JP2583644Y2 - 建設機械の自動給脂装置 - Google Patents

建設機械の自動給脂装置

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JP2583644Y2
JP2583644Y2 JP7748292U JP7748292U JP2583644Y2 JP 2583644 Y2 JP2583644 Y2 JP 2583644Y2 JP 7748292 U JP7748292 U JP 7748292U JP 7748292 U JP7748292 U JP 7748292U JP 2583644 Y2 JP2583644 Y2 JP 2583644Y2
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automatic greasing
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幸夫 三成
辰夫 河本
智 水川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として油圧ショベル
など建設機械,作業車両に装備している自動給脂装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、油圧ショベルに装備した従来技
術の自動給脂装置の構成を示す回路図である。図におい
て、1は油圧ショベルの下部走行体、2は旋回軸受、3
は上部旋回体、4は上部旋回体3のフロント部に装着し
た作業アタッチメント、5は作業アタッチメント4のブ
ーム、6はアーム、7はアイドラリンク、8はバケット
リンク、9は作業工具であるバケット、10はブームシ
リンダ、11はアームシリンダ、12はバケットシリン
ダ、13は旋回軸受2の給脂口、14,〜,24は各ピ
ン結合部のそれぞれ給脂口、25は電動式のグリースポ
ンプユニット、26はグリースポンプ、27はグリース
ポンプ用電動機、28は蓄圧式のグリースカートリッ
ジ、29は親分配弁、30,31はそれぞれ子分配弁、
32,33は親分配弁29のアウトレットポート、3
4,35,36は子分配弁30のアウトレットポート、
37,〜,42は子分配弁31のそれぞれアウトレット
ポート、43は油圧ショベルに搭載しているエンジン、
44は電源、45はキースイッチ、46は自動給脂装置
用のコントローラ、47はグリース圧異常発生時用のラ
ンプ点灯表示器、48はグリースポンプ26の吐出口側
に配置しているグリース圧センサ、49は親分配弁29
にそなえているリミットスイッチである。
【0003】図4に示すように従来技術の自動給脂装置
では、油圧ショベルの上部旋回体3にグリースカートリ
ッジ28をそなえた電動式のグリースポンプ26を設
け、油圧ショベルの各ピン結合部(旋回軸受2を含む)
の給脂口14,〜,24とを親分配弁29、子分配弁3
0,31、及び給脂用配管にて連通せしめて構成してい
る。そしてエンジン43を設定累積時間をたとえば所定
のT時間だけ作動させると、コントローラ46のカウン
タ機能によりグリースポンプ用電動機27は回転作動す
る。それによりグリースポンプ26が回転し、グリース
カートリッジ28内に充填されているグリースは、グリ
ースポンプ26から上記親分配弁29、子分配弁30,
31、及び給脂用配管を経て、各給脂口14,〜,24
に送脂され、自動的に潤滑が行われる。そして上記の給
脂が完了したときに、親分配弁29にそなえているリミ
ットスイッチ49がはたらくので、そのスイッチ信号は
コントローラ46に入力される。そこでコントローラ4
6からの指令信号がグリースポンプ用電動機27に出力
され、グリースポンプ26が停止する。なおこの自動給
脂装置では分配弁(29,30,31)や給脂用配管が
流路詰り,破断事故などのトラブルをおこしたときに、
その信号がグリース圧センサ48からコントローラ46
に入力される。コントローラ46では上記信号に基づき
判断し、ランプ点灯表示器47に対して指令信号を出力
する。それによりランプ点灯表示器47が点灯あるいは
点滅表示を行い、警報を発することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来技術の自動給脂装
置では、ランプ点灯表示器が自動給脂装置専用のコント
ローラと一体形に形成され、運転室内のスペース利用で
きる不特定の位置に配置されている。ランプ点灯表示が
小形である上に、陽光の明るいときには自動給脂装置に
異常が発生した場合、ランプ点灯警報が見えにくかった
りまた見落すことが多かった。本考案は、上記の問題点
を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の自動給脂装置
は、自動給脂の動作・状態に関して異常が発生したとき
に表示を行うようにした自動給脂装置であって、自動給
脂装置の分配弁,給脂用配管等に配置しているグリース
圧センサからの信号をコントローラに入力するように
し、またそのコントローラからの自動給脂異常発生表示
指令信号を出力可能に、上記コントローラと、モニタ用
のクラスタゲージとを連通せしめ、画像表示を行うよう
に構成した。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本考案の自動給脂装置を示す要部
回路図である。図において、従来技術と同一構成要素を
使用するものに対しては同符号を付す。50はモニタ用
のコントローラ、51,52,──,nはラジエータ水
温,ラジエータ水位,燃料レベル,オイルプレッシャ,
各種フィルタの目詰りなどをそれぞれ検出するセンサ、
48は給脂用のグリース圧センサ、53はモニタ用の監
視項目に関して予めプログラムされたメンテナンス情報
(たとえば給脂時間間隔)を記憶せしめたROM、54
はコントローラ50での演算結果の一次記憶などを行う
RAM、55はI/Oポート、56はセットスイッチな
どのスイッチ群、57はモニタ用クラスタゲージの画像
表示部である。図2は、油圧ショベルの運転室58の内
部を示す要部斜視図である。図において、59は運転
室、60L,60Rは左右の作業用操作レバー、61は
操作盤本体、62はモニタ用のクラスタゲージ、57は
クラスタゲージ62の画像表示部、63はスイッチ群で
ある。図3は、クラスタゲージ(62)の画像表示部5
7を示す斜視図である。図において、64は画像表示部
57に表示された自動給脂装置の異常を示すシンボル画
像である。
【0007】次に、本考案の自動給脂装置の構成を図1
〜図3について述べる。本考案の自動給脂装置では、た
とえばグリースポンプ26の吐出口側に配置しているグ
リース圧センサ48からの信号をコントローラ50に入
力するようにし、またそのコントローラ50からの自動
給脂異常発生表示指令信号を出力可能に、上記コントロ
ーラ50と、クラスタゲージ62の画像表示部57とを
連通せしめ、画像表示を行うように構成した。
【0008】次に、本考案の自動給脂装置の作用につい
て述べる。自動給脂装置における分配弁(29,30,
31)や給脂用配管が流路詰り,破断事故などのトラブ
ルをおこしたときには、グリース圧センサ48がその異
常状態を検出する。そのグリース圧センサ48からの異
常検出信号がI/Oポート55を介してコントローラ5
0に入力されると、上記異常検出信号に基づきコントロ
ーラ50では判断し、I/Oポート55を介してクラス
タゲージ62の画像表示部57に対して、自動給脂異常
発生表示指令信号を出力する。それにより、画像表示部
57には自動給脂装置の異常を示すシンボル画像64
(図3に示す)が表示される。この場合、自動給脂装置
と、建設機械の他の動作・状態に関し同時に異常が発生
したときには、シンボル画像64と他の異常を示すシン
ボル画像(図示しない)が交互に繰返し表示される。な
お自動給脂装置及び他の関し項目の動作・状態がすべて
正常のときには、画像表示部57は無表示、あるいはた
とえば時刻表示を行うようにしている。したがって自動
給脂装置に異常が発生したときには、運転者はモニタ用
クラスタゲージ62の画像表示部57を見て、容易に異
常を確認することができる。
【0009】
【考案の効果】従来技術の自動給脂装置では、ランプ点
灯表示器が自動給脂装置専用のコントローラと一体形に
形成され、運転室内のスペース利用できる不特定の位置
に配置されている。ランプ点灯表示が小形である上に、
陽光の明るいときには自動給脂装置に異常が発生した場
合、ランプ点灯警報が見えにくかったりまた見落すこと
が多かった。しかし本考案の自動給脂装置では、自動給
脂装置の分配弁,給脂用配管等に配置しているグリース
圧センサからの信号をコントローラに入力するように
し、またそのコントローラからの自動給脂異常発生表示
指令信号を出力可能に、上記コントローラと、モニタ用
のクラスタゲージとを連通せしめて構成した。それによ
り、自動給脂装置における分配弁や給脂用配管が流路詰
り、破断事故などのトラブルをおこしたときには、モニ
タ用クラスタゲージの画像表示部に自動給脂装置の異常
を示すシンボル画像が表示される。この場合、自動給脂
装置と、建設機械の他の動作・状態に関し同時に異常が
発生したときには、上記シンボル画像と他の異常を示す
シンボル画像が交互に繰返し表示される。なお自動給脂
装置及び他の監視項目の動作・状態がすべて正常のとき
には、画像表示部は無表示、あるいはたとえば時刻表示
を行うようにしている。したがって自動給脂装置に異常
が発生したときには、運転者はモニタ用クラスタゲージ
の画像表示部を見て、容易に異常を確認することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動給脂装置を示す要部回路図であ
る。
【図2】油圧ショベルの運転室の内部を示す要部斜視図
である。
【図3】クラスタゲージの画像表示部を示す斜視図であ
る。
【図4】従来技術の自動給脂装置の構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
3 上部旋回体 4 作業アタッチメント 13,〜,24 給脂口 26 グリースポンプ 28 グリースカートリッジ 29,30,31 分配弁 46,50 コントローラ 48 グリース圧センサ 57 画像表示部 62 クラスタゲージ 64 シンボル画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−190837(JP,A) 特開 昭58−207423(JP,A) 実開 平3−93862(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体のフロント部にブーム、アー
    ム、アイドラリンク、バケットリンク、作業工具等を相
    互に回動自在にピン結合した建設機械に対して、その上
    部旋回体にグリースカートリッジをそなえた電動式のグ
    リースポンプを設け、そのグリースポンプと、上記各ピ
    ン結合部の給脂口とを分配弁及び給脂用配管にて連通
    し、エンジンを設定累積時間だけ回転作動させたとき上
    記グリースポンプをコントローラの指令により所定の時
    間だけ回転させるようにし、またその自動給脂の動作・
    状態に関して異常が発生したときに表示を行うようにし
    た自動給脂装置であって、自動給脂装置の分配弁,給脂
    用配管等に配置しているグリース圧センサからの信号を
    コントローラに入力するようにし、またそのコントロー
    ラからの自動給脂異常発生表示指令信号を出力可能に、
    上記コントローラと、モニタ用のクラスタゲージとを連
    通せしめ、画像表示を行うように構成したことを特徴と
    する建設機械の自動給脂装置。
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