JP2584810Y2 - 建築工事用仮設構造物の支持構造 - Google Patents

建築工事用仮設構造物の支持構造

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JP2584810Y2
JP2584810Y2 JP30393U JP30393U JP2584810Y2 JP 2584810 Y2 JP2584810 Y2 JP 2584810Y2 JP 30393 U JP30393 U JP 30393U JP 30393 U JP30393 U JP 30393U JP 2584810 Y2 JP2584810 Y2 JP 2584810Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高層ビル等の構造物を
構築する際に、例えば、タワークレーンや、この構造物
の最上階部の躯体を建築柱の構造物の上方に位置させる
ためのマスト等の建築工事用の仮設構造物を、施工され
た躯体の梁上に設置するときに用いるのに好適な建築工
事用仮設構造物の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築中の構造物の躯体上に、例
えばタワークレーン等の建築工事用の仮設構造物を設置
するときには、図5に示すように、躯体1を構成する梁
2a上に仮設構造物3が載置されるとともに、梁2aの
直下方に、この仮設構造物3からの荷重を支持する仮設
支柱4,4,…が配設されている。仮設支柱4,4,…
は、仮設構造物3を載置した梁2の下方の複数階の梁
2,2,…上に立設され、各階において仮設支柱4の上
端と下端とがそれぞれ上方と下方とに延在する梁2,2
に固定されている。この仮設支柱4,4,…により、仮
設構造物3からの荷重が下方の複数階の梁2,2,…に
伝達され、仮設構造物3の荷重を支持する構成とされて
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の仮設構造物3の支持構造では、仮設支柱
4,4,…を設けた階の梁2,2,…にしか仮設構造物
3の荷重が伝達されないため、以下のような問題が生じ
る。まず、仮設構造物3の下方の、仮設支柱4が設置さ
れている階においては、床や天井の仕上げ工事等に取り
かかることができず、仮設支柱4を撤去してから施工し
なければならないため、工期の短縮化の妨げとなってい
る。また、このような問題に対して、仮設支柱4,4,
…の設置本数を少なくしようとすると、仮設構造物3の
荷重を支持しきれずに、梁2が変形してしまう場合があ
る。また、梁2の強度を向上させて、仮設支柱4,4,
…の設置本数を少なくしようとすると、梁2の断面積を
大きくするなどの必要があり、材料コストの上昇を招い
てしまう。本考案は、以上のような点を考慮してなされ
たもので、仮設支柱の設置箇所を低減して工期の短縮化
を図ることのできる建築工事用仮設構造物の支持構造を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る考案は、
施工された躯体上に建築工事用の仮設構造物が設置され
た建築中の構造物を対象として、前記仮設構造物を支持
する支持構造であって、前記仮設構造物の直下方に設置
された梁の下面と該梁の下方に位置する別の梁の上面と
の間に鉛直材が配置され、前記梁の下面と、前記別の梁
とこの梁と接合する柱の仕口部との間に斜め材が配置さ
れていることを特徴としている。
【0005】請求項2に係る考案は、請求項1記載の建
築工事用仮設構造物の支持構造において、前記鉛直材お
よび斜め材は、それぞれ、上端部から下端部へ向いて長
さ方向に分割された上部取付部材、中間部材、下部取付
部材の少なくとも3つの部材からなることを特徴として
いる。
【0006】請求項3に係る考案は、請求項1または2
記載の建築工事用仮設構造物の支持構造において、前記
鉛直材の上部取付部材と前記斜め材の上部取付部材とが
一体に構成されていることを特徴としている。
【0007】請求項4に係る考案は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の建築工事用仮設構造物の支持構造に
おいて、前記鉛直材と前記斜め材には、それぞれをその
延在する方向に伸縮自在とするジャッキが備えられてい
ることを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の考案では、躯体に設置した建築
工事用の仮設構造物の直下方の梁の下面とこの梁の下方
に位置する別の梁の上面との間に鉛直材を配置した鉛直
材により、上方の梁からの荷重を前記別の梁に伝達す
る。また、仮設構造物の直下方の梁と、前記別の梁とこ
の梁と接合する柱の仕口部との間に配置した斜め材によ
り、仮設構造物からの荷重を前記柱に伝達する。
【0009】請求項2記載の考案では、鉛直材および斜
め材を、それぞれ、上端部から下端部へ向いて長さ方向
に分割した上部取付部材、中間部材、下部取付部材の少
なくとも3つの部材から構成し、中間部材に例えば山止
め鋼材等の仮設材を適用することにより、コストが抑さ
えられる。
【0010】請求項3記載の考案では、鉛直材の上部取
付部材と斜め材の上部取付部材とを一体に構成したの
で、これらを移設するときには、これらを一体に搬送す
る。
【0011】請求項4記載の考案では、鉛直材と斜め材
はそれぞれジャッキを備え、鉛直材と斜め材とをそれぞ
れその長さ方向に伸縮自在とした。このジャッキで鉛直
材と斜め材とを若干伸張させることにより、この鉛直材
および斜め材は圧縮材としての機能を発揮する。
【0012】
【実施例】以下、本考案を図1ないし図4に示す実施例
を参照して説明する。ここでは、構築すべき構造物の最
上階部の躯体を予め形成しておき、これを屋根がわりに
押し上げながら、その下方において構造物を積み上げ構
築する工法を用いて建築中の構造物に、本考案を適用す
る場合の実施例を用いて説明する。図2は、本考案に係
る建築工事用仮設構造物の支持構造を適用して建築中の
構造物を示すものである。この図において、符号5は施
工された構造物の躯体、6は構築すべき構造物の最上階
部躯体である。この最上階部躯体6は、躯体5に設置さ
れた複数のマスト(仮設構造物)7,7,…に支持され
て、躯体5の上方に位置している。
【0013】躯体5において、各マスト7の設置された
直下方の複数階には仮設支柱A,Aが設置されている。
【0014】図1に示すように、仮設支柱Aは、断面H
字状の鉄骨からなる上側梁9aの下面と下側梁9bの上
面との間に配置された鉛直材Bと、同じく上側梁9aの
下面と、下側梁9bと断面矩形のボックス柱からなる柱
10の仕口部11との間に配置された斜め材Cとから構
成されている。
【0015】鉛直材Bは、上部取付部材12,中間部材
13,下部取付部材14とから構成されており、上部取
付部材12と中間部材13とは継ぎ手板15を介して図
示しないボルトで連結されている。
【0016】斜め材Cは、鉛直材Bと同様に、上部取付
部材16,中間部材17,下部取付部材18とから構成
され、上部取付部材16と中間部材17とは継ぎ手板1
9を介して図示しないボルトで連結されている。
【0017】鉛直材Bの上部取付部材12と、斜め材C
の上部取付部材16とは、トッププレート20に溶接に
より固定されている。一方、上側梁9aの下側フランジ
9cの両側方には、接合プレート21が溶接により固定
されており、この接合プレート21とトッププレート2
0とは図示しないボルトで固定されている。この構成に
より、鉛直材Bの上部取付部材12と斜め材Cの上部取
付部材16とが、本設の上側梁9aに欠損を与えること
なく、上側梁9aに一体に固定された構造とされてい
る。
【0018】鉛直材Bの中間部材13および斜め材Cの
中間部材17には、通常、建築工事に用いられている適
度な長さの山止め鋼材が用いられている。
【0019】鉛直材Bの下部取付部材14は、例えばユ
ニバーサルジャッキ等のジャッキ22からなり、その先
端部に設けられたベースプレート22aが下側梁9bの
上面に当接して押しつけられた、いわゆるメタルタッチ
とされている。このジャッキ22のベースプレート22
aは、下側梁9bの上面に設けられた断面L字状のズレ
止め金具23,23と、ベースプレート22aと下側梁
9bの上側フランジ9dとを挟持する例えば強力シャコ
万力等のクランプ24,24,…とにより、下側梁9b
の上面の所定の位置に固定されている。この構成により
鉛直材Bの下側取付部材14は、本設の下側梁9bに欠
損を与えることなく、下側梁9bに固定されている。
【0020】斜め材Cの下部取付部材18は、例えばユ
ニバーサルジャッキ等のジャッキ25と、ジャッキ25
の先端部に、サポート部材26を介して設けられた断面
略L字状のベースプレート27とから構成されている。
この下部取付部材18のベースプレート27は、下側梁
9bと柱10の仕口部11に当接して押しつけられた、
いわゆるメタルタッチとされている。このベースプレー
ト27は、その下面に溶接により固定された、下側梁9
bの両側に沿って延びる断面L字状のズレ止め金具28
により、下側梁9bの延在する方向と直交する方向にズ
レない構造とされている。また、ベースプレート27
は、ベースプレート27の立ち上がり部27a,これと
対向して配置された板材29,これらベースプレート2
7の立ち上がり部27aと板材19とを締結するボルト
・ナット30により、柱10に固定されている。この構
成により斜め材Cの下側取付部材18は、本設の下側梁
9bおよび柱10に欠損を与えることなく、下側梁9b
および柱10に固定されている。この構成により、下部
取付部材18は下側梁9bと柱10とに固定されてい
る。
【0021】次に上記の仮設支柱Aを用いて構造物を構
築する方法について、図1ないし図4を参照して説明す
る。まず、図2に示したように、最上階部躯体6を支持
している各マスト7のマストベース7aをn階に設置す
る。マスト7の直下方のnー1階,nー2階には、それ
ぞれ仮設支柱Aを設置する。また、マスト7のマストベ
ース7aの設置されているn階には、仮設支柱Aの鉛直
材Bを設置する。また、nー3階にも、仮設支柱Aの鉛
直材Bを設置する。このとき、図1に示したように、鉛
直材Bの上部取付部材12と斜め材Cの上部取付部材1
6とがトッププレート20に一体に固定されているの
で、斜め材Cの上部取付部材16も同時に設置すること
になる。
【0022】次いで、仮設支柱Aの鉛直材Bを設置した
各階において、図1に示した鉛直材Bのジャッキ22を
若干伸張させて、鉛直材Bのトッププレート20,ベー
スプレート22aをそれぞれ上側梁9a,下側梁9bに
押しつける形態として、鉛直材Bを圧縮材として機能さ
せて、上側梁9aにかかる荷重を下側梁9bに伝達す
る。これとともに、各斜め材Cのジャッキ25を若干伸
張させて、斜め材Cのトッププレート20とベースプレ
ート27を上側梁9aと仕口部11の下側梁9b,柱1
0とに押しつける形態として、斜め材Cを圧縮材として
機能させて、上側梁9aにかかる荷重を下側梁9bおよ
び柱10に伝達する。このようにして設置された仮設支
柱Aの鉛直材Bおよび斜め材Cにより、躯体5の梁9,
9,…は補強されるとともに、上側梁9aにかかる荷重
は下側梁9bおよび柱10に伝達される。したがって、
最上階部躯体6を支持したマスト7からの荷重は、マス
トベース7aを介して、マストベース7aの直下方の複
数階に設置された仮設支柱Aにより、下層階の梁9,
9,…および柱10に伝達される構成となる。
【0023】そして、躯体5の建築工事が進行して最上
階部躯体6を1階上に上昇させるときには、以下のよう
にして仮設支柱Aを移設する。まず、図2に示したnー
3階の鉛直材Bのジャッキ22(図1)を収縮させると
ともに、トッププレート20(図1)を接合プレート2
1(図1)から取り外し、さらにクランプ24,24,
…を取り外して、鉛直材Bを取り外す。このとき鉛直材
Bのベースプレート22aは下側梁9bにメタルタッチ
となっているので、クランプ24,24,…を取り外す
のみで、鉛直材Bの下端部を取り外すことができる。そ
して、取り外した鉛直材Bをマスト7の下部リング7b
が設置されているn+1階に、図示しないホイスト等で
移設する(図3)。
【0024】次いで、各マスト7の下部リング7bをn
+2階の梁9上に上昇させ、最上階部躯体6を1階分上
昇させる。そして、マストベース7aを1階上のn+1
階の梁9上に上昇させる。このとき最上階部躯体6の荷
重は、マスト7の下部リング7bを介して躯体5に伝達
されるが、下部リング7bの直下方には仮設支柱A,仮
設支柱Aの鉛直材Bが配置されているので、この最上階
部躯体6の荷重は複数階の梁9,9,…および柱10に
伝達される。
【0025】次いで、nー2階の仮設支柱Aにおいて、
図1に示した斜め材Cのジャッキ25を収縮させるとと
もに、ボルト・ナット30を取り外し、さらに継ぎ手板
18を取り外すことにより、上部取付部材16から中間
部材17および下部取付部材18を取り外す。このと
き、ベースプレート27は、下側梁9および柱10にメ
タルタッチとされているので、ボルト・ナット30を取
り外すのみで斜め材Cの下端部を取り外すことができ
る。そして、取り外した中間部材17および下部取付部
材18を、図示しないホイスト等で搬送し、n階に設置
されている鉛直材Bに接続する。これにより、n階にお
いて仮設支柱Aが構成される(図4)。上記のようにし
て、最上階部躯体6の上昇にともなう仮設支柱A,A,
…の上昇作業が完了する。この後、最上階部躯体6を上
昇させるたびに、上記作業を繰り返して、マスト7,
7,…を介して伝達される最上階部躯体6の荷重を、仮
設支柱A,A,…により、常に躯体5の梁9,9,…お
よび柱10に伝達する構成となる。
【0026】以上、上述したように、最上階部躯体6を
支持する各マスト7の直下方に配設された仮設支柱A
は、鉛直材Bと斜め材Cとから構成されている。これに
より、躯体5が補強されるうえ、マスト7を介して伝達
される最上階部躯体6の荷重が、躯体5の梁9,9,…
だけではなく、柱10にも伝達される。したがって、こ
の荷重を効率良く躯体5に伝達することができ、梁9,
9,…のたわみや応力を小さくすることができるととも
に、従来の支持構造に比較して、仮設支柱Aの設置箇所
を大幅に低減することができる。これにより、下層階に
おいて、床や天井の仕上げ工事等に早期から取りかかる
ことができ、工期を大幅に短縮することができる。
【0027】また、仮設支柱Aの鉛直材Bが上部取付部
材12,中間部材13,下部取付部材14から構成さ
れ、斜め材Cが上部取付部材16,中間部材17,下部
取付部材18から構成されている。この中間部材13,
17を通常建築工事に用いる山止め鋼材で構成したの
で、低コストで仮設支柱Aを構成することができる。ま
た、この中間部材13,17を構成する山止め鋼材の長
さを変更するのみで、仮設支柱Aを設置する躯体5の階
高に対応させることができ、汎用性が高い。
【0028】また、鉛直材Bの上部取付部材12と斜め
材Cの上部取付部材16とをトッププレート20に固定
して一体としたので、これらを移設させるときに同時に
搬送することができ、効率良く移設作業を行うことがで
きる。
【0029】また、鉛直材Bにはジャッキ22が備えら
れ、斜め材Cにはジャッキ25が備えられている。これ
らのジャッキ22,25を若干伸張しておくことによ
り、仮設支柱Aのトッププレート20,ベースプレート
22a,27をそれぞれ上側梁9a,下側梁9bに押し
つけて、プレロードを与えた形態となり、効率良く荷重
を伝達することができる。また、ジャッキ22,25に
より、仮設支柱Aを設置する躯体5の階高に対応させる
ことができる。
【0030】さらに、鉛直材Bのベースプレート22
a,斜め材Cのベースプレート27は、下側梁9b,柱
10に当接して押しつけられたメタルタッチとされてい
るので、本設の下側梁9bと柱10に欠損を与えること
がない。そのうえ、仮設支柱Aの移設のときには、容易
にベースプレート22a,27を取り外すことができ、
作業を効率良く行うことができる。
【0031】なお、上記実施例において、躯体5に設置
する仮設支柱Aの数量や設置箇所については、設計者が
構造解析を行うとともに、実際の施工現場に適用して支
障がないように考慮された上で、最小限の数量で最大の
補強効率を得るべくして決定される。したがって、上記
実施例で示した構成に限るものではない。
【0032】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1に係る建
築工事用仮設構造物の支持構造によれば、建築工事用の
仮設構造物の直下方に配置した鉛直材および斜め材によ
り、躯体を補強するとともに、仮設構造物からの荷重を
これらの鉛直材および斜め材の下方に位置する梁に伝達
するだけでなく、斜め材により前記梁と接合する柱にも
伝達する。したがって、荷重を効率良く躯体に伝達する
ことができ、前記梁のたわみや応力を小さくすることが
できるとともに、従来の支持構造に比較して、鉛直材,
斜め材の設置箇所を大幅に低減することができる。これ
により、下層階において、床や天井の仕上げ工事等に早
期から取りかかることができ、工期を大幅に短縮するこ
とができる。
【0033】請求項2に係る建築工事用仮設構造物の支
持構造によれば、鉛直材および斜め材を、それぞれ、上
端部から下端部へ向いて長さ方向に分割した上部取付部
材、中間部材、下部取付部材の少なくとも3つの部材か
ら構成した。この中間部材に、例えば山止め鋼材等の仮
設材を適用することにより、低コストで上記の効果を実
現することができる。
【0034】請求項3に係る建築工事用仮設構造物の支
持構造によれば、鉛直材の上部取付部材と斜め材の上部
取付部材とを一体に構成したので、鉛直材と斜め材とを
移設するときには、これらを一体に搬送することがで
き、効率良く鉛直材と斜め材との移設作業を行うことが
できる。
【0035】請求項4に係る建築工事用仮設構造物の支
持構造によれば、鉛直材と斜め材は、それぞれをその延
在する方向に伸縮自在とするジャッキを備えている。こ
れらのジャッキを若干伸張しておくことにより、鉛直材
と斜め材のそれぞれの上端部,下端部を躯体に押しつけ
て、プレロードを与えた形態として、効率良く荷重を伝
達することができる。また、このジャッキを伸縮させる
ことにより、鉛直材と斜め材とを設置する躯体の階高に
対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる建築工事用仮設構造物の支持構
造を示す正面図である。
【図2】前記支持構造を適用して建築中の構造物を示す
正面図である。
【図3】前記構造物において、仮設構造物の上昇作業途
中の状態を示す正面図である。
【図4】前記構造物において、仮設構造物を上昇させた
状態を示す正面図である。
【図5】従来の建築工事用仮設構造物の支持構造を示す
正面図である。
【符号の説明】
5 躯体 7 マスト(仮設構造物) 9a 上側梁(梁) 9b 下側梁(別の梁) 10 柱 11 仕口部 12,16 上部取付部材 13,17 中間部材 14,18 下部取付部材 22,25 ジャッキ B 鉛直材 C 斜め材
フロントページの続き (72)考案者 橋元 正美 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 鈴木 健司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 新美 禎久 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 草間 伊知郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/14

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工された躯体上に建築工事用の仮設構
    造物が設置された建築中の構造物を対象として、前記仮
    設構造物を支持する支持構造であって、前記仮設構造物
    の直下方に設置された梁の下面と該梁の下方に位置する
    別の梁の上面との間に鉛直材が配置され、前記梁の下面
    と、前記別の梁とこの梁と接合する柱の仕口部との間に
    斜め材が配置されていることを特徴とする建築工事用仮
    設構造物の支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建築工事用仮設構造物の
    支持構造において、前記鉛直材および斜め材は、それぞ
    れ、上端部から下端部へ向いて長さ方向に分割された上
    部取付部材、中間部材、下部取付部材の少なくとも3つ
    の部材からなることを特徴とする建築工事用仮設構造物
    の支持構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の建築工事用仮設
    構造物の支持構造において、前記鉛直材の上部取付部材
    と前記斜め材の上部取付部材とが一体に構成されている
    ことを特徴とする建築工事用仮設構造物の支持構造。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の建
    築工事用仮設構造物の支持構造において、前記鉛直材と
    前記斜め材には、それぞれをその延在する方向に伸縮自
    在とするジャッキが備えられていることを特徴とする建
    築工事用仮設構造物の支持構造。
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