JP2582897B2 - 埋め込み形照明器具 - Google Patents

埋め込み形照明器具

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JP2582897B2 JP1107034A JP10703489A JP2582897B2 JP 2582897 B2 JP2582897 B2 JP 2582897B2 JP 1107034 A JP1107034 A JP 1107034A JP 10703489 A JP10703489 A JP 10703489A JP 2582897 B2 JP2582897 B2 JP 2582897B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は埋め込み形照明器具に係り、特にダウンライ
ト、非常灯などの天井面に埋め込み設置される器具本体
を天井面の取付け孔に保持する取付け具に関する。
(従来の技術) 従来のこの種照明器具は、例えば、特開昭60−107201
号公報に記載されているように、器具本体に上下方向に
係合溝を形成し、この係合溝に取付け具本体の両側から
それぞれ折曲した係合片部を移動可能に係合し、この両
係合片部の係合溝から外側に折り曲げられた係止片部を
器具本体の係合溝の両側内面に係合し、この取付け具本
体の両側に形成した圧接片部を器具本体を器具本体の係
合溝の両側外面に係合するとともに取付け具本体の下端
に形成した凹凸状の突鋭面にて形成した受け片部を天井
面の裏側に当接して器具本体を保持する構造が採られて
いた。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の構造の照明器具では、取付け具本体の下部
に形成した凹凸状の突鋭面の受け片部が天井面の内面に
圧接当接され、この受け片部が天井面の内面の当接位置
に固定される構造のため、受け片部の天井面に当接する
位置にばらつきが生じ、器具本体を上方への押上げ作用
にばらつきが生じることになり、この取付け状態のばら
つきを吸収できず、器具本体の取付け状態にばらつきが
生じる問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、取付け具
本体の受け片部が天井面の内面に摺動可能でかつ弾性的
に当接されるようにして、器具本体は確実に押し上げら
れ、受け片部の当接位置のばらつきを吸収して器具本体
の取付け状態にばらつきがなく、天井面に安定状態に保
持できる埋め込み形照明器具を提供するものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明の埋め込み形照明器具は、上下方向の係合溝を
形成した器具本体と、この器具本体の係合溝に移動可能
に係合され天井面の内面に係止される取付け具本体とか
らなり、前記取付け具本体は、基板部と、この基板部の
両側縁から略直角にそれぞれ折曲され前記器具本体の係
合溝に移動可能に係合される係合片部と、この両係合片
部の先端縁部の上下部にそれぞれ外側に向かって略直角
に折曲され前記器具本体の係合溝の外側縁部に係止され
る係止片部と、前記基板部に形成され前記器具本体に圧
接係止される圧接片部と、前記基板部の下部から延出さ
れ前記天井面の内面に当接される受け片部を有し、前記
受け片部は平板状の弾性板部にて形成したことを特徴と
したものである。
(作用) 本発明の埋め込み形照明器具は、取付け具本体の係止
片部を器具本体の外側から係合溝に挿入して、係合片部
を係合溝に上下方向に摺動自在に係合することにより、
取付け具本体は器具本体に取付けられる。この状態で器
具本体を天井面の取付け孔に挿通する。そして取付け具
本体が天井面の取付け孔を通過した状態で、取付け具本
体の係合片部を係合溝に沿って下降させ、取付け具本体
の基板部の下部に形成した受け片部を天井面の内面に当
接したとき、器具本体に圧接片部が圧接され、係止片部
が係合溝の内側周縁に係合され、器具本体は、器具本体
は取付け孔内に保持される。そして、天井面の内面に当
接された取付け具本体の受け片部は平板状の弾性板部に
て形成されているため、天井面の内面を摺動できるとと
もに弾性力が作用し、器具本体は上方に押し上げられ、
受け片部の天井面に対する当接位置のばらつきが吸収さ
れ、器具本体は安定した状態に取り付けることができ、
取付けが容易となる。
(実施例) 本発明の一実施例の構成を第1図および第2図につい
て説明する。
第2図において、1は器具本体で、略コ字状に形成さ
れ、この器具本体1の垂直の両側周壁部2に第1図に示
すように、上下方向に二条平行に係合溝3がそれぞれ形
成され、この係合溝3の上部両外側にそれぞれ挿入溝部
4が形成されている。
5は前記器具本体1の両係合溝3にそれぞれ移動可能
に係合され天井面の内面に係合される取付け具本体で、
この取付け具本体5は金属板材、合成樹脂などにて成型
され、基板部6と、この基板部6の両側縁から略直角に
それぞれ折曲され前記器具本体1の係合溝3に移動可能
にそれぞれ係合される左右の係合片部7と、この両係合
片部7の先端縁部の上下部にそれぞれ外側に向かって略
直角に切起こし折曲され前記器具本体1の係合溝3の両
外側縁部に係止される係止片部8と、前記両係合片部7
の先端からそれぞれ延在された操作片部9とを有してい
る。また前記基板部6の上縁から延在して前記両係合溝
3にそれぞれ挿入されこの係合溝3の両側縁に食い込み
圧接して係止される係止縁10を両側縁に形成した圧接片
部11,11が突設され、この両圧接片部11,11は先端側が狭
少になるテーパー状に形成されている。またこの基板部
6の上縁には前記両圧接片部11,11の間から前記両係合
溝3の間の外面に先端が圧接される弾性作動片部12が突
設されている。そして、この弾性作動片部12は前記圧接
片部11,11が係合溝3に挿入係合される前に器具本体1
の外面に当接されるようになっている。さらに前記基板
部6の下部から延出され下端縁に前記天井面13の内面に
当接される平面状の弾性板部にて受け片部14が形成され
ている。またこの取付け具本体5の基板部6の上部両側
に前記器具本体1の係合溝3の両側に形成した挿入溝部
4に係脱自在に係止される引掛け爪部15が下方に向かっ
て突設されている。
また、第2図において、16は前記器具本体1に設けら
れた反射鏡で、下面に照射開口が形成され、この反射鏡
16の下縁に外方に折曲形成した周縁17は前記器具本体1
の下部に取付けた縁枠18の内周段部19に係合して前記器
具本体1に取付けられる。また前記反射鏡16は前記器具
本体1に設けた支持体20にて支持され、この反射鏡16に
前記器具本体1に設けられているソケット21に装着した
ランプ22が内包されるようになっている。
次にこの実施例の作用を説明する。
取付け具本体5の両係合片部7を挟持して器具本体1
の係合溝3の上部両外側にそれぞれ形成した挿入溝部4
から斜め方向から操作片部9を挿通するとともに、係止
片部8も斜め方向から挿通し、係合片部7が係合溝3に
挿通された状態で、係合片部7の挟持を解くと、取付け
具本体5は器具本体1に係合溝3に沿って移動可能に取
付けられる。そして、取付け具本体5を器具本体1の係
合溝3に沿って上方に移動させ、器具本体1の係合溝3
の上部両側に形成された挿入溝部4に、取付け具本体5
の基板部6の上部両側に形成した引掛け爪部15を挿通係
止することにより、取付け具本体1は係合溝3の上部に
保持される。
また器具を取り付ける場合には、天井面13の取付け孔
23に下側から器具本体1を挿入する。このとき取付け具
本体5は基板部6が器具本体1の外面と略平行状に保持
されているため、取付け具本体5は受け片部14が取付け
孔23の縁部に接触されることなく取付け孔23に挿通され
る。そして取付け具本体5が取付け孔23に挿通された後
に、取付け具本体5を上方に移動させ、引掛け爪15を挿
入溝部4から外し、この取付け具本体5を下降させ、受
け片部14を天井面13の内面に当接する。このとき、弾性
作動片部12が両係合溝3の間の外面に圧接されているた
め、圧接片部11,11が係合溝3に挿入されることがな
く、取付け具本体5は円滑に下降される。取付け具本体
5を係合溝3の下端まで下降状態で、非常灯のように比
較的重量の重い器具の場合には、器具本体1の重量が取
付け具本体5の受け片部14に掛り、この受け片部14に掛
かる荷重でこの圧接片部11,11は天井面13を摺動され
る。そして、この受け片部14に掛かる荷重で圧接片部1
1,11が係合溝3に挿入され、圧接片部11,11の両側縁に
形成した係止縁10が係合溝3の両側縁に楔状に食い込み
圧接され、器具本体1は天井面13に取付け具本体5によ
り保持される。この状態で受け片部14は天井面の内面を
摺動するとともに、この受け片部14の弾力により、取付
け具本体5は器具本体1を上方に押し上げられ、器具本
体1に取付けた縁枠18が天井面13の取付け孔23の周縁部
に当接した状態に保持される。またダウンライトのよう
に比較的に重量が軽い器具の場合は、圧接片部11が係合
溝3に挿入される前に、弾性作動片部12が両係合溝3の
間の外面に圧接され、この弾性作動片部12の圧接力で器
具本体1は天井面13に保持される。
また、器具本体1を天井面13の取付け孔23から外す場
合には、反射鏡16を取り外してから、取付け具本体5の
操作片部9を挟持して取付け具本体5を上方に移動さ
せ、器具本体1の係合溝3の上部両側に形成された挿入
溝部4に、取付け具本体5の基板部6の上部両側に形成
した引掛け爪部15を挿通係止することにより、基板部6
は器具本体1の外側に移動されて取付け具本体5の外面
に添接され、この状態で器具本体1を取付け孔23から取
り外すことができる。
なお前記実施例の構造では、取付け具本体5の基板部
6に弾性作動片部12を突設し、この弾性作動片部12が両
係合溝3の間の外面に圧接されているため、取付け具本
体5の上下動時に圧接片部11,11が係合溝3に挿入され
ることがなく、取付け具本体5は円滑に下降されるよう
にするとともに、ダウンライトのように比較的に重量が
軽い器具の場合は、圧接片部11が係合溝3に挿入される
前に、弾性作動片部12が両係合溝3の間の外面に圧接さ
れ、この弾性作動片部12の圧接力で器具本体1は天井面
13に保持されるようにした構造について説明したが、こ
の構造に限らず、第3図に示すように、弾性作動片部12
は必ずしも必要ではない。
さらに前記実施例の構造では、取付け具本体5の基板
部6の上部両側に引掛け爪部15形成し、この引掛け爪部
15を器具本体1の係合溝3の上部両側に形成された挿入
溝部4に挿通係止することにより、取付け具本体1を係
合溝3の上部に保持されるようにした構造について説明
したが、この構造に限られるものではない。第4図に示
すように、取付け具本体5の両係合片部7に弾性を付与
して両係合片部7が係合溝3の両側縁に圧接させるよう
にし、取付け具本体5が係合溝3の上部に弾性的に保持
させる構造とすることもできる。この構造では、両係合
片部7を軽く弾性力に抗して挟持して器具本体1の係合
溝3を移動させ、係合片部7の挟持を解くと、両係合片
部7が弾性力で拡がり、係止片部8が係合溝3の外縁部
に弾性的に保持される。
また前記実施例の構造では、取付け具本体5の基板部
6から器具本体1に形成した係合溝3にそれぞれ挿入さ
れこの係合溝3の両側縁に食い込み圧接して係止される
係止縁10を両側縁に形成した圧接片部11を突設した構造
について説明したが、この圧接片部11は先端側が器具本
体1の外面に圧接して器具本体1を保持する構造とする
こともできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、取付け具本体の基板部の下部から延
出され前記天井面の内面に当接される受け片部を有し、
前記受け片部は平板状の弾性板部にて形成したので、器
具本体を天井面の取付け孔に挿通して取付け具本体が天
井面の取付け孔を通過した状態で、取付け具本体の係合
片部を係合溝に沿って下降させ、取付け具本体の基板部
の下部に形成した受け片部を天井面の内面に当接するこ
とにより、器具本体に圧接片部が圧接されて器具本体
は、器具本体は取付け孔内に保持され、このとき、受け
片部が天井面の内面に摺動可能でかつ弾性的に当接され
るため、受け片部が天井面の内面を摺動できるとともに
弾性力が作用し、器具本体は上方に押し上げられ、受け
片部の天井面に対する当接位置のばらつきが吸収され、
器具本体は安定した状態に取り付けることができ、取付
けが容易となり、取付け施工性の良好にできるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す照明器具の取付け具の
斜視図、第2図は同上照明器具の一部の断面図、第3図
および第4図はそれぞれ異なる他の実施例を示す照明器
具の取付け具の斜視図である。 1……器具本体、3……係合溝、4……挿入溝部、5…
…取付け具本体、6……基板部、7……係合片部、8…
…係止片部、11……圧接片部、13……天井面、14……受
け片部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向の係合溝を形成した器具本体と、
    この器具本体の係合溝に移動可能に係合され天井面の内
    面に係止される取付け具本体とからなり、 前記取付け具本体は、基板部と、この基板部の両側縁か
    ら略直角にそれぞれ折曲され前記器具本体の係合溝に移
    動可能に係合される係合片部と、この両係合片部の先端
    縁部の上下部にそれぞれ外側に向かって略直角に折曲さ
    れ前記器具本体の係合溝の外側縁部に係止される係止片
    部と、前記基板部に形成され前記器具本体に圧接係止さ
    れる圧接片部と、前記基板部の下部から延出され前記天
    井面の内面に当接される受け片部を有し、 前記受け片部は平板状の弾性板部にて形成したことを特
    徴とした埋め込み形照明器具。
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