JP2584917Y2 - 容器等におけるフランジ部のシール構造 - Google Patents

容器等におけるフランジ部のシール構造

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JP2584917Y2
JP2584917Y2 JP1991070480U JP7048091U JP2584917Y2 JP 2584917 Y2 JP2584917 Y2 JP 2584917Y2 JP 1991070480 U JP1991070480 U JP 1991070480U JP 7048091 U JP7048091 U JP 7048091U JP 2584917 Y2 JP2584917 Y2 JP 2584917Y2
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sealing
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忠宏 梅本
不二雄 片平
幸紀 中西
努 三枝
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、容器等におけるフラン
ジ部のシール構造に係り、特に、内部流体の漏洩時の対
策を考慮したものである。
【0002】
【従来の技術】高圧等の流体を取り扱う容器本体と蓋と
の取り付け部分や、配管相互の接続を行なうフランジ継
手の部分におけるシール性を確保するとともに、シール
部分の解体を容易にするために、両フランジ面の間のシ
ールリングを圧接状態とすることによって密封性を得る
構造が多く採用されている。
【0003】図5は、容器本体1に蓋2を取り付ける場
合のフランジ部3のシール構造の従来例を示すものであ
る。蓋2のフランジ面2aには、同心円状に直径の異な
る二つのシール溝2bが形成されるとともに、該シール
溝2bの中に金属等のシールリング4が装填され、ボル
ト等の締結具5によって両フランジ面1a・2aとシー
ルリング4とを圧接状態として、密封性を得るようにし
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このようなシ
ール構造であると、シールリング4の部分の弾性変形に
よって、シール性を得ているために、シールリング4が
劣化した場合や、弾性変形量が両フランジ面1a・2a
の間隙の変動に追従できない場合があると、内部流体の
漏洩現象が発生してしまうことになる。一方、フランジ
部からの漏洩防止対策として、容器等の場合には、容器
本体のフランジ面にダイヤフラムを溶接する構造が採用
されているが、フランジ部の解体を必要とする場合に
は、溶接部の切削加工作業等の労力が多大なものとな
る。
【0005】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、フランジ部の解体性を確保しながら、内部流
体の漏洩が生じた場合には、その対策を速やかに実施で
きるようにすること等を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する2つ
の手段を提案している。第1の手段は、両フランジ面
間のシールリングを圧接状態とすることによって密封性
を得ているフランジ部のシール構造において、前記フラ
ンジ面に、その対向間隙を一部拡大した状態のコーキン
グ材注入用環状溝が、前記シールリングの配設位置の外
側方に間隔を空けて形成され、該コーキング材注入用環
状溝に、コーキング材を注入するコーキング材注入路が
連通状態に形成されるとともに、前記コーキング材注入
用環状溝は、その断面形状が、外方が狭められるように
設定され、前記コーキング材注入用環状溝に充填した前
記コーキング材に、内部流体の圧力が加わった際に、前
記コーキング材が外方に押し付けられて、前記両フラン
ジ面の間を自己封止する技術を採用している。第2の手
段は、両フランジ面の間に、直径の異なるシールリング
が同心状に配され、該直径の異なるシールリングの間の
位置に内部流体の漏洩検出路が、前記両フランジ面の対
向間隙に連通状態に配設される構成を第1の手段に付加
してなる容器等におけるフランジ部のシール構造として
いる。
【0007】
【作用】第1の手段にあっては、フランジ部を分割する
ことによって、容器等の解体作業が行なわれる。そし
て、使用状態において、内部流体の漏洩が生じた場合に
は、コーキング材注入路を経由して、両フランジ面の間
に、コーキング材を注入することによって、内部流体の
漏洩を抑止する。第2の手段にあっては、複数のシール
リングによって漏洩防止が図られるが、漏洩検出路によ
って漏洩現象の発生が適宜監視され、内部流体の漏洩が
生じた場合には、その外側のシールリングで漏洩を抑制
している間に、第1の手段に準じて、コーキング材を注
入することによって、内部流体の漏洩を抑止する。そし
て、内部流体の圧力によって、充填したコーキング材が
外方に押されて若干の移動が生じると、コーキング材注
入用環状溝が外方を狭めた形状とされているために、充
填したコーキング材がその部分に強く押し付けられ、シ
ール性が向上して漏洩停止状態となる自己封止がなされ
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る容器等におけるフランジ
部のシール構造の実施例について、図1ないし図4を参
照して説明する。図1ないし図3は、フランジ部のシー
ル構造の第1実施例を示し、図4はフランジ部のシール
構造の第2実施例を示すものである。これらの図1ない
し図4にあっても、従来技術で説明した容器本体1に蓋
2を取り付ける場合のフランジ部3のシール構造に適用
する場合を例として取り上げている。図1ないし図4に
おいて、符号11はコーキング材注入用環状溝、12は
コーキング材注入路、13は逃し通路、14は漏洩検出
路、Sはコーキング材、Gは対向間隙である。
【0009】これらの詳細について以下説明する。第1
実施例にあっては、前記シール溝2b及びシールリング
4が1個とされ、前記コーキング材注入用環状溝11
は、両フランジ面1a・2aに、その対向間隙Gを一部
拡大するように、シールリング4の配設位置の外側方に
間隔を空けて形成される。該コーキング材注入用環状溝
11は、その断面形状が、図2に示すように、外方が狭
められるように設定され、さらに、その大きさは、例え
ばシールリング4の線径がXX〜XXmmである場合、
図2に示すA寸法が10〜50mm、B寸法が10〜3
0mmに設定される。
【0010】そして、前記コーキング材注入路12は、
容器本体1及び蓋2の両フランジ部3を貫通して、コー
キング材注入用環状溝11と外部とを連通させるように
それぞれ形成され、該コーキング材注入路12の外方端
部に、注入ノズル12aが配される。これらのコーキン
グ材注入路12及び注入ノズル12aは、フランジ部3
の周方向に間隔を空けて数箇所設置される。
【0011】前記逃し通路13は、図2及び図3に示す
ように、コーキング材注入用環状溝11の外側方におけ
る対向間隙Gを若干広げるように、半円弧状等に形成さ
れる。
【0012】一方、第2実施例にあっては、図4に示す
ように、直径の異なるシール溝2b及びシールリング4
が、同心状に2個配され、前記漏洩検出路14が、2個
のシール溝2bの間において、対向間隙Gと外部とを連
通させるように形成され、該漏洩検出路14の外方端部
に、漏洩検出用ノズル14aが配される。
【0013】なお、コーキング材は、例えばNBR(ア
クリロニトリルブタジエンゴム)を主成分とし、その中
にFe,Mg,Si,Cu等の金属粉末を混入するとと
もに、常温硬化性を有して、エア式注入ガン等によっ
て、200〜300kg/cm2 G程度の注入圧力で注
入し、注入後固化するもの等が適用される。
【0014】このようなフランジ部のシール構造である
と、フランジ部3の分割性に基づいて、組み立て及び分
解作業時の自由性が向上するため、シールリング4、容
器本体1の内部流体や内部の設置機器等に対するメンテ
ナンス性が向上する。
【0015】一方、使用状態において、シールリング4
の部分のシール性が損われて、内部流体の漏洩が生じた
場合には、内部流体が両フランジ面1a・2aの間や締
結具5の隙間から漏洩するが、前述した例のコーキング
材Sを漏洩検出用ノズル14a及び漏洩検出路14を経
由して、コーキング材注入用環状溝11に高い圧力で注
入し、コーキング材Sが逃し通路13から外部に溢れて
流れ出ることを確認する管理を行なうことにより、コー
キング材Sをコーキング材注入用環状溝11に充填す
る。しかる後、コーキング材Sが流動性の著しく少ない
固化状態となることによって、内部流体の漏洩が抑止さ
れる。
【0016】また、内部流体の圧力によって、図2の鎖
線で示すように、充填したコーキング材Sが外方に押さ
れて若干の移動が生じると、コーキング材注入用環状溝
11が外方を狭めた形状とされているために、充填した
コーキング材Sがその部分に強く押し付けられ、シール
性が向上して漏洩停止状態となる自己封止がなされる。
【0017】次いで、第2の実施例にあっては、漏洩検
出用ノズル14a及び漏洩検出路14を介して、適宜漏
洩検出手段と両フランジ面1a・2aの間の対向間隙G
とを接続して監視状態としておいて、内部流体の漏洩が
検出された場合に、その外側のシールリング4がシール
性を保持している間に、前述の第1実施例に準じて、コ
ーキング材Sを注入することによって、内部流体の漏洩
を抑止することができる。つまり、第2実施例では、実
質的に内部流体が外部に漏洩することなく、漏洩防止処
理を行なうことができる。
【0018】<他の実施態様> 本考案にあっては、実施例に代えて次の技術を採用する
ことができる。 (1)対象とするフランジ部が配管のフランジ継手の部
分であること。 (2)フランジ面の一方または両方に、シールリング4
やコーキング材注入用環状溝11が配設されること。 (3)コーキング材が前述したもの以外のエポキシ樹脂
系や内部流体の種類に適応した任意のものであること。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る容器
等におけるフランジ部のシール構造によれば、フランジ
面に、対向間隙を一部拡大したコーキング材注入用環状
溝が形成され、コーキング材注入用環状溝に、コーキン
グ材注入路が連通状態に形成される構成と、直径の異な
るシールリングの間に容器等の内部流体の漏洩検出路が
配設される構成とを採用しているから、以下のような効
果を奏する。 (1) 内部流体の漏洩が生じた場合には、コーキング
材の注入によって、漏洩を速やかに抑止することができ
る。 (2) 複数のシールリングと漏洩検出路とを配するこ
とによって、漏洩現象の発生の監視を行なうことができ
るのに加えて、漏洩時に外側のシールリングで漏洩を抑
制している間に、コーキング材注入による内部流体の漏
洩を抑止を実施することができる。 (3) 上記により、漏洩抑止処理性等を維持しなが
ら、フランジ部の解体性を確保して、実用性を高め応用
範囲を拡大することができる。(4) 加えて、コーキング材注入用環状溝の形状が、
外方を狭めたものとされているために、内部流体の漏洩
が生じた場合に、充填したコーキング材が外方に押し付
けられることによる自己封止作用が生じて、密封性を保
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る容器等におけるフランジ部のシー
ル構造の第1実施例を示す要部の正断面図である。
【図2】図1におけるコーキング材注入用環状溝近傍の
構造を示す正断面図である。
【図3】図2のC−C線矢視図である。
【図4】本考案に係る容器等におけるフランジ部のシー
ル構造の第2実施例を示す要部の正断面図である。
【図5】容器等におけるフランジ部のシール構造の従来
例を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 1a フランジ面 2 蓋 2a フランジ面 2b シール溝 3 フランジ部 4 シールリング 5 締結具 11 コーキング材注入用環状溝 12 コーキング材注入路 12a 注入ノズル 13 逃し通路 14 漏洩検出路 14a 漏洩検出用ノズル S コーキング材 G 対向間隙
フロントページの続き (72)考案者 中西 幸紀 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 横浜第一工 場内 (72)考案者 三枝 努 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 横浜第一工 場内 (56)参考文献 特開 昭53−68346(JP,A) 特開 昭60−40868(JP,A) 実開 昭55−119453(JP,U) 実開 平1−83969(JP,U) 実開 平1−146063(JP,U) 実開 平2−139421(JP,U) 実開 昭56−145613(JP,U) 実開 昭61−170765(JP,U) 特公 昭58−45621(JP,B2) 特公 昭46−35801(JP,B1) 実公 平1−13581(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 12/00 - 15/30 F16J 15/46 - 15/52

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両フランジ面(1a,2a)の間のシー
    ルリング(4)を圧接状態とすることによって密封性を
    得ているフランジ部(3)のシール構造であって、前記
    フランジ面(1a,2a)に、その対向間隙(G)を一
    部拡大した状態のコーキング材注入用環状溝(11)
    が、前記シールリング(4)の配設位置の外側方に間隔
    を空けて形成され、該コーキング材注入用環状溝(1
    1)に、コーキング材(S)を注入するコーキング材注
    入路(12)が連通状態に形成されるとともに、前記コ
    ーキング材注入用環状溝(11)は、その断面形状が、
    外方が狭められるように設定され、前記コーキング材注
    入用環状溝に充填した前記コーキング材(S)に、内部
    流体の圧力が加わった際に、前記コーキング材(S)が
    外方に押し付けられて、前記両フランジ面(1a,2
    a)の間を自己封止することを特徴とする容器等におけ
    るフランジ部のシール構造。
  2. 【請求項2】 両フランジ面(1a,2a)の間に、直
    径の異なるシールリング(4)が同心状に配され、該直
    径の異なるシールリング(4)の間の位置に内部流体の
    漏洩検出路(14)が、前記両フランジ面(1a,2
    a)の対向間隙(G)に連通状態に配設されることを特
    徴とする請求項1記載の容器等におけるフランジ部のシ
    ール構造。
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JPH01146063U (ja) * 1988-03-31 1989-10-06
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