JP2583722Y2 - 大断面クロスカット装置 - Google Patents

大断面クロスカット装置

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JP2583722Y2
JP2583722Y2 JP1258893U JP1258893U JP2583722Y2 JP 2583722 Y2 JP2583722 Y2 JP 2583722Y2 JP 1258893 U JP1258893 U JP 1258893U JP 1258893 U JP1258893 U JP 1258893U JP 2583722 Y2 JP2583722 Y2 JP 2583722Y2
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JP
Japan
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circular saw
workpiece
cutting
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saw device
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弘嗣 川瀬
隆一 佐野
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株式会社美濃工業
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は集成材等の大断面角材
を切断する大断面クロスカット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】柱材や梁材等に使用する大断面材を切断
加工するために直径1000mmもある大型丸鋸が用い
られる。このような大きな丸鋸は見るからに恐ろしく万
一の場合には人体の生命に係わる重大事故の可能性があ
り、その安全性の配慮について十分すぎるということが
ない。
【0003】また、このような大きな材料を大パワーを
有する大型丸鋸で切断加工する場合には、人力によって
該材料を固定することがほとんど不可能であるからこれ
を確実に固定する装置が必要である。
【0004】さらにまた、大断面の材料を大型丸鋸で切
断する場合には、切粉が大量に発生するので作業環境が
悪化する嫌いがあり、この切粉の処理についても配慮し
なければならない。
【0005】しかるに、従来使用されているこの種の大
型切断加工機には上のような配慮がほとんどなされてお
らず、作業者は、危険できつくかつ汚いといういわゆる
3K作業を強いられていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】そこで、この考案は、
このような問題点に鑑み提案されたものであって、安全
性が高く、人力による作業を軽減し、しかも作業環境を
向上することができる、新規な大断面クロスカット装置
を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この考案は、
大断面の被加工材を載置するテーブルを有しフレームが
立設された機台と、前記テーブルに被加工材の側面を固
定するために左右動自在に設けられかつ集塵装置との接
続ダクトが設けられたバイス部材と、前記機台のフレー
ムに対して上下動および左右動自在に設けられた丸鋸装
置と、前記丸鋸装置に上下動自在に弾装され下端に前記
バイス部材の外側から被加工材の上面に当接する材料当
接バーを有する丸鋸カバーを備えたことを特徴とする大
断面クロスカット装置に係る。
【0008】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説
明する。図1はこの考案のクロスカット装置の一例を示
す加工開始前の状態を示す正面図、図2はバイス部材に
よって被加工材の側面を固定する状態を示す正面図、図
3は丸鋸装置が下降して丸鋸カバーが被加工材の上面に
当接する状態を示す正面図、図4は丸鋸装置によって被
加工材の切断加工する状態を示す正面図、図5は切断加
工終了状態の正面図、図6は切断加工終了後丸鋸装置が
上昇する状態を示す正面図、図7は丸鋸装置および丸鋸
カバーの要部を示す一部を省略した断面図、図8は丸鋸
カバーの要部の正面図、図9は被加工材の切断加工状態
を示す要部の断面図である。
【0009】図1に図示したように、この考案のクロス
カット装置10は、機台11と、バイス部材20と、丸
鋸装置40と、丸鋸カバー70を含む。装置に係る。
【0010】機台11は、図のように、大断面の被加工
材Wを載置するテーブル12を有するとともに、上フレ
ーム14、下フレーム15、縦フレーム16,17から
なる正面略ロ字状のフレーム13が立設されている。機
台11には、このほか、制御装置18、集塵用のブロア
19などが設置されている。
【0011】バイス部材20は、前記テーブル12に被
加工材Wの側面を固定するために左右動自在に設けられ
る。実施例では、図示のように略細長の箱形状をした可
動バイス部材21が機台11下部に設けられたシリンダ
装置22によって図の左右方向に移動自在に設けられて
いる。図の左側の符号23は機台11に固定された固定
バイス部材で、この固定バイス部材23の端部23Aと
前記可動バイス部材21の端部21Aとによって被加工
材Wを挾圧固定するものであることはいうまでもない。
【0012】この可動バイス部材21および固定バイス
部材23は、図9からもわかるように、端部が開口部と
なった箱状に形成され、その上面には後述する丸鋸41
のためのスリット溝部24が形成されている(固定バイ
ス部材のスリット溝部は図示しないが同様である)。
【0013】なお、図9の符号27はテーブル12の裏
面に固設されたレール部材で、28は可動バイス部材2
3側の摺動部材で、29はその連結部材を表わす。ま
た、図9において、符号12Aはテーブル12に設けら
れた可動バイス部材21の移動のための切欠溝部で、1
2Bは丸鋸41のためのスリット溝部、12Cは切粉を
受けるためにテーブル12に固設された集塵樋で図1に
示した両端のダクト12D,12Dを介してブロア19
を経て集塵装置(図示せず)に接続されている。
【0014】各バイス部材21および23を箱状としそ
の端部21A,23Aを開口部としたのは、丸鋸による
切断加工時に被加工材から生ずる大量の切粉を各バイス
部材21,23の開口部21A,23Aから各バイス部
材本体に導き、接続ダクト25,26を介してブロア1
9を経て集塵装置へ送り込むためである。なお、接続ダ
クトを設けるのは可動バイス部材21側だけでもよい。
【0015】丸鋸装置40は、図7に図示したように、
被加工材Wを切断加工する大型(実施例では直径100
0mm)の丸鋸41とその駆動機構を備えている。図7
に示す駆動機構において、符号42は丸鋸41の駆動
軸、43は丸鋸41と駆動軸42との固定部材、44は
駆動モータ、45および46はプーリ、47はプーリベ
ルト、48はベアリングである。また、符号50は丸鋸
41のケーシングで、51は該ケーシング50の表裏面
の上下方向に取り付けられたレール部材である。
【0016】この丸鋸装置40は、前記した機台11の
フレーム13に対して上下動および左右動自在に設けら
れている。すなわち、図1に図示のように、上フレーム
14と下フレーム15の間には縦ねじ棒55が掛け渡さ
れている。そして、この縦ねじ棒55と螺合するナット
部(図示せず)を背面に設けた作動部材60が縦フレー
ム16,17間にレール部材61,61を介して上下動
自在に取り付けられている。つまり、この作動部材60
は縦ねじ棒55の回動(回動機構省略)によって縦フレ
ーム16,17のレール部材61,61に沿って上下動
する。
【0017】一方、作動部材60には、図のような横ね
じ棒62が公知の手段によって回動自在(回動機構省
略)に設けられている。そして、丸鋸装置40の背面側
には該横ねじ棒62と螺合するナット部(図示せず)が
設けられいて、前記横ねじ棒62の回動に伴って丸鋸装
置40全体が作動装置60のレール部材63,63に沿
って図の左右方向に移動するように構成されている。こ
のようにして、丸鋸装置40は縦ねじ棒55ならびにレ
ール部材61,61および横ねじ棒62ならびにレール
部材63,63によって、機台フレーム13に対して上
下動および左右動自在に設けられる。
【0018】なお、図1に図示した符号59は、集塵用
のブロア19に接続されるダクトで、加工時において丸
鋸装置40内に発生する切粉を集塵装置へ送り込むもの
である。
【0019】丸鋸カバー70は、丸鋸41を覆って、そ
の切断加工時には丸鋸部分が全く外部から見えないよう
にするものである。丸鋸カバー70は、前記丸鋸装置4
0のケーシング50に上下動自在に弾装される。すなわ
ち、図7および図8から理解されるように、丸鋸装置4
0のケーシング50の表裏面の上下方向にはレール部材
51,51が貼着されていて、このレール部材51に沿
って走行するローラ部72を有するスライダ71が丸鋸
カバー70に設けられる。また、丸鋸カバー70は、図
7のように、その上部のブラケット75と丸鋸装置40
のケーシング50の上板50Aとの間にスプリング76
が介装されている。
【0020】さらに、丸鋸カバー70の表裏面の下端に
は、図7および図9のように、前記したバイス部材20
(21,23)の外側から被加工材Wの上面に当接する
材料当接バー90,90が設けられている。この材料当
接バー90は、例えば図のようなアングル材よりなり、
丸鋸装置40の横移動の際に被加工材Wの上面に常時当
接することができる十分な長さおよび配置で取り付けら
れる。材料当接バー90は、丸鋸カバー70と丸鋸装置
40のケーシング50の上板50Aとの間に介装された
スプリング76によって、適度な圧力によって被加工材
W上面と当接する。
【0021】次に、上のように構成されたこの考案のク
ロスカット装置10について、その作動とともに、さら
に詳しく説明する。まず、図1のように、クロスカット
すべき被加工材Wをテーブル12上の所定位置に載置す
る。このとき丸鋸装置40は図1のような向かって右側
上方の待機位置に位置する。
【0022】被加工材Wが所定位置に載置された後、切
断加工作業が開始される。実施例では図示の制御装置1
8のスタートボタンを押すと以後は自動運転するように
制御されている。図2のように、スタートボタンのオン
によって、丸鋸装置40の駆動モータや集塵装置のブロ
ア19が駆動開始するとともに、バイス部材20のシリ
ンダ装置22が作動して可動バイス部材21を閉じ方向
に移動させ、該可動バイス部材21の端部21Aと固定
バイス部材23の端部23Aとの間に被加工材Wの両側
面を挾圧して該被加工材Wをテーブル12にしっかりと
固定保持する。
【0023】バイス部材20による被加工材Wの固定保
持状態を保って、図3のように縦ねじ棒55の作動によ
る作動部材60の下降に伴って丸鋸装置40が下降す
る。丸鋸装置40の丸鋸41は可動バイス部材21のス
リット溝部24を経て該バイス部材21内に入り込みさ
らに下降するとテーブル12のスリット溝部12Bに入
り込む。一方、丸鋸装置40に弾装された丸鋸カバー7
0は、その下端に設けられた材料当接バー90が被加工
材W上面に当接して丸鋸41を外部から全く見えない状
態とする。
【0024】次いで、図4のように、作動部材60の横
ねじ棒62の作動によって丸鋸装置40が図の左方向に
移動して被加工材Wのクロスカットを行う。この状態の
拡大断面図が図9である。と同時に、切断加工によって
生ずる切粉はバイス部材20に連結された接続ダクト2
5,26およびテーブル12下部の集塵樋12Cならび
に丸鋸装置40のダクト59からブロア19を経て集塵
装置に吸引される。
【0025】図5は丸鋸装置40が図の左端の移動端ま
で達した状態の図である。そして、ここで図示しない公
知のリミットスイッチ等の作動によって、丸鋸の駆動モ
ータの作動を停止させるとともに、再び縦ねじ棒55が
作動して図6のように作動部材60ともども丸鋸装置4
0を上昇させる。
【0026】この後、作動部材60の横ねじ棒62の作
動によって丸鋸装置40を右方へ移動し、同時にバイス
部材20のシリンダ装置による固定保持が解除され可動
バイス部材21が開いて、図1の待機位置に復元してス
イッチがオフ状態となる。これを確認して、加工された
材料Wの取出しがなされる。
【0027】
【考案の効果】以上図示し説明したように、この考案の
クロスカット装置によれば、直径1000mmもある大
型丸鋸を用いて切断作業を行う場合にあっても、その作
業時には丸鋸自体は外部から全く見えず、視覚的な恐怖
感は全くないばかりか、高い安全性を付与して、非熟練
者によっても安全に作業を行うことができる。
【0028】また、大きな材料を大パワーを有する大型
丸鋸で切断加工する場合にあっても、バイス部材によっ
て、人力によることなく材料をしっかりと固定保持する
ことができる。
【0029】さらにまた、大断面の材料を大型丸鋸で切
断する場合には切粉が大量に発生するのであるが、バイ
ス部材および必要によりテーブル下部の集塵樋ならびに
丸鋸装置に設けた集塵装置との接続ダクトによって切粉
を吸引するので、作業環境を良好に保つことができる。
特に、この考案装置では、切断加工時において、丸鋸が
丸鋸カバーおよびバイス部材によって完全に覆われた状
態となるので、切粉が外部に飛散することなく、接続ダ
クトからほとんど完全に吸引することが可能である。
【0030】このように、この考案装置によれば、安全
性が高く、人力による作業を軽減し、しかも作業環境を
向上することができるなど、極めて大きな有利性を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のクロスカット装置の一例を示す加工
開始前の状態を示す正面図である。
【図2】バイス部材によって被加工材の側面を固定する
状態を示す正面図である。
【図3】丸鋸装置が下降して丸鋸カバーが被加工材の上
面に当接する状態を示す正面図である。
【図4】丸鋸装置によって被加工材の切断加工する状態
を示す正面図である。
【図5】切断加工終了状態の正面図である。
【図6】切断加工終了後丸鋸装置が上昇する状態を示す
正面図である。
【図7】丸鋸装置および丸鋸カバーの要部を示す一部を
省略した断面図である。
【図8】丸鋸カバーの要部の正面図である。
【図9】被加工材の切断加工状態を示す要部の断面図で
ある。
【符号の説明】
10 クロスカット装置 11 機台 12 フレーム 20 バイス部材 21 可動バイス部材 22 シリンダ装置 25 接続ダクト 40 丸鋸装置 41 丸鋸 44 駆動モータ 50 ケーシング 51 レール部材 55 縦ねじ棒 60 作動部材 62 横ねじ棒 70 丸鋸カバー 71 スライダ W 被加工材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23D 47/00 B27B 5/18 B27B 5/29 B27G 3/00 B27G 19/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大断面の被加工材を載置するテーブルを
    有しフレームが立設された機台と、 前記テーブルに被加工材の側面を固定するために左右動
    自在に設けられかつ集塵装置との接続ダクトが設けられ
    たバイス部材と、 前記機台のフレームに対して上下動および左右動自在に
    設けられた丸鋸装置と、 前記丸鋸装置に上下動自在に弾装され下端に前記バイス
    部材の外側から被加工材の上面に当接する材料当接バー
    を有する丸鋸カバーを備えたことを特徴とする大断面ク
    ロスカット装置。
JP1258893U 1993-02-24 1993-02-24 大断面クロスカット装置 Expired - Lifetime JP2583722Y2 (ja)

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