JP2584596Y2 - 建材連結部のシール構造 - Google Patents

建材連結部のシール構造

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JP2584596Y2
JP2584596Y2 JP1993009924U JP992493U JP2584596Y2 JP 2584596 Y2 JP2584596 Y2 JP 2584596Y2 JP 1993009924 U JP1993009924 U JP 1993009924U JP 992493 U JP992493 U JP 992493U JP 2584596 Y2 JP2584596 Y2 JP 2584596Y2
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Japan
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hole
screw
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shaft
wall
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JP1993009924U
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直樹 内田
憲二 岩瀬
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株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、相互に連結されるたと
えば窓枠部材および障子の框などの建材の連結部に形成
される遊通孔を水密に塞ぐために好適に実施することが
できる建材連結部のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、典型的な先行技術の建材連結部
のシール構造を示す分解斜視図である。たとえば窓枠の
一部を構成する第1部材としてのアルミニウム製の縦枠
部材1は、断面形状が長方形の中空箱状であって、平坦
な外壁3と、外壁3の幅方向両端部に一対の側壁4,5
を介して一体的に連なる内壁6とを有する。
【0003】前記外壁3には、ビス7が遊通することが
できる遊通孔8が形成され、また内壁6には遊通孔8と
同一軸線上に前記ビス7の軸部9が挿通する軸孔10が
形成される。この軸孔10に挿通されたビス7の軸部9
は、第2部材としての下枠部材11のねじ孔としてのビ
ス溝13に螺着されて締付けられた後、図7に示される
ように、前記遊通孔8にOリング14が装着されたキャ
ップ15が嵌着されて、縦枠部材1の内部空間16内へ
の雨水の侵入を防止するように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、前記キャップ15に他の部材が当接して外れたり、
不完全な装着状態であったり、さらに長期の使用によっ
てOリング14が劣化すると、水密性が低下し、縦枠部
材1内に水が侵入してしまう。このように縦枠部材1内
に侵入した水は、毛管現象などの作用によって下枠部材
11およびその他の部材内へ導かれ、1箇所の水密性の
欠落が多くの部材に悪影響を与えてしまうという問題が
ある。
【0005】したがって本考案の目的は、確実な水密性
を達成することができるようにした建材連結部のシール
構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、ねじ孔を有す
る第1部材に、外壁部分に遊通孔が形成され、かつ内壁
部分に軸孔が形成される第2部材を、前記遊通孔から挿
入されたねじ部材の軸部を前記軸孔を介して第1部材の
ねじ孔に螺着することによって、第1部材と第2部材と
が連結される建材連結部のシール構造において、前記第
2部材の外壁部分と内壁部分との間には、前記遊通孔と
軸孔とにわたって延びる周壁と、この周壁の一端部を塞
ぎ、前記ねじ部材の軸部が挿通する挿通孔が形成される
底部とを有し、可撓性および弾発性を有する材料から成
るシール受部材が介在され、前記シール受部材と遊通孔
とによって形成される凹所内には、シール材が充填され
ることを特徴とする建材連結部のシール構造である。
【0007】
【作用】本考案に従えば、第1部材はねじ孔を有し、ま
た第2部材は内壁と外壁とを有する。前記外壁にはビス
などであるねじ部材が遊通する遊通孔が形成され、前記
内壁には前記ねじ部材の軸部が挿通する軸孔が形成され
る。これらの遊通孔と軸孔との間には、シール受部材が
介在され、このシール受部材は前記遊通孔と軸孔とにわ
たって延びる周壁と、周壁の一端部を塞ぐ底部とを有す
る。前記底部にはねじ部材の軸部が挿通する挿通孔が形
成される。このような軸受部材と前記遊通孔とによって
凹所が形成され、この凹所にはシール材が充填される。
このようにして前記凹所内にシール材を充填するように
したので、そのシール材が容易に脱落するおそれはな
く、また劣化による隙間の発生を防ぐことができる。
【0008】
【実施例】図1は、本考案の一実施例の建材連結部のシ
ール構造を示す水平断面図であり、図2は図1に示され
る建材連結部付近の分解斜視図である。建物の外壁21
には、外部23と内部24とを連通する窓用開口25が
形成され、この開口25には、窓枠26の一部を構成す
る第1部材である下枠部材27と、第2部材である縦枠
部材28とが連結部29において相互に連結されて建て
込まれる。
【0009】前記下枠部材27は、たとえばアルミニウ
ム製であって、ねじ孔であるビス溝30が形成され、ま
た縦枠部材28にはねじ部材であるビス31が遊通する
ことができる遊通孔33と、前記ビス31の軸部34が
挿通する軸孔35とが形成される。前記縦枠部材28は
たとえばアルミニウム製であって、外部23に臨む前壁
部分36と、内部24に臨む後壁部分37と、前壁部分
36および後壁部分37を連結する内壁部分38と、前
記開口25の内面に臨む外壁部分39と、前記内壁部分
38の幅方向(図1の上下方向)のほぼ中央から直角に
延びる中壁部分40とを有する。この中壁部分40に
は、ほぼ直角に突出する補強リブ41が一体的に形成さ
れ、また前記内壁部分38には補強リブ43が一体的に
形成される。このような断面形状を有する縦枠部材28
は、図1の紙面に垂直方向に延び、その下端部付近で前
記下枠部材27に連結されるとともに、外壁21に埋込
まれたアンカーボルト65および取付片66によって前
記外壁21に固定される。
【0010】前記遊通孔33は前記外壁部分39に形成
され、また前記軸孔35は内壁部分38に遊通孔33と
同一軸線上に形成される。前記前壁部分36と内壁部分
38と外壁部分39と中壁部分40とによって内部空間
44が規定され、この内部空間内には、たとえばポリア
セタール樹脂から成るシール受部材45が設けられる。
前記シール受部材45内にはシール材48が打設され、
また外壁部分39と外壁21の内面との間にはシール材
49が打設されて目地が形成される。これらのシール材
48,49は、たとえばシリコンゴムなどの材料から成
る。なお、下枠部材27および縦枠部材28は、ステン
レス鋼製であってもよい。
【0011】図3はシール受部材45の拡大断面図であ
り、図4は図3の右側から見た側面図であり、図5は図
3の左側から見た側面図である。前記シール受部材45
は大略的に中空の円錐台状であって、複数(本実施例で
は3)の切欠き50a,50b,50cが周方向に等間
隔に形成される周壁51と、周壁51の一端部である小
径部53から内方に一体的に連なる底部54とを有す
る。この底部54には前記ビス31の軸部34が挿通す
る挿通孔52が形成される。前記周壁51は底部54お
よび小径部53から軸線方向他端部寄り(図3の右方)
になるにつれて拡径して円錐台状に形成され、各切欠き
50a〜50cは大径部55寄りになるにつれて拡開し
て形成されている。
【0012】このようなシール受部材45の軸線方向長
さL1は、図1における外壁部分39の内面56と、内
壁部分38の内面57との間隔L2(図1参照)よりも
やや小さく(L2>L1)選ばれており、大径部55の
端面58と前記内面56との間には僅かな隙間が形成さ
れている。そのため、前述したようにシール受部材45
内に充填されたシール材48は、前記隙間から半径方向
外方にいわばはみ出した状態となり、遊通孔33を内側
から塞いでいる。すなわち、遊通孔33と、シール受部
材45の充填空間59とによって形成される凹所60内
に外部から前記シール材48が充填されることによっ
て、前記遊通孔33を確実に封止することができ、高い
水密性を達成することができる。
【0013】このようなシール受部材45を用いて下枠
部材27と縦枠部材28とを連結するにあたっては、ま
ず、ビス31の軸部34をシール受部材45の挿通孔5
2に挿通しておき、遊通孔33から内部空間44内に押
込む。このとき、シール受部材45には複数の切欠き5
0a〜50cが形成されているので、大径部55付近は
容易に縮径して円滑に挿入することができる。このよう
にしてシール受部材45をビス31とともに挿入するに
つれて、軸部34の先端部は内壁部分38の軸孔35に
達し、この軸孔35を挿通して前記ビス溝30に達し、
ドライバなどの工具を用いてビス31を締付けることに
よって、軸部34がビス溝30に螺合し、下枠部材27
に縦枠部材28が連結される。このようにして下枠部材
27に縦枠部材28が連結された後、前記シール材48
が打設される。
【0014】前記シール受部材45にビス31を装着し
て遊通孔33から挿入する際には、ビス31の頭部61
が周壁51の内周面によって支持され、またビス31の
軸部34は挿通孔52の内周面によって支持されている
ので、ビス31の軸線をシール受部材45の軸線とほぼ
平行とすることができ、ビス31を単独で把持して挿入
する場合に比べて挿入作業が容易であり、ビス31の締
付け作業を迅速に行うことができ、作業性が向上され
る。
【0015】上述の実施例では、シール受部材45に複
数の切欠き50a〜50cを形成するようにしたけれど
も、これらの切欠き50a〜50cを形成しない構成で
あってもよい。またシール受部材45は円錐台状に限る
ものではなく、その他の任意の形状、たとえば断面形状
が多角形であってもよい。
【0016】さらに本考案の他の実施例として、前記シ
ール部材45はポリアセタール樹脂に限るものではな
く、その他の材料、たとえば合成ゴム、ポリ塩化ビニ
ル、ポリプロピレンおよびポリエチレンなどの材料を適
宜選択して用いることができる。
【0017】また本考案は下枠部材と縦枠部材との連結
だけに限るものではなく、その他の部材、たとえば縦額
縁と横額縁とを連結する場合などにも好適に実施するこ
とができる。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、第2部材
の遊通孔とシール受部材とによって形成される凹所内に
充填材を充填するようにしたので、高い水密性を達成す
ることができるとともに、ビスなどであるねじ部材の挿
入作業を容易に行うことができ、作業性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の建材連結部のシール構造を
示す水平断面図である。
【図2】図1に示される連結部29付近の分解斜視図で
ある。
【図3】シール受部材45の拡大断面図である。
【図4】図3の右側から見たシール受部材45の側面図
である。
【図5】図3の左側から見たシール受部材45の側面図
である。
【図6】典型的な先行技術を示す分解斜視図である。
【図7】図6に示される縦枠部材1と下枠部材11とが
連結された状態を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
27 下枠部材 28 縦枠部材 29 連結部 30 タッピング溝 31 ビス 33 遊通孔 34 軸部 35 軸孔 38 内壁部分 39 外壁部分 44 内部空間 45 シール受部材 48 シール材 51 周壁 52 挿通孔 54 底部 60 凹所

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ孔を有する第1部材に、外壁部分に
    遊通孔が形成され、かつ内壁部分に軸孔が形成される第
    2部材を、前記遊通孔から挿入されたねじ部材の軸部を
    前記軸孔を介して第1部材のねじ孔に螺着することによ
    って、第1部材と第2部材とが連結される建材連結部の
    シール構造において、 前記第2部材の外壁部分と内壁部分との間には、前記遊
    通孔と軸孔とにわたって延びる周壁と、この周壁の一端
    部を塞ぎ、前記ねじ部材の軸部が挿通する挿通孔が形成
    される底部とを有し、可撓性および弾発性を有する材料
    から成るシール受部材が介在され、 前記シール受部材と遊通孔とによって形成される凹所内
    には、シール材が充填されることを特徴とする建材連結
    部のシール構造。
JP1993009924U 1993-03-09 1993-03-09 建材連結部のシール構造 Expired - Lifetime JP2584596Y2 (ja)

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JPH0671861U JPH0671861U (ja) 1994-10-07
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