JP2583827Y2 - 蒸気滅菌器の蓋装置 - Google Patents

蒸気滅菌器の蓋装置

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JP2583827Y2
JP2583827Y2 JP1992049475U JP4947592U JP2583827Y2 JP 2583827 Y2 JP2583827 Y2 JP 2583827Y2 JP 1992049475 U JP1992049475 U JP 1992049475U JP 4947592 U JP4947592 U JP 4947592U JP 2583827 Y2 JP2583827 Y2 JP 2583827Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係る蒸気滅菌器の蓋装
置は、医療器具、実験器具等の各種物品を滅菌処理する
蒸気滅菌器の滅菌容器の開口を開閉する為の蓋装置の改
良に関し、操作性に優れた蓋装置を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】医療器具、実験器具等、各種物品を使用
後、再使用するのに先立って滅菌処理する為に、蒸気滅
菌器が広く使用されている。蒸気滅菌器は、耐圧性を有
する滅菌容器内に高温、高圧の水蒸気を送り込み自在と
したもので、滅菌作業を行なう場合には、上記滅菌容器
内に被滅菌物を収納し、滅菌容器の開口を閉じた後、こ
の滅菌容器内に滅菌用の水蒸気を送り込む。この為、蒸
気滅菌器には、滅菌容器の開口を開閉する為の蓋装置が
設けられるが、この蓋装置は、従来、例えば図4〜5に
示す様に構成されていた。図4は正面図、図5は容器を
覆うカバーを除いて示す図4のC−C断面図である。
【0003】即ち、有底横円筒状の滅菌容器1の外周面
で、互いに水平方向反対側面に1対の支持ブラケット
2、3をそれぞれ固設し、一方の支持ブラケット2に腕
体4の基端部を枢支している。この腕体4は、滅菌容器
1の開口をまたさを有し、上記開口の周縁部に対向
する位置に環状のパッキング8を設けた蓋体7を支持固
定している。そして、前述した通り腕体4の基端部を支
持ブラケット2に鉛直軸22により枢支する事で、この
枢支部を中心に蓋体7を固定した腕体4を回動自在とし
ている。
【0004】又、腕体4の先端部に於いては、この腕体
4の先端面に開口するシリンダ孔9を設けると共に、前
壁4aに上記シリンダ孔9の内外を連通する長孔10を
設けている。このシリンダ孔9内には圧縮ばね11を介
して係止ピン12を、上記圧縮ばね11の伸長状態に於
いてその先端部がシリンダ孔9から突出する状態で挿入
し、更にこの係止ピン12の側面に、上記長孔10を通
て腕体4の前面に突出する把手13を固定している。
【0005】上記係止ピン12は、上記把手13を図5
で左行させる事により、圧縮ばね11の弾力に抗してシ
リンダ孔9内に没入し、把手13を図5で右行させる事
により、元の状態(係止ピン12の先端部がシリンダ孔
9から突出した状態)に戻る。
【0006】滅菌容器1の外周面に固設した他方の支持
ブラケット3には、上記係止ピン12の先端部を挿入自
在な通孔6を設けた係止具5を固定しており、蓋体7を
閉じ、係止ピン12の先端部をシリンダ孔9から突出さ
せた際、上記係止ピン12の先端部が通孔6内に挿入さ
れる様にしている。
【0007】上述の様に構成される従来の蒸気滅菌器の
蓋装置を用いて、滅菌容器1の開口を開閉する場合
次の様にして行なう。先ず、上記開口を閉じる場合
把手13を左行させて係止ピン12をシリンダ孔9内に
没入させ、更にこの状態で蓋体7を滅菌容器1に向けて
鉛直軸22を中心として回動させ、滅菌容器1の開口を
塞ぐ。蓋体7によって上記開口を塞いだならば、把手1
3を右行させる事で、係止ピン12の先端部をシリンダ
孔9から突出させる。把手13、並びに係止ピン12の
右行は、圧縮ばね11の弾力に助けられ軽い力で行なえ
る。シリンダ孔9から突出した係止ピン12の先端部
は、係止具5に穿設した通孔6内に進入し、蓋体7を固
定した腕体4の回動を不能にする為、滅菌容器1の開口
は閉じられたままの状態となる。
【0008】滅菌容器1の開口を開ける場合には、先ず
把手13を圧縮ばね11の弾力に抗して左行させる事に
より係止ピン12をシリンダ孔9内に没入させて、蓋体
7を固定した腕体4を回動自在とし、この腕体4を滅菌
容器1と反対側に回動させれば滅菌容器1の開口を開け
る事が出来る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の蒸気滅菌器の蓋装置に於いて滅菌容器1の開口を閉
じる場合、先ず、係止ピン12の先端と係止具5の通
孔6とを整合させる必要がある。この様に係止ピン12
の先端と通孔6とが整合していないと、この係止ピン1
2の先端部通孔6に挿入出来ない為、滅菌容器1の開
口を閉じる事は出来ない。
【0010】この為、上記滅菌容器1の開口を閉じる際
には、先ず蓋体7を滅菌容器1に向けて回動させ、この
蓋体7をパッキング8を圧縮しつつ滅菌容器1に押し付
ける事で、上記係止ピン12の先端と通孔6とを整合さ
せ、この状態で把手13を右行させて係止ピン12の先
端部を通孔6に挿入していた。
【0011】しかしながら、上記の様に蓋体7を滅菌容
器1に押し付け、次いで把手13を操作するのは面倒
で、操作性が十分とは言い難く、その改善が望まれてい
た。シリンダ孔9内に設けられた圧縮ばね11の弾力を
強くする事により、蓋体7を滅菌容器1に押し付けた状
態で把手13から手を離せば、上記圧縮ばね11の弾力
によって係止ピン12の先端部を通孔6内に挿入自在と
する事も考えられるが、圧縮ばね11の弾力を強くする
事に伴ない、上記開口を開閉する際に係止ピン12を左
行させた状態を保持するのに大きな力を要する為、好ま
しくない。
【0012】本考案の蒸気滅菌器の蓋装置は、上述の様
な事情に鑑みて考えられたものである。
【0013】
【課題を解決する為の手段】本考案の蒸気滅菌器の蓋装
置は、前述した従来の蒸気滅菌器の蓋装置と同様に、蒸
気滅菌器の滅菌容器の開口を塞ぐ大きさを有する蓋体
と、滅菌容器の開口を挟んで設けた1対の支持ブラケッ
トと、この支持ブラケットの内の一方に支持した鉛直軸
によりその基端部を枢支され、中間部に上記蓋体を支持
した腕体と、この腕体の先端面に開口する、水平方向に
亙るシリンダ孔に出入自在に挿入した係止ピンと、上記
シリンダ孔の内外を連通し腕体の前壁に開口する長孔を
介して、上記腕体の前壁から突出する、腕体の側面に結
合した把手と、上記係止ピンの先端部を挿入自在な、水
平方向に亙る通孔を有し、上記1対の支持ブラケットの
内の他方に固定された係止具とを備えている。
【0014】特に、本考案の蒸気滅菌器の蓋装置に於い
ては、シリンダ孔を断面円形とすると共に、上記長孔
を、水平部と、この水平部の上記係止具側端部から横方
に延びる連続部とから成る、略L字形に形成してい
る。又、上記係止ピンを円柱形とすると共に、その先端
側面で、上記把手が上記水平部に位置する状態で上記
滅菌容器と反対側となる側面に、係止ピンの先端に向か
うに従って滅菌容器に近づく方向に傾斜する傾斜面を設
けている。
【0015】
【作用】上述の様に構成される本考案の蒸気滅菌器の蓋
装置により、滅菌容器の開口を開閉する作業は、前述し
た従来の蓋装置と同様、把手を長孔に沿って移動させ、
係止ピンを係止具に穿設した通孔から出入させる事で行
なう。
【0016】但し、本考案の蒸気滅菌器の蓋装置に於い
て滅菌容器の開口を閉じる場合、係止ピンをシリンダ
孔内に没入させたまま、上記蓋体を固定した腕体を滅菌
容器に向けて回動させ、係止ピンの先端が係止具の通孔
に凡そ対向した状態とすれば、係止ピンの先端部を上記
通孔に挿入出来る。
【0017】即ち、上記係止ピンの先端部には、係止ピ
ンの先端に向かうに従って滅菌容器に近づく方向に傾斜
する傾斜面を設けている為、係止ピンの先端と係止具の
通孔とが厳密に整合していなくても、上述した様に凡そ
対向した状態であれば、係止ピンは、シリンダ孔から突
出するのに伴なって、先ず小断面積の係止ピン先端が上
記通孔に入り、更に傾斜面が通孔の容器と反対側の内面
と摺接しつつこの通孔に入る。傾斜面が通孔の上記内面
と摺接しつつ、この通孔に入る事により、蓋体は滅菌容
器に向けて移動し、係止ピンの先端部が最大限位置まで
通孔に入った図2の状態で上記蓋体は滅菌容器の開口を
塞ぐ。
【0018】この状態に於いて把手は、長孔を構成する
水平部の、連続部側端部に位置している為、この状態か
ら把手を連続部内にその終端まで移動させる。これによ
り、係止ピンは回動するが、この回動に伴なって上記通
孔の内面は、係止ピンの中心からの距離が短かい傾斜面
と接触した状態から、係止ピンの中心からの距離が長い
円筒面と接触する状態となる。これによるカム作用
為、蓋体が滅菌容器に向けて押圧され、上記開口を気密
に閉じた状態となる。
【0019】この状態で上記把手は、水平部の端部から
横方向に延びる連続部の端部に位置しており、把手を人
為的に移動させない限り係止ピンが移動する事はない
為、蓋体により滅菌容器の開口を気密に閉じた状態が保
持される。
【0020】上述した様な蓋体の回動、把手の移動はほ
ぼ連続した動作により行なえる為、滅菌容器の開口閉鎖
作業を容易に行なえる。
【0021】
【実施例】図1〜3は本考案の蒸気滅菌器の蓋装置の実
施例を示している。有底横円筒状の滅菌容器1の外周面
で、互いに水平方向反対側面に1対の支持ブラケット
2、3をそれぞれ固設し、一方(図2の左方)の支持ブ
ラケット2に設けた鉛直軸22により、腕体4の基端部
(図1、2の左端部)を枢支している。この腕体4の中
間部には、滅菌容器1の開口を塞ぐ大きさを有し、上記
開口の周縁部に対向する位置に環状のパッキング8を設
けた蓋体7を支持固定している。そして、前述した通り
腕体4の基端部を鉛直軸22により支持ブラケット2に
枢支する事で、この枢支部を中心に蓋体7を固定した腕
体4を回動自在としている。
【0022】又、腕体4の先端部(図1、2の右端部)
に於いては、この腕体4の先端面に開口する断面円形の
シリンダ孔9を設けると共に、その前壁4aに上記シリ
ンダ孔9の内外を連通する長孔14を設けている。この
長孔14は、水平部15と、この水平部15の一端部
(図1、2の右端部)から側方(下方に延びる連続部
16とから成、略L字形に形成されている。長孔14
の幅寸法は後述する把手13の柄の外径よりも僅かに大
きく、且つ後述する係止ピン17の外径よりも十分に小
さくする。この為、把手13は、長孔14の水平部15
に位置している場合は水平方向に移動自在であるが、連
続部16に位置している場合は、水平方向に移動不能で
ある。又、このシリンダ孔9の奥端部(図2の左端部)
にはシリンダ孔9と腕体4の前壁4aとを連通する空気
抜き孔20を設け、次述する係止ピン17のシリンダ孔
9内への出入の容易化を図っている。
【0023】上記シリンダ孔9内には、係止ピン17を
挿入する。本考案に於ける上記係止ピン17は、先端部
(図1〜2の右端部)で、上記把手13が長孔14の
平部15に位置する状態、即ち、蓋体7開閉操作がで
る状態で滅菌容器1と反対側となる側面(図2の下側
部分)を除き円柱形とし、この反対側となる部分に、係
止ピン17の先端に向かうに従って滅菌容器1に近づく
方向に傾斜する傾斜面18を設けている。従って、この
係止ピン17の先端部の形状は、くさび状となる。更
に、係止ピン17の、傾斜面18を設けた側の側面で、
上記長孔14と整合する側面には、把手13を固定し、
この把手13を、長孔14をして腕体4の前面から突
出させている。
【0024】この様に、把手13を係止ピン17の側面
に固設した為、把手13を図1〜2で左行させれば、係
止ピン17がシリンダ孔9内に没入する。即ち、把手1
3を長孔14の水平部15に沿ってこの水平部15の
端部に迄移動させれば係止ピン17がシリンダ孔9内に
没入する。
【0025】滅菌容器1の外周面に固設した他方の支持
ブラケット3には、上記係止ピン17を挿入自在な、水
平方向に亙る通孔6を設けた係止具5を固設しており、
蓋体7を閉じた場合、腕体4の先端面に開口するシリ
ンダ孔9から突出した係止ピン17の先端が、上記通孔
6内に進入する事で、この係止ピン17と係止具5とが
係合する様にしている。
【0026】尚、図1〜2に於いて19はリミットスイ
ッチで、係止ピン17がシリンダ孔9から十分に突出し
た場合に、この係止ピン17の先端がリミットスイッチ
19を押す事で閉じられて、滅菌容器1内に水蒸気を送
り込む管に設けた弁を開放可能とし、滅菌容器1内に何
時でも水蒸気を送り込める状態とする。係止ピン17が
十分に突出していない、即ち、蓋体7の閉鎖が完全に行
なわれていない状態に於いては、上記リミットスイッチ
19が開いて滅菌容器1内に水蒸気を送り込む管に設け
た弁を開放不能とし、滅菌容器1内に水蒸気が送り込ま
れない様にする。
【0027】又、21は蓋体7を覆うケースで、このケ
ース21の前面で、上記腕体4の長孔14に対向する位
置には、上記長孔14よりも大きな開口を設けて、把手
13を上記ケース21の前面から突出させ、且つ、上記
長孔14に沿う移動自在としている。
【0028】上述の様に構成される本考案の蒸気滅菌器
の蓋装置の作用は次の通りである。
【0029】滅菌容器1の開口を開ける場合、把手1
3を、長孔14を構成する水平部15の、連続部16と
反対側端部に迄移動させる。これにより、係止ピン17
は、その先端部が係止具5に穿設した通孔6から抜け出
ると共に、その全体がシリンダ孔9内に没入する。この
結果、蓋体7を固定した腕体4は回動自在となる為、こ
の腕体4を滅菌容器1と反対側に回動させれば滅菌容器
1の開口を開ける事が出来る。
【0030】滅菌容器1の開口を閉じる場合は、係止ピ
ン17をシリンダ孔9内に没入させた状態で、上記蓋体
7を固定した腕体4を滅菌容器1に向けて回動させる。
これにより上記蓋体7は滅菌容器1の開口を覆い、係止
ピン17の先端が係止具5の通孔6に凡そ対向した状態
となる。この状態から把手13を、長孔14を構成する
水平部15の端部(図1〜2の左端部)から連続部16
を設けた端部(図1〜2の右端部)に向けて移動させれ
ば係止ピン17の先端部は上記通孔6に向けて、シリン
ダ孔9から突出する。
【0031】前述した様に、上記係止ピン17の先端部
には、滅菌容器1と反対側の側面に於いて、係止ピン1
7の先端に向かうに従って滅菌容器1に近づく方向に傾
斜する傾斜面18を設けている為、係止ピン17の先端
と係止具5の通孔6とが厳密に整合していなくても、上
述した様に凡そ対向した状態であれば、係止ピン17
が、シリンダ孔9から突出するのに伴い、先ず傾斜面1
8の存在によりくさび状に形成された、係止ピン17
先端が上記通孔6に進入する。更に、係止ピン17
端部は、その傾斜面18と、通孔6の腕体4側開口端縁
前面(図2の下面)側部分とが摺接しつつこの通孔6
に入る。傾斜面18が通孔6の当該部分と摺接しつつ、
この通孔6に入る事により、蓋体7は滅菌容器1に向け
て移動し、図1〜2に示す様に係止ピン17の先端部が
最大限、通孔6に入った状態で上記蓋体7は滅菌容器1
の開口を塞ぐ。
【0032】この状態に於いて把手13は、長孔14を
構成する水平部15の、連続部16側端部に位置してい
る(図3に実線で示す状態)為、この状態から図3に鎖
線で示す様に、連続部16の下端に迄移動させる。これ
により、係止ピン17は図3の時計方向に回動する
が、この回動に伴なって上記通孔6の容器1と反対
内周面は、傾斜面18と接触した状態から、傾斜面18
を設けていない円筒面と接触する状態となる。係止ピン
17の中心から円筒面迄の距離は、同じく中心から上記
傾斜面18迄の距離よりも大きい為、上記係止ピン17
の回動に伴なって、この係止ピン17及び腕体4は、図
3の右方に押される。この為、腕体4に支持された蓋体
7が滅菌容器1に向けて強く押圧され、開口を気密に閉
じた状態となる。
【0033】この状態で上記把手13は、水平部15の
端部下方に延びる連続部16の下端に位置しており、把
手13を人為的に移動させない限り係止ピン17は移動
する事がない為、蓋体7により滅菌容器1の開口を気密
に閉じた状態が保持される。このようにして把手13を
不動にすることは、実願昭62−151571号(実開
昭64−55365号)のマイクロフィルムに記載され
た構造と同様であるが、本考案における連続部16は、
把手13を介して係止ピン17にカム作用を行なわせる
点で相違している。
【0034】本考案の蒸気滅菌器の蓋装置に於いては、
上述した様な蓋体7の回動、把手13の移動をほぼ連続
した動作で行なえる為、滅菌容器1の開口閉鎖作業を容
易に行なえ、操作性が向上する。
【0035】尚、本実施例に於いては、シリンダ孔9内
に、前記図5に示す様な圧縮ばね11を設けていない
が、前述した従来例と同様、圧縮ばねを装着しても良
い。更に、本実施例に於いてはリミットスイッチ19
を、図2に示す位置に設けているが、このリミットスイ
ッチ19の設置位置を、把手13が図3に鎖線で示す位
置に迄移動した場合にこのリミットスイッチ19が閉じ
られる位置とする事も出来る。この場合、蓋体7が完全
に且つ気密に閉じた状態でのみ水蒸気の送り込みが行な
われる為、安全性がより向上する。
【0036】
【考案の効果】本考案の蒸気滅菌器の蓋装置は、上述の
様に構成され作用する為、特に滅菌容器の開口を閉じる
際の操作性が向上し、実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を示す縦断正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】従来装置の1例を示す正面図。
【図5】図4のC−C断面図。
【符号の説明】
1 滅菌容器 2、3 支持ブラケット 4 腕体 4a 前壁 5 係止具 6 通孔 7 蓋体 8 パッキング 9 シリンダ孔 10 長孔 11 圧縮ばね 12 係止ピン 13 把手 14 長孔 15 水平部 16 連続部 17 係止ピン 18 傾斜面 19 リミットスイッチ 20 空気抜き孔 21 ケース 22 鉛直軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気滅菌器の滅菌容器の開口を塞ぐ大き
    さを有する蓋体と、滅菌容器の開口を挟んで設けた1対
    の支持ブラケットと、この支持ブラケットの内の一方に
    支持した鉛直軸によりその基端部を枢支され、中間部に
    上記蓋体を支持した腕体と、この腕体内に形成され腕体
    の先端面に開口する、腕体の長さ方向に亙るシリンダ孔
    に出入自在に挿入した係止ピンと、上記シリンダ孔の内
    外を連通し腕体の前壁に開口する長孔を介して、上記腕
    体の前壁から突出する、係止ピンの側面に結合された
    手と、上記係止ピンの先端部を挿入自在な、水平方向に
    亙る通孔を有し、上記1対の支持ブラケットの内の他方
    に固定された係止具とを備えた蒸気滅菌器の蓋装置に於
    いて、上記係止ピンを円柱形とし、この係止ピンを嵌合
    させる腕体のシリンダ孔を断面円形とし、上記長孔を、
    水平部と、この水平部の上記係止具側端部から横方向
    延びる連続部とから成る、略L字形に形成すると共に、
    上記係止ピンの先端部側面で、上記把手が上記水平部に
    位置する状態において上記滅菌容器と反対側となる側面
    に、係止ピンの先端に向かうに従って滅菌容器に近づく
    方向に傾斜する傾斜面を設け、上記連続部は、上記把手
    が連続部の末端部まで一杯に入った位置において、係止
    ピン先端部の傾斜面を外れた円柱面を、係止具の通孔の
    容器と反対側の内面に当接させる長さとした事を特徴と
    する、蒸気滅菌器の蓋装置。
JP1992049475U 1992-06-23 1992-06-23 蒸気滅菌器の蓋装置 Expired - Lifetime JP2583827Y2 (ja)

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