JP2584111Y2 - 誘導溶解炉 - Google Patents

誘導溶解炉

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JP2584111Y2
JP2584111Y2 JP1992042725U JP4272592U JP2584111Y2 JP 2584111 Y2 JP2584111 Y2 JP 2584111Y2 JP 1992042725 U JP1992042725 U JP 1992042725U JP 4272592 U JP4272592 U JP 4272592U JP 2584111 Y2 JP2584111 Y2 JP 2584111Y2
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furnace
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melting furnace
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山 忠 之 畠
田 成 富 多
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日本アジャックス・マグネサーミック 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄,非鉄,貴金属等の
原材料を溶解する誘導溶解炉であって、特に銅カソード
の溶解に適した誘導溶解炉に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】この種
の従来型誘導溶解炉は炉内断面形状が円形断面となって
おり、5トンクラスの比較的大型の溶解炉の場合その炉
内径は1000mm以下となっている。一方、銅カソー
ドを原材料として溶解する場合、その大きさは一般的に
1100〜1200mm角となるので、溶解能力より炉
容量が決定される多くの溶解炉(前記した比較的大型の
溶解炉を含む)内への直接投入は不可能であった。溶解
炉の炉容量は通常多くの要因により決定されるが、電力
とのバランスも重要な決定要因となる。そこで従来で
は、銅カソードを原材料として溶解する場合、銅カソー
ドを投入可能な大きさに切断するか、あるいは銅カソー
ドを切断することなく直接投入可能な大型炉、例えば1
5〜20トンクラスの炉を用いることで対処していた。
【0003】しかしながら前者の場合溶解原料として銅
カソードを多用するときはその切断作業費が嵩み、その
製品に占める比率は無視できないレベルとなっていた。
また、後者の場合、必要とされる溶解能力から決定され
る電力が比較的小さく、極めて不経済な設備となる、と
いう欠点を有していた。
【0004】本考案は前記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は前記したコスト上の不利及び設備
上の不経済を解消して銅カソードを直接投入可能にした
誘導溶解炉を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は前記した目的を
達成するため、傾斜出湯手段により出湯口を下側にして
傾斜可能であって、機械的強度の弱い耐火材で作られた
内壁の炉内断面形状を楕円形に形成し、かつ、前記出湯
口を前記楕円形の長軸の延長線上に設けたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】本考案は前記した構成になっているので、楕円
形の長軸に沿った巾が銅カソードの直接投入を可能と
し、その時の溶解能力より決定される炉容量は円形断面
炉に略同一となる。また、炉内断面形状が曲線を連続さ
せた楕円形に形成されるので、充分な炉内壁強度を確保
することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。図1乃至図3に炉蓋を取り外した誘導
溶解炉1を示す。誘導溶解炉1はその炉の上部に支持板
2が取り付けられており、この支持板の両側部に取り付
けられたブラケット3を支柱4及びシリンダ5で枢支す
ることによって基台6上に支持されている。この溶解炉
1は炉内での溶解が完了したときは、シリンダ5が伸張
することによって支柱4の枢支部位を中心にして回動
し、炉内に連通する出湯口7から溶湯を排出するように
なっている(図3の二点鎖線図参照)。
【0008】このときの誘導溶解炉1は図4に示すよう
に、炉材で形成されたルツボ状の内壁8と、この内壁8
の中央外側を取り巻くように取り付けられた炉体コイル
9と、この炉体コイル9の外側に設けられ炉体コイル9
から発生する磁束の漏れを防ぐヨーク10と、さらにこ
れらの最外側を覆うように設けられた鋼製炉体11とか
ら大略構成されている。尚、図中符号12は耐火断熱レ
ンガであり、符号13,14は上部,下部絶縁リングで
あり、符号15は湯漏れ検出器である。
【0009】ここで内壁8は上部に出湯口7が連通して
設けられており、かつその断面形状が図2に示すように
出湯口7に沿った方向が長軸dとなる楕円形断面にな
るように形成されている。この時の楕円形はその長軸d
が銅カソードを直接投入可能な大きさに設定し、かつ
溶解能力が円形断面と等価的同一断面積となるように設
計される。
【0010】例えば、図6で示すように炉内断面が円形
の炉100の直径Dが諸要因から1060mmと決定さ
れた場合その断面積は0.88mとなる。これに対し
てこの円形断面炉100と等価的同一断面積となる本考
案に係る楕円形断面炉1は図5に示すように長軸d
1.4m,短軸d=0.8mで、かつ曲率半径r
の関係がr<r及びr≦10rとなる楕円
形に形成される。この楕円形断面炉によれば1100〜
1200mm角の銅カソード原材料をそのままの形状で
複数枚直接炉内へ投入できるものとなっている。
【0011】さらに、誘導溶解炉は通常、炉内断面形状
を形成する炉内壁が機械的強度の弱い耐火材で形成され
るが、楕円形断面炉1は上記した耐火材を用いたとして
も、その炉内壁が曲線を連続させた楕円形に形成される
ので炉内壁強度を充分に得ることができる。長軸/短軸
の比が1.5未満では、銅カソードを入れるのに大きな
径の炉が必要になって効率が悪く、2を越えると炉内壁
の曲面が短軸付近で平面に近付いて炉内壁強度が落ち
る。
【0012】また、図7に比較例としての長孔断面炉1
01を示す。この長孔断面炉101は図6に示す円形断
面炉100と等価的同一断面積を有するように形成され
ている。この長孔断面炉101は銅カソードが直接投入
可能な長軸を有し、かつ大部分が平行断面となるように
形成されている。このため長孔断面炉101の平行部分
では通常の耐火材を用いた場合炉内壁の機械的な強度が
不足し炉としての実用性に欠けるものとなる。
【0013】
【考案の効果】以上詳細に説明したように本考案によれ
ば、銅カソードを切断することなく直接炉内へ投入する
ことができるので、切断に要する工程及び費用が不要と
なるばかりでなく、その炉内断面形状を溶解能力が円形
断面と等価的同一断面積となる楕円形に形成したので電
力レベルが円形断面炉と同一となって設備上の不経済も
解消することができた。また、本考案は炉内断面形状が
曲線の連続する楕円形に形成されているので、直線また
はこれに近い曲線で形成されるものに比べて炉内壁の機
械的強度を確保することができ実用上充分耐え得る誘導
溶解炉を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の炉蓋を取り外した状態の誘導溶解炉の
正面図である。
【図2】図1の誘導溶解炉の平面図である。
【図3】図1の誘導溶解炉の側面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の炉内断面形状の説明図である。
【図6】従来の炉内円形断面炉の説明図である。
【図7】比較例としての炉内長孔断面炉の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 誘導溶解炉 7 出湯口 8 内壁 d 長軸 d 短軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜出湯手段により出湯口を下側にして
    傾斜可能であって、機械的強度の弱い耐火材で作られた
    内壁の炉内断面形状を楕円形に形成し、かつ、前記出湯
    口を前記楕円形の長軸の延長線上に設けたことを特徴と
    する誘導溶解炉。
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JPH01184391A (ja) * 1988-01-18 1989-07-24 Hitachi Ltd 高温溶融用るつぼ
JPH0224296U (ja) * 1988-08-03 1990-02-16

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