JP2582812Y2 - ドリル用のスローアウェイチップ - Google Patents
ドリル用のスローアウェイチップInfo
- Publication number
- JP2582812Y2 JP2582812Y2 JP1991087558U JP8755891U JP2582812Y2 JP 2582812 Y2 JP2582812 Y2 JP 2582812Y2 JP 1991087558 U JP1991087558 U JP 1991087558U JP 8755891 U JP8755891 U JP 8755891U JP 2582812 Y2 JP2582812 Y2 JP 2582812Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- breaker
- chip
- land
- drill
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Drilling Tools (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鋼材の穴あけに好適す
るドリル用のスローアウェイチップに関し、特にチップ
ブレーカを改善して切屑処理が円滑に行なえるようにし
たものである。
るドリル用のスローアウェイチップに関し、特にチップ
ブレーカを改善して切屑処理が円滑に行なえるようにし
たものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドリル用チップは、切刃
稜に沿ってチップブレーカを形成することによって切屑
処理が円滑になるようにしている。また、旋削用のスロ
ーアウェイチップなどでは、例えば、特開昭51−11
288号公報などでみられるように芯下りのチップブレ
ーカを形成したものも知られている。
稜に沿ってチップブレーカを形成することによって切屑
処理が円滑になるようにしている。また、旋削用のスロ
ーアウェイチップなどでは、例えば、特開昭51−11
288号公報などでみられるように芯下りのチップブレ
ーカを形成したものも知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ドリル
用のチップは、ステンレス鋼および軟鋼等の穴あけで
は、切屑の刃先への溶着や、長い切屑の発生などから、
切刃の欠けや切屑詰り等が起りやすく、短寿命となる問
題点があった。
用のチップは、ステンレス鋼および軟鋼等の穴あけで
は、切屑の刃先への溶着や、長い切屑の発生などから、
切刃の欠けや切屑詰り等が起りやすく、短寿命となる問
題点があった。
【0004】このようなことから、本考案では、ドリル
用のスローアウェイチップを対象にして、チップブレー
カ形状の改善により、切屑処理が円滑になるようにした
ものである。
用のスローアウェイチップを対象にして、チップブレー
カ形状の改善により、切屑処理が円滑になるようにした
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の点に鑑
みなされたもので、切刃稜に沿って形成されるチップブ
レ−カは、幅狭のランドからの下り傾斜面を介して形成
される平面的な底面および立上り面によって構成され、
しかもランド幅aを含めたブレ−カ幅bが1.5〜1.
8mm、切刃稜から平面的な底面までのブレ−カ深さc
が0.1〜0.2mmに設定されるようにしたものであ
る。また、ランドから前記底面に向かう境界線部分の実
質的なすくい角θ1が30°〜45°、立上り角度θ 2 が
30°〜40°に設定されるようにしたものである。
みなされたもので、切刃稜に沿って形成されるチップブ
レ−カは、幅狭のランドからの下り傾斜面を介して形成
される平面的な底面および立上り面によって構成され、
しかもランド幅aを含めたブレ−カ幅bが1.5〜1.
8mm、切刃稜から平面的な底面までのブレ−カ深さc
が0.1〜0.2mmに設定されるようにしたものであ
る。また、ランドから前記底面に向かう境界線部分の実
質的なすくい角θ1が30°〜45°、立上り角度θ 2 が
30°〜40°に設定されるようにしたものである。
【0006】
【作用】本考案におけるドリル用のスローアウェイチッ
プは、大きなすくい角θ1、幅の広いブレーカ幅bおよ
び大きなブレーカ深さcをもっていることから、切削中
の切屑厚みが厚くなりにくく、切屑の切断が容易となる
ものである。したがって、切屑の処理性がよく、安定し
た加工が可能となる。
プは、大きなすくい角θ1、幅の広いブレーカ幅bおよ
び大きなブレーカ深さcをもっていることから、切削中
の切屑厚みが厚くなりにくく、切屑の切断が容易となる
ものである。したがって、切屑の処理性がよく、安定し
た加工が可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本考案ドリル用のスローアウェイチッ
プにおける一実施例について、図を参照しながら説明す
る。
プにおける一実施例について、図を参照しながら説明す
る。
【0008】図1乃至図3において、1は、例えば6角
形板状をなすドリル用のスローアウェイチップであり、
その周縁に形成される切刃稜2に沿うすくい面には、幅
狭のランド3、チップブレーカ4がそれぞれ構成され、
これに伴って、中央には、中心取付け穴5を穿設したボ
ス面6が形成される。
形板状をなすドリル用のスローアウェイチップであり、
その周縁に形成される切刃稜2に沿うすくい面には、幅
狭のランド3、チップブレーカ4がそれぞれ構成され、
これに伴って、中央には、中心取付け穴5を穿設したボ
ス面6が形成される。
【0009】前記チップブレーカ4は、図3で明示され
ているように、幅狭のランド3からの下り傾斜面4cを
介して形成される平面的な底面4aおよび立上り面4b
によって構成される。そして、ランド幅aを含んだブレ
ーカ幅b、ランド3からブレーカ底面4aに向かうすく
い角θ1、ブレーカ底面4aからボス面6に向かう立上
がり角θ2を有する。したがって、切刃稜2からブレー
カ底面4aまでの間でブレーカ深さcが構成され、また
ボス面6から切刃稜2までの間で芯下り量dが構成され
る。この場合、ブレーカ幅bは、1.5〜1.8mm,
ブレーカ深さcは、0.1〜0.2mm,すくい角θ1
は、30°〜45°に設定される。そして、すくい角θ
1を構成するランド3とブレーカ底面4a間の境界線部
分は直線状または円弧状(図3の場合)を呈するもので
ある。ブレーカ幅bを1.5〜1.8mmにしたのは、
1.5mm未満では、ブレーカのききが不充分となり、
この結果回転送りを上げることができないこと、また
1.8mmをこえると、前記立上り面4bへの当たりが
弱くなって切屑処理が不充分となることから除外したも
のである。
ているように、幅狭のランド3からの下り傾斜面4cを
介して形成される平面的な底面4aおよび立上り面4b
によって構成される。そして、ランド幅aを含んだブレ
ーカ幅b、ランド3からブレーカ底面4aに向かうすく
い角θ1、ブレーカ底面4aからボス面6に向かう立上
がり角θ2を有する。したがって、切刃稜2からブレー
カ底面4aまでの間でブレーカ深さcが構成され、また
ボス面6から切刃稜2までの間で芯下り量dが構成され
る。この場合、ブレーカ幅bは、1.5〜1.8mm,
ブレーカ深さcは、0.1〜0.2mm,すくい角θ1
は、30°〜45°に設定される。そして、すくい角θ
1を構成するランド3とブレーカ底面4a間の境界線部
分は直線状または円弧状(図3の場合)を呈するもので
ある。ブレーカ幅bを1.5〜1.8mmにしたのは、
1.5mm未満では、ブレーカのききが不充分となり、
この結果回転送りを上げることができないこと、また
1.8mmをこえると、前記立上り面4bへの当たりが
弱くなって切屑処理が不充分となることから除外したも
のである。
【0010】また、すくい角θ1を30°〜45°にし
たのは、30°未満になるとブレーカのききが悪くな
り、45°をこえると切屑の流出が悪くなるため除外し
たものである。
たのは、30°未満になるとブレーカのききが悪くな
り、45°をこえると切屑の流出が悪くなるため除外し
たものである。
【0011】さらに、ブレーカ深さcを0.1〜0.2
mmとしたのは、0.1mm未満では切屑処理範囲が狭
くなり、0.2mmをこえるとブレーカ強度が弱くなる
ことから除外したものである。なお、ランド幅aは、一
般的には、0.15〜0.2mmの範囲で設定される。
また、ブレーカの立上り角度θ2は、30°〜40°に
設定される。これは、30°未満ではブレーカのききが
悪く、40°以上になると切屑がつぶされぎみになり、
うまく切屑処理できないことから除去したものである。
mmとしたのは、0.1mm未満では切屑処理範囲が狭
くなり、0.2mmをこえるとブレーカ強度が弱くなる
ことから除外したものである。なお、ランド幅aは、一
般的には、0.15〜0.2mmの範囲で設定される。
また、ブレーカの立上り角度θ2は、30°〜40°に
設定される。これは、30°未満ではブレーカのききが
悪く、40°以上になると切屑がつぶされぎみになり、
うまく切屑処理できないことから除去したものである。
【0012】図4乃至図6は、変形例を示したドリル用
のスローアウェイチップ1であり、それぞれドリル本体
10のチップ座11内でねじ止めされるようになってい
る。
のスローアウェイチップ1であり、それぞれドリル本体
10のチップ座11内でねじ止めされるようになってい
る。
【0013】さらに図7は、本考案ドリル用のスローア
ウェイチップ1でSS41を被削材として、穴あけした
ときの切屑形状が示され、また、図8は、従来品におけ
るスローアウェイチップで同じ被削材を穴あけしたとき
の切屑形状が示されている。この結果、本考案品による
ものは、切屑のからみも少なく安定した加工が行なわれ
ていることが判かる。
ウェイチップ1でSS41を被削材として、穴あけした
ときの切屑形状が示され、また、図8は、従来品におけ
るスローアウェイチップで同じ被削材を穴あけしたとき
の切屑形状が示されている。この結果、本考案品による
ものは、切屑のからみも少なく安定した加工が行なわれ
ていることが判かる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、チップ
ブレーカ形状を改善したドリル用のスローアウェイチッ
プを提供したものであるから、鋼材の穴あけにおいて切
屑の排出が良好となり、安定した加工が可能となる利点
を有する。
ブレーカ形状を改善したドリル用のスローアウェイチッ
プを提供したものであるから、鋼材の穴あけにおいて切
屑の排出が良好となり、安定した加工が可能となる利点
を有する。
【図1】本考案ドリル用のスローアウェイチップにおけ
る一実施例を示す正面図である。
る一実施例を示す正面図である。
【図2】側面図である。
【図3】第1図中のA−A線に沿って得られる一部拡大
断面図である。
断面図である。
【図4】本考案ドリル用のスローアウェイチップをドリ
ル本体に取付けた要部の正面図である。
ル本体に取付けた要部の正面図である。
【図5】同じく本考案ドリル用のスローアウェイチップ
をドリル本体に取付けた変形例を示す要部の正面図であ
る。
をドリル本体に取付けた変形例を示す要部の正面図であ
る。
【図6】他の変形例を示す要部の正面図である。
【図7】本考案ドリル用のスローアウェイチップによる
穴あけ加工により得られた切屑形状を示す説明図であ
る。
穴あけ加工により得られた切屑形状を示す説明図であ
る。
【図8】従来品による穴あけ加工により得られた切屑形
状を示す説明図である。
状を示す説明図である。
1 ドリル用のスローアウェイチップ 2 切刃稜 3 ランド 4 チップブレーカ 5 中心取付け穴 6 ボス面 10 ドリル本体 11 チップ座
Claims (1)
- 【請求項1】 工具本体10のチップ座11内に取付け
られ、しかもそのすくい面には幅狭のランド3を介して
チップブレ−カ4が芯下り状態で形成されるようにした
ドリル用のスロ−アウェイチップにおいて、 前記チップブレ−カ4は、前記ランド3からの下り傾斜
面4cを介して形成される平面的な底面4aおよび立上
り面4bにより構成されるようになっており、しかもラ
ンド幅aを含めたブレ−カ幅bが1.5〜1.8mm、
切刃稜2から平面的な底面4aまでのブレ−カ深さcが
0.1〜0.2mmに設定されるとともに、ランド3か
ら底面4aに向かう境界線部分の実質的なすくい角θ1
が30°〜45°、立上り角度θ 2 が30°〜40°に
設定されていることを特徴とするドリル用のスロ−アウ
ェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991087558U JP2582812Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ドリル用のスローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991087558U JP2582812Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ドリル用のスローアウェイチップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529616U JPH0529616U (ja) | 1993-04-20 |
JP2582812Y2 true JP2582812Y2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=13918323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991087558U Expired - Fee Related JP2582812Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ドリル用のスローアウェイチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582812Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1967306A2 (en) | 2007-03-07 | 2008-09-10 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Indexable insert and drill using the same |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015005357A1 (ja) * | 2013-07-08 | 2017-03-02 | 株式会社タンガロイ | 切削インサートおよび切削工具 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2274386A1 (fr) * | 1974-06-14 | 1976-01-09 | Ugine Carbone | Plaquette de coupe avec brise-copeaux |
JPS5743603Y2 (ja) * | 1978-01-24 | 1982-09-27 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP1991087558U patent/JP2582812Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1967306A2 (en) | 2007-03-07 | 2008-09-10 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Indexable insert and drill using the same |
US8197163B2 (en) | 2007-03-07 | 2012-06-12 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Indexable insert and drill using the same |
EP2586550A2 (en) | 2007-03-07 | 2013-05-01 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Indexable insert and drill using the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0529616U (ja) | 1993-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5791832A (en) | Throw-away tip for milling cutters | |
US4659264A (en) | Drill and indexable carbide insert therefor | |
JPH0691410A (ja) | チップ制御型インサート | |
US6220795B1 (en) | Spotting drill and milling cutter | |
JPS6140486B2 (ja) | ||
JPH06206106A (ja) | 速送り深切込み型切り刃インサート | |
JP2532936B2 (ja) | 切屑制御付き切削インサ―ト | |
JP2869738B2 (ja) | チップコントロール付き切削挿入体 | |
US6267541B1 (en) | Indexable insert with a V-shaped chip breaker | |
JP2582812Y2 (ja) | ドリル用のスローアウェイチップ | |
US6712562B2 (en) | Milling tool and milling inserts having impact protection for main cutting edges | |
JPH11347826A (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH11813A (ja) | スローアウェイ式エンドミル及びスローアウェイチップ | |
JPH09103909A (ja) | 転削工具用スローアウエイチップ | |
JPS5937165B2 (ja) | スロ−アウエイチツプ | |
JPH0453855Y2 (ja) | ||
JP2601361Y2 (ja) | 1枚刃ドリル | |
JPH11123609A (ja) | スローアウェイ式エンドミル及びスローアウェイチップ | |
JP2519081Y2 (ja) | 正面フライス用のスローアウェイチップ | |
JP4359912B2 (ja) | スローアウェイエンドミル及びそれに用いるスローアウェイチップ | |
JP2002066826A (ja) | スローアウェイ式切削工具 | |
JP3366751B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH10118810A (ja) | スローアウェイチップ | |
JP3260984B2 (ja) | フライス用サラエ刃付切削インサート | |
JP2547925Y2 (ja) | スローアウェイカッタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980716 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |