JP2585741Y2 - グロメツト - Google Patents
グロメツトInfo
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- JP2585741Y2 JP2585741Y2 JP4979992U JP4979992U JP2585741Y2 JP 2585741 Y2 JP2585741 Y2 JP 2585741Y2 JP 4979992 U JP4979992 U JP 4979992U JP 4979992 U JP4979992 U JP 4979992U JP 2585741 Y2 JP2585741 Y2 JP 2585741Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grommet
- hole
- wire bundle
- locking
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車体等の隔板の電線束
貫通孔を通してワイヤハーネスを配索する場合、その貫
通部位の電線束に挿通して、隔板内への防水等を図るの
に使用するグロメットに関するものである。
貫通孔を通してワイヤハーネスを配索する場合、その貫
通部位の電線束に挿通して、隔板内への防水等を図るの
に使用するグロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のグロメットには、実開平1ー62
621号公報に示されるように、電線束挿通部を有して
車体等の隔板の貫通孔を塞ぐ軟質のグロメット主部と、
その貫通孔への係止脚を有する硬質の係止部材との組み
合せ構造のものがある。即ち、この組合せ構造のもの
は、図2参照、車体等の隔板10の電線束貫通孔11を
塞ぐ形状を有し、中央の電線束挿通部3と下端周縁の外
方へ突出した防水リップ4を設けたゴム製弾性質のグロ
メット主部1と、グロメット主部1の上側に下面を着装
する円環板体の基部5から、グロメット主部1の係止脚
挿通孔8に貫通して下端に爪状の係止部7を有する係止
脚6を突設した樹脂製硬質の係止部材2との組合せから
なり、この両者を組合せて下方に突き出した係止部7を
電線束貫通孔11の周縁内側に係止させると共に、防水
リップ4を電線束貫通孔11の周縁面に圧接して、隔板
10に取り付け係止し、ワイヤハーネスの電線束9を電
線束貫通孔11に貫通配索して防水等を図る構造になっ
ている。
621号公報に示されるように、電線束挿通部を有して
車体等の隔板の貫通孔を塞ぐ軟質のグロメット主部と、
その貫通孔への係止脚を有する硬質の係止部材との組み
合せ構造のものがある。即ち、この組合せ構造のもの
は、図2参照、車体等の隔板10の電線束貫通孔11を
塞ぐ形状を有し、中央の電線束挿通部3と下端周縁の外
方へ突出した防水リップ4を設けたゴム製弾性質のグロ
メット主部1と、グロメット主部1の上側に下面を着装
する円環板体の基部5から、グロメット主部1の係止脚
挿通孔8に貫通して下端に爪状の係止部7を有する係止
脚6を突設した樹脂製硬質の係止部材2との組合せから
なり、この両者を組合せて下方に突き出した係止部7を
電線束貫通孔11の周縁内側に係止させると共に、防水
リップ4を電線束貫通孔11の周縁面に圧接して、隔板
10に取り付け係止し、ワイヤハーネスの電線束9を電
線束貫通孔11に貫通配索して防水等を図る構造になっ
ている。
【0003】 「考案が解決しようとする課題」 以上の従来の組合せ構造のグロメットは、グロメット主
部1と組合せた係止部材2の係止部7を貫通孔11に係
止させるとき、基部5を指先等で押し付けてグロメット
主部1を若干圧縮変形させて係止させる必要がある。し
かし、その基部5はグロメット主部1に下面が添着する
円環板のため、下方押しに対する剛性が弱いので、係止
脚6が下方に存在しない部位の基部5を押し付けても、
その押し付け部位のみが下方撓して係止脚6を下方へ押
し出すことができず、係止脚6の貫通孔11への係止が
不能になる。従って、係止脚6が存在する直上から基部
5を押し付ける作業が不可欠になり、グロメットの隔板
10への係止作業が煩雑にして非能率になる。
部1と組合せた係止部材2の係止部7を貫通孔11に係
止させるとき、基部5を指先等で押し付けてグロメット
主部1を若干圧縮変形させて係止させる必要がある。し
かし、その基部5はグロメット主部1に下面が添着する
円環板のため、下方押しに対する剛性が弱いので、係止
脚6が下方に存在しない部位の基部5を押し付けても、
その押し付け部位のみが下方撓して係止脚6を下方へ押
し出すことができず、係止脚6の貫通孔11への係止が
不能になる。従って、係止脚6が存在する直上から基部
5を押し付ける作業が不可欠になり、グロメットの隔板
10への係止作業が煩雑にして非能率になる。
【0004】さらに、前記の従来構造のものは、貫通孔
11の周縁に圧接する防水リップ4が、近年の高圧洗車
水を受けると、図示点線のように上方反りして貫通孔周
縁への圧接姿勢が崩れるので、その部分から洗車水が隔
板10の内側へ浸水する防水性能上の不具合がある。本
考案は、以上の従来技術の難点を解消するグロメットを
提供するものである。
11の周縁に圧接する防水リップ4が、近年の高圧洗車
水を受けると、図示点線のように上方反りして貫通孔周
縁への圧接姿勢が崩れるので、その部分から洗車水が隔
板10の内側へ浸水する防水性能上の不具合がある。本
考案は、以上の従来技術の難点を解消するグロメットを
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本考案のグロメットは、「下端周縁の外方に突出する
防水リップと中央の電線束挿通部を有し、隔板の電線束
貫通孔を塞ぐ形状のグロメット主部と、該グロメット主
部の係止脚挿通孔に貫挿し、かつ、前記電線束貫通孔の
周縁への係止部を有する係止脚を環状の基部に設けた硬
質の係止部材との組合せからなり、前記防水リップを前
記電線束貫通孔の周縁面に圧接させるグロメットにおい
て、前記基部とL字形をなして前記グロメット主部の下
縁方向に伸びる環状のフランジ部を一体に形成し、該フ
ランジ部の下端が、前記防水リップの前記周縁面への圧
接姿勢において、該防水リップの付け根部位を押圧する
形状になした構造」が特徴である。
る本考案のグロメットは、「下端周縁の外方に突出する
防水リップと中央の電線束挿通部を有し、隔板の電線束
貫通孔を塞ぐ形状のグロメット主部と、該グロメット主
部の係止脚挿通孔に貫挿し、かつ、前記電線束貫通孔の
周縁への係止部を有する係止脚を環状の基部に設けた硬
質の係止部材との組合せからなり、前記防水リップを前
記電線束貫通孔の周縁面に圧接させるグロメットにおい
て、前記基部とL字形をなして前記グロメット主部の下
縁方向に伸びる環状のフランジ部を一体に形成し、該フ
ランジ部の下端が、前記防水リップの前記周縁面への圧
接姿勢において、該防水リップの付け根部位を押圧する
形状になした構造」が特徴である。
【0006】
【作用】以上の構成のグロメット主部と係止部材との組
合せ構造の本考案のグロメットは、係止脚を垂設した係
止部材の基部とL字形をなす環状のフランジ部を一体に
有するので、その基部は曲げ剛性が向上する。従って、
グロメット主部と係止部材を組合せたグロメットを、電
線束貫通孔の周縁に係止させるとき、その係止部材の基
部のどの位置を押し付けても、基部の弾性変形が少なく
係止脚を下方へ押し下げるので、係止脚の電線束貫通孔
周縁への係止が円滑にできる。そして、そのフランジ部
の下端が、電線束貫通孔の周縁面への圧接姿勢の防水リ
ップの付け根部位を押圧するので、防水リップは上方へ
の反り曲げ剛性が強くなり、その防水リップが高圧洗車
水をダイレクトに受けても、上方反りすることはなく、
防水性能が安定確保される。
合せ構造の本考案のグロメットは、係止脚を垂設した係
止部材の基部とL字形をなす環状のフランジ部を一体に
有するので、その基部は曲げ剛性が向上する。従って、
グロメット主部と係止部材を組合せたグロメットを、電
線束貫通孔の周縁に係止させるとき、その係止部材の基
部のどの位置を押し付けても、基部の弾性変形が少なく
係止脚を下方へ押し下げるので、係止脚の電線束貫通孔
周縁への係止が円滑にできる。そして、そのフランジ部
の下端が、電線束貫通孔の周縁面への圧接姿勢の防水リ
ップの付け根部位を押圧するので、防水リップは上方へ
の反り曲げ剛性が強くなり、その防水リップが高圧洗車
水をダイレクトに受けても、上方反りすることはなく、
防水性能が安定確保される。
【0007】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。本
考案一実施例のグロメットを示す図1を参照して、ゴム
製の弾性質にして中央に立設した筒状の電線束挿通部3
と下端周縁の外方へ突出した防水リップ4を有するグロ
メット主部1と、グロメット主部1に貫設した係止脚挿
通孔8に貫通挿着し、かつ、下端に爪状の係止部7を有
する数本の係止脚6を円板環体の基部5の下面に垂設し
た樹脂製硬質の係止部材2からなり、この係止部材2の
基部5をグロメット主部1の電線束挿通部3の周辺外側
に着装して組合せるグロメットにおいて、係止部材2は
後述するフランジ部13を有している。
考案一実施例のグロメットを示す図1を参照して、ゴム
製の弾性質にして中央に立設した筒状の電線束挿通部3
と下端周縁の外方へ突出した防水リップ4を有するグロ
メット主部1と、グロメット主部1に貫設した係止脚挿
通孔8に貫通挿着し、かつ、下端に爪状の係止部7を有
する数本の係止脚6を円板環体の基部5の下面に垂設し
た樹脂製硬質の係止部材2からなり、この係止部材2の
基部5をグロメット主部1の電線束挿通部3の周辺外側
に着装して組合せるグロメットにおいて、係止部材2は
後述するフランジ部13を有している。
【0008】即ち、係止脚6を垂設した基部5には、図
1の(B)(C)参照、基部5の外縁からグロメット主
部1の外側に添ってグロメット主部1の下方に伸び、基
部5とL字形をなす環状のフランジ部13が一体に連設
されると共に、このフランジ部13の下端14が、図1
の(D)に示す防水リップ4の隔板10への圧接姿勢に
おいて、防水リップ4の付け根部位15を押圧する形状
に形成されている。
1の(B)(C)参照、基部5の外縁からグロメット主
部1の外側に添ってグロメット主部1の下方に伸び、基
部5とL字形をなす環状のフランジ部13が一体に連設
されると共に、このフランジ部13の下端14が、図1
の(D)に示す防水リップ4の隔板10への圧接姿勢に
おいて、防水リップ4の付け根部位15を押圧する形状
に形成されている。
【0009】以上のグロメットは、グロメット主部1と
係止部材2が組合せられ、電線束挿通部3にワイヤハー
ネスの電線束9が挿通されてセットされ、その電線束9
を隔板10の電線束貫通孔11に貫通させた後、係止部
材2の基部5を押し込むことによって、係止部7を電線
束貫通孔11の内側に係止すると共に、防水リップ4を
電線束貫通孔11の周面に圧接し、さらに、その防水リ
ップ4の付け根部位15に、係止部材2のフランジ部1
3の下端14を押圧させて、隔板10に取着固定され
る。
係止部材2が組合せられ、電線束挿通部3にワイヤハー
ネスの電線束9が挿通されてセットされ、その電線束9
を隔板10の電線束貫通孔11に貫通させた後、係止部
材2の基部5を押し込むことによって、係止部7を電線
束貫通孔11の内側に係止すると共に、防水リップ4を
電線束貫通孔11の周面に圧接し、さらに、その防水リ
ップ4の付け根部位15に、係止部材2のフランジ部1
3の下端14を押圧させて、隔板10に取着固定され
る。
【0010】以上の実施例のグロメットは、前記の作用
が存在するので、隔板10の電線束貫通孔11へ取着の
とき、係止部材2の基部5のどの位置を押しても、係止
部7が「パチン」と係止するので、グロメットの取り付
け作業が極めて簡易になる。そして、その取着状態の防
水リップ4は、付け根部位15が実質的固定端となって
曲げ剛性が向上するので、高圧洗車水の強い衝撃外力を
受けても、上方への反り変位が発生せず、グロメットの
防水性が安定確保される。
が存在するので、隔板10の電線束貫通孔11へ取着の
とき、係止部材2の基部5のどの位置を押しても、係止
部7が「パチン」と係止するので、グロメットの取り付
け作業が極めて簡易になる。そして、その取着状態の防
水リップ4は、付け根部位15が実質的固定端となって
曲げ剛性が向上するので、高圧洗車水の強い衝撃外力を
受けても、上方への反り変位が発生せず、グロメットの
防水性が安定確保される。
【0011】
【考案の効果】以上の説明のとおり、本考案のグロメッ
トは、弾性質のグロメット主部と硬質の係止部材の組合
せ構造のグロメットの車体等の電線束貫通孔への取り付
け作業性を向上すると共に、防水性能を安定確保する効
果がある。
トは、弾性質のグロメット主部と硬質の係止部材の組合
せ構造のグロメットの車体等の電線束貫通孔への取り付
け作業性を向上すると共に、防水性能を安定確保する効
果がある。
【図1】本考案一実施例のグロメットを示し、図中の
(A)はその構成部材の斜視図、図中の(B)はその係
止部材の基部の横断面図、図中の(C)はその係止部材
の中央横断面の部分図、図中の(D)は隔板への取着状
態の正面断面図
(A)はその構成部材の斜視図、図中の(B)はその係
止部材の基部の横断面図、図中の(C)はその係止部材
の中央横断面の部分図、図中の(D)は隔板への取着状
態の正面断面図
【図2】従来のグロメットを示し、図中の(A)はその
構成部材の斜視図、図中の(B)は隔板への取着状態の
正面断面図
構成部材の斜視図、図中の(B)は隔板への取着状態の
正面断面図
1 グロメット主部 2 係止部材 3 電線束挿通部 4 防水リップ 5 基部 6 係止脚 7 係止部 8 係止脚挿通孔 9 電線束 10 隔板 11 電線束貫通孔 13 フランジ部 14 フランジ部の下端 15 防水リップの付け根部位
Claims (1)
- 【請求項1】 下端周縁の外方に突出する防水リップと
中央の電線束挿通部を有し、隔板の電線束貫通孔を塞ぐ
形状のグロメット主部と、該グロメット主部の係止脚挿
通孔に貫挿し、かつ、前記電線束貫通孔の周縁への係止
部を有する係止脚を環状の基部に設けた硬質の係止部材
との組合せからなり、前記防水リップを前記電線束貫通
孔の周縁面に圧接させるグロメットにおいて、前記基部
とL字形をなして前記グロメット主部の下縁方向に伸び
る環状のフランジ部を一体に形成し、該フランジ部の下
端が、前記防水リップの前記周縁面への圧接姿勢におい
て、該防水リップの付け根部位を押圧する形状になした
構造を特徴とするグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4979992U JP2585741Y2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | グロメツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4979992U JP2585741Y2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | グロメツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065048U JPH065048U (ja) | 1994-01-21 |
JP2585741Y2 true JP2585741Y2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=12841198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4979992U Expired - Lifetime JP2585741Y2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | グロメツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585741Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP4979992U patent/JP2585741Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH065048U (ja) | 1994-01-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |