JP2585601Y2 - 燃料回収チャンバー - Google Patents
燃料回収チャンバーInfo
- Publication number
- JP2585601Y2 JP2585601Y2 JP31498U JP31498U JP2585601Y2 JP 2585601 Y2 JP2585601 Y2 JP 2585601Y2 JP 31498 U JP31498 U JP 31498U JP 31498 U JP31498 U JP 31498U JP 2585601 Y2 JP2585601 Y2 JP 2585601Y2
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- Japan
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- box body
- fuel
- wall
- introduction passage
- chamber
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、自動車の燃料タン
ク内に設置されて、エンジン側からの回帰燃料を回収す
るチャンバーの改良に関するものである。
ク内に設置されて、エンジン側からの回帰燃料を回収す
るチャンバーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種チャンバーは、通常、下端口部に
吸引フィルターを接続し上端口部に燃料の供給パイプを
接続した電動式ポンプを内部に保持して、燃料タンクの
底壁面に該タンク内と連通する状態をもって設置され、
上記供給パイプを介してエンジン側に送られた燃料のう
ち余分な燃料を、回帰パイプを通して回収するために使
用されるものである。
吸引フィルターを接続し上端口部に燃料の供給パイプを
接続した電動式ポンプを内部に保持して、燃料タンクの
底壁面に該タンク内と連通する状態をもって設置され、
上記供給パイプを介してエンジン側に送られた燃料のう
ち余分な燃料を、回帰パイプを通して回収するために使
用されるものである。
【0003】斯る目的に使用される従来チャンバーは、
図4・図5に示す如く、合成樹脂製のボックス体1から
成り、該ボックス体1の後端部側を除く底部周縁に、回
帰燃料の導入通路2を独立して形成し、当該導入通路2
の入口2a側に上記回帰パイプ3の先端部を接続すると
共に、導入通路2の出口2b側をボックス体1の内部に
連通させる一方、ボックス体1の先端部側に、回帰燃料
の外部への流出を防止する覆い蓋部4を一体に形成し、
且つ、ボックス体1の後端部側の内外に、上記電動ポン
プ8の保持具を固定するロック孔部5とロック爪部6を
夫々形成する構成となっている。
図4・図5に示す如く、合成樹脂製のボックス体1から
成り、該ボックス体1の後端部側を除く底部周縁に、回
帰燃料の導入通路2を独立して形成し、当該導入通路2
の入口2a側に上記回帰パイプ3の先端部を接続すると
共に、導入通路2の出口2b側をボックス体1の内部に
連通させる一方、ボックス体1の先端部側に、回帰燃料
の外部への流出を防止する覆い蓋部4を一体に形成し、
且つ、ボックス体1の後端部側の内外に、上記電動ポン
プ8の保持具を固定するロック孔部5とロック爪部6を
夫々形成する構成となっている。
【0004】尚、電動ポンプ8を上記ボックス体1の内
部に保持する保持具は、図示する如く、半円弧状を呈す
る一対の受け部材9A・9Bから構成されて、一方の受
け部材9A側に上記ロック孔部5に差し込まれる係止脚
10と上記ロック爪部6に係止する係止腕11を夫々形
成して、一対の受け部材9A・9B同士を弾性爪12と
係止孔13を介して連結することにより、内側に電動ポ
ンプ8を保持して、ボックス体1の後端部側に固定され
る構成となっている。
部に保持する保持具は、図示する如く、半円弧状を呈す
る一対の受け部材9A・9Bから構成されて、一方の受
け部材9A側に上記ロック孔部5に差し込まれる係止脚
10と上記ロック爪部6に係止する係止腕11を夫々形
成して、一対の受け部材9A・9B同士を弾性爪12と
係止孔13を介して連結することにより、内側に電動ポ
ンプ8を保持して、ボックス体1の後端部側に固定され
る構成となっている。
【0005】そして、実際の作動に際して、エンジン側
に燃料を供給する場合には、キースイッチと連動して電
動ポンプ8を駆動させると、燃料タンク内の燃料が、吸
引フィルター14を経て供給パイプ15を通ってエンジ
ン側に供給されて、該供給燃料は、ここで、噴射弁等を
介してエンジンの燃焼室内に噴射され、他方、供給パイ
プ15を介して送られてきた燃料のうち余分な燃料は、
エンジン側の圧力調整部から分岐する回帰パイプ3を通
って、ボックス体1の内部に回収されて、ここで、エン
ジン側に再供給されることとなる。
に燃料を供給する場合には、キースイッチと連動して電
動ポンプ8を駆動させると、燃料タンク内の燃料が、吸
引フィルター14を経て供給パイプ15を通ってエンジ
ン側に供給されて、該供給燃料は、ここで、噴射弁等を
介してエンジンの燃焼室内に噴射され、他方、供給パイ
プ15を介して送られてきた燃料のうち余分な燃料は、
エンジン側の圧力調整部から分岐する回帰パイプ3を通
って、ボックス体1の内部に回収されて、ここで、エン
ジン側に再供給されることとなる。
【0006】従って、タンク内に燃料が十分に満たされ
ている場合には問題はないが、例えば、タンク内の燃料
残量が少なくなって、傾斜角度のある路面等を走行する
ような場合には、チャンバーの存在により、燃料の有効
使用が十分に可能となる。この為、チャンバーを構成す
るボックス体1には、自動車の走行時に、回収された回
帰燃料がボックス体1の内部から外部に流出することを
防止する覆い蓋部4が当然に必要となる訳である。
ている場合には問題はないが、例えば、タンク内の燃料
残量が少なくなって、傾斜角度のある路面等を走行する
ような場合には、チャンバーの存在により、燃料の有効
使用が十分に可能となる。この為、チャンバーを構成す
るボックス体1には、自動車の走行時に、回収された回
帰燃料がボックス体1の内部から外部に流出することを
防止する覆い蓋部4が当然に必要となる訳である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、従来のチャ
ンバーにあっては、既述した如く、ボックス体1の先端
部側に所望大の覆い蓋部4を一体に形成する構成を採用
している関係で、この覆い蓋部4付のボックス体1全体
を合成樹脂で一体に成形することは、型抜き等の問題か
ら事実上不可能であった。
ンバーにあっては、既述した如く、ボックス体1の先端
部側に所望大の覆い蓋部4を一体に形成する構成を採用
している関係で、この覆い蓋部4付のボックス体1全体
を合成樹脂で一体に成形することは、型抜き等の問題か
ら事実上不可能であった。
【0008】そこで、従来にあっては、斯る一体成形が
不可能なボックス体1を、覆い蓋部4と上記ロック孔部
5とロック爪部6を有する上側部1Aと、導入通路2を
有する下側部1Bとに2分割して、当該上側部1Aと下
側部1Bを夫々合成樹脂で別体に成形し、後から、上側
部1Aの下端縁に形成されたフランジ部7aと下側部1
Bの上端縁に形成されたフランジ部7b同士を溶着接合
することにより、上記ボックス体1を最終的に組み立て
ているのが実情である。
不可能なボックス体1を、覆い蓋部4と上記ロック孔部
5とロック爪部6を有する上側部1Aと、導入通路2を
有する下側部1Bとに2分割して、当該上側部1Aと下
側部1Bを夫々合成樹脂で別体に成形し、後から、上側
部1Aの下端縁に形成されたフランジ部7aと下側部1
Bの上端縁に形成されたフランジ部7b同士を溶着接合
することにより、上記ボックス体1を最終的に組み立て
ているのが実情である。
【0009】しかし、ボックス体1を上側部1Aと下側
部1Bとに2分割して、各部1A・1Bを別体に成形す
ることは、各部側が共に複雑な形状を呈している関係
で、金型費が徒にかかるばかりか、上側部1Aと下側部
1Bを接合するために、設備と手間のかかる溶着作業が
別途要求されることとなるので、いずれにしても、チャ
ンバー自体がコスト高となってしまう大きな問題を有し
ていた。
部1Bとに2分割して、各部1A・1Bを別体に成形す
ることは、各部側が共に複雑な形状を呈している関係
で、金型費が徒にかかるばかりか、上側部1Aと下側部
1Bを接合するために、設備と手間のかかる溶着作業が
別途要求されることとなるので、いずれにしても、チャ
ンバー自体がコスト高となってしまう大きな問題を有し
ていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、斯る従来チャ
ンバーの課題を有効に解決するために開発されたもの
で、燃料タンク内に設置される合成樹脂製のボックス体
から成り、該ボックス体の底部周縁に回帰燃料を導入す
る導入通路を形成して、該導入通路の入口側に燃料の回
帰パイプを接続し、導入通路の出口側をボックス体の内
部と連通させる構成の燃料回収チャンバーにおいて、上
記ボックス体を上面側が開口する箱型形状となして、該
ボックス体に形成される導入通路の所定域を、ボックス
体の外側壁と内側壁とで画成する一方、導入通路のう
ち、少なくとも、回帰燃料の流出し易い部位の内側壁を
内方に傾斜させる構成を採用した。
ンバーの課題を有効に解決するために開発されたもの
で、燃料タンク内に設置される合成樹脂製のボックス体
から成り、該ボックス体の底部周縁に回帰燃料を導入す
る導入通路を形成して、該導入通路の入口側に燃料の回
帰パイプを接続し、導入通路の出口側をボックス体の内
部と連通させる構成の燃料回収チャンバーにおいて、上
記ボックス体を上面側が開口する箱型形状となして、該
ボックス体に形成される導入通路の所定域を、ボックス
体の外側壁と内側壁とで画成する一方、導入通路のう
ち、少なくとも、回帰燃料の流出し易い部位の内側壁を
内方に傾斜させる構成を採用した。
【0011】依って、本考案にあっては、ボックス体の
外側壁と内側壁とで画成される導入通路のうち、特に、
回帰燃料の流出し易い部位の内側壁を内方に傾斜させて
いるので、従来の如く、ボックス体に覆い蓋部を一体に
形成しなくとも、この内側壁の内方への傾斜により、導
入通路を経てボックス体の内部に回収された回帰燃料の
外部への流出を効果的に防止することが可能となる。
外側壁と内側壁とで画成される導入通路のうち、特に、
回帰燃料の流出し易い部位の内側壁を内方に傾斜させて
いるので、従来の如く、ボックス体に覆い蓋部を一体に
形成しなくとも、この内側壁の内方への傾斜により、導
入通路を経てボックス体の内部に回収された回帰燃料の
外部への流出を効果的に防止することが可能となる。
【0012】従って、本考案のチャンバーは、覆い蓋部
を不要とすることにより、ボックス体自体を合成樹脂で
一体に成形することが初めて可能となるので、従来のチ
ャンバーと比較すると、金型費の大巾な低減が期待でき
るばかりか、ボックス体の上側部と下側部とを接合する
ための溶着作業も全く不要となるので、これにより、チ
ャンバー自体のコスト低廉化に大いに貢献できることと
なる。
を不要とすることにより、ボックス体自体を合成樹脂で
一体に成形することが初めて可能となるので、従来のチ
ャンバーと比較すると、金型費の大巾な低減が期待でき
るばかりか、ボックス体の上側部と下側部とを接合する
ための溶着作業も全く不要となるので、これにより、チ
ャンバー自体のコスト低廉化に大いに貢献できることと
なる。
【0013】又、本考案にあっては、導入通路をボック
ス体の外側壁と内側壁とで画成する関係で、導入通路内
を通過する回帰燃料は、この内外側壁の各壁面に急激に
衝突して、泡を効率良く消失させることが可能となるの
で、多量の泡が吸引フィルター面に付着して、燃料の吸
込機能を低下させる心配もない。
ス体の外側壁と内側壁とで画成する関係で、導入通路内
を通過する回帰燃料は、この内外側壁の各壁面に急激に
衝突して、泡を効率良く消失させることが可能となるの
で、多量の泡が吸引フィルター面に付着して、燃料の吸
込機能を低下させる心配もない。
【0014】
【考案の実施の形態】以下、本考案を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るチ
ャンバーも、図1乃至図3に示す如く、燃料タンクの底
壁面に設置されるボックス体21の後端部側を除く底部
周縁に、回帰燃料の導入通路22を形成して、該導入通
路22の入口22a側に燃料の回帰パイプ23を接続
し、導入通路22の出口22b側をボックス体21の内
部と連通させる一方、導入通路22が形成されていない
後端部側の内外に、既述した電動ポンプを保持する保持
具の係止脚を差し込むロック孔部24と係止腕を係止す
るロック爪部25とを形成する構成を前提とするもので
あるが、特徴とするところは、以下の点にある。
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るチ
ャンバーも、図1乃至図3に示す如く、燃料タンクの底
壁面に設置されるボックス体21の後端部側を除く底部
周縁に、回帰燃料の導入通路22を形成して、該導入通
路22の入口22a側に燃料の回帰パイプ23を接続
し、導入通路22の出口22b側をボックス体21の内
部と連通させる一方、導入通路22が形成されていない
後端部側の内外に、既述した電動ポンプを保持する保持
具の係止脚を差し込むロック孔部24と係止腕を係止す
るロック爪部25とを形成する構成を前提とするもので
あるが、特徴とするところは、以下の点にある。
【0015】これを具体的に説明すると、本実施の形態
にあっては、図示する如く、上記ボックス体21を上面
側が全て開口する箱型形状となして、当該ボックス体2
1に形成される導入通路22を、その入口22a側の一
定域を除いて、ボックス体21の外側壁26と該外側壁
26と平行して立設される内側壁27とで画成する一
方、回帰燃料が外部へ流出し易い部位、換言すれば、ボ
ックス体21の円弧状先端部側に位置する外側壁26と
内側壁27とを、夫々平行して内方に傾斜させると共
に、型抜きを容易にするために、後端部側の外側壁26
を同一の傾斜角度をもって外方に傾斜させる構成となし
たものである。
にあっては、図示する如く、上記ボックス体21を上面
側が全て開口する箱型形状となして、当該ボックス体2
1に形成される導入通路22を、その入口22a側の一
定域を除いて、ボックス体21の外側壁26と該外側壁
26と平行して立設される内側壁27とで画成する一
方、回帰燃料が外部へ流出し易い部位、換言すれば、ボ
ックス体21の円弧状先端部側に位置する外側壁26と
内側壁27とを、夫々平行して内方に傾斜させると共
に、型抜きを容易にするために、後端部側の外側壁26
を同一の傾斜角度をもって外方に傾斜させる構成となし
たものである。
【0016】従って、本実施の形態にあっては、ボック
ス体21に回帰燃料の流出を防止する従来の如き覆い蓋
部を形成する必要が全くなくなるので、上記箱型形状の
ボックス体21自体を合成樹脂で一体に成形することが
初めて可能となるばかりか、特に、回帰燃料の流出し易
い部位の内側壁27を内方へ傾斜させることにより、従
来の如く、ボックス体21に覆い蓋部を一体に形成しな
くとも、導入通路22を経てボックス体21の内部に回
収された回帰燃料の外部への流出を効果的に防止できる
こととなる。
ス体21に回帰燃料の流出を防止する従来の如き覆い蓋
部を形成する必要が全くなくなるので、上記箱型形状の
ボックス体21自体を合成樹脂で一体に成形することが
初めて可能となるばかりか、特に、回帰燃料の流出し易
い部位の内側壁27を内方へ傾斜させることにより、従
来の如く、ボックス体21に覆い蓋部を一体に形成しな
くとも、導入通路22を経てボックス体21の内部に回
収された回帰燃料の外部への流出を効果的に防止できる
こととなる。
【0017】依って、斯る構成のチャンバーにあって
も、具体的には図示しないが、従来と同様に、電動式ポ
ンプを保持した保持具の係止脚を上記ロック孔部24に
差し込みながら、その係止腕をロック爪部25に係止す
れば、電動式ポンプが、ボックス体21の内部に確実に
保持されて、吸引フィルターがボックス体21の底部側
に位置することとなるので、後は、ボックス体21の底
部両側に設けられている止着部28に、燃料タンク側に
設けられている固定用ブラケットを嵌合すれば、これに
より、燃料タンクの底壁面に確実に設置されることとな
る。
も、具体的には図示しないが、従来と同様に、電動式ポ
ンプを保持した保持具の係止脚を上記ロック孔部24に
差し込みながら、その係止腕をロック爪部25に係止す
れば、電動式ポンプが、ボックス体21の内部に確実に
保持されて、吸引フィルターがボックス体21の底部側
に位置することとなるので、後は、ボックス体21の底
部両側に設けられている止着部28に、燃料タンク側に
設けられている固定用ブラケットを嵌合すれば、これに
より、燃料タンクの底壁面に確実に設置されることとな
る。
【0018】そして、キースイッチと連動して電動式ポ
ンプを駆動させると、従来と同様に、タンク内の燃料
が、吸引フィルターを経て供給パイプからエンジン側に
供給されて、該供給燃料は、ここで、噴射弁等を介して
エンジンの燃焼室内に噴射されることとなり、又、供給
パイプを介して送られてきた燃料のうち余分な燃料は、
回帰パイプ23から上記導入通路22を通って、再び、
燃料タンク内に設置されているボックス体21の内部に
回収されて、エンジン側に再供給されることとなるの
で、この回収された回帰燃料の再利用により、相当距離
の走行が保障されることとなる。
ンプを駆動させると、従来と同様に、タンク内の燃料
が、吸引フィルターを経て供給パイプからエンジン側に
供給されて、該供給燃料は、ここで、噴射弁等を介して
エンジンの燃焼室内に噴射されることとなり、又、供給
パイプを介して送られてきた燃料のうち余分な燃料は、
回帰パイプ23から上記導入通路22を通って、再び、
燃料タンク内に設置されているボックス体21の内部に
回収されて、エンジン側に再供給されることとなるの
で、この回収された回帰燃料の再利用により、相当距離
の走行が保障されることとなる。
【0019】尚、本実施の形態に係るチャンバーは、従
来の如き覆い蓋部を有していないが、この覆い蓋部を必
要とする部位の導入通路22の内側壁27を内方に積極
的に傾斜させているので、これにより、ボックス体21
の内部に回収された回帰燃料が、外部へ流出してしまう
心配が全くなくなるばかりか、回帰燃料が導入通路22
内を通過して回収される場合でも、外側壁26が内側壁
27と平行して内方に傾斜しているので、これにより、
回帰燃料が、導入通路22の上面側開口から不用意に跳
ね上がることも併せて防止できることとなる。
来の如き覆い蓋部を有していないが、この覆い蓋部を必
要とする部位の導入通路22の内側壁27を内方に積極
的に傾斜させているので、これにより、ボックス体21
の内部に回収された回帰燃料が、外部へ流出してしまう
心配が全くなくなるばかりか、回帰燃料が導入通路22
内を通過して回収される場合でも、外側壁26が内側壁
27と平行して内方に傾斜しているので、これにより、
回帰燃料が、導入通路22の上面側開口から不用意に跳
ね上がることも併せて防止できることとなる。
【0020】その上、回収時に、高温に加熱された回帰
燃料が、初めからボックス体21の導入通路22内に存
在する低温の燃料と混合して、多量の泡を発生させたと
しても、本実施の形態にあっては、導入通路22をボッ
クス体21の外側壁26と内側壁27とで画成して、そ
の高さ寸法を可能な限り大きくしてあるので、これによ
り、回帰燃料は、その通過過程で各側壁26・27の壁
面に急激に衝突して、泡を効率良く消失させることが可
能となる。従って、多量の泡が吸引フィルター面に付着
して、燃料の吸込機能を著しく低下させる心配も全くな
くなる。
燃料が、初めからボックス体21の導入通路22内に存
在する低温の燃料と混合して、多量の泡を発生させたと
しても、本実施の形態にあっては、導入通路22をボッ
クス体21の外側壁26と内側壁27とで画成して、そ
の高さ寸法を可能な限り大きくしてあるので、これによ
り、回帰燃料は、その通過過程で各側壁26・27の壁
面に急激に衝突して、泡を効率良く消失させることが可
能となる。従って、多量の泡が吸引フィルター面に付着
して、燃料の吸込機能を著しく低下させる心配も全くな
くなる。
【0021】又、本実施の形態にあっては、図2に示す
如く、ボックス体21の外側壁26の側面に、オイルレ
ベルの検出手段(図示せず)等を簡単に装着できるホル
ダー部29を一体に形成する構成となしているので、該
ホルダー部29にオイルレベルの検出手段を装着すれ
ば、燃料タンク内にチャンバーと独立した別のホルダー
手段を設ける必要が全くなくなり、燃料タンク自体の簡
素化が図れることともなる。
如く、ボックス体21の外側壁26の側面に、オイルレ
ベルの検出手段(図示せず)等を簡単に装着できるホル
ダー部29を一体に形成する構成となしているので、該
ホルダー部29にオイルレベルの検出手段を装着すれ
ば、燃料タンク内にチャンバーと独立した別のホルダー
手段を設ける必要が全くなくなり、燃料タンク自体の簡
素化が図れることともなる。
【0022】尚、上記した実施の形態にあっては、ボッ
クス体21の内側壁27のみならず、外側壁26をも同
様に内方に傾斜させて、導入通路22内を通過する回帰
燃料の跳ね上がりを防止したものであるが、外側壁26
を内側壁27とは同様に傾斜させずに、当該外側壁26
と内側壁27の開口間に別体の小さな蓋板等を取り付け
て、回帰燃料の導入通路22からの跳ね上がりを防止す
ることも実施に応じ可能である。
クス体21の内側壁27のみならず、外側壁26をも同
様に内方に傾斜させて、導入通路22内を通過する回帰
燃料の跳ね上がりを防止したものであるが、外側壁26
を内側壁27とは同様に傾斜させずに、当該外側壁26
と内側壁27の開口間に別体の小さな蓋板等を取り付け
て、回帰燃料の導入通路22からの跳ね上がりを防止す
ることも実施に応じ可能である。
【0023】
【考案の効果】以上の如く、本考案は、ボックス体の外
側壁と内側壁とで画成される導入通路のうち、特に、回
帰燃料の流出し易い部位の内側壁を内方に傾斜させたこ
とを特徴とするものであるから、従来の如く、ボックス
体に覆い蓋部を一体に形成しなくとも、この内側壁の内
方に対する傾斜により、導入通路を経てボックス体の内
部に回収された回帰燃料の外部への流出を効果的に防止
することが可能となる。
側壁と内側壁とで画成される導入通路のうち、特に、回
帰燃料の流出し易い部位の内側壁を内方に傾斜させたこ
とを特徴とするものであるから、従来の如く、ボックス
体に覆い蓋部を一体に形成しなくとも、この内側壁の内
方に対する傾斜により、導入通路を経てボックス体の内
部に回収された回帰燃料の外部への流出を効果的に防止
することが可能となる。
【0024】従って、本考案にあっては、覆い蓋部を不
要とすることにより、ボックス体自体を合成樹脂で一体
に成形することが初めて可能となるので、従来のチャン
バーと比較すると、金型費の大巾な低減が期待できるば
かりか、ボックス体の上側部と下側部とを接合するため
の溶着作業も全く不要となるので、これにより、チャン
バー自体のコスト低廉化に大いに貢献できることとなっ
た。
要とすることにより、ボックス体自体を合成樹脂で一体
に成形することが初めて可能となるので、従来のチャン
バーと比較すると、金型費の大巾な低減が期待できるば
かりか、ボックス体の上側部と下側部とを接合するため
の溶着作業も全く不要となるので、これにより、チャン
バー自体のコスト低廉化に大いに貢献できることとなっ
た。
【0025】又、本考案にあっては、導入通路をボック
ス体の外側壁と内側壁とで画成する関係で、導入通路内
を通過する回帰燃料は、この内外側壁の各壁面に急激に
衝突して、泡を効率良く消失させることが可能となるの
で、多量の泡が吸引フィルター面に付着して、燃料の吸
込機能を低下させる心配もない。
ス体の外側壁と内側壁とで画成する関係で、導入通路内
を通過する回帰燃料は、この内外側壁の各壁面に急激に
衝突して、泡を効率良く消失させることが可能となるの
で、多量の泡が吸引フィルター面に付着して、燃料の吸
込機能を低下させる心配もない。
【図1】本考案の実施の形態に係る燃料回収チャンバー
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】同チャンバーの平面図である。
【図3】同チャンバーを一部切欠して示す正面図であ
る。
る。
【図4】従来の燃料回収チャンバーと電動式ポンプと保
持具の関係を示す分解斜視図である。
持具の関係を示す分解斜視図である。
【図5】(A)は従来チャンバーの横断面図、(B)は
従来チャンバーの縦断面図である。
従来チャンバーの縦断面図である。
21 ボックス体 22 導入通路 22a 同入口 22b 同出口 23 回帰パイプ 26 ボックス体の外側壁 27 ボックス体の内側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 37/00 F02M 37/04 B60K 15/02
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料タンク内に設置される合成樹脂製の
ボックス体から成り、該ボックス体の底部周縁に回帰燃
料を導入する導入通路を形成して、該導入通路の入口側
に燃料の回帰パイプを接続し、導入通路の出口側をボッ
クス体の内部と連通させる構成の燃料回収チャンバーに
おいて、上記ボックス体を上面側が開口する箱型形状と
なして、該ボックス体に形成される導入通路の所定域
を、ボックス体の外側壁と内側壁とで画成する一方、導
入通路のうち、少なくとも、回帰燃料の流出し易い部位
の内側壁を内方に傾斜させたことを特徴とする燃料回収
チャンバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31498U JP2585601Y2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 燃料回収チャンバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31498U JP2585601Y2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 燃料回収チャンバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10141U JPH10141U (ja) | 1998-06-30 |
JP2585601Y2 true JP2585601Y2 (ja) | 1998-11-25 |
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JP31498U Expired - Fee Related JP2585601Y2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 燃料回収チャンバー |
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JP (1) | JP2585601Y2 (ja) |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP31498U patent/JP2585601Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10141U (ja) | 1998-06-30 |
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