JP2584622C - - Google Patents

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JP2584622C
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維、衣料に柔軟性を付与するための柔軟剤組成物に関し、特に日
光による退色性が少なく粘度変化も少ない柔軟剤組成物に関するものである。 〔従来の技術〕 通常、衣料等にやわらかさを付与するための柔軟剤は、ジ長鎖アルキルジ短鎖
アルキル第4級アンモニウム塩などの水難溶性の第4級アンモニウム塩を主成分
とし、これを水性媒体に分散された形態で用いられている。そして、このような
柔軟剤には、美的外観を付与し、又は付加価値を高めるために、染料や顔料など
の色素が配合されている。しかしながら、これらの色素を含有する柔軟剤を用い
て衣料等を処理すると、該色素がカチオン界面活性剤とともに衣料に吸着し、衣
料に染着するという欠点があった。特に、この現像は衣料が白色の場合に問題で
あった。さらに、該柔軟剤組成物を長期間放置しておくと、温度や日光など の作用により、柔軟剤の色調が薄くなったり、又変色したりする現像が生じた。 これに対して、本発明者らは、数多くの染料のなかからスルホン基を有する染
料を選び、これに水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を組合せ
ることにより上記問題を解決した(特願昭61−215135)。 しかしながら、上記柔軟剤組成物を、きびしい環境下、例えば屋外に長期間放
置又は展示すると染料が退色し、せっかくの着色が消えたり又は好ましくない色
調に変化するという問題が生じた。このような退色を防止するには透明容器や半
透明容器の材質に紫外線吸収剤を配合して、内容液を保護することが考えられる
が、紫外線吸収剤配合容器では退色ないし変色が始まるまでの時間を長くする効
果があるだけで、完全な退色防止効果が認められない。 また内容物に紫外線吸収剤を配合し、退色性を防止させる方法も知られている
が、色調が変化したり、水性柔軟剤組成物の粘度が著しく低下し、 場合によっては相分離するとかが生じてしまう。又、ある場合には全く逆に著し
く増粘するのでもとの粘度とするために、減粘剤等の添加が必要となる等種々の
問題が生じてしまう。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従って、本発明は被洗物への染着性がないことに加えて、特に日光による退色
性が一層少なく、かつ粘度変化の少ない柔軟剤組成物を提供することを目的とす
る。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と特定の染料
の組合せに、さらに数多くの紫外線吸収剤のなかから選択した特定の紫外線吸収
剤を組合せると、上記問題点を有効に解決できるとの知見に基づいてなされたも
のである。 すなわち、本発明は、炭素数8〜26のアルキル基又はアルケニル基を分子内
に少くとも2個有す水難性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、直接染
料及び酸性染料から選ばれるスルホン酸基を有する染料及び 一般式〔I〕又は〔II〕: (式中、R1、R2、R3はそれぞれ水素、炭素数1〜8個のアルキル基又はア
ルケニル基であり、Xは水素又はハロゲンを示す。)で表わされる紫外線吸収剤
を含有することを特徴とする繊維、衣料用柔軟剤組成物を提供する。 発明で用いる水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤としては、
例えば炭素数8〜26のアルキル基またはアルケニル基を分子内に少くとも2個
有する第4級アンモニウム塩があげ られる。これらのうち炭素数10〜24のアルキル基またはアルケニル基を分子
内に2個有する第4級アンモニウム塩が好ましく、例えば次の一般式(I)、(
II)で表わされるアンモニウム塩、アミドアンモニウム塩、イミタゾリニウム塩
が挙げられる。 (式I、II中、R1、R2はそれぞれ炭素数10〜24のアルキル基、ヒドロキ
シアルキル基またはアルケニル基、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル
基、ヒドロキシアルキル基ま たはベンジル基、−(C2H4O)l3・H(l3=1〜5)で示される基、Y1、Y2はそ
れぞれエチレン基またはプロピレン基、l1、l2は0または1の数、Xはハロゲ
ンまたは炭素数1〜3のモノアルキル硫酸基を示す。) 具体的には、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジパルミチルメチ
ルヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート、ジ水素添加牛脂アルキル
ジメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライド
、ジステアリルメチルポリオキシエチレン(平均重合度5モル)アンモニウムク
ロライド、ジ水素添加牛脂アルキルエチルベンジルアンモニウムクロライド、ジ
テトラコシルジメチルアンモニウムクロライド、ジ〔(2−ドデカノイルアミノ
)エチル〕ジメチルアンモニウムクロライド、ジ〔(2−オクタデカノイルアミ
ノ)プロピル〕ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、2−ヘプタデシル−
1−エチル−〔(2−オクタデカノイルアミノ)エチル〕イミダゾリニウムエチ
ルサルフェート、 2−ペンタデシル−1−メチル−1−〔(2−ヘキサデカノイルアミノ)エチル
〕イミタゾリニウムメチルサルフェートなどの1種または2種以上の混合物であ
る。 柔軟剤組成物中の配合量は0.1〜50重量%(以下重量%を%と称する。)
、好ましくは2〜15%でる。なお、水難溶性第4級アンモニウム塩は水性柔軟
剤組成物において、公知の分散手段により平均粒径5μ以下、好ましくは2μ以
下の微粒子として分散されているのが望ましい。 本発明で用いる直接染料及び酸性染料から選ばれるスルホン酸基を有する染料
としてはアニオン性の直接染料、酸性染料から選ばれ、発色団に基づいて化学構
造上分類すると、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、フタロシ
アニン染料、キノンイミン染料、メチン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニト
ロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、ナフタルイミド染料、ペリノ
ン染料があげられ、好ましくはアゾ染料、アントラキノン染料、フタロシアニン
染料、インジゴイド染料、キノンイミン染料で ある。 具体的には、染料便覧(丸善株式会社S.45年7月20日発行)の記載によ
るカラー・インデックス・ネーム(Colour Index Name)で示すと、アゾ染料のシ
ー・アイ・ダイレクト・イエロー(C.I.Direct Yellow)28、シー・アイ・ダイ
レクト・レッド(C.I.[Direct Red)79やフタロシアニン染料のシー・アイ・ダ
イレクト・ブルー(C.I.Direct Blue)86等の直接染料、およびアゾ染料のシー
・アイ・アシッド・イエロー(C.I.Acid Yellow)17、シー・アイ・アシッド・
レッド(C.I.Acid Red)6、シー・アイ・アシッド・レッド138、アントラキノ
ン誘導体のシー・アイ・アシッド・ブルー(C.I.Acid Blue)40、シー・アイ・
アシッド・ブルー62、シー・アイ・アシッド・ブルー112や構造不明のシー
・アイ・アシッド・グリーン(C.I.Acid Green)28などの酸性染料の1種または
2種以上の混合物である。柔軟剤組成物中の配合量は10-6〜1%、好ましくは
10-4〜10-2%である。さらに、該染 料/水難溶性第4級アンモニウム塩の重量比が0.5/100〜0.0005/1
00となるようにするのがよい。 本発明で用いる紫外線吸収剤は、上記一般式〔I〕又は〔II〕で表わされるベ
ンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤である。式中、R1として
は水素、t−ブチル、t−アミルが好ましく、R2としてはメチル、t−ブチル
、t−アミルが好ましい。又、R3としては水素又は炭素数1〜8のアルキル基
が好ましい。尚、式中、Xとしては、塩素、臭素などのハロゲン又は水素が好ま
しい。 一般式〔I〕で表わされる紫外線吸収剤は、具体的には2−(2′−ヒドロキ
シ−3′,5′−ジタ−シャリ−ブチルフェニル)5700ベンゾトリアゾール
、2(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジタ−シャリ−アミルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ールなどがあげられる。これらは、商品名チヌビン327、チヌビン328、 一般式〔II〕で表わされる化合物は紫外線吸収剤として具体的には、2,4−ジ
ヒドロキシ−ベンゾフェノン、2−ヒドロキ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−エトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノンなどがあげられる。これらは商品名セイカライザーE、セイカライ
ザーM(大阪精化)、ユビナール1♯400(GAF)、スミソーブ130(住友
化学)等として入手し得る。柔軟剤組成物中の配合量は0.001〜1重量%、
好ましくは0.01〜0.1重量%である。 本発明の水性柔軟組成物には粘度の絶対値を所望の範囲内とするために塩化ナ
トリウム、塩酸カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム
、硝酸マグネシウム、硫酸ナトリウムのような無機の粘度低下剤やノニオン界面
活性剤などの有機の粘度低下剤を添加することができる。 本発明では上記成分に加えて、ポリオキシエチ レン型ノニオン界面活性剤を添加するのが好ましい。該界面活性剤としては、例
えば、炭素数8〜20個のアルキル基を有し、酸化エチレンの平均付加モル数が
5〜60であるポリオキシエチレンアルキルエーテル、炭素数6〜12個のアル
キル基を有し、酸化エチレンの平均付加モル数が5〜60であるポリオキシエチ
レンアルキルエーテルがあげられる。具体的には、ポリオキシエチレン 50)ノニルフェニルエーテルなどである。尚、 加モル数を示す(以下同じ)。柔軟剤組成物中のノニオン界面活性剤の配合量は
、0.01〜10%、好ましくは0.1〜1%である。 また、その他の成分も任意に添加することがで きる。 このような成分としてはスメクタイト粘度、高級アルコール、ポリマーエマル
ジョン、シリコーン類、香料、螢光増白剤があげられ、これらを1%未満の量で
添加することができる。また水性分散剤の凝固点降下剤として、低級アルコール
(エタノール、イソプロパノール等)やグリコール類(エチレングリコール、プ
ロピレングリコール等)を添加することも可能である。さらに帯電防止剤、吸水
性向上助剤等の成分も添加することができ、帯電防止剤としてはドデシルフェノ
ール、ノニルフェノール等のアルキルフェノール類が好適であり、また吸水性向
上助剤としてはリノール酸2量体、ドコセニルコハク酸等の不飽和脂肪酸の2量
体が好適である。 また香料としては植物抽出物いわゆる天然精油類、テルペン炭化水素類、テル
ペンアルコール類またはこれらのエステル類、テルペンアルデヒド、テルペンケ
トン、ラクトン類等の香気成分を単独または組合せて添加できる。 〔発明の効果〕 本発明によれば、日光による退色性を防止するのはもちろん、その組み合せに
より、水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の水性分散粘度をほ
とんど変化させないので、粘度変化を相殺するために高分子等の増粘剤をあらた
に添加する必要がなく、長期保存性にすぐれた柔軟剤組成物を得ることができる
。 次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 〔実施例〕 実施例1 ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロ ニルフェニルエーテル0.3%、エチレングリコール3%、硝酸マグネシウム0.
01%、香料0.1%、シ・アイ・ダイレクトブルー86 0.002%、各種紫
外線吸収剤0.05%及び残部が水よりなる水性分散液を下記の方法により調整
し、粘度及び日光による変色、退色性を測定した。 水性分散液の調整方法 ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウムクロライド及び紫外線吸収剤以外の
成分を45℃の水に溶解しておき、攪拌しながら前記第4級アンモニウム塩と紫
外線吸収剤の混合物を滴下し、均一に分散させた後、室温まで冷却した。粘度測定 調製後及び室温1ヶ月放置した後の粘度をブルックフィールド型粘度計で測定
した。 日光による変色及び退色性テスト 調製後、各種柔軟組成物を800mlの半透明ポリエチレンボトルに入れ、日光
曝露下でメチレンブルー指数30まで放置し、変色の有無(変色有り:×、変色
無し:○)を目視により評価した。また退色性評価は、メチレンブルー指数30
まで放置したものを、あらかじめ染料及び顔料の配合量(0.002重量%)に対し
て0、0.2(0.0004重量%)、0.4(0.0008重量%)、0.6(0.0012重量%)
、0.8(0.0016重量%)になるように各柔軟剤組成物を調製したもの及び日光
曝露前の組成 物(1:0.002重量%)を5℃の暗所に保存したものと目視により比較し、
以下の判定基準に従って評価した。 〈判定基準〉 ◎ 1 (0.002 重量%)と同等の色濃 ○ 0.8(0.0016 〃 ) 〃 △ 0.6(0.0012 〃 ) 〃 × 0.4(0.0008 〃 ) 〃 ×× 0.2(0.0004 〃 ) 〃 ××× 0 〃 結果を表−1にまとめて表す。 表−1の結果から明らかなように本発明による組成物は、日光による退色性に
優れ、また紫外線吸収剤無添加の場合の粘度とほとんど同じであり、系の粘度を
実質上変化させず分散安定に悪影響を及ぼさないことがわかる。 実施例2 紫外線吸収剤として2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジタ−シャリ−ブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールを用い、染料として表−2に記
載のものを用いた以外は、実施例1と同様の組成物を調製し、粘度及び変色性を
調べた。結果をまとめて表−2に示す。 表−2の結果から明らかなように本発明による組成物は退色性に優れ、系の粘
度を実質上変化させないことがわかる。 実施例3 紫外線吸収剤をポリエチレンに0.05%配合した半透明ボトル(800ml用
)を作成し、紫外線吸収剤無配合柔軟組成物を上記ボトルに充填したものと実施
例1(紫外線無配合ポリエチレンボトル)との退色性を比較評価し、その結果を
表−3に示す。 *メチレンブルー指数30まで放置したときの色の変化を示す。 表−3から明らかに紫外線吸収剤をボトルに配合したものに比べ、本発明によ
れば退色性に関する効果が大きい事がわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 炭素数8〜26のアルキル基又はアルケニル基を分子内に少なくとも2個有
    する水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、直接染料及び酸性染
    料から選ばれるスルホン酸基を有する染料、及び一般式[I]又は[II]: (式中、R1、R2、R3はそれぞれ水素、炭素数1〜8個のアルキル基又はア
    ルケニル基であり、Xは水素又はハロゲンを示す)で表される紫外線吸収剤を含
    有することを特徴とする繊維、衣料用柔軟剤組成物。 (2) 炭素数8〜26のアルキル基又はアルケニル基を分子内に少なくとも2個有
    する水難溶性第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量が0.1 〜50重
    量%、直接染料及び酸性染料から選ばれるスルホン酸基を有する染料の含有量が
    10-6〜1重量%及び一般式[I]又は[II]で表される紫外線吸収剤の含有量が
    10-3〜1重量%である特許請求の範囲第(1)項記載の柔軟剤組成物。

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