JP2585341B2 - アルキルメラトニン類 - Google Patents

アルキルメラトニン類

Info

Publication number
JP2585341B2
JP2585341B2 JP63023632A JP2363288A JP2585341B2 JP 2585341 B2 JP2585341 B2 JP 2585341B2 JP 63023632 A JP63023632 A JP 63023632A JP 2363288 A JP2363288 A JP 2363288A JP 2585341 B2 JP2585341 B2 JP 2585341B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
methyl
formula
compound
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63023632A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63196563A (ja
Inventor
マイケル・エドワード・フラーフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JPS63196563A publication Critical patent/JPS63196563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2585341B2 publication Critical patent/JP2585341B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/02Drugs for disorders of the urinary system of urine or of the urinary tract, e.g. urine acidifiers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P15/00Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/04Indoles; Hydrogenated indoles
    • C07D209/10Indoles; Hydrogenated indoles with substituted hydrocarbon radicals attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D209/14Radicals substituted by nitrogen atoms, not forming part of a nitro radical
    • C07D209/16Tryptamines

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、有用な薬理活性を有しているインドリル誘
導体、該化合物製造用の中間体、および該化合物の製造
方法に関する。
従来技術 式: で示されるメラトニンは、体系的にはN−[2−(5−
メトキシ−3−インドリル)エチル]アセトアミドと命
名される。この化合物の慣用名には、N−アセチル−5
−メトキシトリプタミンおよびN−アセチル−O−メチ
ルセロトニンが含まれる。松果腺ホルモンであるメラト
ニンは排卵抑制活性を有している。チュー、ワートマン
およびアクセルロッド[Chu,Wortman and Axelrod,Endo
crinology75,238(1964)]は、メラトニンを用いて
ラットおよびマウスの排卵および発情周期の発情期の両
方を抑制した。
数種の置換メラトニンが調製されていた。フラウ等
[Flaugh etal.,J.Med.Chem.22,63(1979)]は6−
クロロおよび6−フルオロメラトニンを調製した。これ
らの化合物は排卵遮断活性の増加を示した。また、α−
メチル−6−クロロメラトニンも調製されたが、α−メ
チル置換は、メラトニンそれ自身と比較したとき、排卵
遮断活性を全く増加させないことがわかった。
フローン等[Frohn etal.,Life Sci.27,2043(198
0)]は、N−アセチル5,6−ジメトキシトリプタミンお
よび長鎖アルキルのN−アシル誘導体を調製した。フロ
ーン等はメラトニン類似体の構造と活性の関係を議論し
ており、アセチルとプロピオニルまたはブチリルとの交
換および6−位のハロゲン化だけが有益であると結論づ
けている。その他を変えることはすべて活性を減少させ
ると記載されている。α−メチル−6−クロロメラトニ
ンは不活性であると記載されている。
β−アルキルメラトニン類は従来技術では開示されて
いない。α−メチル化が活性を破壊するというフローン
の教示に鑑みると、β−アルキル化によって活性な排卵
抑制剤が得られるとは予想されないであろう。
本発明はよれば、式(I): [式中、R1はH、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコ
キシ; R2はC1−C4アルキル; R3はH; R4はH、ハロアセチル、C1−C5アルカノイル、ベンゾ
イル、またはハロゲンあるいはC1−C4アルキルで置換さ
れたベンゾイル; R5およびR6はそれぞれHまたはハロゲン;そして R7はHまたはC1−C4アルキルである] で示される化合物が提供される。
また、本発明は、上記式で示される化合物を、薬学的
に許容しうる担体または希釈剤とともに含有する医薬製
剤、ならびに式(I)で示される化合物を投与すること
からなる雌の哺乳動物または鳥類の排卵を抑制するため
の方法を提供するものである。
さらに、本発明の範囲内に含まれるものは式: [式中、R2、R5、R6、およびR7は上記定義に同じ;R3
HまたはCOOH;そしてQは −CH2−COO(C1−C3アルキル)、 −CH2CONHNH2、 −CH2CON3、および −CH2NH2である;ただし、R3がCOOHであるときはQは
−CH2NH2でなければならない] で示される中間体である。
好ましい本発明化合物は、R1がC1−C4アルキル、R2
C1−C4アルキル、R3およびR4がH、R5およびR6がそれぞ
れHまたはハロゲン、そしてR7がC1−C4アルキルである
化合物である。特に好ましい化合物は、R1、R3およびR4
が上記好ましい化合物について定義したものに同じであ
り、R2がメチルまたはエチル、R5およびR6がそれぞれ
H、FまたはCl、そしてR7がメチルである化合物であ
る。最も好ましい本発明化合物は、β−メチル−6,7−
ジクロロメラトニン、β−メチル−6−クロロメラトニ
ン、およびβ−メチル−メラトニンである。
上記および本明細書全体を通して用いられる種々の用
語を以下に定義する。
「ハロゲン」なる絶句は、フルオロ、クロロ、ブロ
モ、およびヨードを指す。
「C1−C4アルキル」なる語句は、炭素原子数1〜4の
直鎖および分岐鎖脂肪族基を指し、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec
−ブチル、およびtert−ブチルが含まれる。
「C1−C4アルコキシ」なる語句には、炭素原子数1〜
4の直鎖および分岐鎖脂肪族エーテル基、たとえばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブ
トキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、およびtert−
ブトキシが含まれる。
「ハロアセチル」なる語句は、クロロアセチル、ブロ
モアセチル、フルオロアセチル、およびヨードアセチル
を指す。
「C1−C5アルカノイル」なる語句には、ホルミル、ア
セチル、プロピオニル、ブチリル、α−メチルプロピオ
ニル、バレリル、α−メチルブチリル、β−メチルブチ
リル、およびピバロイルが含まれる。好ましいC1−C5
ルカノイル基はアセチルおよびピバロイルであり、最も
好ましくはアセチルである。
「ハロゲンで置換されたベンゾイル」なる語句は、モ
ノ−およびジ−ハロゲン化ベンゾイル基と定義する。具
体的なモノ−ハロゲン化ベンゾイル基は、クロロベンゾ
イル、ブロモベンゾイル、フルオロベンゾイル、および
ヨードベンゾイルである。好ましいモノ−ハロゲン化ベ
ンゾイル基は4−ハロゲン化ベンゾイルであり、好まし
いハロゲンはクロロである。
通常含まれるジ−ハロゲン化ベンゾイル基は、両ハロ
ゲンが同一であるもの、および好ましくはハロゲンが2
−および4−位に位置しているものである。代表的なジ
−ハロゲン化ベンゾイル基には、2,4−ジクロロベンゾ
イル、2,4−ジブロモベンゾイル、2,4−ジフルオロベン
ゾイル、および2,4−ジヨードベンゾイルが含まれる。
2,4−ジクロロベンゾイルが好ましい。
「C1−C4アルキルで置換されたベンゾイル」なる語句
は、C1−C4アルキルベンゾイル、C1−C4ジアルキルベン
ゾイル、およびC1−C4トリアルキルベンゾイル基、特に
メチルベンゾイル、ジメチルベンゾイル、およびトリメ
チルベンゾイルを意味する。2−メチルベンゾイル、2,
6−ジメチルベンゾイル、2,4,6−トリメチルベンゾイル
などが好ましい。
本発明の化合物は、通常の試薬および方法を用いるい
くつかの方法のいずれかによって製造することができ
る。代表的な本発明化合物の製造方法はβ−アルキルト
リプタミンをアシル化することからなる。このβ−アル
キルトリプタミンはインドールから製造される。全体の
反応式を以下に示す。
上記反応式中、R2、R5、R6、およびR7のすべては上に
記した意味であり、Xは式:R1CO2H(式中、R1は上記定
義に同じ)で示されるカルボン酸の活性形である。
上記方法においては、5−アルコキシインドール(所
望により、C−6および/またはC−7がモノまたはジ
ハロゲン化されている)を、プロリンの存在下、C1−C4
アルキルアルデヒド(R2CHO)およびメルドラム酸(Mel
drum′s acid;2,2−ジメチル−4,6−ジオキソ−1,3−ジ
オキサン)と反応させて付加体Iを得る。低級アルコー
ル中、銅粉およびピリジンと反応させることによってこ
の付加体を分解し、対応するβ−アルキルインドールプ
ロピオン酸のエステルを得る。
このエステルをヒドラジンと反応させてヒドラジドを
得ることができ、これを亜硝酸でアジドに変換する。こ
のアジドをクルチウス(Curtius)条件下で分解し、ラ
クタム(1−オキソ−4−アルキル−6−アルコキシ−
7,8−所望によりモノまたはジ−ハロゲン化されている
−9H−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[3,4−b]インド
ール)を得る。このラクタム環を塩基との反応によって
開環してアミノ酸、2−アルキル−2−(2−カルボキ
シ−3−インドリル)エチルアミンを得る。この後者を
脱カルボキシ化して2−アルキル−2−(3−インドリ
ル)エチルアミンを得、これを、式:R1CO2H(式中、R1
は上記定義に同じ)で示されるカルボン酸の活性形でア
シル化して本発明のβ−アルキルメラトニンを得る。
式:R1CO2Hで示されるカルボン酸の適当な活性形に
は、たとえば酢酸無水物などのカルボン酸の無水物また
は混合無水物が含まれる。また、ハロゲン化水素受容体
の存在下、2−アルキル−2−(3−インドリル)エチ
ルアミンと酸ハライド形のカルボン酸(たとえば、塩化
アセチル、臭化プロパノイル、フッ化ホルミルなど)、
クロロギ酸低級アルキル形のカルボン酸(たとえば、ク
ロロギ酸メチル、クロロギ酸エチルなど)またはエステ
ル形のカルボン酸(たとえば、ギ酸メチル、プロピオン
酸エチツなど)とを反応させることによってもアシル化
を行うことができる。用いることができるハロゲン化水
素受容体には、3級アミン(たとえば、ピリジン、トリ
エチルアミンなど)、アルキレンオキシド(たとえば、
プロピレンオキシドなど)、尿素および置換尿素(たと
えば、N−メチル尿素など)、および無機塩基(たとえ
ば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナト
リウム、亜硫酸ナトリウムなど)が含まれる。
アシル化反応は適当な不活性溶媒、たとえばベンゼ
ン、トルエンなどの有機溶媒中で行うのが好ましい。こ
の反応は、約0〜75℃、より好ましくは約20〜40℃の温
度で行うと、実質的に約1〜48時間後に完結する。
本発明のβ−アルキルメラトニンを製造するための別
法(6および/または7−ハロゲン化誘導体の製造に特
に有用である)は、次に挙げる反応式に従ってフェニル
ヒドラゾン誘導体の環化が関与するものである。
上記反応式中、R2、R5、R6、およびR7は上記に同じで
ある。
上記方法においては、フェノールをヒドロキシ基のパ
ラ位でニトロ化して4−ニトロフェノールを得る。この
4−ニトロフェノールをメチル化して4−ニトロアルコ
キシベンゼンを得、これを還元して4−アミノ誘導体を
得る。常法によりこのアミンから製造したジアゾニウム
フッ化ホウ素塩を3−アセチル−2−ピペリドンと反応
させてフェニルヒドラゾンを得る。このヒドラゾンをギ
酸とともに加熱して1−オキソ−6−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドールを
得る。このインドールを、反応式Iで説明したと同じ順
序で反応させて最終生成物のメラトニンを得る。
ジアゾニウム塩を製造することは混合物を製造するこ
とにならないので、上記の合成方法によって明確な構造
のハロゲン化されたメラトニンが得られることはわかる
であろう。さらに、ジアゾニウム塩と反応させるために
用いる中間体、5−アルキル−3−アセチル−2−ピペ
リドンは既知の化合物であり、プロナー等[Ploner et
al.,Chem Ber100,1675(1967)]が既に開示している
方法によって製造することができる。
また、本発明は、種々の置換基が1−位の窒素原子に
結合した化合物をも提供するものである。R4が水素では
ない本発明の化合物は、反応式Iのβ−アルキルメラト
ニン最終生成物から製造される。後者化合物を適当なア
シル化剤で処理することによって製造する。通常は側鎖
N−アシル化化合物を、少なくとも等モル量の式:R4Xで
示されるアシルハライドと反応させる(式中、R4は水素
以外の上記定義のいずれかの基を表し、XはCl、Br、I
などである)。この反応は、不活性溶媒中、中程度のモ
ル過剰量(約10%)の強塩基(たとえば、水素化ナトリ
ウムなど)の存在下、約10〜50℃の温度で、変換するの
に十分な時間行われる。
本発明のβ−アルキルメラトニン類は不斉中心、すな
わちアミド窒素原子のβ位のアルキル基結合の炭素原子
を有している。従って、本発明の化合物はラセミ体を生
成する2種類の光学的対掌体として存在する。本発明は
このようなラセミ体およびエナンチオマーのすべてを含
むものである。
ラセミ体の2−アルキル−2−(3−インドリル)エ
チルアミンを分割することによって、ラセミ体を構成す
る個々の立体異性体を光学的に活性な形で製造すること
ができる。この分割は、光学的に活性な酸とでアミドを
生成させ、2種類のジアステレオマー形を分離し、そし
てアミド基を加水分解して、分離したdおよびlの1級
アミン[このアミンは、(R1CO)2Oまたは等価なアシル
化剤と反応させることによってそれぞれメラトニンまた
はメラトニン類似体に変換することができる]を得るこ
とによって行うことができる。好ましい分割剤はモッシ
ャー酸(Mosher′s acid)、α−トリフルオロメチル
α−メトキシフェニル酢酸である。
別法では、l−メントールまたはプレゴンなどの光学
的に活性なジテルペンを用いてβ−メチルメラトニン類
(R2はメチルである)の光学的対掌体を製造することが
できる。この方法では、以下の反応式3に従って、l−
メントールまたはプレゴンを光学的に活性な5−メチル
−3−エトキシカルボニル−2−ピペリドンに変換し、
これを反応式2の5−アルキル−3−アセチル−2−ピ
ペリドン化合物と同様の方法で反応させて同じフェニル
ヒドラゾン中間体(しかし、光学的に活性である)を得
る。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する
が、これらは本発明を限定しようとするものではない。
、施例1 β−メチルメラトニンの調製 アセトニトリル(120ml)中、5−メトキシインドー
ル(17.9g、0.12モル)、メルドラム酸(17.5g、0.12モ
ル)、およびアセトアルデヒド(5.34g、0.12モル)の
冷溶液(15℃)に、1−プロリン(0.11g)を加えた。
この反応混合物を冷却し、最初の発熱反応で温度が25℃
を越えるのを防止した。この混合物を室温で5時間攪拌
した。真空下でアセトニトリルを除去し、約0℃で一晩
冷却すると、残った泡黄色の油状物が結晶化した。この
結晶生成物を石油エーテルで洗浄し、乾燥した。付加体
の収量は定量的であり、融点は99℃であった。
元素分析値(C17H19NO5として) C H N 理論値: 64.34;6.04;4.41 実測値: 64.21;6.14;4.22 エタノール(39ml)およびピリジン(110ml)の混合
物に数分間窒素を通し、溶解している空気を除いた。こ
の混合物に、上記の付加体(38.5g、0.12モル)、次い
で銅粉(0.76g)を加えた。この混合物を窒素下で16時
間還流した。冷却した後、混合物を「ハイフロ・スーパ
ー・セル(Hyflo Super Cel)」で濾過した。溶媒を直
ちに濾液から蒸発させた。残留油状物をジエチルエーテ
ルに溶解し、このエーテル溶液を1N HCl、次いで20%塩
化アンモニウム水溶液で洗浄した。この有機層を無水Na
2SO4で乾燥した。ジエチルエーテルを蒸発させて得られ
た粗製の生成物を、3%MeOHを含むCHCl3を用いるシリ
カゲルクロマトグラフィーにかけた。琥珀色の油状物で
ある精製産物(23.3g)を、3−(5−メトキシ−1H−
インドール−3−イル)ペンタン酸エチルエステルと同
定した(収率74%)。
元素分析値(C15H19NO5として) C H N 理論値: 68.94;7.33;5.36 実測値: 69.18;7.36;5.27 上記エステル(22.3g、0.086モル)とヒドラジン水和
物(16.6ml)の混合物を窒素下で還流した。3.5時間
後、過剰のヒドラジン水和物を真空下で除去した。放置
すると2−メチル−2−(5−メトキシ−3−インドリ
ル)プロピオンヒドラジドが結晶化した。この濾過ケー
キをエーテルで洗浄し、無色のヒドラジドを得た(収量
16.5g、収率78%)。この試料は酢酸エチルから再結晶
すると117℃で溶解した。
元素分析値(C13H17N3O2として) C H N 理論値: 63.14;6.93; 16.99 実測値: 62.96;6.66; 17.15 水(11ml)中の亜硝酸ナトリウム(6.21g、0.09モ
ル)の溶液を徐々に加えながら、上記ヒドラジド(16.5
g、0.067モル)、酢酸(100ml)、水(200ml)、および
氷(200g)の混合物をかき混ぜた。得られたアシルアジ
ドを直ちに冷ジエチルエーテル中に抽出した。この抽出
物を冷却したまま、NaHCO3水溶液、次いで塩水で洗浄し
た。この溶液をNa2SO4で乾燥し、エーテルを真空下で蒸
発させ、そして残ったアシルアジドを冷トルエン(200m
l)中に取った。次いで、この溶液を、83℃の油浴中、
窒素下で機械的に攪拌されている別のトルエン(200m
l)に徐々に加えた。このトルエンを加えた後、15分間
攪拌を続けた。この反応混合物を約50℃まで冷却し、乾
燥HClガスを数秒間この溶液に通した。次いで、この混
合物を半分量になるまで濃縮し、得られた不溶性の生成
物を濾過して集めた。この濾過ケーキをジエチルエーテ
ルで洗浄し、乾燥して、1−オキソ−4−メチル−6−
メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−
b]インドールを得た(5.79g、収率38%;融点220
℃)。
元素分析値(C13H14N2O2として) C H N 理論値: 67.81;6.13; 12.17 実測値: 67.54;5.97; 12.37 エタノール(85ml)、水(60ml)、およびKOH(8.5
g)からなる溶液中の上記テトラヒドロピリドインドー
ル(5.79g、0.025モル)の懸濁液を窒素下で24時間還流
した。冷却した後、エタノールを真空下で蒸発させた。
1N塩酸を用いて溶液のpHを6.0まで下げながら、残った
水溶液を約0℃まで冷却した。沈澱したアミノ酸を集
め、加熱することなく真空下で乾燥した。粗製の生成物
5メトキシ−3−(1−アミノ−2−プロピル)インド
ール−2−カルボン酸の収量は実質的に定量的であっ
た。
5Mメタンスルホン酸(150ml)中、窒素下で47分間還
流することによって、上記の粗製アミノ酸を直ちに脱カ
ルボキシル化した。冷却した後、5M NaOH水溶液を加え
てこの溶液を塩基性にした。この脱カルボキシル化産物
をエーテル中に抽出した。このエーテル抽出液をNa2SO4
で乾燥した。エーテルを蒸発させるとゴム状固体の粗製
のトリプタミン(3.92g)が得られた。この粗製物質を
少量の冷トルエンで洗浄すると、精製された5−メトキ
シ−3−(1−アミノ−2−プロピル)インドールから
なる結晶性の生成物(2.48g、収率48%)が得られた。
トルエン(18ml)およびピリジン(4.5ml)中の上記
トリプタミン(2.48g、0.012モル)の溶液を無水酢酸
(2.5ml)で処理した。この混合物を4時間攪拌した。
溶媒を真空下で除去した。得られた残留物をCH2Cl2中に
取り、残っている無水酢酸を分解するため、この混合物
をNaHCO3水溶液といっしょにして数時間攪拌した。次い
で、CH2Cl2溶液をNa2SO4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。
この粗製の生成物を、酢酸エチルを溶離液として用いる
シリカゲルクロマトグラフィーにかけ、無色のガラス状
物質として純粋なβ−メチルメラトニンを得た(2.54
g、収率85%)。
元素分析値(C14H18N2O2として) C H N 理論値: 68.27;7.37; 11.37 実測値: 68.07;7.50; 11.17 実施例2 β−エチルメラトニンの調製 実施例1の方法に従って、5−メトキシインドール、
プロピオンアルデヒド、およびメルドラム酸を縮合し
た。この反応は幾分緩慢であったので、50%過剰のプロ
ピオンアルデヒドを用い、一晩反応を行った。泡黄色、
半固体の付加体の収量は定量的であった。
元素分析値(C18H21NO5として) C H N 理論値: 65.24;6.59;4.23 実測値: 65.46;6.58;3.99 実施例1の方法に従い、ピリジンおよび銅粉の存在
下、この付加体をエタノールで加溶媒分解した。前の場
合に比べると、脱カルボキシル化は幾分遅かった。従っ
て、混合物を19時間還流した後、過剰のエタノールを留
去し、次いで115℃でさらに6.5時間還流することによっ
て、反応を完結させる必要があった。2%EtOAcを含む
トルエンを溶離液として用いるシリカゲルクロマトグラ
フィー後のエステル、すなわち3−(5−メトキシ−1H
−インドール−3−イル)ペンタン酸エチルエステルの
収率は60%であった。
元素分析値(C16H21NO3として) C H N 理論値: 69.79;7.69;5.09 実測値: 69.53;7.40;5.01 前記のようにして、上記で調製したエステルをヒドラ
ジン水和物中で還流した。反応の完結には6.5時間要し
た。酢酸エチルから再結晶した後の2−エチル−2−
(5−メトキシ−3−インドリル)プロピオンヒドラジ
ドの収率は45%であった(融点101〜103℃)。
元素分析値(C14H19N3O2として) C H N 理論値: 64.35;7.33; 16.08 実測値: 64.20;7.53; 15.88 実施例1の方法に従って、対応するヒドラジドをアシ
ルアジドに変換し、このアジドを熱転位させ、そしてラ
クタム、1−オキソ−4−エチル−6−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール
に環化した。最終生成物を濃縮反応混合物から結晶化さ
せる代わりに、トルエンを完全に蒸発させて粗製のラク
タムからなる残留物を得た(収率75%)。分析用にこの
ラクタムの試料をアセトン/水から再結晶した。
元素分析値(C14H16N2O2として) C H N 理論値: 68.83;6.60; 11.47 実測値: 68.68;6.74; 11.37 前記実施例1に記載したようにしてラクタムの加水分
解を行った。粗製の2−カルボキシ−3−(1−アミノ
−2−ブチル)−5−メトキシインドールの収率は96%
であった。上述のように、さらに精製することなく脱カ
ルボキシル化した(実施例1の方法と唯一異なるところ
は、3Mメタンスルホン酸を用いたことである)。反応の
完結には数時間を要した。トルプタミン、3−(1−ア
ミノ−2−ブチル)−5−メトキシインドールの収率は
36%であった。β−メチル化合物について実施例1に記
載したような精製をさらに行うことなく、油状物質であ
るこの粗製の生成物を直接アセチル化した。こうして調
製した生成物、β−エチルメラトニンは、シリカゲルク
ロマトグラフィーにかけた後は無色のガラス状物質であ
った。
元素分析値(C15H20N2O2として) C H N 理論値: 69.20;7.74; 10.76 実測値: 69.25;7.99; 10.59 実施例3 β−メチル6−クロロメラトニンの調製 実施例1の方法に従って、5−メトキシ−6−クロロ
インドール(10.0g、0.055モル)、アセトアルデヒド
(3.1ml、2.44g、0.055モル)、およびメルドラム酸
(7.94g、0.055モル)のアセトニトリル(90ml)溶液を
48時間攪拌した。真空下で溶媒を除去し、こうして調製
した付加体を温トルエンに溶解し、直ちに冷却すること
によって再結晶した。わずかにピンク色の結晶として付
加体が得られた(融点145℃、収量16.5g、収率85%)。
生成物の元素分析値はやや高い炭素%を示した。しか
し、NMRスペクトルは、生成物が純粋であり、目的物の
構造を有していることを示した。
元素分析値(C17H18NO5Clとして) C H N Cl 理論値: 58.04;5.16;3.98; 10.08 実測値: 59.34;5.15;3.84; 9.69 実施例1の方法により、エタノール、ピリジン、およ
び銅粉を用いて付加体(11.0g、31.3mモル)の加溶媒分
解および脱カルボキシル化を行った。10%EtOAc/90%ト
ルエンを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにかけた
後の3−(5−メトキシ−6−クロロ−1H−インドール
−3−イル)ペンタン酸エチルエステル(淡黄色の油状
物質)の収量は8.68g(94%)であった。
元素分析値(C15H18NO3Clとして) C H N Cl 理論値: 60.91;6.13;4.74; 11.99 実測値: 60.67;5.86;4.93; 11.73 上記エチルエステル(8.68g、29.3mモル)およびヒド
ラジン水和物(6ml)の混合物を、空冷コンデンサーを
備えたフラスコ中、窒素下で140℃に加熱した。6.5時間
後に過剰のヒドラジン水和物を真空下で除去した。この
ようにして調製した2−メチル−2−(5−メトキシ−
6−クロロ−3−インドリル)−プロピオンヒドラジド
を酢酸エチルから再結晶した。収量7.13g(86%)、融
点154〜155℃。
元素分析値(C13H16N3O2Clとして) C H N Cl 理論値: 55.42;5.72; 14.91; 12.58 実測値: 55.14;5.51; 14.49; 12.78 実施例1の方法に従って、上に記したヒドラジド(7.
13g、25mモル)を対応するアシルアジドに変換し、この
アジドをトルエン中、80℃で熱分解および転位させ、そ
してこの転位生成物をHClで環化した。明褐色の粗製ラ
クタム、1−オキソ−4−メチル−6−メトキシ−7−
クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−
b]インドールの収量は4.77g(72%)であった。
元素分析値(C13H13N2O2Clとして) C H N 理論値: 58.99;4.95; 10.58 実測値: 59.45;4.77; 10.72 この粗製のラクタム(4.77g、18mモル)を、実施例1
記載のようにしてエタノール性KOH水溶液で加水分解し
た。粗製のアミノ酸、2−カルボキシ−3−(1−アミ
ノ−2−プロピル)−5−メトキシ−6−クロロインド
ールの収量は3.98g(78%)であった。実施例1の方法
を用い、3M HCl(100ml)中で一晩還流することによっ
て、この粗製の生成物(3.0g、10.6mモル)を脱カルボ
キシル化した。この酸性溶液を活性炭で脱色し、次いで
5M NaOHで塩基性にした。アミンをジエチルエーテルで
抽出した。このエーテル抽出物をNa2SO4で乾燥した後、
真空下でジエチルエーテルを除去すると、残留物として
結晶化したトリプタミン、3−(1−アミノ−2−プロ
ピル)−5−メトキシ−6−クロロインドールが得られ
た(融点133〜4℃)。トルエン/ヘキサンから再結晶
した後の収量は1.62g(64%)であった。
元素分析値(C12H15N2OClとして) C H N Cl 理論値: 60.38;6.33; 11.74; 14.85 実測値: 60.11;6.05; 11.93; 15.06 トルエン(10ml)およびピリジン(2.5ml)中の上記
トルプタミン(1.51g、6.3mモル)の溶液を無水酢酸
(1.5ml)で処理した。この反応混合物を室温で3時間
放置した後、揮発性物質を真空下で除去した。残留物を
酢酸エチルに溶解し、NaHCO3水溶液、および塩水で洗浄
した。この酢酸エチル溶液をNa2SO4で乾燥し、溶媒を蒸
発除去した。残留油状物をトルエン/ヘキサンから結晶
化して6−クロロ−β−メチルメラトニンを得た(融点
133〜5℃、収量1.09g、収率61%)。
元素分析値(C14H17N2O2Clとして) C H N Cl 理論値: 59.89;6.10;9.98; 12.63 実測値: 60.03;6.22;9.75; 12.92 実施例4 β−メチル−6,7−ジクロロメラトニンの調
製 窒素吹き込み管および攪拌棒を備えた1の3つ口丸
底フラスコ中の、新鮮に蒸留した三フッ化ホウ素エーテ
ラート(13.2ml)の塩化メチレン(125ml)溶液(0℃
以下に冷却)に、4−アミノ−2,3−ジクロロアニソー
ル(13.7g)と塩化メチレン(65ml)を加えた。激しく
攪拌しながら20分間かけて添加を行った。次いで、この
反応混合物に、亜硝酸t−ブチル(10.6ml)と塩化メチ
レン(65ml)の溶液を30分間かけて滴下した。滴下が終
了した後、この反応混合物を攪拌しながら約40分間、約
0℃以下に保った。次いで、ペンタン(375ml)を加え
て上記反応液中に生成した2,3−ジクロロ−4−メトキ
シベンゼンジアゾニウム フルオロボレートを不溶化し
た。この希釈反応混合物をさらに1時間攪拌し、次いで
濾過した。ジアゾニウム塩からなる濾過ケーキを真空下
で乾燥し、白色粉末を得た。融点153〜154℃(分解)。
水(38ml)および酢酸(46ml)中の2,3−ジクロロ−
4−メトキシベンゼンジアゾニウム フルオロボレート
(2.81g、9.67mモル)の溶液に、3−アセチル−5−メ
チル−2−ピペリドン(1.50g、9.67mモル)を加えた。
約1分以内に3−[2−(2,3−ジクロロ−4−メトキ
シ)フェニル ヒドラゾノ]−5−メチル−2−ピペリ
ドンが分離し始めた。20分間攪拌した後、水(21ml)を
加えた。さらに1時間攪拌を続けた。次いで、この反応
混合物を数時間冷却し、濾過して3−(置換フェニルヒ
ドラゾノ)−5−メチル−2−ピペリドンを集めた;融
点211〜214℃、収量2.87g(94%)。
元素分析値(C13H15N3O2Cl2として) C H N 理論値: 49.38;4.78; 13.29 実測値: 49.56;4.90; 13.20 ヒドラゾノピペリドン(2.87g、9.08mモル)および85
%ギ酸(90ml)の混合物を約100℃で1時間加熱した。
この熱溶液を水(18ml)でゆっくりと希釈すると、反応
液中に生成した1−オキソ−4−メチル−6−メトキシ
−7,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−9H−ピリド
[3,4−b]インドールが分離し始めた。この反応混合
物を数時間冷却した後、生成物を濾過して集め、、エタ
ノールから再結晶した。無色結晶の生成物の収量は1.85
g(68%)であった。
元素分析値(C13H12N2O2Cl2として) C H N 理論値: 52.19;4.04;9.36 実測値: 52.32;4.15;9.19 実施例2の方法に従って、1−オキソ−4−メチル−
6−メトキシ−7,8−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ
−9H−ピリド[3,4−b]インドール(1.85g、6.18mモ
ル)をアルコール性KOH水溶液で加水分解した。このよ
うにして得られた粗製のアミノ酸、2−カルボキシ−3
−(1−アミノ−2−プロピル)−5−メトキシ−6,7
−ジクロロインドールの収量は定量的であった。実施例
2の方法を用い、さらに精製することなくこのアミノ酸
を48時間、3M塩酸で脱カルボキシル化し、3−(1−ア
ミノ−2−プロピル)−5−メトキシ−6,7−ジクロロ
インドールを得た。
この加水分解溶液を冷却し、次いで1N NaOHを加えて
塩基性にした。この溶液を冷却した後、生成物を濾過し
て集め、次いで乾燥した。濾過ケーキを冷CH2Cl2で洗浄
した。このようにして調製した3−(1−アミノ−2−
プロピル)−5−メトキシ−6,7−ジクロロインドール
はわずかに褐色の固体であった;収量1.05g(収率62
%)。
元素分析値(C12H14N2OCl2として) C H N 理論値: 52.76;5.17; 10.26 実測値: 52.52;5.36; 9.97 実施例2記載のようにして、無水酢酸によるトリプタ
ミン(1.05g、3.84mモル)のアセチル化を行った。こう
して調製したβ−メチル−6,7−ジクロロメラトニンを
エーテル中で温浸することによって精製した。無色生成
物の収量は0.80g(66%)であった。
元素分析値(C14H16N2O2Cl2として) C H N Cl 理論値: 53.35;5.12;8.89; 22.50 実測値: 53.09;5.15;9.06; 22.51 実施例5 R−(−)およびS−(+)3−エトキシカ
ルボニル−5−メチル−2−ピペリドンの調製 反応温度が30℃を越えないような速度で、35%硫酸
(1032g)中の三酸化クロム(220g、2.2モル)の溶液を
加えながら、(l)−メントール(156g、1モル)と35
%硫酸(1032g)の混合物を機械的に攪拌した。30℃で
3.5時間攪拌を続けた。この反応混合物をジエチルエー
テルで繰り返し抽出した。エーテル抽出物を合わせ、濃
縮し、次いで1M NaOH水溶液で抽出した。この抽出水溶
液を12N塩酸で酸性化し、次いでジエチルエーテルで数
回抽出した。エーテル抽出物を合わせ、塩水で洗浄し、
そしてNa2SO4で乾燥した。ジエチルエーテルを蒸発させ
た後、上記の酸化で生成したS−(+)−3,7−ジメチ
ル−6−オキソオクタン酸からなる残留物を蒸留した。
再蒸留[沸点(0.05mmHg)=104℃]したケト酸の収量
は74g(40%)であった。
[α]25=+7.8゜(c=10、MeOH) 元素分析値(C10H18O3として) C H 理論値: 64.49;9.74 実測値: 64.41;9.48 無水トリフルオロ酢酸(100ml、149g、0.71モル)と
塩化メチレン(100ml)の混合物に90%過酸化水素(16.
4ml、0.60モル)をゆっくり加えることによって調製し
たパーオキシトリフルオロ酢酸の溶液を、S−(+)−
3,7−ジメチル−6−オキソオクタン酸(74g、0.40モ
ル)、塩化メチレン(400ml)、およびリン酸水素二ナ
トリウム(102g、0.72モル)の混合物に徐々に加えた。
この反応混合物を室温(24℃)で48時間攪拌し、始めに
水で、次いで塩水で徹底的に洗浄した。Na2SO4で乾燥し
た後、溶媒を蒸発させ、残った液体を蒸留してS−
(+)−3−メチル−5−イソプロポキシカルボニルペ
ンタン酸64.2g(収率79%)を得た;沸点(0.05mmHg)
=101〜107℃。
[α]25=+6.4゜(c=10、MeOH) 元素分析値(C10H18O4として) C H 理論値: 59.39;8.97 実測値: 59.23;8.69 無水の2Mエタノール性ナトリウムエトキシド(250m
l)中の上記イソプロピルエステル(50g、0.25モル)の
溶液を40℃で3時間攪拌した。冷却した溶液を氷と過剰
の2M塩酸の混合物中に投入し、次いでジエチルエーテル
で抽出した。このエーテル抽出物を塩水で洗浄し、次い
で乾燥した。エーテルを蒸発させ、残った液体を蒸留し
た。S−(+)−3−メチル−5−エトキシカルボニル
ペンタン酸の収量は33.2g(71%)であった;沸点(0.0
3mmHg)=100℃。
[α]25=+6.6゜(c=10、MeOH) 元素分析値(C9H16O4として) C H 理論値: 57.43;6.57 実測値: 57.46;8.28 500mlの3つ口フラスコ中で、ナトリウム(13.1g、0.
57g原子)を無水エタノール(100ml)に溶解することに
よってナトリウムエトキシドを調製した。過剰のエタノ
ールの大部分を真空下で除去した。次いで、エチルカー
ボネート(260ml)および「アドゲン(Adogen)464」
(9.0g:相転移触媒)を加えた。このフラスコには機械
的な攪拌機、250mlの滴下ロート(等圧にするサイド・
アームを有していない)、およびジャケット付きの21cm
ウィドマー・カラム(Widmer column)を装着した。こ
のフラスコを油浴で160℃に加熱すると、エタノールの
残りが留去され、エチルカーボネートがウィドマー・カ
ラムを経て極めてゆっくり蒸留されるようになった。16
0℃で加熱しながら、エチルカーボネート(100ml)中の
S−(+)−3−メチル−5−エトキシカルボニルペン
タン酸(26.8g、0.14モル)を1時間かかって加えた。
さらに1時間加熱すると、エタノールの蒸留が終わり、
エチルカーボネートが蒸留される温度が125〜6℃に達
した。この混合物を冷却し、S−(+)−3−メチル−
5−ビス(エトキシカルボニル)ペンタン酸のナトリウ
ム塩を集め、少量のTHFで素早く洗浄した。次いで、こ
の塩を氷と過剰の2M HClの混合物に加え、ジエチルエー
テルで抽出した。エーテル抽出液を塩水で洗浄し、Na2S
O4で乾燥した。ジエチルエーテルを蒸発させ、残留物
を、溶離液として塩化メチレン、次いで塩化メチレン中
の1%メタノールを用いる、ウォーターズ「プレプ50
0」(Waters“Prep 500")シリカゲルカラムのHPLCクロ
マトグラフィーにかけた。S−(+)−3−メチル−5
−ビス(エトキシカルボニル)ペンタン酸を含む分画
(TLCで測定して)を集め、この集めた分画から溶媒を
回収してS−(+)−3−メチル−5−ビス(エトキシ
カルボニル)ペンタン酸を得た。
S−(+)−3−メチル−5−ビス(エトキシカルボ
ニル)ペンタン酸(4.31g、16.6mモル)のエタノール
(50ml)溶液を1当量のエタノール性ナトリウムエトキ
シドで処理した。エタノールを真空下で除去し、残った
塩を完全に乾燥した。この塩を冷ベンゼン懸濁させ、オ
キサリルクロリド(1.44ml、2.10g、16.5mモル)で処理
した。最初の早い反応が終わった後、溶液を濾過し、ベ
ンゼンを真空下で蒸発させた。生成した酸クロリドを少
量のアセトンに溶解し、温度が10〜15℃に保たれる速度
でアジ化ナトリウム(1.19g、17mモル)の水(6ml)溶
液に加えた。1時間後にS−(+)−3−メチル−5−
ビス(エトキシカルボニル)ペンタノイルアジドをベン
ゼン中に抽出した。この抽出液をNa2SO4で乾燥し、溶媒
を真空下で除去した。この残留物を少量のジオキサン
(〜0.5ml)で溶液にし、140℃に加熱したベンジルアル
コール(5ml)に滴下した。さらに30分間加熱した後、
過剰のベンジルアルコールを真空下で除去すると、ベン
ジルN−S−(+)−[2−メチル−4−ビス(エトキ
シカルボニル)]ブチルカルバメート2.9g(収率48%)
が残った。この物質の少量をシリカゲルクロマトグラフ
ィーでさらに精製した。
[α]25=+9゜(c=10、MeOH) 元素分析値(C19H27NO6として) C H N 理論値: 62.45;7.45;3.83 実測値: 62.26;7.51;3.72 上記カルバメート(2.7g、7.4mモル)のエタノール
(200ml)溶液を10%Pd/C(0.5g)で水素化した。水素
の取込みが終わったら、触媒を濾過して除き、濾液を室
温(24℃)で48時間放置した。溶媒を蒸発させた後、残
ったラクタム、S−(+)−3−エトキシカルボニル−
5−メチル−2−ピペリドンをジエチルエーテルから結
晶化して1.10g(収率80%)の結晶を得た:融点93〜94
℃。
[α]25=+36.7゜(c=10、MeOH) 元素分析値(C9H15NO3として) C H N 理論値: 58.35;8.16;7.56 実測値: 58.23;7.68;7.60 同様に、35%硫酸(687g)に懸濁させた粗製の(−)
−メトンおよび(+)−イソメントン[156g、1モル;
(+)−プレゴンをPd/C上で水素化して得た]の混合物
を、三酸化クロム(146g、1.46モル)の35%硫酸(687
g)溶液と反応させることによって、R−(−)−3−
エトキシカルボニル−5−メチル−2−ピペリドンを調
製した。反応温度が30℃を越えない速度で三酸化クロム
の溶液を加えた。攪拌をさらに3.5時間続けた後、生成
したR−(−)−3,7−ジメチル−6−オキソオクタン
酸をジエチルエーテルで抽出した。このエーテル抽出物
を濃縮し、1M NaOH水溶液で抽出した。抽出水溶液を12N
塩酸で酸性化し、次いでジエチルエーテルで抽出した。
エーテル抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、エー
テルを真空下で除去した。残留物を蒸留してR−(−)
−3,7−ジメチル−6−オキソオクタン酸を得た[74.7g
(収率40%);沸点(0.05mmHg)=110℃]。この生成
物は、逆符号の旋光を示すことを除くと(l)−メント
ールの酸化によって得られたものと同一であった。
このR−(−)ケト酸を(S)−(+)異性体につい
て上に記したすべての工程にかけ、(R)−(−)−3
−エトキシカルボニル−5−メチル−2−ピペリドンを
得た。この異性体は、偏光の旋回符号を除くとすべての
点で(S)−(+)産物と同一であった。
実施例6 S−(−)−β−メチルメラトニンおよびR
−(+)−β−メチルメラトニンの調製 実施例4の方法に従って、(R)−(−)−3−エト
キシカルボニル−5−メチル−2−ピペリドン(2.50
g、13.5mモル)および0.75M NaOH(40ml)の混合物を室
温(24℃)で20時間攪拌し、次いで0℃まで冷却した。
3M塩酸でpHを約3.5まで下げ、p−アニシルジアゾニウ
ムテトラフルオロボレート(3.00g、13.5mモル;実施例
4記載の方法によってp−アニソールから調製した)を
少量づつ加えた。この反応混合物を一晩約0℃に冷却し
た。粗製の生成物を濾過して集め、冷水で洗浄し、次い
で乾燥した。粗製のヒドラゾン、R−(−)−3−(p
−メトキシフェニルヒドラゾノ)−5−メチル−2−ピ
ペリドン(融点201℃)の収量は2.50g(収率75%)であ
った。少量のヒドラゾンを、溶離液として酢酸エチルを
用いる短いシリカゲルカラムにかけてさらに精製した。
[α]25=−82゜(c=9.5、MeOH) 元素分析値(C13H17N3O2として) C H N 理論値: 63.14;6.92; 16.99 実測値: 62.97;6.80; 16.88 ヒドラゾン(2.30g、9.3mモル)と85%ギ酸(17ml)
の混合物を85〜90℃で3時間加熱した。次いで、結晶化
が始まるまで水を滴下した。この結晶化混合物を一晩冷
却した。粗製の生成物を濾過して集め、水で洗浄し、次
いで乾燥した。粗製のS−(−)−ラクタム、S−
(−)1−オキソ−4−メチル−6−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール
(融点215℃)の収量は1.41g(66%)であった。少量を
アセトン/水の混合溶媒から再結晶した。この生成物
は、前記実施例1記載のラセミ物質とスペクトル的に同
一であった。
[α]25=−6゜(c=5、MeOH) 元素分析値(C13H14N2O2として) C H N 理論値: 67.81;6.13; 12.17 実測値: 67.51;5.99; 11.94 S−(−)−ラクタムのS−(−)−β−メチルメラ
トニンへの変換は、ラセミ体の調製についての実施例1
の記載のようにして行った。最終生成物のS−(−)−
β−メチルメラトニンはラセミ体とスペクトル的に同一
であった。
[α]25=−5.6゜(c=5、MeOH) (R)−(+)−β−メチルメラトニンは上記のよう
にして(S)−(+)−3−エトキシカルボニル−5−
メチル−2−ピペリドンから合成した。この化合物は上
記(S)−(−)物質とスペクトル的に同一であった
が、逆符号の旋光を示した。
実施例7 S−(−)−β−メチル−6−クロロメラト
ニンおよびR−(+)−β−メチル−6−クロロメラト
ニンの調製 3−クロロ−4−メトキシニトロベンゼン(4.0g、21
mモル)のトルエン(200ml)溶液を5%白金/アルミナ
(0.4g)で水素化した。触媒を濾過して除き、濾液から
溶媒を蒸発させた。得られた粗製の3−クロロアニシジ
ンをジエチルエーテル溶液とし、エーテル性のHClで処
理して塩酸塩を得、これを集めて乾燥した:収量2.48g
(収率61%)。
4M HCl(7ml)中の3−クロロアニシジン・塩酸塩
(2.40g、12.4mモル)の混合物を、0℃において水(5m
l)中の亜硝酸ナトリウム(0.86g、12.5mモル)で処理
した。0℃で1時間攪拌した後、この溶液を濾過し、氷
冷した水(8ml)中のフッ化ホウ素ナトリウム(2.6g、2
4mモル)の溶液に濾液を徐々に加えた。0℃で1時間攪
拌した後、塩を集め、冷5%フッ化ホウ素ナトリウム溶
液、冷メタノール、およびエーテルで順次洗浄した。こ
のようにして調製し、乾燥した3−クロロ−4−メトキ
シベンゼンジアゾニウム フルオロボレートの収量は2.
2g(収率69%)であった。
(R)−(−)−3−エトキシカルボニル−5−メチ
ル−2−ピペリドン(2.03g、11.0mモル)と0.75M NaOH
(30ml)の混合物を室温(24℃)で一晩攪拌した。この
溶液を0℃まで冷却し、pHを3M塩酸で3.5まで下げた。
ジアゾニウム塩(2.8g、10.9mモル)を少量づつ加え、
この反応混合物を約0℃で一晩冷却した。生成した
(R)−(−)−3−(3−クロロ−4−メトキシ)フ
ェニルヒドラゾノ−5−メチル−2−ピペリドンを集
め、水で洗浄し、乾燥した:収量2.30g(収率75%);
融点205℃。その少量を、溶離液として酢酸エチルを用
いる短いシリカゲルカラムのクロマトグラフィーでさら
に精製した。
[α]25=−58゜(c=10、MeOH) 元素分析値(C13H16N3O2Clとして) C H N Cl 理論値: 55.42;5.72; 14.91; 12.58 実測値: 55.79;5.78; 14.72; 12.69 R−(−)ヒドラゾン(2.20g、7.8mモル)と90%ギ
酸(20ml)の混合物を85℃で3時間加熱し、次いで等容
量の水でゆっくりと希釈した。この混合物を一晩冷却し
た。黒っぽい沈澱を集め、水で洗浄し、次いでアセトン
/水から再結晶してS−(−)−1−オキソ−4−メチ
ル−6−メトキシ−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−9H−ピリド[3,4−b]インドール1.20g(収率60
%)を得た:融点248℃。
[α]25=−12.2゜(c=10、MeOH) 元素分析値(C13H13N2O2Clとして) C H N Cl 理論値: 58.99;4.95; 10.58; 13.39 実測値: 59.16;4.88; 10.80; 13.15 上に記載の実施例3のようにして、S−(−)−ラク
タムのS−(−)−6−クロロ−β−メチルメラトニン
への変換を行った。生成したS−(−)−β−メチル−
6−クロロメラトニンはスペクトル的にはラセミ体と同
一であるが、次の旋光度を示した: [α]25=−13.2゜(c=10、MeOH) 前記と同様にして、(S)−(+)−3−エトキシカ
ルボニル−5−メチル−2−ピペリドンから(R)−
(+)−6−クロロ−β−メチルメラトニンを合成し
た。この立体異性体は、旋光の符号を除いて(S)−
(−)物質と同一であった。
本発明の化合物は排卵抑制剤となる。排卵抑制活性の
強さを以下のプロトコールに従って測定した。
規則正しいそれぞれ4日間の発情周期を有する雌成体
ラットを用いる。この発情周期は、2日間の発情間期、
それに続く1日の前発情期、次いで1日の発情期からな
る。毎日の膣スミアを記録し、少なくとも2回連続した
4日間の発情周期を示したラットを選んだ。前発情期の
午後に、下垂体腺が血液中に黄体形成ホルモン(LH)を
放出する。このLHは卵巣に達し、ここで排卵を誘発し、
発情期の日の卵管に卵が存在することになる。
前発情期の日の正午に、被験化合物を非対照ラットに
経口投与した。その翌日(発情期)に、対照および非対
照の両ラットを犠牲にし、それぞれのラットから卵管を
取り出し、卵の存在を顕微鏡で調べた。排卵している対
照ラットの数に対する、排卵している非対照ラットの数
の50%減少は、この化合物が排卵の遮断において活性で
あることを示すものであり、また排卵の抑制に必要な最
小有効量を示すものである。
以下に挙げる第1表は、上記の方法でβ−メチルメラ
トニン類のいくつかを試験したときに得られる結果を示
すものである。比較のため第1表にメラトニンをも加え
た。左欄は化合物名であり、右欄は最小有効抑制量(ラ
ット体重1kgあたりのmg)である。
また、β−アルキル誘導体は、従来のモノ−ハロゲン
化誘導体またはα−メチル誘導体より長い無排卵作用を
有している。すなわち、前発情期の日の正午の1〜2時
間前投与することができ、それでもなお排卵抑制剤とし
て作用する。
本発明の化合物を、雌の哺乳動物および鳥類の排卵抑
制の避妊剤として用いることができる。この化合物の経
口活性は、望ましくない哺乳動物種(その生息数が)の
避妊およびその数のコントロールを行う上で特に有用と
なる。たとえば、本発明の化合物を餌および/または誘
引剤と組み合わせて配合し、望ましくない齧歯類および
その他の小動物(コヨーテ、キツネ、ジャッカル、野生
のイヌ等のイヌ科動物;およびムクドリ、カモメ、ハゴ
ロモガラス、ハト等の鳥類を含む)が近づきやすい餌場
に置き、多すぎる数を著しく減少させることができる。
また、これらを用い、飛行場の滑走路周辺の鳥類および
動物の生息数を減少させることによって飛行の危険を減
少させることができる。さらに、これらを用いて、望ま
しくない鳥類および動物の数を減少させて病気の広がり
を少なくし、その予防の助けとすることができるし、ま
た農村および都市の両地域の資産への害を減少させるこ
とができる。
有効量の本発明化合物を投与すると、排卵を抑制し、
従って鳥類および哺乳動物の受胎を阻害するであろう。
通常、1日あたりの投与量は、投与対象の体重1kgあた
り約0.02〜20mgである。好ましい1日あたりの投与量
は、投与対象の体重1kgあたり約1〜8mgである。
本発明の化合物をそのまま投与することもできるし、
またコンパウンド化および製剤化して経口または非経口
投与用の単位投与形の医薬調製物とすることもできる。
組成物は、各投与形が約5〜500mg、より普通には約25
〜300mgの活性成分を含む、単位投与形に製剤化される
のが好ましい。コンパウンド化または製剤化する際に
は、薬学的に許容しうる担体または希釈剤である有機ま
たは無機固体および/または液体を用いることができ
る。このような担体の適当なものは当分野では周知であ
ろう。経口用の組成物は、錠剤、粉末顆粒、カプセル、
懸濁液、溶液などであってよい。また、本発明の組成物
を、当分野でよく知られている方法を用いて、対象に投
与した後、早い、持続した、または遅延した活性成分の
放出が得られるように製剤化してもよい。
以下に製剤例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する
が、これらはいかなる意味においても本発明を限定しよ
うとするものではない。
製剤例1 硬ゼラチンカプセル 以下の成分を用いて硬ゼラチンカプセルを調製するこ
とができる。
量(mg/カプセル) β-メチル-6-クロロメラトニン 250 乾燥デンプン 200 ステアリン酸マグネシウム 10 合計 460mg 上記成分を混合し、460mg量で硬ゼラチンカプセルに
充填する。
製剤例2 錠剤 以下の成分を用いて錠剤を調製する。
量(mg/錠) β-メチル-6,7-ジクロロメラトニン 125 微結晶セルロース 200 溶融二酸化ケイ素 5 ステアリン酸 合計 332mg 各成分を混合し、圧縮してそれぞれ332mgの錠剤を得
る。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): [式中、R1はH、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコ
    キシ; R2はC1−C4アルキル; R3はH; R4はH、ハロアセチル、C1−C5アルカノイル、ベンゾイ
    ル、またはハロゲンあるいはC1−C4アルキルで置換され
    たベンゾイル; R5およびR6はそれぞれHまたはハロゲン;そして R7はHまたはC1−C4アルキルである] で示される化合物。
  2. 【請求項2】R4がH、ハロアセチル、C1−C5アルカノイ
    ル、ベンゾイル、またはハロゲンあるいはメチルで置換
    されたベンゾイルである請求項(1)記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1がC1−C4アルキル; R2がC1−C4アルキル; R3およびR4がH; R5およびR6がそれぞれHまたはハロゲン;そして R7がC1−C4アルキルである請求項(2)記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1がC1−C4アルキル; R2がメチルまたはエチル; R3およびR4がH; R5およびR6がそれぞれH、FまたはCl;そして R7がメチルである請求項(3)記載の化合物。
  5. 【請求項5】式: で示されるβ−メチル−6,7−ジクロロメラトニン。
  6. 【請求項6】式: で示されるβ−メチル−メラトニン。
  7. 【請求項7】式: で示されるβ−メチル−6−クロロメラトニン。
  8. 【請求項8】活性成分として請求項(1)〜(7)のい
    ずれかに記載の式(I)で示される化合物を、その薬学
    的に許容しうる担体または希釈剤の1またはそれ以上と
    ともに含有する哺乳動物または鳥類の排卵抑制用医薬製
    剤。
  9. 【請求項9】a)式(II): で示される中間体アミンをアシル化して、R4が水素であ
    る式(I)の化合物を得るか、または b)強塩基の存在下、R4が水素である式(I)の化合物
    を、R4がハロアセチル、C1−C5アルカノイル、ベンゾイ
    ル、またはハロゲンあるいはC1−C4アルキルで置換され
    たベンゾイルであり、Xがハロゲンである式:R4Xで示さ
    れるハロゲン化アシルと反応させて、R4が水素以外であ
    る式(I)の化合物を得ることからなる、請求項(1)
    〜(7)のいずれかに記載の式(I)で示される化合物
    の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項(9)記載の方法で製造した式
    (I)で示される化合物。
  11. 【請求項11】式: [式中、R2、R5、R6、およびR7は上記定義に同じ;R3
    HまたはCOOH;そしてQは −CH2−COO(C1−C3アルキル)、 −CH2CONHNH2、 −CH2CON3、および −CH2NH2である;ただし、R3がCOOHであるときはQは−
    CH2NH2でなければならない] で示される化合物。
JP63023632A 1987-02-02 1988-02-01 アルキルメラトニン類 Expired - Lifetime JP2585341B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1025987A 1987-02-02 1987-02-02
US010259 1987-02-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63196563A JPS63196563A (ja) 1988-08-15
JP2585341B2 true JP2585341B2 (ja) 1997-02-26

Family

ID=21744889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63023632A Expired - Lifetime JP2585341B2 (ja) 1987-02-02 1988-02-01 アルキルメラトニン類

Country Status (19)

Country Link
EP (1) EP0281242B1 (ja)
JP (1) JP2585341B2 (ja)
KR (1) KR960004859B1 (ja)
CN (1) CN1017426B (ja)
AT (1) ATE79373T1 (ja)
AU (1) AU605235B2 (ja)
CA (1) CA1299174C (ja)
DE (1) DE3873562T2 (ja)
DK (2) DK44688A (ja)
ES (1) ES2042726T3 (ja)
GR (1) GR3005737T3 (ja)
HU (1) HU199789B (ja)
IE (1) IE61511B1 (ja)
IL (1) IL85189A (ja)
NZ (1) NZ223293A (ja)
PH (1) PH25095A (ja)
PT (1) PT86619B (ja)
SU (1) SU1553011A3 (ja)
ZA (1) ZA88498B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2439743A (en) * 1945-10-30 1948-04-13 Samuel M Mcewen Subsoiler and aerator
GR1001395B (el) * 1987-03-23 1993-10-29 Michael Cohen Συν?έσεις και μέ?οδοι προς πραγματοποίηση αντισύλληψης.
NZ233697A (en) * 1989-05-17 1996-12-20 Applied Med Res Ltd Contraceptive composition comprising a melatonin analogue and a progestogen and/or an estrogen
BR9007382A (pt) * 1989-05-17 1992-04-28 Michael Cohen Composicoes e metodos de efetuar a contracepcao
IT1243782B (it) * 1990-08-06 1994-06-28 Maria Francesca Devoto Composizione per il controllo della moltiplicazione di animali vertebrati per mezzo di mangimi od esche contenenti degli agonisti periferici di dopamina
FR2674522B1 (fr) * 1991-03-26 1993-07-16 Lipha Nouveaux derives de l'indole, procedes de preparation et medicaments les contenant.
US5196435A (en) * 1991-11-21 1993-03-23 Eli Lilly And Company Melatonin derivatives and combinations with antiestrogen compounds for treating mammalian breast carcinoma
ES2705599T3 (es) 2007-04-16 2019-03-26 Abbvie Inc Indoles sustituidos en la posición 7 como inhibidores de mcl-1
JPWO2014010603A1 (ja) * 2012-07-10 2016-06-23 アステラス製薬株式会社 腹圧性尿失禁又は混合型尿失禁の治療又は予防用医薬組成物、及び該医薬組成物に含有される化合物のスクリーニング方法
CN104496882A (zh) * 2014-11-29 2015-04-08 湖北金赛药业有限公司 一种褪黑素的合成方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IE43725B1 (en) * 1975-10-29 1981-05-06 Lilly Co Eli N-/2-(5-methoxy-6-halo-indol-3-yl)ethyl/-amides,methods for their preparation and their use
US4614807A (en) * 1984-10-04 1986-09-30 Eli Lilly And Company 6,7-dihalomelatonins

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Nature(Loudon),316,126−31(1985)

Also Published As

Publication number Publication date
EP0281242B1 (en) 1992-08-12
PT86619B (pt) 1991-12-31
DK44688A (da) 1988-08-03
HU199789B (en) 1990-03-28
PT86619A (pt) 1988-02-01
ZA88498B (en) 1989-10-25
EP0281242A1 (en) 1988-09-07
PH25095A (en) 1991-02-19
CA1299174C (en) 1992-04-21
DE3873562T2 (de) 1993-03-04
GR3005737T3 (ja) 1993-06-07
ATE79373T1 (de) 1992-08-15
CN1017426B (zh) 1992-07-15
AU605235B2 (en) 1991-01-10
JPS63196563A (ja) 1988-08-15
NZ223293A (en) 1990-02-26
DK44688D0 (da) 1988-01-29
KR960004859B1 (ko) 1996-04-16
CN88100478A (zh) 1988-08-17
IL85189A (en) 1992-06-21
KR880009926A (ko) 1988-10-05
SU1553011A3 (ru) 1990-03-23
HUT46662A (en) 1988-11-28
DK168434B1 (da) 1994-03-28
IE61511B1 (en) 1994-11-16
DE3873562D1 (de) 1992-09-17
IE880266L (en) 1988-08-02
AU1097988A (en) 1988-08-04
IL85189A0 (en) 1988-07-31
ES2042726T3 (es) 1993-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4614807A (en) 6,7-dihalomelatonins
JPH10503208A (ja) 1H−インドール−1−官能性sPLA▲下2▼インヒビター
JPS61191683A (ja) 新規な酸性インド−ル化合物
SK404191A3 (en) Indole derivatives, method of their production and pharmaceutical preparation with their contents
US4997845A (en) β-alkylmelatonins as ovulation inhibitors
FR2619111A1 (fr) Derives de (piperidinyl-4)methyl-2 tetrahydro-1,2,3,4 9h-pyrido (3,4-b) indole, leur preparation et leur application en therapeutique
JP2585341B2 (ja) アルキルメラトニン類
US5049576A (en) Carboxamide derivatives
US20050113366A1 (en) Derivatives of 4-hydroxybutanoic acid and of its higher homologue as ligands of $g(g)-hydroxybutyrate (ghb) receptors, pharmaceutical compositions containing same and pharmaceutical uses
US4837235A (en) Indole and indazole keto sulphones as leukotriene antagonists
AU600813B2 (en) Aliphatic carboxamides
CH667454A5 (fr) Derives d'indoles.
EP0021857B1 (fr) Dérivés de l'indole, leur préparation et medicaments les contenant
US4898863A (en) Heterocyclic carboxamides
SK5352003A3 (en) Bis-heterocyclic compounds with antitumour and chemosensitising activity
AU735516B2 (en) Process for preparing 4-substituted-1H-indole-3-glyoxamides
JPH08506357A (ja) 5−ht1d選択性を有するトリプトアミン類似体
GB1562825A (en) N-(2-(5-methoxa-6-halo-indol-3-yl)-ethyl)-amides methods for their preparation and their use
EP0402232A1 (fr) Dérivés de pyridobenzoindole, leur préparation et les compositions qui les contiennent
CH643258A5 (fr) Octahydro-2h-pyrrolo(3,4-g)quinoleines.
GB2113682A (en) 3,3 dialkyl or 3,3 alkene indolines
JPH04230661A (ja) 製薬化合物
GB2126230A (en) Substituted 1-pyridyloxy-3- indolylakylamino-2-propanols, preparation, and use thereof
KR900005021B1 (ko) 1-펜옥시-3-히드록시 인돌릴 알킬아미노-3-프로판올류 및 그 제조방법
GB2023590A (en) 3-amino-2-(5-fluoro and 5- methoxy-1H-indol-3-yl) Propanoic Acid Derivatives and Their Preparation and Use

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071121

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081121

Year of fee payment: 12