JP2584301B2 - 電子部品装着システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は電子部品残量管理が可能な電子部品装着シス
テムに関する。

（ロ）従来の技術 近年、取付台上に多数の電子部品から成る電子部品集
合体を複数取り付けるとともに、所定の集合体を選択し
て該集合体からマウント部で電子部品をチャックし、プ
リント基板上へその電子部品を供給する電子部品装着装
置が種々考えられている。このような装置は例えば特開
昭62−150799号に示されている。ところで、このような
装着装置において、各電子部品集合体から取り出された
部品数をカウントする機能が設けられている。そして、
これにより、部品切れの予報等を行うことが考えられて
いる。然し乍ら、基板の機種変更等で一旦部品種類を変
換するため、電子部品集合体を交換すると、こうしたカ
ウント内容はクリアされてしまい再度同じ電子部品集合
体を取り付けたときその残量はもどらないと云う不都合
があった。

（ハ）発明が解決しようとする課題 本発明はこのような点に鑑みて為されたものであっ
て、より便利な電子部品集合体内の残量管理を行おうと
するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明では、取付台上の部品集合体取付位置を検出す
る検出部と、上記取付台の取付位置別に上記部品集合体
の識別記号及び電子部品の残量を記憶する第１の部品情
報記憶部と、登録された全ての集合体の識別記号及びそ
の残量を対応させて記憶する第２の部品情報記憶部と、
上記マウント部での電子部品のチャックに応じて上記第
１の部品情報記憶部に記憶されている該当する電子部品
集合体の残量を減算する減算手段と、上記第１の記憶部
に部品集合体の識別記号を入力するための入力手段と、
を有して成り、上記電子部品集合体の識別番号を上記入
力手段で入力するとともに、該集合体を取付台上の所定
位置に取り付けることにより該識別記号の集合体の部品
残量を上記第２の記憶部から取り出し、上記第１の記憶
部内に上記集合体取付位置と集合体識別記号と対応させ
て記憶させ、取付台から部品集合体を取り外すことで、
第１の記憶部内に記憶されている集合体及びその部品残
量を第２の記憶部に記憶させている。

（ホ）作用 取付台から取り外した電子部品集合体についてもその
部品残量の把握をすることが出来る。

（ヘ）実施例 第２図に電子部品集合体の例としてチップリール
（１）を示す。チップリール（１）は、電子部品（２）
を収納しているテープ（３）をリール（６）に巻回され
ている電子部品の集合体であって、情報シールであるバ
ーコードラベル（７）が貼付されている。このバーコー
ドラベル（７）は、識別記号となる登録コード情報を所
持している。登録コードは、その電子部品の品種を表す
品種コード部と、ひとつひとつのチップリール（１）を
同一品種の電子部品を所有する別のチップリールと区別
するための番号コード部から構成される。このようなチ
ップリール（１）は、テープ（３）を部品の１ピッチ分
ずつ送るための部品供給ユニット（８）に装着され、第
３図に示すようにこれ等の供給ユニット（８）とともに
移動テーブル（９）に複数取付配備される。そして、こ
の移動テーブル（９）は図面に示すように矢印方向に往
復動可能になっていて、所定位置に所望の部品供給ユニ
ット（８）が割り出されるようになっており、その割り
出し移動位置は図示しない位置検知機構により検知され
る。こうして割出された部品供給ユニット（８）からイ
ンデックステーブル（10）周辺に取り付けられた吸着ノ
ズル（11）（11）…で該当するチップリール（１）の電
子部品が吸着される。そして、インデックステーブル
（10）を間欠回転させることで、吸着ノズル（11）で吸
着状態の電子部品を吸着保持したまま位置決めステーシ
ョンへ送り位置決めユニット（12）で部品の吸着状態を
調整した後、該部品を部品装着ステーションのプリント
基板（13）上へ送りこの基板（13）上へ装着する。そし
て、本発明に利用される電子部品装着装置では上記バー
コードラベル（７）を読み取るバーコード読取装置（1
4）と、部品供給ユニット（８）（８）の取付を検出す
る取付検出器（15）（15）…と、これ等のバーコード読
取装置（14）及び取付検出（15）（15）…に結ばれた第
１の部品情報記憶部（16）と、が設けられている。

第１図は本発明電子部品装着システムの構成を示すブ
ロック図であって、第３図と同一部分には同一符号が付
してある。同図において、第１の部品情報記憶部（16）
には移動テーブル（９）の位置に対応して、その位置に
対応して取り付けられているチップリール（１）の登録
コード及びそのチップリール（１）内の電子部品の残数
が管理記憶されている。（17）は上記移動台（９）を動
かせることにより、どのチップリール（１）をインデッ
クンテーブル（10）の吸着ノズル（11）位置に割り出す
か、また、基板（13）をXY方向に適宜移動させることに
より、その吸着ノズル（11）で吸着された部品を基板
（13）上のどの位置に装着するか等の命令を出す装着命
令情報部であって、上記インデックステーブル（10）の
吸着ノズル（11）（11）での部品吸着指示に従って、カ
ウントダウン命令を上記第１の部品情報記憶部（16）へ
送り、そのとき移動される移動テーブル（９）の割り出
し位置（位置検知機構で検知される）に対応して記憶さ
れているチップリール（１）の電子部品残数から１カウ
ントダウンをせしめる。（18）は上位コンピュータ（1
9）側に設けられ、登録された全てのチップリール
（１）の登録コードとそのリール（１）の電子部品の残
数を記憶する第２の部品情報記憶部であって、その内容
は上記第１の部品情報記憶部（16）からの書き控え、あ
るいは読み出されるようになっている。（20）はこの上
位コンピュータ（19）へ新たに使用するチップリール
（１）の登録コード情報、即ち、部品種類、収納部品数
等を入力する入力部であって、この入力に応じて上位コ
ンピュータ（19）は登録コードを作成し、入力された部
品数とともに第２の部品情報記憶部（18）へ格納する。
（21）は上記上位コンピュータ（19）で作成された登録
コードをプリントアウトするプリンタ、（22）は上記上
位コンピュータ（19）に結ばれたCRTであってチップリ
ール（１）内の部品残量等を表示する。

このような電子部品装着システムにおいて、電子部品
装着装置で使用する予定のチップノール（１）を登録す
る場合は、その部品数、部品種類等を入力部（20）から
入力することにより、登録コードが上位コンピュータ
（19）で自動作成され、部品数とともに第２の部品情報
記憶部（18）に記憶される。同時にこのコードはプリン
タ（21）でコードラベル（７）として出力される。そし
て、このコードラベル（７）を該当するチップリール
（１）に貼り付ける。このときの手順を第４図に示す。

そして、登録されているチップリール（１）を移動テ
ーブル（９）に取り付けるに際しては、まず、バーコー
ド読取装置で該チップリール（１）のコードラベル
（７）を読み取り、このチップリール（１）が取り付け
られた供給ユニット（８）を移動テーブル（９）の所定
位置に取り付ける。これにより、第１の部品情報記憶部
（16）は登録コードに応じた部品残量を第２の部品情報
記憶部（18）から取り込み、取付位置検出器（15）で検
出される上記リール（１）の取付位置と対応させて上記
登録コード及び部品残量を記憶保持する。また、この時
部品装着命令情報部（17）のデータを参照して供給ユニ
ット（８）の取付位置に間違いがないか確認される。部
品装着動作は、装着命令情報部（17）からの命令により
移動テーブル（９）、インデックステーブル（10）、吸
着ノズル（11）（11）…等が動作されて行なわれる。そ
して、吸着ノズル（11）での吸着指示及びそのときの位
置検知機構で検知される移動テーブル（９）の割り出し
位置に応じて、該当位置の登録コードに対応記憶された
部品残量を１つカウントダウンする。こうして、カウン
トダウンが繰り返されてチップリール（１）の内の部品
残量が所定以下になると、該登録コード及び部品残量が
上位コンピュータ（19）へ送られ、CRT（22）でその表
示が行なわれる。これにより、使用者は部品切れに備え
て、次のラップリール（１）を用意することが出来る。

一方、基板種類の変更等で、まだ部品残量の十分ある
チップリール（１）を取り外す場合はチップリール
（１）とともに供給ユニット（８）を移動テーブル
（９）から取り外すと、該当する取付位置検出器（15）
でその取り外し位置が検出され、その位置に対応して第
１の部品情報記憶部（16）内に記憶されている登録コー
ドと部品残量を第２の部品情報記憶部（18）へ送る。そ
して、この第２の部品情報記憶部（18）は該当する登録
コードに対応する部品残量を更新する。また、リール
（１）の取り外しの入力をする手法としては、コードラ
ベル（７）に登録コード以外に取り外しコードを付して
おき、コードラベル（７）の登録コードと取り外しコー
ドとをバーコード読取装置で読み取ることで、該当する
ラップリール（１）の移動台（９）からの取り外しを入
力するようにしても良い。

尚、本実施例において、電子部品装着装置を１つ用い
たものを示しているが、例えば第５図のように複数の電
子部品装着装置（23）（23）…を上位コンピュータ（1
9）に結んで、全ての電子部品装着装置（23）（23）…
で使用されるチップリールの部品残量管理をすることも
可能である。

（ト）発明の効果 以上述べた如く、本発明電子部品装着システムは装着
装置の取付台から一旦取り外した電子部品集合体につい
てもその部品残量管理が行え、チップリールの効率的利
用が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明電子部品装着システムの一実施例を示す
ブロック図、第２図はチップリールの斜視図、第３図は
本発明に用いられる電子部品装着装置の要部斜視図、第
４図はチップリールを登録するときの流れ図、第５図は
多数の電子部品装着装置に使用されるチップリール内の
部品残量を管理するときのブロック図である。 （１）……チップリール、（２）……電子部品、（３）
……テープ、（６）……リール、（７）……コードラベ
ル、（８）……供給ユニット、（９）……移動テーブ
ル、（10）……インデックステーブル、（11）……吸着
ノズル、（13）……プリント基板、（14）……バーコー
ドリーダ（情報読取装置）、（15）……取付検出器、
（16）……第１の部品情報記憶部、（17）……装着命令
情報部、（18）……第２の部品情報記憶部、（19）……
上位コンピュータ、（20）……入力部、（21）……プリ
ンタ、（22）……CRT、（23）……電子部品装着装置。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】取付台上に、多数の電子部品から成る電子
   部品集合体を複数取り付けるとともに、所定の集合体を
   選択して該集合体からマウント部で電子部品をチャック
   し、プリント基板上へその電子部品を供給する電子部品
   装着システムにおいて、上記取付台上の部品集合体取付
   位置を検出する検出部と、上記取付台の取付位置別に上
   記部品集合体の識別記号及び電子部品の残量を記憶する
   第１の部品情報記憶部と、登録された全ての集合体の識
   別記号及びその残量を対応させて記憶する第２の部品情
   報記憶部と、上記マウント部での電子部品のチャックに
   応じて上記第１の部品情報記憶部に記憶されている該当
   する電子部品集合体の残量を減算する減算手段と、上記
   第１の記憶部に部品集合体の識別記号を入力するための
   入力手段と、を有して成り、上記電子部品集合体の識別
   番号を上記入力手段で入力するとともに該集合体を取付
   台上の所定位置に取り付けることにより、該識別記号の
   集合体の部品残量を上記第２の記憶部から取り出し、上
   記第１の記憶部内に上記集合体取付位置と集合体識別記
   号と対応させて記憶させ、取付台から部品集合体を取り
   外すことで、第１の記憶部内に記憶されている集合体及
   びその部品残量を第２の記憶部に記憶させることを特徴
   とした電子部品装置システム。