプ模様をなし、自動車用装飾品全体にアク
セントを付与している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の自動車用装飾品
は、上記のように構成され、下半部2の上端部裏面の領
域Dに赤色の塗装を施しているから、かかる赤色塗装の
ために、まず、下半部2の裏面の領域Dを除く他の部分
にマスクをした上で、領域Dに赤色の塗装を施す作業が
必要となる。かかる下半部2の上端部裏面の領域Dの赤
色塗装は、自動車用装飾品のツートンカラーにアクセン
トを付け、意匠的効果を向上するために必要なものであ
るが、その作業のために全体の作業工程が増加するとと
もに、その作業が煩雑となり、製造コストの上昇につな
がる可能性がある。
は、上記のように構成され、下半部2の上端部裏面の領
域Dに赤色の塗装を施しているから、かかる赤色塗装の
ために、まず、下半部2の裏面の領域Dを除く他の部分
にマスクをした上で、領域Dに赤色の塗装を施す作業が
必要となる。かかる下半部2の上端部裏面の領域Dの赤
色塗装は、自動車用装飾品のツートンカラーにアクセン
トを付け、意匠的効果を向上するために必要なものであ
るが、その作業のために全体の作業工程が増加するとと
もに、その作業が煩雑となり、製造コストの上昇につな
がる可能性がある。
【0006】そこで、本考案は、裏面の塗装を省略し、
なおかつ、意匠的効果を損なわない自動車用装飾品の提
供を課題とするものである。
なおかつ、意匠的効果を損なわない自動車用装飾品の提
供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる自動車用
装飾品は、所定の濃い色彩を着色した第1の部分と、前
記第1の部分に隣接して設けられ、前記第1の部分とは
異なる透明度のある薄い色彩を着色した第2の部分と、
前記第1の部分と前記第2の部分間に形成され、前記第
1の部分及び前記第2の部分の色彩とは異なる黒色を表
面に着色した凹状の境界部と、前記境界部の凹部の裏面
を、前記第1の部分の表面からの入射光が前記裏面を反
射して、前記第2の部分の前記境界部側端部から放射す
るような所定曲率の彎曲状に形成したレリーフ部とを具
備するものである。
装飾品は、所定の濃い色彩を着色した第1の部分と、前
記第1の部分に隣接して設けられ、前記第1の部分とは
異なる透明度のある薄い色彩を着色した第2の部分と、
前記第1の部分と前記第2の部分間に形成され、前記第
1の部分及び前記第2の部分の色彩とは異なる黒色を表
面に着色した凹状の境界部と、前記境界部の凹部の裏面
を、前記第1の部分の表面からの入射光が前記裏面を反
射して、前記第2の部分の前記境界部側端部から放射す
るような所定曲率の彎曲状に形成したレリーフ部とを具
備するものである。
【0008】
【作用】本考案においては、所定の濃い色彩を着色した
第1の部分及び前記第1の部分とは異なる透明度のある
薄い色彩を着色した第2の部分によって異なる色彩がツ
ートンカラーを表現し、黒色を表面に着色した凹状の境
界部の表面の色彩が第1の部分及び第2の部分の輪郭を
際立たせる。また、第1の部分から入射した光のうち境
界部裏面を反射する光は、第2の部分の境界部側端部か
ら放射して現れて外部に視認されるため、境界部表面の
色彩及び第2の部分の境界部側端部から現れる色彩によ
り、第2の部分に第1の部分の色彩のストライプ模様を
表現される。
第1の部分及び前記第1の部分とは異なる透明度のある
薄い色彩を着色した第2の部分によって異なる色彩がツ
ートンカラーを表現し、黒色を表面に着色した凹状の境
界部の表面の色彩が第1の部分及び第2の部分の輪郭を
際立たせる。また、第1の部分から入射した光のうち境
界部裏面を反射する光は、第2の部分の境界部側端部か
ら放射して現れて外部に視認されるため、境界部表面の
色彩及び第2の部分の境界部側端部から現れる色彩によ
り、第2の部分に第1の部分の色彩のストライプ模様を
表現される。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。
【0010】図1は本考案の一実施例の自動車用装飾品
の断面図である。また、図2は本考案の一実施例の自動
車用装飾品の光の反射を示す説明図である。なお、図
中、従来例と同一符号及び同一記号は、従来例の構成部
分と同一または相当部分を示すものであるから、ここで
は、重複する説明を省略する。
の断面図である。また、図2は本考案の一実施例の自動
車用装飾品の光の反射を示す説明図である。なお、図
中、従来例と同一符号及び同一記号は、従来例の構成部
分と同一または相当部分を示すものであるから、ここで
は、重複する説明を省略する。
【0011】図1において、本実施例の自動車用装飾品
は、その上半部1及び下半部2の構成においては、従来
例の自動車用装飾品と同様であり、そのレリーフ部11
の構成において従来例と主に異なるものである。即ち、
従来例の自動車用装飾品のレリーフ部3は、図1中二点
鎖線で示すように、その裏面が直線状をなすとともに、
上下両端部が裏面と交差して延びる直線状をなし、裏面
全体を断面略コ字または台形状等の角形状としている
が、本実施例の自動車用装飾品のレリーフ部11は、そ
のレリーフ部11の全体をレリーフ部11長さ方向に連
続して延びる断面が彎曲凸状とし、所定曲率の反射面1
1aを形成している。前記反射面11aの曲率は、前記
上半部1に入射する入射光のうち、反射面11aを反射
する反射光が、下半部2の上端部表面の所定領域E、即
ち、レリーフ部11の直下部分から外部に放射されるよ
うに、反射面11aに対し所定の屈折角を有するような
曲率に設定される。下半部2の上端部裏面には、従来例
とは異なり、いかなる塗装も施されていない。なお、前
記レリーフ部11の表面の境界部となる領域Cの図示の
例は、その表面を断面略台形状に形成しているが、これ
を断面略コ字状等としてもよい。
は、その上半部1及び下半部2の構成においては、従来
例の自動車用装飾品と同様であり、そのレリーフ部11
の構成において従来例と主に異なるものである。即ち、
従来例の自動車用装飾品のレリーフ部3は、図1中二点
鎖線で示すように、その裏面が直線状をなすとともに、
上下両端部が裏面と交差して延びる直線状をなし、裏面
全体を断面略コ字または台形状等の角形状としている
が、本実施例の自動車用装飾品のレリーフ部11は、そ
のレリーフ部11の全体をレリーフ部11長さ方向に連
続して延びる断面が彎曲凸状とし、所定曲率の反射面1
1aを形成している。前記反射面11aの曲率は、前記
上半部1に入射する入射光のうち、反射面11aを反射
する反射光が、下半部2の上端部表面の所定領域E、即
ち、レリーフ部11の直下部分から外部に放射されるよ
うに、反射面11aに対し所定の屈折角を有するような
曲率に設定される。下半部2の上端部裏面には、従来例
とは異なり、いかなる塗装も施されていない。なお、前
記レリーフ部11の表面の境界部となる領域Cの図示の
例は、その表面を断面略台形状に形成しているが、これ
を断面略コ字状等としてもよい。
【0012】上記のように構成された本実施例の自動車
用装飾品は、従来例と同様、射出成形等により所定の形
状に一体成形した後、上半部1の表面の領域A、下半部
2の表面の領域Bに、それぞれ所定色、例えば、赤色、
黄色を塗装により着色して製造される。また、レリーフ
部11の反対側表面の境界部となる領域Cには、例え
ば、黒色を塗装により着色して塗装膜4が形成される。
なお、上半部1及び下半部2を着色合成樹脂により成形
し、レリーフ部11の反対側表面の領域にのみ黒色の塗
装を施すことにより、自動車用装飾品を形成してもよ
い。
用装飾品は、従来例と同様、射出成形等により所定の形
状に一体成形した後、上半部1の表面の領域A、下半部
2の表面の領域Bに、それぞれ所定色、例えば、赤色、
黄色を塗装により着色して製造される。また、レリーフ
部11の反対側表面の境界部となる領域Cには、例え
ば、黒色を塗装により着色して塗装膜4が形成される。
なお、上半部1及び下半部2を着色合成樹脂により成形
し、レリーフ部11の反対側表面の領域にのみ黒色の塗
装を施すことにより、自動車用装飾品を形成してもよ
い。
【0013】このようにして製造された自動車用装飾品
は、従来例と同様、上半部1の赤色及び下半部2の黄色
によりツートンカラーを表現するとともに、境界部の領
域Cの黒色により両者の輪郭を際立たせている。更に、
本実施例の自動車用装飾品は、上半部2の表面から内部
に入射する入射光の一部が、レリーフ部11の反射面1
1aを所定の反射角で反射して、下半部2の上端部表
面、即ち、境界部となる領域Cと所定曲率の彎曲状に形
成したレリーフ部11との間を、図2の光線α, βのよ
うに反射し、領域Eから外部に放射される。これによ
り、下半部2の上端部表面の領域Eから透過する赤色の
反射光が視認され、自動車用装飾品を表面側から見る者
には、境界部となる領域Cの直線帯状をなす黒色の直下
に赤色部分が直線帯状に存在するように視認される。こ
のとき、上半部1からレリーフ部11を経て、下半部2
の上端部表面の領域Eを透過する赤色は、下半部2の上
端部表面の黄色によりその色彩が殆ど変化せず、赤色が
基調となるため、赤色が下半部2の上端部の色調として
視認され、下半部2の上端部表面の赤色が黄色と紛れて
意匠的効果を損なうようなことはない。
は、従来例と同様、上半部1の赤色及び下半部2の黄色
によりツートンカラーを表現するとともに、境界部の領
域Cの黒色により両者の輪郭を際立たせている。更に、
本実施例の自動車用装飾品は、上半部2の表面から内部
に入射する入射光の一部が、レリーフ部11の反射面1
1aを所定の反射角で反射して、下半部2の上端部表
面、即ち、境界部となる領域Cと所定曲率の彎曲状に形
成したレリーフ部11との間を、図2の光線α, βのよ
うに反射し、領域Eから外部に放射される。これによ
り、下半部2の上端部表面の領域Eから透過する赤色の
反射光が視認され、自動車用装飾品を表面側から見る者
には、境界部となる領域Cの直線帯状をなす黒色の直下
に赤色部分が直線帯状に存在するように視認される。こ
のとき、上半部1からレリーフ部11を経て、下半部2
の上端部表面の領域Eを透過する赤色は、下半部2の上
端部表面の黄色によりその色彩が殆ど変化せず、赤色が
基調となるため、赤色が下半部2の上端部の色調として
視認され、下半部2の上端部表面の赤色が黄色と紛れて
意匠的効果を損なうようなことはない。
【0014】このように、上記実施例の自動車用装飾品
は、赤色を着色した上半部1及び黄色を着色した下半部
2間に配置され、黒色を境界部となる領域Cの表面に着
色した裏面のレリーフ部11を、前記上半部1の表面か
らの入射光が、前記裏面を反射して、前記下半部2の上
端部表面の領域Eから放射されるように、所定の屈折角
を有するような所定曲率の彎曲凸状の反射面11aとし
たものである。
は、赤色を着色した上半部1及び黄色を着色した下半部
2間に配置され、黒色を境界部となる領域Cの表面に着
色した裏面のレリーフ部11を、前記上半部1の表面か
らの入射光が、前記裏面を反射して、前記下半部2の上
端部表面の領域Eから放射されるように、所定の屈折角
を有するような所定曲率の彎曲凸状の反射面11aとし
たものである。
【0015】したがって、上記実施例は、上半部1の赤
色及び下半部2の黄色がツートンカラーを表現し、レリ
ーフ部11の反対側表面の境界部となる領域Cの黒色が
赤色の上半部1及び黄色の下半部2の輪郭を際立たせ
る。また、上半部1の表面から入射した光のうちレリー
フ部11の反射面11aを反射する赤色光が、境界部と
なる領域Cと所定曲率の彎曲状に形成したレリーフ部1
1の反射面11aとの間を、図2の光線α,βのように
反射して下半部2の上端部表面の領域Eから外部に放射
され、外部で視認されるため、境界部となる領域Cの表
面の黒色及び下半部2の上端部表面から現れる赤色によ
り、上半部1及び下半部2間に黒色及び赤色のストライ
プ模様が表現される。このとき、従来例のように下半部
2の上端部裏面に赤色塗装を施すという特別の作業を行
なう必要はなく、従来例と同様、自動車用装飾品のツー
トンカラーの輪郭を際立たせ、かつ、上半部1及び下半
部2間に黒色及び赤色のストライプを形成して、全体に
アクセントを付与し、その意匠的効果を一層向上するこ
とができる。その結果、繁雑な作業を省略して全体の製
造工程数を減少し、製造コストを低減することができ
る。
色及び下半部2の黄色がツートンカラーを表現し、レリ
ーフ部11の反対側表面の境界部となる領域Cの黒色が
赤色の上半部1及び黄色の下半部2の輪郭を際立たせ
る。また、上半部1の表面から入射した光のうちレリー
フ部11の反射面11aを反射する赤色光が、境界部と
なる領域Cと所定曲率の彎曲状に形成したレリーフ部1
1の反射面11aとの間を、図2の光線α,βのように
反射して下半部2の上端部表面の領域Eから外部に放射
され、外部で視認されるため、境界部となる領域Cの表
面の黒色及び下半部2の上端部表面から現れる赤色によ
り、上半部1及び下半部2間に黒色及び赤色のストライ
プ模様が表現される。このとき、従来例のように下半部
2の上端部裏面に赤色塗装を施すという特別の作業を行
なう必要はなく、従来例と同様、自動車用装飾品のツー
トンカラーの輪郭を際立たせ、かつ、上半部1及び下半
部2間に黒色及び赤色のストライプを形成して、全体に
アクセントを付与し、その意匠的効果を一層向上するこ
とができる。その結果、繁雑な作業を省略して全体の製
造工程数を減少し、製造コストを低減することができ
る。
【0016】なお、本実施例では、上半部1の赤色及び
下半部2の黄色がツートンカラーを表現し、境界部とな
る領域Cの表面の黒色が赤色の上半部1及び黄色の下半
部2の輪郭を際立たせたとき、上半部1の表面から入射
した光のうちレリーフ部11の反射面11aを反射する
赤色光が、下半部2の黄色の上端部表面の領域Eから放
射されて外部に視認されるものであるが、一般に、本考
案を実施した場合には、濃い色が薄い色側に着色された
ように視認される。
下半部2の黄色がツートンカラーを表現し、境界部とな
る領域Cの表面の黒色が赤色の上半部1及び黄色の下半
部2の輪郭を際立たせたとき、上半部1の表面から入射
した光のうちレリーフ部11の反射面11aを反射する
赤色光が、下半部2の黄色の上端部表面の領域Eから放
射されて外部に視認されるものであるが、一般に、本考
案を実施した場合には、濃い色が薄い色側に着色された
ように視認される。
【0017】ところで、上記実施例の自動車用装飾品
は、赤色の上半部1及び黄色の下半部2間にレリーフ部
11を配置して構成されているが、本考案を実施する場
合には、これに限定されるものではなく、隣接する2つ
の部分に異なる色彩を着色し、それらの部分間を更に異
なる色彩の境界部により区画するとともに、一方の部分
の境界部側端部に他方の部分の色彩と同一の色彩を表現
する必要のあるものであればよい。例えば、3個所以上
の部分に異なる色彩を着色する自動車用装飾品のそれぞ
れの境界部に同様のストライプ模様を表現すべく構成し
てもよい。また、自動車用装飾品に異なる色彩を表現
し、かつ、異なる色彩の輪郭を際立たせて全体にアクセ
ントを付与できる限りにおいて、隣接する部分及びその
境界部に赤色、黄色及び黒色以外の色彩を着色してもよ
い。しかし、本実施例の自動車用装飾品をリヤコンビネ
ーションランプ間に装着されるガーニッシュに具体化す
る場合は、リヤコンビネーションランプの通常の色彩で
あるアンバー及び赤色と同一色調となるよう、前記上半
部及び下半部の色彩もアンバー及び赤色とすることが好
ましい。
は、赤色の上半部1及び黄色の下半部2間にレリーフ部
11を配置して構成されているが、本考案を実施する場
合には、これに限定されるものではなく、隣接する2つ
の部分に異なる色彩を着色し、それらの部分間を更に異
なる色彩の境界部により区画するとともに、一方の部分
の境界部側端部に他方の部分の色彩と同一の色彩を表現
する必要のあるものであればよい。例えば、3個所以上
の部分に異なる色彩を着色する自動車用装飾品のそれぞ
れの境界部に同様のストライプ模様を表現すべく構成し
てもよい。また、自動車用装飾品に異なる色彩を表現
し、かつ、異なる色彩の輪郭を際立たせて全体にアクセ
ントを付与できる限りにおいて、隣接する部分及びその
境界部に赤色、黄色及び黒色以外の色彩を着色してもよ
い。しかし、本実施例の自動車用装飾品をリヤコンビネ
ーションランプ間に装着されるガーニッシュに具体化す
る場合は、リヤコンビネーションランプの通常の色彩で
あるアンバー及び赤色と同一色調となるよう、前記上半
部及び下半部の色彩もアンバー及び赤色とすることが好
ましい。
【0018】
【考案の効果】以上のように、本考案の自動車用装飾品
は、所定の濃い色彩を着色した第1の部分と、その第1
の部分に隣接して設けられ、前記第1の部分とは異なる
透明度のある薄い色彩を着色した第2の部分と、前記第
1の部分と前記第2の部分間に形成され、前記第1の部
分及び前記第2の部分の色彩とは異なる黒色を表面に着
色した凹状の境界部と、前記境界部の凹部の裏面を、前
記第1の部分の表面から の入射光が前記裏面を反射し
て、前記第2の部分の前記境界部側端部から放射するよ
うな所定曲率の彎曲状に形成したレリーフ部とを具備す
るものである。
は、所定の濃い色彩を着色した第1の部分と、その第1
の部分に隣接して設けられ、前記第1の部分とは異なる
透明度のある薄い色彩を着色した第2の部分と、前記第
1の部分と前記第2の部分間に形成され、前記第1の部
分及び前記第2の部分の色彩とは異なる黒色を表面に着
色した凹状の境界部と、前記境界部の凹部の裏面を、前
記第1の部分の表面から の入射光が前記裏面を反射し
て、前記第2の部分の前記境界部側端部から放射するよ
うな所定曲率の彎曲状に形成したレリーフ部とを具備す
るものである。
【0019】したがって、第1の部分及び第2の部分の
異なる色彩がツートンカラーを表現し、境界部表面の色
彩が第1の部分及び第2の部分の輪郭を際立たせる。ま
た、第1の部分から入射した光のうち境界部裏面のレリ
ーフ部を反射する光が、第2の部分の境界部側端部から
放射して現れて外部に視認されるため、境界部表面の色
彩及び第2の部分の境界部側端部から現れる色彩によ
り、第1の部分及び第2の部分間に異なる色彩のストラ
イプ模様が表現される。その結果、全体にアクセントを
付与してその意匠的効果を一層向上することができる。
異なる色彩がツートンカラーを表現し、境界部表面の色
彩が第1の部分及び第2の部分の輪郭を際立たせる。ま
た、第1の部分から入射した光のうち境界部裏面のレリ
ーフ部を反射する光が、第2の部分の境界部側端部から
放射して現れて外部に視認されるため、境界部表面の色
彩及び第2の部分の境界部側端部から現れる色彩によ
り、第1の部分及び第2の部分間に異なる色彩のストラ
イプ模様が表現される。その結果、全体にアクセントを
付与してその意匠的効果を一層向上することができる。
【図1】 図1は本考案の一実施例の自動車用装飾品の
断面図である。
断面図である。
【図2】 図2は本考案の一実施例の自動車用装飾品の
光の反射を示す説明図である。
光の反射を示す説明図である。
【図3】 図3は自動車用装飾品の斜視図である。
【図4】 図4は従来の自動車用装飾品の断面図であ
る。
る。
1 上半部(第1の部分) 2 下半部(第2の部分) 11 レリーフ部(境界部) 11a 反射面(裏面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/04 B60R 13/00
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の濃い色彩を着色した第1の部分
と、 前記第1の部分に隣接して設けられ、前記第1の部分と
は異なる透明度のある薄い色彩を着色した第2の部分
と、前記第1の部分と前記第2の部分間に形成され、前記第
1の部分及び前記第2の部分の色彩とは異なる黒色を表
面に着色した凹状の境界部と、 前記境界部の凹部の裏面を、 前記第1の部分の表面から
の入射光が前記裏面を反射して、前記第2の部分の前記
境界部側端部から放射するような所定曲率の彎曲状に形
成したレリーフ部とを具備することを特徴とする自動車
用装飾品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7566492U JP2585755Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 自動車用装飾品 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7566492U JP2585755Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 自動車用装飾品 |
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JP7566492U Expired - Fee Related JP2585755Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 自動車用装飾品 |
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-
1992
- 1992-10-30 JP JP7566492U patent/JP2585755Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0639619U (ja) | 1994-05-27 |
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