JP2584154Y2 - ガス排気用口栓体 - Google Patents

ガス排気用口栓体

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JP2584154Y2
JP2584154Y2 JP1152393U JP1152393U JP2584154Y2 JP 2584154 Y2 JP2584154 Y2 JP 2584154Y2 JP 1152393 U JP1152393 U JP 1152393U JP 1152393 U JP1152393 U JP 1152393U JP 2584154 Y2 JP2584154 Y2 JP 2584154Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プラスチックボトル、
紙製容器等に、内容物として液体や粉体などを収容し、
特にこの内容物が発生するガスにより容器内の圧力が限
度以上に上昇することを防ぐガス排気用口栓体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、収容した内容物が発生するガ
スによる容器内の圧力を調整する専用のガス排気用の容
器口栓は、様々な関連において用いられている。例え
ば、ガスを発生し易い物質を収容し、容器の内圧が上昇
したらその圧力により弁部材が開き、ガスの排出が終り
内圧が弱くなると閉じるガス排気用の口栓体が知られて
いる。上記の一例として、塩素ガス、塩酸ガスの発生す
る次亜塩素酸などによる漂白剤を収容したポリタンク
に、ガス排気用口栓に気泡体と可撓性フィルムによる弁
座が設けられており、ガス圧で気泡体が伸縮することを
利用して、排気、密閉を繰り返し容器内の圧力を調整す
るガス排気用の口栓が特開平2−269666号公報で
提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ガス排気用の口栓は、弁座に設けた気泡体の可撓性フィ
ルムへの付勢する力が弱いためガス排気効率が低い。更
に、これら内容物を充填した容器の流通過程において出
荷する際、ガスが抜けているかが不明のまま小売店、家
庭に販売されていた。このため使用の際、キャップを開
けると一気にガスが排出する恐れがあるため、これらの
改良が求められていた。
【0004】そこで本考案は、容器のキャップを開ける
前に、一旦容器内のガスを強制的に排出することで充満
したガスの排気効率を向上させると共に、ガスが直接吹
き出す排気経路にせず安全性を高めて、しかも収容した
内容物が漏れないよう密封性を確実にしたガス排気用口
栓を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本考案は、キャップの天蓋(10a) 中央部につまみ部
(10b) と、該キャップ側壁上部に複数個の排気孔(E,E)
を形成し、該側壁内周面に凹陥部(T,T) と下方に螺子部
(N,N) を設け、前記天蓋の内面中央部に押圧突起(11)を
錐設したオーバーキャップ(10)と、中央部に筒状突起(1
3)を立設し、該筒状突起の底部に開孔部(16)を設けた内
栓パッキング盤(12)と、丸球状の内栓ボール(15)と、中
央に通気孔(R) を有するパッキング(14)材との部材構成
からなるガス排気用口栓体(25)であって、前記内栓パッ
キング盤の筒状突起開孔部に通気孔を合わせてパッキン
グ材を挿入し、該パッキング材上に内栓ボールを嵌入
し、該筒状突起と押圧突起の先端同士を当接させて内栓
ボールを密封し、前記内栓パッキング盤をキャップの凹
陥部に嵌合したことを特徴とするものである。また、前
記内栓パッキング盤の筒状突起(13)と、キャップの押圧
突起(11)の周縁を覆うように、圧縮バネ部材(18)を設け
たことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】図1に示すように、容器本体に(20)に口栓体(2
5)を螺合し、キャップ(10)のつまみ部(10b) を引き上げ
ると、つまみ部を中心に天蓋(10a) が上方に湾曲し、当
接していた押圧突起(11)と筒状突起(13)の先端同士が離
れると同時に、内栓ボール(15)が、筒状突起内で上下に
動ける状態になり、容器内室からのガス圧力により内栓
ボールが浮き揚がる。これによって、容器内室のガス
は、内栓パッキング盤(12)の開孔部(16)、パッキング材
(14)の通気孔(R) と浮き揚がった内栓ボールの隙間を通
って、排気孔(E,E) から排出する。また、つまみ部を離
すと、キャップの天蓋と内栓パッキング盤のバネ性質に
より、復元して突起同士が再び当接して内栓ボールを押
圧して容器を密封する。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図に基づき説明する。図1
は、本考案の一実施例におけるガス排気用口栓体の構成
を示す断面図である。また図2は、ガス排気用口栓体の
斜視図である。
【0008】本考案のガス排気用口栓体(25)の部材構成
は、図1に示すように、キャップの天蓋(10a) 中央部に
つまみ部(10b) と、このキャップ側壁(10c) 上部に複数
個の排気孔(E,E) を形成したもので、この側壁内周面に
は、凹陥部(T) と下方に螺子部(N) を設け、前記天蓋の
内面中央部に押圧突起(11,11) を錐設したオーバーキャ
ップ(10)を成形して、容器本体(20)の密封用としたもの
である。また、中央部に筒状突起(13)を立設し、この筒
状突起の底部に開孔部(16)を設け、全体が僅かに下方に
湾曲させた内栓パッキング盤(12)と、プラスチック製の
内栓ボール(15)と、中心に通気孔(R) を設けたパッキン
グ材(14)の部材から構成されたものである。
【0009】上記の素材としては、オーバーキャップ(1
0)は、柔軟性を有する樹脂でポリエチレン等のポリオレ
フィン系樹脂材料がよく、また内栓パッキング盤(12)は
ポリプロピレン等の剛性の優れた樹脂で成形するとよ
い。また内栓ボール(15)は、耐薬品性に強く、しかも軽
量であることが好ましく、ポリエチレンやポリプロピレ
ン樹脂を使用したプラスチック製のボールとしたもので
ある。更にパッキング材(14)は、柔軟性と圧縮及び復元
力のあるポリエチレンハイシート等の発泡成形品シート
類が適している。
【0010】本考案のガス排気用口栓体(25)は、上述の
部材を用いて組み立てたもので、内栓パッキング盤(12)
の筒状突起(13)底部の開孔部(16)に合わせて、パッキン
グ材(14)を挿入した後、内栓ボール(15)を筒状突起内に
嵌入し、オーバーキャップ(10)の凹陥部(T,T) に嵌合す
る。この際、キャップの押圧突起(11)と筒状突起(13)の
先端同士を当接させて嵌め込んだものである。これによ
って、内栓ボールは、キャップの押圧突起によって押圧
され、一方下方に僅かに湾曲した内栓パッキング盤(12)
のバネ性質により、下側の筒状突起からも付勢されて、
パッキング材に埋め込まれて、密封することができる。
【0011】図3は、本考案の他の実施例におけるガス
排気用口栓体の断面図である。図3に示すように、内栓
パッキング盤の形状を、上方に湾曲させてアーチ形状に
したもので、これによって、上方への付勢する力を強
め、一層のバネ性質をもたせたものである。
【0012】更に、図4に示すように、オーバーキャッ
プ(10)と内栓パッキング盤(12)による密封性を向上させ
ると共に、両方の弾力性(バネ性質)が劣化しても、こ
れを補うため、キャップの押圧突起と内栓パッキング盤
の筒状突起の周縁を、覆うように圧縮バネ材(18)を嵌め
込み、絶えず両方が上下に引き合っている状態にして、
密封性とガス排出後の復元力を安定させたものである。
【0013】このガス排気用口栓のガス排気は、容器本
体(20)に口栓体(25)を螺合し、つまみ部(10b) を引き上
げると、つまみ部を中心に天蓋(10a) が上方に湾曲する
ことで、密封していた押圧突起(11)と筒状突起(13)先端
が離れて間隙ができ、筒状突起内に入っている内栓ボー
ル(15)が筒状突起内で上下にフリーとなる。これによっ
て、容器内室からのガス圧により、内栓ボールが浮き揚
がると同時に、ガスは開孔部(16)、通気孔(R) と浮き揚
がった内栓ボールとの隙間を通過し、排気孔(E,E) から
排気することができる。また、つまみ部を離すと、キャ
ップと内栓パッキング盤のバネ性質によって復元し、内
栓ボールは上下から押圧され、パッキング材(14)に埋め
込まれた状態となって、容器が密封される。
【0014】
【考案の効果】本考案のガス排気用口栓体は、収容した
内容物をキャップとキャップに嵌合した内栓パッキング
盤と内栓ボールとパッキング材によって、漏らさない優
れた機能の口栓であることに加えて、収容した内容物に
より発生するガスを、つまみ部を引き上げることで手を
汚さずに、強制的に排気すると共に、つまみ部を離すと
キャップの天蓋が復元し、押圧突起で内栓ボールを押圧
し、更に下方からは内栓パッキング盤により上方に付勢
(押し上げる)する密閉作動をする、排気、密封機構を
備えた口栓である。またガスの排出経路に内栓ボールが
あることで、ガスが直線的に吹き出すことがなく安全性
も高い。また、ガス圧が限度以上になった場合、キャッ
プは柔軟性のあるポリエチレン製なので、内栓ボールを
押し上げ、自動的に排気することもできる。更に、製造
においても口栓を構成する部材数が少ないのでコストを
下げることが可能であり、また、このガス排気用口栓
は、薬品ばかりでなく揮発物、食品などあらゆるガス強
制排気用と内容物漏洩防止の用途に対応でき種々の優れ
た機能と効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例におけるガス排気用口栓体の構
成の一例を示す断面図である。
【図2】ガス排気用口栓体の斜視図である。
【図3】本考案の他の実施例におけるガス排気用口栓体
の断面図である。
【図4】本考案の他の実施例におけるガス排気用口栓体
にバネ部材としてスプリングを取り付けた説明図(a) と
板バネを取り付けた説明図(b) である。
【符号の説明】
10 …オーバーキャップ 10a …天蓋 10b …つまみ部 10c …キャップの側壁 11 …押圧突起 12 …内栓パッキング盤 13 …筒状突起 14 …パッキング材 15 …内栓ボール 16 …開孔部 18 …圧縮バネ材 20 …容器本体 25 …ガス排気用口栓 E …排気孔 T …凹陥部 N …螺子部 R …通気孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体を密封する、キャップの天蓋中央
    部につまみ部と、該キャップ側壁上部に複数個の排気孔
    を形成し、該側壁内周面に凹陥部と下方に螺子部を設
    け、前記天蓋の内面中央部に押圧突起を錐設してなるオ
    ーバーキャップと、中央部に筒状突起を立設し、該筒状
    突起の底部に開孔部を設けた内栓パッキング盤と、丸球
    状の内栓ボールと、中央に通気孔を有するパッキング材
    との部材構成からなるガス排気用口栓体であって、前記
    内栓パッキング盤の筒状突起開孔部に通気孔を合わせパ
    ッキング材を挿入し、該バッキング材上に内栓ボールを
    嵌入し、該筒状突起と押圧突起の先端同士を当接させて
    内栓ボールを密封し、前記内栓パッキング盤をキャップ
    の凹陥部に嵌合したことを特徴とするガス排気用口栓
    体。
  2. 【請求項2】前記内栓パッキング盤の筒状突起とキャッ
    プの押圧突起の周縁を覆うように、圧縮バネ部材を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のガス排気用口栓
    体。
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