JP2584562Y2 - ラックアンドピニオン式ステアリングのラックガイド - Google Patents

ラックアンドピニオン式ステアリングのラックガイド

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JP2584562Y2
JP2584562Y2 JP1993047581U JP4758193U JP2584562Y2 JP 2584562 Y2 JP2584562 Y2 JP 2584562Y2 JP 1993047581 U JP1993047581 U JP 1993047581U JP 4758193 U JP4758193 U JP 4758193U JP 2584562 Y2 JP2584562 Y2 JP 2584562Y2
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rack
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラックアンドピニオン
式ステアリングのラックガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラックアンドピニオン式ステアリ
ングは、例えば実開昭57−204968号公報に示さ
れているように、ステアリングホイールに連結されるピ
ニオンを備えたラックハウジングに、前記ピニオンに噛
合するラックを軸方向移動自由に支持すると共に、前記
ラックハウジングにラックガイドを設け、このラックガ
イドに、前記ラックの径よりもやや小径とされ、該ラッ
クのラックハウジングに対する軸方向移動をガイドする
円形状のガイド孔を形成する一方、前記ラックの軸方向
一端側には、車体一部に揺動可能に支持されたセンター
アームを連結している。そして、前記ステアリングホイ
ールによるピニオンの回動操作により、前記ラックを前
記ラックガイドのガイド孔に沿って案内しながら軸方向
移動させ、これに伴い前記センターアームを揺動させ
て、該センターアームに連結したタイロッドを介して車
輪の旋回操作を行うようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、以上の構成
によれば、前記ラックの軸方向移動により前記センター
アームを揺動させるとき、これらラック及びセンターア
ームは互いに連結されているため、該センターアームの
揺動に追従して前記ラックが、前記センターアームの揺
動方向と同方向に変位されるのであるが、このとき前記
ラックガイドのガイド孔は、前記ラックの径よりもやや
小径の円形状に形成され、該ラックが前記ガイド孔にほ
ぼ密接状に挿通されていることから、前記ラックが軸方
向移動に伴い変位されたとき、このラックの一部がガイ
ド孔に圧接され、該ラックに移動方向と直交方向の力が
作用してコゼ角が発生し、このため、前記ラックのスム
ーズな軸方向移動を行うことができないのであり、特
に、前記ステアリングホイールの回転操作時に、該ホイ
ールを戻すべく微小入力させたようなとき、前記ラック
の移動を円滑にできない不具合がある。
【0004】本考案の目的は、ラックが軸方向移動に伴
い変位されたとき、この変位を吸収して、前記ラックの
スムーズな軸方向移動を行うことができるラックアンド
ピニオン式ステアリングのラックガイドを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、ピニオン2と、このピニオン2に噛合
し、長さ方向一端部がセンターアーム5に枢着されてい
るラック3と、該ラック3を軸方向移動自由に挿通支持
しているラックハウジング1とを備え、このラックハウ
ジング1に、前記ラック3のガイド孔41をもち、該ラ
ック3のラックハウジング1に対する軸方向移動をガイ
ドするラックガイド4を設けたラックアンドピニオン式
ステアリングにおいて、前記センターアーム5は、車体
の一部に枢軸51を介して揺動可能に支持されると共
に、前記ラックガイド4のガイド孔41の断面形状を、
前記ラック3の軸方向移動時に、該ラック3における前
記センターアーム5の揺動方向と同方向への変位を許容
可能とする長孔としたのである。
【0006】
【作用】以上の構成によれば、前記ラック3の軸方向移
動時に、該ラック3は前記センターアーム4の揺動に追
従してその揺動方向と同方向に変位されるが、前記ラッ
クガイド4のガイド孔41は、前記ラック3の変位を許
容する長孔とされ、つまり、その長径方向がラック変位
方向と同方向に指向する横長形状とされ、前記ラック3
が前記ガイド孔41における短径方向の上下両面で支持
されることから、前記ラック3が軸方向移動時に変位さ
れても、このラック3の変位を前記ガイド孔41の長径
方向範囲で吸収できるのであり、従って、前記ラック3
にコゼ角を発生させたりすることなく、該ラック3のス
ムーズな軸方向移動を行うことができ、また、ステアリ
ングホイールの回転操作時に、該ホイールを戻すべく微
小入力させたようなときでも、前記ラック3の移動を円
滑に行うことができるのである。
【0007】また、前記ラック3に前記センターアーム
5などを介して車輪側の振動が伝わっても、前記ガイド
孔41の長径方向をラック変位方向と同方向に指向させ
て、前記ラック3を前記ガイド孔41における短径方向
の上下両面で支持させるようにしているため、前記ラッ
ク3の上下動を前記ガイド孔41の上下両面で規制し
て、前記振動により前記ラックハウジング1を車体フロ
ア側に衝突させたりして異音が発生したりするのを防止
することも出来る。
【0008】
【実施例】図1に示したラックアンドピニオン式ステア
リングは、ラックハウジング1内に、ステアリングホイ
ール(図示せず)にステアリングシャフト21を介して
連結されるピニオン2を設け、かつ、前記ラックハウジ
ング1の内部に、前記ピニオン2に常時噛合し、長さ方
向一端側が前記ラックハウジング1から外方に突出され
たラック3を軸方向移動自由に支持すると共に、前記ラ
ックハウジング1の長さ方向両側端部に、前記ラック2
のガイド孔41をもち、該ラック2の前記ラックハウジ
ング1に対する軸方向移動をガイドする左右一対のラッ
クガイド4,4を設ける一方、前記ラックハウジング1
から突出される前記ラック2の長さ方向一端側には、車
体一部に枢軸51を介して揺動可能に支持されたセンタ
ーアーム5を連結している。このセンターアーム5に
は、前記ラック2の突出先端側に向けて延びる腕杆52
が一体状に設けられ、該腕杆52に設けたブラケット5
3に前記ラック2の突出先端側を枢軸54を介して枢支
させており、また、前記センターアーム5には、左右一
対のタイロッド6,6をそれぞれ枢軸55,55を介し
て揺動可能に支持している。尚、同図中、7は前記ラッ
クハウジング1の長さ方向中間部に取付けたパワーステ
アリング用モータ、8は前記ラックハウジング1を車体
側に固定するための固定用ブラケット、9は前記ラック
ハウジング1の長さ方向両側に取付けた伸縮可能なブー
ツである。
【0009】そして、前記ステアリングホイールの回転
操作でステアリングシャフト21を介して前記ピニオン
2を回動させることにより、前記ラック3を前記各ラッ
クガイド4で案内させながら軸方向移動させ、これに伴
い前記センターアーム5を枢軸51を中心に揺動させ、
該センターアーム5に連結した前記各タイロッド6を介
して車輪の旋回操作を行うのである。
【0010】しかして、以上の構成において、図2でも
示したように、前記各ラックガイド4におけるガイド孔
41の断面形状を、前記ラック2の軸方向移動時で、該
ラック2が前記センターアーム4の揺動方向と同方向に
変位するとき、この変位を許容可能な長孔としたのであ
る。
【0011】更に詳記すると、車輪を旋回操作する場合
で、前記ラック3を図1の左右方向に移動させて、前記
センターアーム5を矢印Aで示すように枢軸51を中心
に揺動させるとき、これらラック3及びセンターアーム
5は互いに枢軸54を介して連結されているため、該セ
ンターアーム5の揺動に追従して前記ラック3が、同図
の矢印B方向に変位されるのであるが、このとき、斯か
るラック3の変位を許容するように、前記ガイド孔41
を長孔とし、その長径方向をラック変位方向Bと同方向
に指向させ、そして、前記ラック3の上下部位を前記ガ
イド孔41の上下面で支持させるのである。尚、前記ラ
ックガイド4は、燒結合金で形成され、前記ラックハウ
ジング1の長さ方向両端内部に圧入して固定されてお
り、また、前記ラックガイド4におけるガイド孔41の
内面には、前記ラック3の摺動性を良好とするためテフ
ロン加工を施している。
【0012】以上の構成とするときには、前記ラック3
の軸方向移動により前記センターアーム5が矢印A方向
に揺動され、これに伴い前記ラック3が矢印B方向に変
位されても、前記ラックガイド4のガイド孔41は、前
記ラック3の変位を許容可能な長孔形状に形成され、つ
まり、その長径方向をラック変位方向Bと同方向に指向
させて形成されているため、前記ラック3にコゼ角を発
生させたりすることなく、このラック3の変位を前記ガ
イド孔41の長径方向範囲で吸収出来るのであり、従っ
て、前記ラック3のスムーズな軸方向移動を行うことが
出来、また、ステアリングホイールの回転操作時に、該
ホイールを戻すべく微小入力させたようなときでも、前
記ラック3の移動を円滑に行うことができるのである。
【0013】また、前記ラックガイド4のガイド孔41
を長孔形状に形成するとき、その長径方向を、前述した
場合とは異なり、例えば前記ラック変位方向Bと直交す
る上下方向に指向させたりすると、前記ラック3には、
前記タイロッド6やセンターアーム5を介して車輪側の
振動が伝わることから、この振動により前記ラック3が
前記ガイド孔41の範囲で上下動され、該ガイド孔41
の上部側に前記ラック3が当たって、前記ラックハウジ
ング1を車体フロア側に衝突させ、この衝突により異音
を発生したりするのである。また、特に図1で示したよ
うに、パワーステアリング用モータ7を設け、該モータ
7の回転で前記ラック3を強制移動させる場合、前記モ
ータ7の回転力を前記ラック3に伝えるべく、該ラック
3には歯が形成され、この歯は前記ラック変位方向Bと
直交する上下方向に形成されることから、前記ラック3
の上下方向の強度が弱くなるのであるが、以上のよう
に、前記ガイド孔41の長径方向を上下方向に指向させ
る場合は、前記ラック3の強度の弱い上下部位が支持不
能となって、該ラック3の強度的な問題を招くのであ
る。
【0014】ところが、以上説明したように、前記ガイ
ド孔41の長径方向をラック変位方向Bと同方向に指向
させる場合、前記ラック3に車輪側の振動が伝わって
も、該ラック3の上下動を前記ガイド孔41の上下面で
規制できることから、前記振動による前記ラックハウジ
ング1の車体フロア側への衝突をなくし、異音の発生を
防止出来るのであり、しかも、前記パワーステアリング
用モータ7を設ける場合でも、前記ラック3の強度の弱
い上下部位を前記ガイド孔41の上下面で支持出来て、
前記ラック3の支持強度を強化出来るのである。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、ピニオ
ン2と、このピニオン2に噛合し、長さ方向一端部がセ
ンターアーム5に枢着されているラック3と、該ラック
3を軸方向移動自由に挿通支持しているラックハウジン
グ1とを備え、このラックハウジング1に、前記ラック
3のガイド孔41をもち、該ラック3のラックハウジン
グ1に対する軸方向移動をガイドするラックガイド4を
設けたラックアンドピニオン式ステアリングにおいて、
前記センターアーム5は、車体の一部に枢軸51を介し
て揺動可能に支持されると共に、前記ラックガイド4に
おけるガイド孔41の断面形状を、前記ラック3の軸方
向移動時に、該ラック3における前記センターアーム5
の揺動方向と同方向への変位を許容可能とする長孔とし
たから、前記ラック3が軸方向移動時に変位されても、
該ラック3の変位を前記ガイド孔41で吸収することが
出来、従って、前記ラック3にコゼ角を発生させたりす
ることなく、このラック3のスムーズな軸方向移動を行
うことが出来、また、ステアリングホイールの回転操作
時に、該ホイールを戻すべく微小入力させたようなとき
でも、前記ラック3の移動を円滑に行うことが出来るの
である。その上、前記ラック3に前記センターアーム5
などを介して車輪側の振動が伝わっても、前記ガイド孔
41の長径方向をラック変位方向と同方向に指向させ
て、前記ラック3を前記ガイド孔41における短径方向
の上下両面で支持させることにより、前記ラック3の上
下動を前記ガイド孔41の上下両面で規制して、前記振
動により前記ラックハウジング1を車体フロア側に衝突
させたりして異音が発生したりするのを防止することも
出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるラックガイドを備えたラックア
ンドピニオン式ステアリングの平面図。
【図2】図1のX−X線方向から見た拡大断面図。
【符号の説明】
1 ラックハウジング 2 ピニオン 3 ラック 4 ラックガイド 41 ガイド孔 5 センターアーム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピニオン(2)と、このピニオン(2)
    に噛合し、長さ方向一端部がセンターアーム(5)に枢
    着されているラック(3)と、該ラック(3)を軸方向
    移動自由に挿通支持しているラックハウジング(1)と
    を備え、このラックハウジング(1)に、前記ラック
    (3)のガイド孔(41)をもち、該ラック(3)のラ
    ックハウジング(1)に対する軸方向移動をガイドする
    ラックガイド(4)を設けたラックアンドピニオン式ス
    テアリングにおいて、前記センターアーム(5)は、車
    体の一部に枢軸(51)を介して揺動可能に支持される
    と共に、前記ラックガイド(4)のガイド孔(41)の
    断面形状を、前記ラック(3)の軸方向移動時に、該ラ
    ック(3)が前記センターアーム(5)の揺動方向と同
    方向への変位を許容可能とする長孔としていることを特
    徴とするラックアンドピニオン式ステアリングのラック
    ガイド。
JP1993047581U 1993-09-01 1993-09-01 ラックアンドピニオン式ステアリングのラックガイド Expired - Fee Related JP2584562Y2 (ja)

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