JP2584817Y2 - シールド掘進機のテールシール装置 - Google Patents
シールド掘進機のテールシール装置Info
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- JP2584817Y2 JP2584817Y2 JP3012293U JP3012293U JP2584817Y2 JP 2584817 Y2 JP2584817 Y2 JP 2584817Y2 JP 3012293 U JP3012293 U JP 3012293U JP 3012293 U JP3012293 U JP 3012293U JP 2584817 Y2 JP2584817 Y2 JP 2584817Y2
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- JP
- Japan
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- tail seal
- wire brush
- shield
- peripheral surface
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は耐久性を向上させたシ
ールド掘進機のテールシール装置に関する。
ールド掘進機のテールシール装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来トンネルを掘削するシールド掘進機
には、シールド本体の後部にテールシールが設けられて
いて、このテールシールによりシールド本体内に土砂や
水などが浸入するのを防止している（例えば特開平４−
３２３４９８号公報など）。また従来のテールシール
は、図１に示すようにほぼへ字形に屈曲されたワイヤブ
ラシａより形成されていて、このワイヤブラシａの内外
面に、ワイヤブラシａを保護する内側保護プレートｂと
外側保護プレートｃが設けられている。これら保護プレ
ートｂ、ｃはワイヤブラシａの追従性を損なわないよう
弾性を有する薄板により形成されていると共に、ワイヤ
ブラシａ内には止水性を高めるため繊維の混入されたグ
リースが充填されている。
には、シールド本体の後部にテールシールが設けられて
いて、このテールシールによりシールド本体内に土砂や
水などが浸入するのを防止している（例えば特開平４−
３２３４９８号公報など）。また従来のテールシール
は、図１に示すようにほぼへ字形に屈曲されたワイヤブ
ラシａより形成されていて、このワイヤブラシａの内外
面に、ワイヤブラシａを保護する内側保護プレートｂと
外側保護プレートｃが設けられている。これら保護プレ
ートｂ、ｃはワイヤブラシａの追従性を損なわないよう
弾性を有する薄板により形成されていると共に、ワイヤ
ブラシａ内には止水性を高めるため繊維の混入されたグ
リースが充填されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】上記のようなシールド
掘進機では、掘削中シールド本体ｄが後退されることが
ある。このときすでに組立てられたセグメントｅの外周
面に図２に示すように段差ｆがあると、テールシールの
先端がこの段差ｆに引掛ってテールシールの内側保護プ
レートｂが破損され、その結果ワイヤブラシａが早期に
摩耗されてシール機能が低下するため、長距離の掘進が
困難となる不具合があった。この考案は上記不具合を改
善するためになされたもので、内側保護プレートの耐久
性を向上させたシールド掘進機のテールシール装置を提
供することを目的とするものである。
掘進機では、掘削中シールド本体ｄが後退されることが
ある。このときすでに組立てられたセグメントｅの外周
面に図２に示すように段差ｆがあると、テールシールの
先端がこの段差ｆに引掛ってテールシールの内側保護プ
レートｂが破損され、その結果ワイヤブラシａが早期に
摩耗されてシール機能が低下するため、長距離の掘進が
困難となる不具合があった。この考案は上記不具合を改
善するためになされたもので、内側保護プレートの耐久
性を向上させたシールド掘進機のテールシール装置を提
供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、地中を掘進するシールド本体の後部内周
面に、すでに組立てられたセグメントの外周面に摺接し
て、シールド本体内へ土砂や水が浸入するのを阻止する
テールシールを設けたシールド掘進機において、上記テ
ールシールを構成するワイヤブラシの内側に設けられた
内側保護プレートを、複数枚の薄板を積層することによ
り形成すると共に、薄板の先端をセグメントと接する側
を長く、かつワイヤブラシ側へ順次短くなるように形成
したものである。
成するために、地中を掘進するシールド本体の後部内周
面に、すでに組立てられたセグメントの外周面に摺接し
て、シールド本体内へ土砂や水が浸入するのを阻止する
テールシールを設けたシールド掘進機において、上記テ
ールシールを構成するワイヤブラシの内側に設けられた
内側保護プレートを、複数枚の薄板を積層することによ
り形成すると共に、薄板の先端をセグメントと接する側
を長く、かつワイヤブラシ側へ順次短くなるように形成
したものである。
【０００５】
【作用】上記構成により掘進中シールド本体が後進して
テールシールがセグメント外周面の段差に引掛っても、
セグメントに接する薄板が変形破損するだけで、残った
薄板がワイヤブラシを保護するため、ワイヤブラシが摩
耗して止水機能が低下するのを防止することができる。
テールシールがセグメント外周面の段差に引掛っても、
セグメントに接する薄板が変形破損するだけで、残った
薄板がワイヤブラシを保護するため、ワイヤブラシが摩
耗して止水機能が低下するのを防止することができる。
【０００６】
【実施例】この考案の一実施例を図３以下に示す図面を
参照して詳述する。図３において１はシールド本体で、
前部にカッタヘッド２が回転自在に設けられている。３
は上記カッタヘッド２が掘削したトンネルの内壁に沿っ
て組立てられたセグメントで、このセグメント３の外周
面に上記シールド本体１の後部内周面に複数段に亘って
取付けられたテールシール４の先端部が圧接されてい
て、シールド本体１の内周面とセグメント３外周面間の
隙間から土砂や水などがシールド本体１内へ浸入するの
を阻止している。
参照して詳述する。図３において１はシールド本体で、
前部にカッタヘッド２が回転自在に設けられている。３
は上記カッタヘッド２が掘削したトンネルの内壁に沿っ
て組立てられたセグメントで、このセグメント３の外周
面に上記シールド本体１の後部内周面に複数段に亘って
取付けられたテールシール４の先端部が圧接されてい
て、シールド本体１の内周面とセグメント３外周面間の
隙間から土砂や水などがシールド本体１内へ浸入するの
を阻止している。
【０００７】上記テールシール４は円周方向に分割され
ていて、ほぼへ字形に屈曲されたワイヤブラシ４ａとそ
の内側に設けられた内側保護プレート４ｂ及び外側保護
プレート４ｃよりなり、基端部側に設けられたベースプ
レート４ｄをシールド本体１の内周面に溶接などの手段
で固着することにより取付けられている。
ていて、ほぼへ字形に屈曲されたワイヤブラシ４ａとそ
の内側に設けられた内側保護プレート４ｂ及び外側保護
プレート４ｃよりなり、基端部側に設けられたベースプ
レート４ｄをシールド本体１の内周面に溶接などの手段
で固着することにより取付けられている。
【０００８】また上記内側保護プレート４ｂは弾性を有
する複数枚の薄板４1 、４2 …を積層することにより形
成されている。これら薄板４1 、４2 …の基端部は押え
プレート４ｅによってベースプレート４ｄに固定されて
いると共に、薄板４1 、４2 …の先端側は、セグメント
３の外周面に接する側の端部は長く、そしてワイヤブラ
シ４ａ側になるに従い順次短くなるように長さが設定さ
れている。そしてワイヤブラシ４ａはセグメント３への
押付け力を上げるため、基端側より先端側の腰が弱くな
るように弾性を設定していると共に、止水性を高めるた
めワイヤブラシ４ａ内に繊維の混入されたグリースが注
入されている。なお図４中４ｆは中間補強板である。
する複数枚の薄板４1 、４2 …を積層することにより形
成されている。これら薄板４1 、４2 …の基端部は押え
プレート４ｅによってベースプレート４ｄに固定されて
いると共に、薄板４1 、４2 …の先端側は、セグメント
３の外周面に接する側の端部は長く、そしてワイヤブラ
シ４ａ側になるに従い順次短くなるように長さが設定さ
れている。そしてワイヤブラシ４ａはセグメント３への
押付け力を上げるため、基端側より先端側の腰が弱くな
るように弾性を設定していると共に、止水性を高めるた
めワイヤブラシ４ａ内に繊維の混入されたグリースが注
入されている。なお図４中４ｆは中間補強板である。
【０００９】次に作用を説明すると、シールド本体１の
掘進中は、シールド本体１の後部内面に設けられたテー
ルシール４のワイヤブラシ４ａ先端がセグメント３の外
周面に圧接されて、シールド本体１内へ土砂や水が浸入
するのが阻止される。また掘進中シールド本体１が後退
され、このときテールシール４の先端が図６に示すよう
にセグメント３外周の段差３ａに引掛っても、内側保護
プレート４ｂは、複数の薄板４1 、４2 …を積層し、か
つ各薄板４1 、４2 …の先端がワイヤブラシ４ａ側へ順
次短くなるように形成されていることから、もっとも長
さの長い薄板４1 のみが変形され、他の薄板４2 …は変
形したり破損されることがないため、引き続き残った薄
板４2 …によりワイヤブラシ４ａが保護される。これに
よって長距離の掘進に対しても十分な止水機能を維持す
ることができる。
掘進中は、シールド本体１の後部内面に設けられたテー
ルシール４のワイヤブラシ４ａ先端がセグメント３の外
周面に圧接されて、シールド本体１内へ土砂や水が浸入
するのが阻止される。また掘進中シールド本体１が後退
され、このときテールシール４の先端が図６に示すよう
にセグメント３外周の段差３ａに引掛っても、内側保護
プレート４ｂは、複数の薄板４1 、４2 …を積層し、か
つ各薄板４1 、４2 …の先端がワイヤブラシ４ａ側へ順
次短くなるように形成されていることから、もっとも長
さの長い薄板４1 のみが変形され、他の薄板４2 …は変
形したり破損されることがないため、引き続き残った薄
板４2 …によりワイヤブラシ４ａが保護される。これに
よって長距離の掘進に対しても十分な止水機能を維持す
ることができる。
【００１０】なお内側保護プレート４を形成する薄板４
1 、４2 …の先端を図７に示すように揃えたり、図８に
示すようにセグメント３側が短くなるよう積層する法も
あるが、何れの場合もセグメント３の段差に引掛かると
ワイヤブラシ４ａに近い薄板４2 …が破損されるため、
上記実施例に比べて耐久性が低いことが分かった。
1 、４2 …の先端を図７に示すように揃えたり、図８に
示すようにセグメント３側が短くなるよう積層する法も
あるが、何れの場合もセグメント３の段差に引掛かると
ワイヤブラシ４ａに近い薄板４2 …が破損されるため、
上記実施例に比べて耐久性が低いことが分かった。
【００１１】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、テール
シールを構成するワイヤブラシの内側に設けられた内側
保護プレートを、複数枚の薄板を積層することにより形
成すると共に、薄板の先端を、セグメントと接する側を
長く、かつワイヤブラシ側へ順次短くなるようにしたこ
とから、掘進中シールド本体が後退してテールシールの
先端がセグメント外周の段差に引掛っても、もっとも長
い薄板が変形、破損されるだけで、残った薄板が引き続
きワイヤブラシを保護するため、ワイヤブラシによる止
水機能が早期に低下することがない。これによって長距
離の掘進が可能になると共に、複数の薄板により内側保
護プレートを形成するだけでよいため、容易かつ安価に
実施することができる。
シールを構成するワイヤブラシの内側に設けられた内側
保護プレートを、複数枚の薄板を積層することにより形
成すると共に、薄板の先端を、セグメントと接する側を
長く、かつワイヤブラシ側へ順次短くなるようにしたこ
とから、掘進中シールド本体が後退してテールシールの
先端がセグメント外周の段差に引掛っても、もっとも長
い薄板が変形、破損されるだけで、残った薄板が引き続
きワイヤブラシを保護するため、ワイヤブラシによる止
水機能が早期に低下することがない。これによって長距
離の掘進が可能になると共に、複数の薄板により内側保
護プレートを形成するだけでよいため、容易かつ安価に
実施することができる。
【図１】従来のテールシール示す断面図である。
【図２】従来のテールシールの作用説明図である。
【図３】この考案の一実施例になるテールシール装置の
設けられたシールド掘進機の一部切欠側面図である。
設けられたシールド掘進機の一部切欠側面図である。
【図４】この考案の一実施例になるテールシール装置の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図５】図４のＸ方向からの矢視図である。
【図６】この考案の一実施例になるテールシール装置の
作用説明図である。
作用説明図である。
【図７】他の実施例の不具合を示す説明図である。
【図８】他の実施例の不具合を示す説明図である。
１ シールド本体 ３ セグメント ４ テールシール ４ａ ワイヤブラシ ４ｂ 内側保護プレート ４1 、４2 … 薄板
Claims (1)
- 【請求項１】 地中を掘進するシールド本体１の後部内
周面に、すでに組立てられたセグメント３の外周面に摺
接して、シールド本体１内へ土砂や水が浸入するのを阻
止するテールシール４を設けたシールド掘進機におい
て、上記テールシール４を構成するワイヤブラシ４ａの
内側に設けられた内側保護プレート４ｂを、複数枚の薄
板４1 、４2 …を積層することにより形成すると共に、
薄板４1、４2 …の先端をセグメント３と接する側を長
く、かつワイヤブラシ４ａ側へ順次短くなるように形成
してなるシールド掘進機のテールシール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3012293U JP2584817Y2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | シールド掘進機のテールシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3012293U JP2584817Y2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | シールド掘進機のテールシール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0685493U JPH0685493U (ja) | 1994-12-06 |
| JP2584817Y2 true JP2584817Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=12294979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3012293U Expired - Fee Related JP2584817Y2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | シールド掘進機のテールシール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584817Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP3012293U patent/JP2584817Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0685493U (ja) | 1994-12-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |