JP2583451B2 - 大きい耐食性、耐摩耗性、じん性及び耐圧縮性を持つ部材を粉末冶金で製造するための鉄合金 - Google Patents
大きい耐食性、耐摩耗性、じん性及び耐圧縮性を持つ部材を粉末冶金で製造するための鉄合金Info
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- JP2583451B2 JP2583451B2 JP1144323A JP14432389A JP2583451B2 JP 2583451 B2 JP2583451 B2 JP 2583451B2 JP 1144323 A JP1144323 A JP 1144323A JP 14432389 A JP14432389 A JP 14432389A JP 2583451 B2 JP2583451 B2 JP 2583451B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C33/00—Making ferrous alloys
- C22C33/02—Making ferrous alloys by powder metallurgy
- C22C33/0257—Making ferrous alloys by powder metallurgy characterised by the range of the alloying elements
- C22C33/0278—Making ferrous alloys by powder metallurgy characterised by the range of the alloying elements with at least one alloying element having a minimum content above 5%
- C22C33/0285—Making ferrous alloys by powder metallurgy characterised by the range of the alloying elements with at least one alloying element having a minimum content above 5% with Cr, Co, or Ni having a minimum content higher than 5%
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に非切削成形するためのプラスチツク用
金型、機械部分及び工具用の大きい腐食値、耐摩耗性、
じん性及び耐圧縮性を持つ部材を粉末冶金で製造するた
めの鉄合金に関する。
金型、機械部分及び工具用の大きい腐食値、耐摩耗性、
じん性及び耐圧縮性を持つ部材を粉末冶金で製造するた
めの鉄合金に関する。
特にプラスチツク工業において、成形部材には、同時
に化学的及び摩耗的負荷にさらされており、これらの部
材は機械的負荷により、場合によつては大きい材料じん
性、大きい耐圧縮性及び特別の材料均質性を持たなけれ
ばならない。このような要求は、例えば、繊維で強化さ
れた又は充填材を含むプラスチツクを圧縮成形するため
の装置へ装入される材料に対して出される。
に化学的及び摩耗的負荷にさらされており、これらの部
材は機械的負荷により、場合によつては大きい材料じん
性、大きい耐圧縮性及び特別の材料均質性を持たなけれ
ばならない。このような要求は、例えば、繊維で強化さ
れた又は充填材を含むプラスチツクを圧縮成形するため
の装置へ装入される材料に対して出される。
例えばスクリユなどのような機械部品及び特に腐食に
さらされる変形及びプレス工具用に、オーステナイト鋼
又は約18%のクロム含有量を持つクロム鋼、例えばDIN
材料番号1.4528による合金、が使用される。このような
材料は十分な耐食性を持つているが、しかし摩耗特性は
大抵の場合実際上の運転中満足できない。
さらされる変形及びプレス工具用に、オーステナイト鋼
又は約18%のクロム含有量を持つクロム鋼、例えばDIN
材料番号1.4528による合金、が使用される。このような
材料は十分な耐食性を持つているが、しかし摩耗特性は
大抵の場合実際上の運転中満足できない。
鋼の耐摩耗性及び硬度を改善及び増加させるために、
一層大きい炭素含有量により合金の炭化物割合を大きく
することも試みられている。これらの鋼、例えば約2%
の炭素含有量及び約12%のクロム含有量を持つDIN材料
番号1.2080及び材料番号1.2379による合金は、改善され
た耐摩耗性を持つているが、しかし腐食には適しておら
ず、これらの部材は、場合によつては不利な炭化物組織
により異方性を持ち、ぜい性を持ち又は破壊傾向を持つ
ており、大抵の場合、熱処理の際に十分な形状安定性が
得られない。
一層大きい炭素含有量により合金の炭化物割合を大きく
することも試みられている。これらの鋼、例えば約2%
の炭素含有量及び約12%のクロム含有量を持つDIN材料
番号1.2080及び材料番号1.2379による合金は、改善され
た耐摩耗性を持つているが、しかし腐食には適しておら
ず、これらの部材は、場合によつては不利な炭化物組織
により異方性を持ち、ぜい性を持ち又は破壊傾向を持つ
ており、大抵の場合、熱処理の際に十分な形状安定性が
得られない。
特に炭素含有量、クロム含有量及びバナジウム含有量
について、化学組成の点で非常に広い範囲限界を持つ鋼
を使用することも提案されているが、しかし大きい耐食
性及び大きい耐摩耗性並びに十分なじん性及び大きい耐
圧縮性を持つ合金がどのように構成されなければならな
いか、何ら指示されていない。当業者もそのことから、
要求される材料特性の組み合わせがどのようにかつ何に
よつて得られるかの教示を察知することができていな
い。
について、化学組成の点で非常に広い範囲限界を持つ鋼
を使用することも提案されているが、しかし大きい耐食
性及び大きい耐摩耗性並びに十分なじん性及び大きい耐
圧縮性を持つ合金がどのように構成されなければならな
いか、何ら指示されていない。当業者もそのことから、
要求される材料特性の組み合わせがどのようにかつ何に
よつて得られるかの教示を察知することができていな
い。
この従来から出発して、本発明の基礎になつている課
題は、上述の欠点を回避し、そして特にプラスチツク加
工産業用に、特定の製造方法を使用して特殊組成によつ
て大きい耐食性、大きい耐摩耗性及び良好なじん性特性
における大きい耐圧縮性を持つ、有利に使用可能な材料
を提供することである。
題は、上述の欠点を回避し、そして特にプラスチツク加
工産業用に、特定の製造方法を使用して特殊組成によつ
て大きい耐食性、大きい耐摩耗性及び良好なじん性特性
における大きい耐圧縮性を持つ、有利に使用可能な材料
を提供することである。
この課題を解決するため本発明による鉄合金は、重量
%で表わして 珪素 最大1.0 マンガン 最大1.0 硫黄 最大0.03 燐 最大0.03 クロム 16.0〜29.0 モリブデン 0.4〜2.5 タングステン 0.3〜2.0 バナジウム 3.0〜10.0 チタン 最大5.0 アルミニウム 最大1.0 ニツケル 最大0.8 コバルト 最大0.8 銅 最大0.5 硼素 最大0.05 窒素 0.01〜0.18 ニオブ 最大5.0 残部として鉄及び製造による不純物 を含み、 (%Cr−13)+4.4×(%V−3)+2×(%Nb)+4.2
×(%Ti)から得られる値が8.8より大きく、 合金の最小炭素含有量が式 Cmin=0.3+(%Cr−13)×0.06+(2×%Mo+W) ×0.03+(%V×0.24)+(%Nb×0.13) +(%Ti×0.25) による値を持ち、 合金の最大炭素含有量が式 Cmax=0.7+(%Cr−13)×0.06+(2×%Mo+W) ×0.03+(%V×0.24)+(%Nb×0.13) +(%Ti×0.25) による値を持ち、 焼き入れ及び焼き戻し後の素地が少なくとも13%のク
ロム含有量を持ち、炭化物含有量が少なくとも25体積%
であり、炭化物粒度が14μmより小さく、炭化物の少な
くとも5体積%がMC炭化物として形成されている。
%で表わして 珪素 最大1.0 マンガン 最大1.0 硫黄 最大0.03 燐 最大0.03 クロム 16.0〜29.0 モリブデン 0.4〜2.5 タングステン 0.3〜2.0 バナジウム 3.0〜10.0 チタン 最大5.0 アルミニウム 最大1.0 ニツケル 最大0.8 コバルト 最大0.8 銅 最大0.5 硼素 最大0.05 窒素 0.01〜0.18 ニオブ 最大5.0 残部として鉄及び製造による不純物 を含み、 (%Cr−13)+4.4×(%V−3)+2×(%Nb)+4.2
×(%Ti)から得られる値が8.8より大きく、 合金の最小炭素含有量が式 Cmin=0.3+(%Cr−13)×0.06+(2×%Mo+W) ×0.03+(%V×0.24)+(%Nb×0.13) +(%Ti×0.25) による値を持ち、 合金の最大炭素含有量が式 Cmax=0.7+(%Cr−13)×0.06+(2×%Mo+W) ×0.03+(%V×0.24)+(%Nb×0.13) +(%Ti×0.25) による値を持ち、 焼き入れ及び焼き戻し後の素地が少なくとも13%のク
ロム含有量を持ち、炭化物含有量が少なくとも25体積%
であり、炭化物粒度が14μmより小さく、炭化物の少な
くとも5体積%がMC炭化物として形成されている。
重量%で表わされた合金割合が クロム 18.0〜25.0 モリブデン 0.6〜1.7 タングステン 0.5〜1.5 バナジウム 3.5〜5.6 窒素 0.03〜0.1 ニオブ 最大5.0 チタン 最大5.0 硼素 最大0.03 であり、他の実施例において材料が0.2ないし3.0のニオ
ブ含有量及び0.2ないし3.5のチタン含有量及び0.001な
いし0.002の硼素含有量を持つ場合は、有利である。
ブ含有量及び0.2ないし3.5のチタン含有量及び0.001な
いし0.002の硼素含有量を持つ場合は、有利である。
(%Cr−13)+4.4(%V−3)+2×(%Nb) +4.2×(%Ti) から形成された値が少なくとも10.0である場合は、特に
有利である。本発明による合金又は本発明による材料か
ら粉末冶金製造法により製造された部材は、焼き入れ及
び焼き戻し後に、素地のすべての部材において少なくと
も13%のクロム濃度を持たなければならない。
有利である。本発明による合金又は本発明による材料か
ら粉末冶金製造法により製造された部材は、焼き入れ及
び焼き戻し後に、素地のすべての部材において少なくと
も13%のクロム濃度を持たなければならない。
炭化物を形成する元素であるクロム、バナジウム、ニ
オブ及びチタンの濃度と相互影響する作用とを考慮しか
つ特に材料の耐摩耗性を決める最小値以上の本発明によ
る合金が、狭い範囲に設定された特定の炭素含有量にお
いてかつ粉末冶金製造法の使用の際に、大きい耐食性、
大きい耐摩耗性、大きい耐圧縮性及び大きいじん性を同
時に持ちかつ、特にプラスチツク用金型の製造のため
に、有利に使用可能である材料を生ぜしめることが分か
つたことは驚くべきことであり、この場合、焼き入れ及
び焼き戻しされた状態で素地のすべての範囲におけるク
ロム含有量及び炭化物の割合、組成及び粒度を本発明に
より設定することができる。
オブ及びチタンの濃度と相互影響する作用とを考慮しか
つ特に材料の耐摩耗性を決める最小値以上の本発明によ
る合金が、狭い範囲に設定された特定の炭素含有量にお
いてかつ粉末冶金製造法の使用の際に、大きい耐食性、
大きい耐摩耗性、大きい耐圧縮性及び大きいじん性を同
時に持ちかつ、特にプラスチツク用金型の製造のため
に、有利に使用可能である材料を生ぜしめることが分か
つたことは驚くべきことであり、この場合、焼き入れ及
び焼き戻しされた状態で素地のすべての範囲におけるク
ロム含有量及び炭化物の割合、組成及び粒度を本発明に
より設定することができる。
合金又は合金元素の作用を以下に説明する。
脱酸剤としての珪素は酸化物の組成に影響を及ぼしか
つ小さい濃度において、合金から製造された部材の良好
な研摩性にとつて有利であり得る。しかし1重量%以上
の含有量は凝固特性及び場合によつては熱処理の際の変
成過程に不利に作用する。1重量%までのマンガン含有
量は、場合によつては0.03重量%までの硫黄含有量にお
いて硫黄を硫化物として結合しかつそれによつて材料の
じん性を改善するために重要である。燐はもろくするよ
うに作用しかつ鋼中にできるだけ少なく、しかし0.03重
量%以下で存在しなければならない。クロムは、素地中
の約13重量%の含有量以上で材料の耐食性を生ぜしめる
合金元素として作用する。同時にクロムは炭化物形成材
であり、この炭化物形成材料は炭素と共に所定の炭素活
性においてかつモリブデン及びバナジウムの存在の下に
M7C3炭化物のほかにM23C6炭化物も形成することができ
る。従つて、鋼が少なくとも16重量%クロムを含むが、
しかし多くても29重量%クロムの含有量を持つことが重
要である。なぜならば一層高いクロム濃度は材料のぜい
弱化に至らせるからである。0.4ないし2.5重量%の含有
量のモリブデン及び0.3ないし2.0重量%の含有量のタン
グステンは、微細炭化物の形成による熱処理の際の二次
硬度上昇を引き起こしかつ合金の炭素活性の調節のため
に重要である。強力な炭化物形成材としてバナジウム
は、特に0.7以上3重量%までの含有量でMC炭化物の発
生を引き起こす。特に10%以上の、一層大きい含有量
は、耐摩耗性の改善に至らせるが、しかし部材のじん性
は著しく悪化される。5重量%までのチタンは、特にMC
炭化物形成による、材料の耐摩耗性を改善する。窒化物
形成により、0.01%以上の窒素含有量は微粒化するよう
に作用し又は高温における焼きなましの際の粒子成長を
防止し、それによつて合金のじん性の低下が回避され
る。さらに0.18%までの窒素濃度により、特に耐摩耗性
を改善することができる。鋼の一層小さい酸素含有量を
設定するためにかつ粒子成長を回避するために、1重量
%までの濃度で高い酸素親和力及び高い窒素親和力を持
つ元素としてアルミニウムを合金することができ、その
際、材料の変成特性及びじん性に対する有利な作用も得
られる。
つ小さい濃度において、合金から製造された部材の良好
な研摩性にとつて有利であり得る。しかし1重量%以上
の含有量は凝固特性及び場合によつては熱処理の際の変
成過程に不利に作用する。1重量%までのマンガン含有
量は、場合によつては0.03重量%までの硫黄含有量にお
いて硫黄を硫化物として結合しかつそれによつて材料の
じん性を改善するために重要である。燐はもろくするよ
うに作用しかつ鋼中にできるだけ少なく、しかし0.03重
量%以下で存在しなければならない。クロムは、素地中
の約13重量%の含有量以上で材料の耐食性を生ぜしめる
合金元素として作用する。同時にクロムは炭化物形成材
であり、この炭化物形成材料は炭素と共に所定の炭素活
性においてかつモリブデン及びバナジウムの存在の下に
M7C3炭化物のほかにM23C6炭化物も形成することができ
る。従つて、鋼が少なくとも16重量%クロムを含むが、
しかし多くても29重量%クロムの含有量を持つことが重
要である。なぜならば一層高いクロム濃度は材料のぜい
弱化に至らせるからである。0.4ないし2.5重量%の含有
量のモリブデン及び0.3ないし2.0重量%の含有量のタン
グステンは、微細炭化物の形成による熱処理の際の二次
硬度上昇を引き起こしかつ合金の炭素活性の調節のため
に重要である。強力な炭化物形成材としてバナジウム
は、特に0.7以上3重量%までの含有量でMC炭化物の発
生を引き起こす。特に10%以上の、一層大きい含有量
は、耐摩耗性の改善に至らせるが、しかし部材のじん性
は著しく悪化される。5重量%までのチタンは、特にMC
炭化物形成による、材料の耐摩耗性を改善する。窒化物
形成により、0.01%以上の窒素含有量は微粒化するよう
に作用し又は高温における焼きなましの際の粒子成長を
防止し、それによつて合金のじん性の低下が回避され
る。さらに0.18%までの窒素濃度により、特に耐摩耗性
を改善することができる。鋼の一層小さい酸素含有量を
設定するためにかつ粒子成長を回避するために、1重量
%までの濃度で高い酸素親和力及び高い窒素親和力を持
つ元素としてアルミニウムを合金することができ、その
際、材料の変成特性及びじん性に対する有利な作用も得
られる。
さらに、部材の所望の機械的特性を設定するために、
炭化物及び窒化物を形成する元素であるクロム、タング
ステン、ニオブ、チタンの濃度及びこれらの元素の特定
の作用因子から形成された合金の最小値が必要であり、
その際、この値の増大により、僅かに低下するじん性に
おいて耐摩耗性及び耐圧縮性の改善が引き起こされるこ
とが明らかになつた。さらに、部材の所望の特性を得る
ために、炭素含有量が、鋼中の炭化物を形成する元素の
含有量及び所定の作用パラメータに関係して、狭い範囲
で調節されることが重要である。それによつて、一方で
は、素地硬化のためにかつ大きい耐圧縮性を得るため
に、M7C3,M23C6及びM6C炭化物が形成されかつ高い耐摩
耗性を設定するためにMC炭化物が形成され、しかし他方
では、耐食性のために必要な、13%より大きいクロム含
有量が、素地のすべての範囲に存在する。
炭化物及び窒化物を形成する元素であるクロム、タング
ステン、ニオブ、チタンの濃度及びこれらの元素の特定
の作用因子から形成された合金の最小値が必要であり、
その際、この値の増大により、僅かに低下するじん性に
おいて耐摩耗性及び耐圧縮性の改善が引き起こされるこ
とが明らかになつた。さらに、部材の所望の特性を得る
ために、炭素含有量が、鋼中の炭化物を形成する元素の
含有量及び所定の作用パラメータに関係して、狭い範囲
で調節されることが重要である。それによつて、一方で
は、素地硬化のためにかつ大きい耐圧縮性を得るため
に、M7C3,M23C6及びM6C炭化物が形成されかつ高い耐摩
耗性を設定するためにMC炭化物が形成され、しかし他方
では、耐食性のために必要な、13%より大きいクロム含
有量が、素地のすべての範囲に存在する。
部材の粉末冶金製造は重要である。なぜならばそれに
よつてこれらの部材の材料特性の等方性が著しく改善さ
れかつ析出又は金属間相の粒度を小さくすることができ
るからである。14μm以上の粒度を持つ炭化物は、部材
の機械的特性、特に曲げ強さを著しく悪化させる。粉末
製造をすべての適切な方法で、特にガス噴霧法で行なう
ことができ、それによれば、場合によつては粉末の高温
均衡プレス及び/又は熱間変形によるコンパクト化を適
切な被覆の中で行なうことができる。
よつてこれらの部材の材料特性の等方性が著しく改善さ
れかつ析出又は金属間相の粒度を小さくすることができ
るからである。14μm以上の粒度を持つ炭化物は、部材
の機械的特性、特に曲げ強さを著しく悪化させる。粉末
製造をすべての適切な方法で、特にガス噴霧法で行なう
ことができ、それによれば、場合によつては粉末の高温
均衡プレス及び/又は熱間変形によるコンパクト化を適
切な被覆の中で行なうことができる。
本発明を実施例について以下に詳細に説明する。
重量%で表わされた次のような含有量 クロム 20.0 モリブデン 1.0 タングステン 0.6 バナジウム 4.0 窒素 0.04 及び適当に設定された1.9の炭素濃度並びに 珪素 0.3 マンガン 0.35 燐 0.012 硫黄 0.011 アルミニウム 0.001 ニツケル 0.2 コバルト 0.1 銅 0.12 鉄及び残部として製造による不純物 を持つ溶湯から、ガス噴射法で合金粉末が製造された。
直径250mmの容器内への粉末の充填及びこの容器の排気
及び気密な閉鎖の後に、6倍の変形度を用いて1110℃で
熱間変形が行なわれた。880ないし900℃における軟化焼
きなまし及び遅い冷却の後に、鍛造棒からプラスチツク
用金型が製造された。この材料の硬度は約280HBであつ
た。部材の焼き入れは1140℃の温度への加熱後に高温浴
における冷却により行なわれ、それにより61HRCの硬度
値が測定された。540℃の温度における焼き戻し後に、
材料硬度は59HRCであつた。変形方向に対して直角の、
平均曲げ破壊強さは3500N/mm2であり、従つて比較の対
象になり得る硬度を持つ、従来技術で製造された部材で
測定された値よりはるかに高かつた。耐圧縮性を検知す
るために0.2%の圧縮限界が用いられ、この値は2015N/m
m2であつた。部材の摩耗特性の試験は研摩デイスク試験
で行なわれ、この研摩デイスク試験の際にコランダム−
水混合物の中で鋼円板が回転し、この鋼円板へ試料が押
し付けられる。下 下記の摩耗条件が適用された。
直径250mmの容器内への粉末の充填及びこの容器の排気
及び気密な閉鎖の後に、6倍の変形度を用いて1110℃で
熱間変形が行なわれた。880ないし900℃における軟化焼
きなまし及び遅い冷却の後に、鍛造棒からプラスチツク
用金型が製造された。この材料の硬度は約280HBであつ
た。部材の焼き入れは1140℃の温度への加熱後に高温浴
における冷却により行なわれ、それにより61HRCの硬度
値が測定された。540℃の温度における焼き戻し後に、
材料硬度は59HRCであつた。変形方向に対して直角の、
平均曲げ破壊強さは3500N/mm2であり、従つて比較の対
象になり得る硬度を持つ、従来技術で製造された部材で
測定された値よりはるかに高かつた。耐圧縮性を検知す
るために0.2%の圧縮限界が用いられ、この値は2015N/m
m2であつた。部材の摩耗特性の試験は研摩デイスク試験
で行なわれ、この研摩デイスク試験の際にコランダム−
水混合物の中で鋼円板が回転し、この鋼円板へ試料が押
し付けられる。下 下記の摩耗条件が適用された。
試料の押圧力 30N 研摩デイスク材料 C15 研摩デイスクの硬度 126(HV10) 研摩デイスクの幅 15mm 研摩デイスクの直径 168mm 研摩デイスクの回転数 50回/分 試料の大きさ 20×20×8 Al2O3スラリ (固体成分/H2O)=1 Al2O3粒度 0.7μm 試験の際に、100秒の時間後に、200%の(2.3%C,12.
5%Cr,1.1%Mo,4.0%Vの組成を持つ、耐摩耗性が大き
いが、しかし耐食性が小さい材料に対する)比摩耗が、
1000時間後に128%の比摩耗がそして10,000時間後に120
%の比摩耗がそれぞれ検知された。材料の腐食特性は塩
水噴霧試験で検知され、その際、%で表わされた、腐食
した表面は480分後に50という値を生ぜしめた。24時間
にわたる20%酢酸での腐食特性の更なる試験は、6.98g/
m2の値をもたらした。金属組織、電子顕微鏡及びX線分
析検査から、炭化物割合が約39体積%になり、そのうち
約10体積%がMC炭化物として存在し、その際最大炭化物
粒度が10μmを示すことが分かつた。
5%Cr,1.1%Mo,4.0%Vの組成を持つ、耐摩耗性が大き
いが、しかし耐食性が小さい材料に対する)比摩耗が、
1000時間後に128%の比摩耗がそして10,000時間後に120
%の比摩耗がそれぞれ検知された。材料の腐食特性は塩
水噴霧試験で検知され、その際、%で表わされた、腐食
した表面は480分後に50という値を生ぜしめた。24時間
にわたる20%酢酸での腐食特性の更なる試験は、6.98g/
m2の値をもたらした。金属組織、電子顕微鏡及びX線分
析検査から、炭化物割合が約39体積%になり、そのうち
約10体積%がMC炭化物として存在し、その際最大炭化物
粒度が10μmを示すことが分かつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フーベルト・レンゲル オーストリア国カツプフエンベルク・フ ーゴ・フオン・ホフマンシタールヴエー ク3
Claims (9)
- 【請求項1】鉄合金が重量%で表して 珪素 最大1.0 マンガン 最大1.0 硫黄 最大0.03 燐 最大0.03 クロム 16.0〜29.0 モリブデン 0.4〜2.5 タングステン 0.3〜2.0 バナジウム 3.0〜10.0 チタン 最大5.0 アルミニウム 最大1.0 ニツケル 最大0.8 コバルト 最大0.8 銅 最大0.5 硼素 最大0.05 窒素 0.01〜0.18 ニオブ 最大5.0 残部として鉄及び製造による不純物 を含み、 (%Cr−13)+4.4×(%V−3)+2×(%Nb) +4.2×(%Ti) から得られる値が8.8より大きく、 合金の最小炭素含有量が式 Cmin=0.3+(%Cr−13)×0.06+(2×%Mo+W) ×0.03+(%V×0.24)+(%Nb×0.13) ×(%Ti×0.25) による値を持ち、 合金の最大炭素含有量が式 Cmax=0.7+(%Cr−13)×0.06+(2×%Mo+W) ×0.03+(%V×0.24)+(%Nb×0.13) +(%Ti×0.25) による値を持ち、 焼き入れ及び焼き戻し後の素地が少なくとも13%のクロ
ム含有量を持ち、炭化物含有量が少なくとも25体積%で
あり、炭化物粒度が14μmより小さく、炭化物の少なく
とも5体積%がMC炭化物として形成されている ことを特徴とする、大きい腐食値、耐摩耗性、じん性及
び耐圧縮性を持つ部材を粉末冶金で製造するための鉄合
金。 - 【請求項2】鉄合金が重量%で表して 珪素 最大0.6 マンガン 最大0.6 硫黄 最大0.015 燐 最大0.02 クロム 18.0〜25.0 モリブデン 0.6〜1.7 タングステン 0.5〜1.5 バナジウム 3.5〜5.6 チタン 最大5.0 アルミニウム 最大1.0 ニツケル 最大0.5 コバルト 最大0.5 銅 最大0.4 硼素 最大0.03 窒素 0.03〜0.1 ニオブ 最大5.0 残部として鉄及び製造による不純物 を含み、 (%Cr−13)+4.4×(%V−3)+2×(%Nb) +4.2×(%Ti) から得られる値が8.8より大きく、 合金の最小炭素含有量が式 Cmin=0.3+(%Cr−13)×0.06+(2×%Mo+W) ×0.03+(%V×0.24)+(%Nb×0.13) +(%Ti×0.25) による値を持ち、 合金の最大炭素含有量が式 Cmax=0.7+(%Cr−13)×0.06+(2×%Mo+W) ×0.03+(%V×0.24)+(%Nb×0.13) +(%Ti×0.25) による値を持ち、 焼き入れ及び焼き戻し後の素地が少なくとも13%のクロ
ム含有量を持ち、炭化物含有量が少なくとも25体積%で
あり、炭化物粒度が14μmより小さく、炭化物の少なく
とも5体積%がMC炭化物として形成されている ことを特徴とする、大きい腐食値、耐摩耗性、じん性及
び耐圧縮性を持つ部材を粉末冶金で製造するための鉄合
金。 - 【請求項3】(%Cr−13)+4.4×(%V−3)+2×
(%Nb) +4.2×(%Ti) から得られる値が10.0より大きいことを特徴とする、請
求項1又は2に記載の鉄合金。 - 【請求項4】重量%で表わされたニオブ含有量が0.2な
いし3.0であることを特徴とする、請求項1ないし3の
うち1つに記載の鉄合金。 - 【請求項5】重量%で表わされたチタン含有量が0.2な
いし3.5であることを特徴とする、請求項1ないし4の
うち1つに記載の鉄合金。 - 【請求項6】重量%で表わされた硼素含有量が0.001な
いし0.002であることを特徴とする、請求項1ないし5
のうち1つに記載の鉄合金。 - 【請求項7】素地のクロム含有量が重量%で表わして少
なくとも13%であり、炭化物含有量が少なくとも25体積
%であり、炭化物粒度が14μmより小さく、炭化物の少
なくとも5体積%がMC炭化物として形成されていること
を特徴とする、請求項1ないし6のうち1つに記載の鉄
合金。 - 【請求項8】重量%で表わされた炭素含有量が少なくと
も1.8であり、多くても6.2であることを特徴とする、請
求項1ないし7のうち1つに記載の鉄合金。 - 【請求項9】プラスチツク用金型を粉末冶金で製造する
ための材料として使用されることを特徴とする、請求項
1ないし8のうち1つに記載の鉄合金。
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