JP2583036B2 - レ−ザ加工装置 - Google Patents

レ−ザ加工装置

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JP2583036B2
JP2583036B2 JP60287240A JP28724085A JP2583036B2 JP 2583036 B2 JP2583036 B2 JP 2583036B2 JP 60287240 A JP60287240 A JP 60287240A JP 28724085 A JP28724085 A JP 28724085A JP 2583036 B2 JP2583036 B2 JP 2583036B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はレーザ加工装置に関し、特に可動ステージ上
に載置された被加工物をレーザビームによつて加工する
ようにしたレーザ加工装置に適用するものである。
〔従来の技術〕
この種のレーザ加工装置は、半導体製造装置として用
いられているが、特にウエハの欠陥を修繕する目的で、
一旦加工されたウエハをレーザビームによつて再加工す
るウエハリペアなどの加工装置においては、高速かつ高
精度でウエハをレーザビームの加工位置に位置合わせす
ることが要求される。
ところが従来のレーザ加工装置においては、レーザビ
ームの加工位置に被加工物を位置合わせする方法とし
て、第1に、被加工物を載置したステージを移動する方
法と、第2に、レーザビームの位置を光学系(例えばガ
ルバノミラーなど)を用いて移動させる方法とが採用さ
れていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第1のステージを移動させる方法は、レーザビームの
加工位置に高い精度で位置合わせできる利点がある反
面、被加工物を載置しているステージ及びその駆動機構
の質量がかなり大きいために、位置合わせ速度をそれほ
ど高速化し得ない問題がある。
また第2のレーザビームを移動させる方法は、移動速
度を高速化できる利点がある反面、レーザビームを被加
工物の所定加工位置に位置合わせするための位置合わせ
精度をそれほど高くできない問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、レーザ
ビームの加工位置に被加工物を位置決めする際に、でき
るだけ高い位置合わせ速度で、しかも高い精度の位置決
めを容易に実現し得るようにしたレーザ加工装置を提案
しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題点を解決するため本発明においては、被加
工物4が載置されたステージ1を二次元的に移動させる
ためのステージ移動手段3と、被加工物4上にレーザビ
ームLBを照射する照射手段13と、被加工物4上に照射さ
れるレーザビームLBの照射位置を移動させるためのレー
ザビーム移動手段22と、レーザビームLBの照射位置と被
加工物4の被加工部PPとの相対的な位置関係を検出する
位置検出手段25、26、56と、位置検出手段25、26、56の
検出結果に基づいて、被加工物4の被加工部PPとレーザ
ビームLBと照射位置との間隔が予め設定された設定値X1
より大きいか否かを判断する判断手段57と、判断手段57
によつて被加工物4の被加工部PPとレーザビームLBの照
射位置との間隔が設定値X1より大きいと判断されたとき
に、当該問題が設定値X1よりも小さくなるように位置検
出手段25、26、56の検出結果に基づいてステージ移動手
段3を制御するステージ制御手段58、59、79、60と、判
断手段57によつて被加工物4の被加工部PPとレーザビー
ムLBの照射位置との間隔が設定値X1より小さいと判断さ
れたときに、レーザビームLBの照射位置が被加工物4の
被加工部PPに対するレーザ照射許容範囲内に入るように
位置検出手段25、26、56の検出結果に基づいてレーザビ
ーム移動手段22を駆動制御する移動系制御手段52と、レ
ーザビームLBの照射位置が被加工物4の被加工部PPに対
するレーザ照射許容範囲内に入つたときにレーザビーム
LBが被加工物4を照射するように、照射手段13を駆動制
御する照射系制御手段54とを設けるようにする。
〔作用〕
被加工物4の被加工部PPがレーザビームLBの照射位置
から遠く離れているときには、判断手段57が被加工物4
の被加工部PPとレーザビームLBの照射位置との間隔が設
定値X1より大きいと判断するため、当該間隔が設定値X1
よりも小さくなるようにステージ移動手段3が駆動して
ステージ2を被加工物4の被加工部PPがレーザビームLB
の照射位置近傍にまで近づくように移動させる。
やがて被加工物4の被加工部PPがレーザビームLBの照
射位置近傍にまで近づくと、判断手段57が被加工物4の
被加工部PPとレーザビームLBの照射位置との間隔が設定
値X1より小さいと判断するため、レーザビーム移動手段
22が駆動してレーザビームLBを被加工物4の被加工部PP
上を照射するように移動させるようにして位置合わせす
る。
このように構成すれば、被加工部PPが加工レーザビー
ムの照射位置から遠く離れているときには、ステージ1
を送ることによつて容易に被加工部を加工レーザビーム
LBの照射位置近傍にまで高い精度で近づけて行くことが
できる。そして、やがて被加工部PPが加工レーザビーム
LBの照射位置の近傍にまできたときには、加工レーザビ
ームLBを移動させることによつて被加工部PP上に位置合
わせできる。かくするにつき、加工レーザビームLBの照
射位置の移動は、十分小さい範囲に追い込むことができ
るので、加工レーザビームLBの移動のために用いる駆動
素子22として、実用上十分に精度が高いものを適用し
得、かくして高速度かつ高精度で被加工部PPと加工レー
ザビームLBの照射位置とを位置合わせすることができ
る。
〔実施例〕
以下図面について、本発明を半導体製造装置に適用し
た場合の実施例として詳述する。
第1図において、1はベース2上に取り付けられたウ
エハステージで、ウエハステージ駆動モータ3によつて
X方向及びY方向に移動できるようになされている。
ウエハステージ1の上面には、被加工物としてウエハ
4が例えば真空吸着によつて装着され、レーザビーム照
射系5から照射される加工レーザビームLBを受けるよう
になされている。
レーザビーム照射系5は対物レンズ系で構成され、ベ
ース2上に据え付けられた架台11の上方に設けられたレ
ーザビームステージ12に、ウエハ4を挟んでウエハステ
ージ1と対向するように固定されている。
レーザビーム照射系5には加工用レーザ13から発生さ
れたレーザビームLBXが、ビームパワー制御部14におい
てパワーを調整された後、加工レーザビームLBとしてミ
ラー15、アパーチヤ16を介してレーザビーム照射系5に
供給される。レーザビーム照射系5は、アパーチヤ16の
開口形状に成形された加工レーザビームLBをウエハ4上
に結像させ、かくして結蔵された位置の半導体ウエハ部
分を加工する。
レーザビームステージ12は、レーザビーム照射系5を
X方向及びY方向に移動自在に保持している。一方レー
ザビーム照射系5及び架台11間にレーザビーム照射系5
をX方向又はY方向に移動させるためのレーザビーム駆
動装置20が設けられている。
レーザビーム駆動装置20は、例えばX軸方向について
図示するように、レーザビーム照射系5の鏡筒の外側面
上に挾着保持されたベアリング21を有し、このベアリン
グ21が、X軸方向の両端部を外側からレーザビーム駆動
素子22及び圧縮ばね23によつて保持した構成を有する。
レーザビーム駆動素子22は、一端を架台11に固着してな
る例えばピエゾ素子で構成され、一端部を架台11に固定
された圧縮ばね23によつてベアリング21がレーザビーム
駆動素子22上に押しつけられている。
かくしてレーザビーム駆動素子22が供給される電圧に
比例して圧縮ばね23に抗して伸縮すると、レーザビーム
照射系5はレーザビーム駆動素子22の圧縮伸長量に相当
する量だけX方向に移動される。
Y軸方向についても同様にして、レーザビーム駆動素
子22及び圧縮ばね23が設けられており、これによりレー
ザビーム照射系5がレーザビーム駆動素子22の圧縮伸長
に対応した量だけY軸方向に移動できるようになされて
いる。
かくしてウエハ4の所定の被加工部PPを加工レーザビ
ームLBに位置合わせするにつき、ウエハステージ1をウ
エハステージ駆動モータ3によつてX方向及びY方向に
移動する第1の方法と、レーザビーム駆動装置20のレー
ザビーム素子22によつてレーザビーム照射系5をX方向
及びY方向に移動する第2の方法とのいずれか一方又は
両方を用いることにより、ウエハ4とレーザビーム照射
系5との相対的な位置を変更することによつて位置合わ
せができるようになされている。
ここで、レーザビーム照射系5を構成する対物レンズ
系が、第2図の実線図示の位置から、破線図示の位置ま
で、距離X1だけ移動したとき、ウエハ4上のビーム位置
が距離X2だけ移動したとすると、ビームの照射位置の移
動距離X2は次式 で表される。ここでaはレーザビーム照射系5及びウエ
ハ4間の距離、bはアパーチヤ16及びレーザビーム照射
系5間の距離をそれぞれ示す。
ところで実際上距離a及びbの関係は、ウエハ4上の
加工レーザビームLBの断面大きさ〔μm〕程度になるよ
うに、 b≫a ……(2) に選定されている。例えばその比率は b:a=100:1 ……(3) 程度に選定するので、実際上レーザビームLBの移動量X2
が非常に小さいときには X2≒X1 ……(4) のように、レーザビームLBの移動量X2がレーザビーム照
射系5の移動量X1とほぼ等しいと考えることができる。
またかかる条件の下では、レーザビーム照射系5を構
成する対物レンズを通る光線は、ほとんどレンズの光軸
上を通ると考えられ、従つてレンズの性能に影響を与え
ないと考えて良い。
この関係はY軸方向についも同様である。
このような条件の下に、レーザビーム照射系5から照
射されるXY平面上の照射位置及びウエハ4のXY平面上の
位置が、それぞれ干渉計25及び26によつて測定される。
レーザビーム照射系5に対する干渉計25は、波長が安
定化された測定用レーザ31から照射される平行な出力ビ
ームをビームスプリツタ32、33を順次介してレーザビー
ム照射系5の外側面に固着された検出ミラー34に入射
し、その反射光をビームスプリツタ33に受けるようにな
されている。これと同時に、干渉計25は測定用レーザ31
の出力ビームをビームスプリツタ32、33、ミラー35を介
して架台11の基準位置に設けられた基準ミラー36に入射
し、その反射光をミラー35を介してビームスプリツタ33
に戻すように構成されている。
かくしてビームスプリツタ33からは、基準ミラー36か
ら反射して来た反射ビームと、検出ミラー34から反射し
て来た反射ビームとによつて干渉を起こした干渉ビーム
が得られ、この干渉ビームは光線センサ37に入射する。
この干渉ビームは基準ミラー36のX方向の位置と、検出
ミラー34従つてレーザビーム照射系5のX方向の位置と
の差に基づいて、レーザビーム照射系5の送り量が変化
するとこれに応じて明るさが変化し、この明るさの変化
に応じて光電センサ37から当該送り量に対応する検出パ
ルスDT1を光電センサ37から送出する。
これに対してウエハ4の位置検出用の干渉計26には、
測定用レーザ31の出力ビームをビームスプリツタ32、ミ
ラー41、ビームスプリツタ42を介してウエハステージ1
の側面に固着された検出ミラー43に入射し、その反射ビ
ームをビームスプリツタ42に受ける。これと共に測定用
レーザ31の出力ビームをビームスプリツタ32、ミラー4
1、ビームスプリツタ42、ミラー44を介して上述の基準
ミラー36に検出用ビームを入射し、その反射ビームをミ
ラー44を介してビームスプリツタ42に戻すように構成さ
れている。
かくしてビームスプリツタ42には、検出ミラー43から
の反射ビームと、基準ミラー36からの反射ビームとによ
る干渉ビームが形成され、この干渉ビームの明るさの変
化を光電センサ45によつて検出する。かくして光電セン
サ45には基準ミラー36の基準位置に対して、検出ミラー
43従つてウエハ4の送りに相当する検出パルスDT2が光
電センサ45において発生する。
このようにして干渉計25及び26から、基準ミラー36が
設けられている基準位置に対するレーザビーム照射系5
の移動量、及びウエハ4の移動量にそれぞれ対応する検
出パルスTD1及びDT2を得ることができ、この検出パルス
DT1及びDT2に基づいてそれぞれレーザビーム照射系5の
駆動制御部及びウエハステージ駆動制御部を制御するこ
とによつて、加工レーザビームLBの照射位置にウエハ4
上の加工部分を位置合わせすることができる。
すなわちレーザビーム照射系5がXY平面上の原点にあ
るときの加工レーザビームLBの位置と、ウエハ4上に形
成されている基準マークのXY平面上の位置は、予め第1
図の加工装置によつてウエハ4を加工する前に、別途測
定装置によつて予め計測しておく。これに加えてウエハ
4上の被加工部PPと、ウエハ4上に形成されている基準
マークの位置関係は、設計値として又は測定結果によつ
て、予め正確に測られている。従つてウエハ4上の被加
工部PPと加工レーザビームLBとのXY平面上の位置関係は
予め分かつているので、その位置ずれの分に相当するX
軸方向及びY軸方向の距離を目標値として設定し、この
目標値に到達するようにウエハ4(従つてウエハステー
ジ1)及びレーザビーム照射系5を相対的にX方向及び
Y方向に送つて行くことにより位置合わせ制御をすれば
良い。
かかる位置合わせ制御は、第3図に示す駆動制御装置
51によつて実行される。なお第3図においては、X方向
の駆動制御系についてだけ示すが、Y軸方向の駆動制御
系も同様に構成されているものとする。
駆動制御装置51はレーザビーム照射系5に対するレー
ザビーム照射系駆動制御部52と、ウエハステージ1に対
するウエハステージ駆動制御部53と、加工用レーザ光源
13に対するレーザ駆動制御部54とで構成されている。
ウエハステージ駆動制御部53は、光電センサ45から得
られる検出パルスDT2をカウンタ55に受けて、そのカウ
ント出力XCを減算回路56の減算入力端に入力する。減算
回路56の加算入力端にはX軸方向の送り量を表す目標値
X0が入力されており、その差 XD1=X0−XC ……(5) でなる減算出力XD1を比較回路57に供給する。
かくして、減算回路56から得られる減算出力XD1は、
第4図(A)に示すように、加工レーザビームLBの位置
と、ウエハ4上の被加工部PPの位置との相対的な差を表
しており、この相対的な差XD1は、補正動作開始時点t
=t0の値XD1=X0から、カウンタ55のカウント出力XC
増大してこれが目標値X0に近づくに従つて小さくなつて
行き、やがてカウンタ55のカウント出力XCが目標値X0
到達したとき、差出力XD1が0になつて当該位置合わせ
動作が終了したことを表す。
比較回路57は、差出力XD1を基準信号X1と比較し、差
出力XD1の内容が基準信号X1の内容より大きいとき、第
4図(B)に示すように、論理「L」レベルを維持する
比較出力COM1を送出する。ここで基準信号X1は、ウエハ
ステージ1を送ることによつて位置合わせするモードす
なわちウエハステージ送りモードから、レーザビーム照
射系5を移動することによつて位置合わせをするモード
すなわちレーザビーム照射系送りモードに切り換えるタ
イミングにおける差出力XD1の内容を表しており、第4
図に示すように、差出力XD1が0に近づいて来て値X1
り小さくなつたとき、比較回路57の比較出力COM1の論理
レベルを反転させるような値に選定されている。
比較回路57の比較出力COM1は、インバータ58を介して
ゲート回路59に与えられ、これにより比較出力COM1が論
理「L」レベルにあるときゲート回路59を開いて差出力
XD1をゲート回路59とD/Aコンバータ79を通じてモータ駆
動回路60に供給し、これによりウエハステージ駆動モー
タ3(第1図)を駆動し続けるようになされている。
この状態において、比較出力COM1が論理「H」レベル
に立ち上がつたとき、ゲート回路59をオフ動作させるこ
とにより、モータ駆動回路60を介してウエハステージ駆
動モータ3を停止させるようになされている。
減算回路56の差出力XD1は、レーザビーム照射系駆動
制御部52のゲート回路61を通じて減算回路62の加算入力
端に与えられる。
レーザビーム照射系駆動制御部52は、光電センサ37の
検出パルスDT1をカウンタ63においてカウントし、その
カウント出力XFを減算回路62の減算入力端に与える。
かくして減算回路62の出力端に得られる減算出力XD2
はD/Aコンバータ80介してレーザビーム駆動回路64に与
えられる。このときレーザビーム駆動回路64はピエゾ素
子でなるレーザビーム駆動素子22に対して駆動出力DR2
を送出し、かくしてカウンタ63のカウント出力XFが、加
算入力端の値と一致するまでレーザビーム照射系5が駆
動制御される。かくして減算回路56の差出力XD1が第4
図(A)のモード切換えレベルX1になつたとき、目標値
X0と、ウエハ4の位置XCとの間に残つていた相対的差の
データすなわちXD1(=X1)が減算回路62に加算入力と
して与えられることによりカウンタ63のカウント出力XF
が、この残つた分の差出力XD1(=X1)と一致するまで
レーザビーム照射系5が駆動されることになる。
レーザビーム照射系駆動制御部52は、以上の構成に加
えて、減算回路62の加算入力端に基準位置データ発生回
路71の基準位置データXORがゲート回路72を介して与え
られる構成を有する。ゲート回路72には比較回路57の比
較出力COM1がインバータ73を介して開制御信号として与
えられ、これによりゲート回路72がゲート回路61と逆動
作するようになされている。
かくして比較出力COM1が論理「L」で、従つてゲート
回路61が閉動作している間、ゲート回路72が開動作して
減算回路62に基準位置データXORが供給され、その結果
レーザビーム駆動回路64によつてレーザビーム駆動素子
22を駆動することにより、加工レーザビームLBの照射位
置を基準位置データXORに追従させるようになされてい
る。この実施例の場合、基準位置データXORは、加工レ
ーザビームLBをXY平面上の原点に照射させるような値に
選定され、かくしてウエハステージ駆動制御部53によつ
てウエハステージ1を位置合わせしている間、レーザビ
ーム照射系駆動制御部52によつて加工レーザビームLBが
原点を照射し得る位置に位置決めさせる。
減算回路62の減算出力XD2は、レーザ駆動制御部54の
比較回路75に与えられ、差出力XD2が基準信号X2より小
さい値になつたとき、論理「H」レベルに立ち上がる比
較出力COM2(第4図(C))を発生し、これをゲート回
路76を通じてゲート回路77に開制御信号として与える。
ここで、基準信号X2の値は、レーザビームLBの位置が
加工可能な許容範囲に入つたことを検出できるように、
当該レーザ照射許容範囲を表す信号レベルに予め選定さ
れている。
ゲート回路76には比較出力COM1が開制御信号として与
えらており、従つてゲート回路76はレーザビーム照射系
駆動制御部52が制御動作している動作モードのとき、比
較出力COM2によつてゲート回路77を制御できるようにな
されている。
ゲート回路77が開状態になつたとき、レーザQスイツ
チトリガ発振器78のトリガ出力TRGが加工用レーザ13に
供給され、その結果加工用レーザ13がレーザビームLBX
(第1図)を発生してウエハ4上に加工レーザビームLB
を照射する。
以上の構成において、第4図の時点t0では、加工レー
ザビームLBが原点0の位置にあり、かつウエハ4の被加
工点PPが目標値X0の位置にあり、この状態からウエハス
テージ駆動制御部53が駆動制御動作を開始する。すなわ
ち時点t0において、ウエハステージ1が未だ動作を開始
していない状態では、光電センサ45から未だ検出パルス
DT2が送出されないので、カウンタ55のカウント出力XC
は0であり、従つて減算回路56の差出力XD1は目標値X0
であり、かつ比較回路57の基準信号X1より大きい値をも
つている。
そこで比較回路57の比較出力COM1は論理「L」レベル
にあり、従つてゲート回路59、72が開動作し、かつゲー
ト回路61、76が閉動作した状態になる。
その結果モータ駆動回路60からウエハステージ駆動モ
ータ3に駆動出力DR1が送出されることによつて、ウエ
ハ4の被加工点PPが加工レーザビームLBを照射し得る点
すなわち原点に向かつて移動開始する。やがて光電セン
サ45から被加工点PPの移動量を表す検出パルスDT2が発
生され、これによりカウンタ55のカウント出力XCが増加
して行き、これにより差出力XD1が0に向かつて低下し
て行く。
かくしてウエハ4の被加工部PPの位置は、ウエハステ
ージ1と共に加工レーザビームLBの照射位置に近づいて
行く。この動作モード時には、レーザビーム照射系駆動
制御部52の減算回路62には、基準位置データ発生回路71
の基準位置データXORが与えられており、この基準位置
データXORが表す原点位置に対してカウンタ63の値が一
致するように、レーザビーム駆動回路64からレーザビー
ム駆動素子22に対して駆動出力DR2が与えられ、かくし
て加工レーザビームLBは原点を照射し得る状態を維持す
る。
やがて第4図(A)の時点t1において、差出力XD1
基準信号X1より小さい値になると、比較回路57の比較出
力COM1が論理「H」レベルに立ち上がる(第4図
(B))。これによりゲート回路59、72が閉制御され、
かつゲート回路61及び76が開制御される。
従つてウエハステージ駆動モータ3に対する駆動出力
DR1が与えられなくなり、時点t1を過ぎるとウエハ4の
被加工部PPの位置は停止する。
ここで被加工点PPの位置は、ウエハステージ1及びこ
れに関する駆動機構の慣性力によつて、直ちに停止せず
に慣性力を失うまで移動した後、停止する。
一方レーザビーム照射系駆動制御部52の減算回路62に
は、基準位置データXORに代わつて、減算回路56の差出
力XD1がゲート回路61を通じて与えられる状態に切り換
わる。その結果減算回路62の差出力XD2は、それまでの
加工レーザビームLBの照射位置(すなわち原点)と、減
算回路56の差出力XD1の値との差に相当する値に急激に
変化し、これによりレーザビーム駆動回路64からレーザ
ビーム駆動素子22に対する駆動出力DR2が送出される。
従つてレーザビームLBが照射し得る位置は、時点t1から
被加工部PPの位置に向かつて移動を開始し、その移動量
を光電センサ37から発生される検出パルスDT1によつて
検出し、これによりカウンタ63のカウント内容が大きく
なつて行くことにより、差出力XD2の値が小さくなつて
行く。
やがて時点t2において、減算回路62の差出力XD2が比
較回路75の基準信号X2より小さくなると、比較回路75の
比較出力COM2が論理「H」レベルに立ち上がる(第4図
(C))。この比較出力COM2の変化は、ゲート回路76を
通じてゲート回路77に与えられてこれを開制御すること
により、レーザQトリガ発振器78のトリガ出力TRGに基
づいて加工用レーザ13に対する駆動出力DR3が送出され
る。
その結果、加工用レーザビームLBがウエハ4上に照射
される。このときの加工レーザビームLBの位置は、基準
信号X2によつて表されているレーザ照射許容範囲に入つ
ており、かくしてウエハ4の被加工点PPが加工レーザビ
ームLBによつて加工される。
やがてこの加工が終了して時点t3において、加工レー
ザビームLBの照射位置が被加工部PPと一致すると、差出
力XD2が0になることにより、レーザビーム駆動回路64
からレーザビーム駆動素子22に対する駆動出力DR2の変
化が停止し、かくして加工レーザビームLBが被加工点PP
に位置合わせされた状態を保持する。
かくして、1つの被加工部PPに対する加工作業が終了
し、続いてウエハステージ駆動制御部53の目標位置入力
X0の値が次の被加工部PPの位置を指定する内容に変更さ
れる。このとき、比較回路57の比較出力COM1が論理
「L」レベルに変化することにより、モータ駆動回路60
によつて新たな目標位置についての位置合わせが開始す
ると共に、レーザビーム駆動回路64によつて加工用レー
ザビームLBの位置を原点に維持する動作モードに入る。
上述の実施例の構成によれば、被加工点PPと加工レー
ザビームLBの照射位置との差が大きいときには、ウエハ
ステージ1を駆動することによつてウエハ4の被加工部
PPを加工レーザビームLBの照射位置に近づけて行き、そ
の結果被加工部PPの位置が加工レーザビームLBの近傍位
置にまで近づいて来たとき、ウエハステージ1の駆動を
停止すると共に、加工レーザビームLBを移動させる動作
モードに切り換えるようにしたことにより、長い距離の
移動をウエハステージを移動させることによつて高い精
度で実行させることができると共に、慣性力が大きいウ
エハステージを停止させる際には、応答速度が比較的速
いレーザビーム駆動素子22を用いてレーザビームLBの位
置を移動させることによつて被加工部PP上に高速度で位
置合わせさせることができる。
かくするにつき、レーザビーム駆動素子22の駆動範囲
を十分小さく取り得るので、レーザビーム駆動素子22と
して、当該狭い範囲を高い精度で動作するのに適した素
子を選択し得ることにより、加工レーザビームLBの被加
工点PPへの位置合わせを実用上十分高い精度でなし得
る。
なお上述においては、レーザビーム照射系を駆動する
ためのレーザビーム駆動装置20として、レーザビームス
テージ12上に対物レンズを構成するレーザビーム照射系
5を装着し、このレーザビーム照射系5をピエゾ素子で
なるレーザビーム駆動素子22によつてX方向及びY方向
に移動させるようにした実施例を述べたが、これに加え
加工用レーザビームをレーザビーム照射系5に入力する
までの間に例えばガルバノミラー、回転可能な平行平板
ガラス(プレーンパラレル)などによつてレーザビーム
をX方向及びY方向に移動させるような構成のレーザビ
ーム駆動装置を用いるようにしても、上述の場合と同様
の効果を得ることができる。
また上述の実施例においては、レーザビーム照射系5
を被加工部PPに位置決めする際に、ウエハステージ駆動
モータ3を停止させるようにしたが、これに代え、レー
ザビーム駆動装置20が追従できる範囲においてウエハス
テージ1を移動させながら加工レーザビームLBの照射位
置を被加工部PPに位置合わせすると共に加工レーザビー
ムLBの照射を行なわせるようにしても良い。このように
すれば、同一ウエハ4上の複数の被加工部PPに対して連
続的に加工を行なう場合に、1つの被加工部PPから他の
被加工部PPに移動する際に無駄な時間を費やすことがな
いので、さらに高速度の位置合わせをすることができ
る。
また上述においては、本発明を半導体製造装置として
ウエハリペアに適用した場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、一般に被加工物上の所定の位置をレー
ザ加工する場合に広く適用し得る。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、ステージ上に載置され
た被加工物の被加工部に対してレーザビームを照射する
ことによつて当該被加工部を加工するレーザ加工装置に
おいて、被加工物の被加工部とレーザビームの照射位置
との間隔が大きいときにはステージ側を駆動するように
して被加工物の被加工部をレーザビームの照射位置に近
づける一方、当該被加工部とレーザビームの照射位置と
の間隔が小さいときにはレーザビームの照射位置を移動
させるようにして被加工物の被加工部とレーザビームの
照射位置とを位置合わせするようにしたことにより、被
加工物の被加工部をレーザビームの照射位置近傍に高精
度で近づけることができる一方、レーザビームの照射位
置を当該照射位置近傍に位置する被加工物の被加工部上
にハンチングさせることなく高速度で移動させることが
でき、かくしてレーザビーム照射位置と被加工物の被加
工部との位置合わせを高速度がつ高精度で行い得るレー
ザビーム加工装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるレーザ加工装置の機械的構造を示
す縦断面図、第2図はレーザビーム照射系を移動した場
合のレーザビームの照射位置の移動状態を示す略線図、
第3図は第1図を制御する駆動制御装置を示すブロック
図、第4図は位置合わせ動作の説明に供するタイムチャ
ートである。 1……ウエハステージ、2……ベース、3……ウエハス
テージ駆動モータ、4……ウエハ、5……レーザビーム
照射系、11……架台、12……レーザビームステージ、13
……加工用レーザ、14……ビームパワー制御部、20……
レーザビーム駆動装置、21……ベアリング、22……レー
ザビーム駆動素子、23……圧縮ばね、25……レーザビー
ム照射系位置検出用干渉計、26……ウエハステージ位置
検出用干渉計、31……測定用レーザ、51……駆動制御装
置、52……レーザビーム照射系駆動制御部、53……ウエ
ハステージ駆動制御部、54……レーザ駆動制御部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物が載置されたステージを二次元的
    に移動させるためのステージ移動手段と、 上記被加工物上にレーザビームを照射する照射手段と、 上記被加工物上に照射される上記レーザビームの照射位
    置を移動させるためのレーザビーム移動手段と、 上記レーザービームの照射位置と上記被加工物の被加工
    部との相対的な位置関係を検出する位置検出手段と、 上記位置検出手段の検出結果に基づいて、上記被加工物
    の上記被加工部と上記レーザビームの上記照射位置との
    間隔が予め設定された設定値より大きいか否かを判断す
    る判断手段と、 上記判断手段によつて上記被加工物の上記被加工部と上
    記レーザビームの上記照射位置との上記問題が上記設定
    値より大きいと判断されたときに、当該間隔が上記設定
    値よりも小さくなるように上記位置検出手段の検出結果
    に基づいて上記ステージ移動手段を制御するステージ制
    御手段と、 上記判断手段によつて上記被加工物の上記被加工部と上
    記レーザビームの上記照射位置との上記問題が上記設定
    値より小さいと判断されたときに、上記レーザビームの
    照射位置が上記被加工物の上記被加工部に対するレーザ
    照射許容範囲内に入るように上記位置検出手段の検出結
    果に基づいて上記レーザビーム移動手段を駆動制御する
    移動系制御手段と、 上記レーザビームの上記照射位置が上記被加工物の上記
    被加工部に対するレーザ照射許容範囲内に入つたときに
    上記レーザビームが上記被加工物を照射するように、上
    記照射手段を駆動制御する照射系制御手段と を具えることを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 【請求項2】上記レーザビーム移動手段は、上記レーザ
    ビームを上記被加工物上に集光するためのレーザビーム
    照射系を、上記ステージの移動平面と平行に移動させる
    駆動手段を含む ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のレーザ
    加工装置。
  3. 【請求項3】上記駆動手段は、ピエゾ素子を含む ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載のレーザ
    加工装置。
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