JP2582583B2 - 感温作動体 - Google Patents
感温作動体Info
- Publication number
- JP2582583B2 JP2582583B2 JP62206846A JP20684687A JP2582583B2 JP 2582583 B2 JP2582583 B2 JP 2582583B2 JP 62206846 A JP62206846 A JP 62206846A JP 20684687 A JP20684687 A JP 20684687A JP 2582583 B2 JP2582583 B2 JP 2582583B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- magnet
- movable magnet
- sensitive
- movable
- Prior art date
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- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、温度に応じて作動端に変位を生じ、弁、ス
イッチ等の駆動源として用いられる感温作動体に関す
る。
イッチ等の駆動源として用いられる感温作動体に関す
る。
従来の技術と問題点 従来より感温作動体として、バイメタル、形状記憶合
金の変形を用いたもの、ワックス等の熱膨張を用いたも
の、あるいはサーミスタと増幅器、モータを組合せたも
の等種々の形式のものが知られている。
金の変形を用いたもの、ワックス等の熱膨張を用いたも
の、あるいはサーミスタと増幅器、モータを組合せたも
の等種々の形式のものが知られている。
しかし、精度、耐久性、信頼性等の点で十分満足しう
るものは得られていない。すなわち、バイメタル等の機
械的変形を利用したものでは、機械的歪により、精度、
耐久性が低下しやすく、またサーミスタ等の非機械的物
性変化を用いたものでは機械的変位を得るため複雑な構
造を必要とし信頼性低下を起す。
るものは得られていない。すなわち、バイメタル等の機
械的変形を利用したものでは、機械的歪により、精度、
耐久性が低下しやすく、またサーミスタ等の非機械的物
性変化を用いたものでは機械的変位を得るため複雑な構
造を必要とし信頼性低下を起す。
そこで本発明は、フェライト磁石等の永久磁石が温度
変化により磁力に変化を生じる性質があることに着目
し、この性質が非機械的変化であり、かつ容易に機械変
位に変換しうるものであることを利用し、高精度、高信
頼性を有する感温作動体を実現することを目的としてな
されたものである。
変化により磁力に変化を生じる性質があることに着目
し、この性質が非機械的変化であり、かつ容易に機械変
位に変換しうるものであることを利用し、高精度、高信
頼性を有する感温作動体を実現することを目的としてな
されたものである。
また、全体の構成を簡単なものとしながら、変位の大
きさ等の調節が可能な感温作動体を実現することも目的
としている。
きさ等の調節が可能な感温作動体を実現することも目的
としている。
問題点を解決するための手段 すなわち本発明は、固定磁石に、作動端と結合した可
動磁石を対向させ、この可動磁石に、前記固定磁石との
間の磁気吸引または反発力に抗する力を加えるバネを設
け、さらに前記固定磁石、可動磁石の１を、温度により
磁力が変化する感温永久磁石より形成し、他を電磁石よ
り形成してなる感温作動体である。
動磁石を対向させ、この可動磁石に、前記固定磁石との
間の磁気吸引または反発力に抗する力を加えるバネを設
け、さらに前記固定磁石、可動磁石の１を、温度により
磁力が変化する感温永久磁石より形成し、他を電磁石よ
り形成してなる感温作動体である。
作用 この感温作動体では、固定磁石または可動磁石の磁力
が温度により変化し、可動磁石は、磁力とバネからの力
の双方を受けているため、この変化によって移動させら
れ、作動端には温度に応じた変位が生じる。
が温度により変化し、可動磁石は、磁力とバネからの力
の双方を受けているため、この変化によって移動させら
れ、作動端には温度に応じた変位が生じる。
また、電磁石に流す電流を加減し、その磁力を変化さ
せると、作動端の位置、作動温度、生じる変位の大きさ
を変化させることができる。
せると、作動端の位置、作動温度、生じる変位の大きさ
を変化させることができる。
実施例 以下本発明を図示する実施例について具体的に説明す
る。
る。
第１図、第２図は第１実施例の感温作動体10を示す。
この感温作動体10において、11は電磁石よりなる固定磁
石であり、巻線12,12を有し、Ｎ磁極13、Ｓ磁極14を有
する。15は可動磁石であり、フェライト磁石等の温度上
昇に伴い磁力が低下する性質の感温永久磁石よりなり、
円板状に形成され、その外周面に、Ｎ磁極16、Ｓ磁極17
が、それぞれ着磁されている。18は作動端であり、可動
磁石15の中央に挿通固定された回転軸よりなり、固定磁
石11をおおうフレーム19に軸支され、可動磁石15を固定
磁石11内に嵌合させ両磁石の磁極を対向させて、可動磁
石15とともに回動することができる。20はバネであり、
フレーム19と可動磁石15との間に設けられ、可動磁石15
を、そのＮ磁極16、Ｓ磁極17が固定磁石のＳ磁極14、Ｎ
磁極13と吸引した状態から引離して回動させる方向の力
を加える。
この感温作動体10において、11は電磁石よりなる固定磁
石であり、巻線12,12を有し、Ｎ磁極13、Ｓ磁極14を有
する。15は可動磁石であり、フェライト磁石等の温度上
昇に伴い磁力が低下する性質の感温永久磁石よりなり、
円板状に形成され、その外周面に、Ｎ磁極16、Ｓ磁極17
が、それぞれ着磁されている。18は作動端であり、可動
磁石15の中央に挿通固定された回転軸よりなり、固定磁
石11をおおうフレーム19に軸支され、可動磁石15を固定
磁石11内に嵌合させ両磁石の磁極を対向させて、可動磁
石15とともに回動することができる。20はバネであり、
フレーム19と可動磁石15との間に設けられ、可動磁石15
を、そのＮ磁極16、Ｓ磁極17が固定磁石のＳ磁極14、Ｎ
磁極13と吸引した状態から引離して回動させる方向の力
を加える。
この感温作動体10は以上の構成であるから、巻線12,1
2に通電し、固定磁石11を磁化すると、次のように作動
する。低温時には、可動磁石15は磁力が強いので、図２
に示すようにバネ20の力に抗して、可動磁石15はその磁
極16,17を固定磁石の磁極14,13に重ねる位置にある。高
温時には、可動磁石15の磁力が低下するので、バネ20の
力によって、可動磁石はその磁極16,17が固定磁石の磁
極14,13からずれを生じた位置に回動し移動する。すな
わち、温度に応じて作動端は回転変位を生じる。
2に通電し、固定磁石11を磁化すると、次のように作動
する。低温時には、可動磁石15は磁力が強いので、図２
に示すようにバネ20の力に抗して、可動磁石15はその磁
極16,17を固定磁石の磁極14,13に重ねる位置にある。高
温時には、可動磁石15の磁力が低下するので、バネ20の
力によって、可動磁石はその磁極16,17が固定磁石の磁
極14,13からずれを生じた位置に回動し移動する。すな
わち、温度に応じて作動端は回転変位を生じる。
さらにこの感温作動体10では、巻線12,12の電流を加
減し、固定磁石11の磁力を変化させることにより、可動
磁石15、作動端18に回転変位を起すことができ、温度に
よる変位に、電流による変位を重畳し、より広い応用範
囲に使用することができる。
減し、固定磁石11の磁力を変化させることにより、可動
磁石15、作動端18に回転変位を起すことができ、温度に
よる変位に、電流による変位を重畳し、より広い応用範
囲に使用することができる。
第３図は第２実施例の感温作動体30を示す。この感温
作動体30は直線状の変位を生じるものである。
作動体30は直線状の変位を生じるものである。
この感温作動体30において、31は固定磁石であり、中
空円筒状コアの外周に巻線32を設けた電磁石よりなり、
円周の一端にＮ磁極33、他端にＳ磁極34を生じる。35は
可動磁石であり、前記と同様の感温永久磁石よりなり、
略円柱状に形成されて固定磁石31内に嵌入され、周面の
一端にＮ磁極36、他端にＳ磁極37が着磁され、固定磁石
31の磁極34,33と対向し、磁気吸引力が働くよう配置さ
れている。38は作動端であり、可動磁石35先端に設けら
れ、全体をおおうフレーム39から突出している。40はバ
ネであり、フレーム39と可動磁石35の間に設けられ、可
動磁石35に、固定磁石31から押出すような力を加える。
空円筒状コアの外周に巻線32を設けた電磁石よりなり、
円周の一端にＮ磁極33、他端にＳ磁極34を生じる。35は
可動磁石であり、前記と同様の感温永久磁石よりなり、
略円柱状に形成されて固定磁石31内に嵌入され、周面の
一端にＮ磁極36、他端にＳ磁極37が着磁され、固定磁石
31の磁極34,33と対向し、磁気吸引力が働くよう配置さ
れている。38は作動端であり、可動磁石35先端に設けら
れ、全体をおおうフレーム39から突出している。40はバ
ネであり、フレーム39と可動磁石35の間に設けられ、可
動磁石35に、固定磁石31から押出すような力を加える。
この感温作動体30は以上の構成であるから、巻線32に
通電し、固定磁石31を磁化すると、次のように作動す
る。低温時には、可動磁石35は磁力が強いので固定磁石
31内に吸引され、高温時には磁力が低下し、バネ40によ
り固定磁石31から押出され、このため作動端38は温度に
応じてフレーム39から突出退入し直線変位が生じる。ま
た、巻線32の電流を加減することによっても可動磁石3
5、作動端38を移動させることができ、前記感温作動体1
0と同様、多様に応用することができる。
通電し、固定磁石31を磁化すると、次のように作動す
る。低温時には、可動磁石35は磁力が強いので固定磁石
31内に吸引され、高温時には磁力が低下し、バネ40によ
り固定磁石31から押出され、このため作動端38は温度に
応じてフレーム39から突出退入し直線変位が生じる。ま
た、巻線32の電流を加減することによっても可動磁石3
5、作動端38を移動させることができ、前記感温作動体1
0と同様、多様に応用することができる。
発明の効果 本発明の感温作動体は、上述のように、感温永久磁石
の温度による磁力変化を直接作動端の機械的変位に変換
する構造であるので、バイメタルような機械的歪による
精度低下、耐久性減少を生じることがなく、かつ極めて
簡単な構造であるため高い信頼性を得ることができる。
の温度による磁力変化を直接作動端の機械的変位に変換
する構造であるので、バイメタルような機械的歪による
精度低下、耐久性減少を生じることがなく、かつ極めて
簡単な構造であるため高い信頼性を得ることができる。
また、この感温作動体は、極めた簡単な構成であるの
もかかわらず、電磁石に流す電流を加減し、その磁力を
変化させるだけで、作動端の位置、作動温度、生じる変
位の大きさを調節することができる。
もかかわらず、電磁石に流す電流を加減し、その磁力を
変化させるだけで、作動端の位置、作動温度、生じる変
位の大きさを調節することができる。
第１図は本発明の第１実施例の正断面図、第２図は前図
のII-II線断面図である。第３図は第２実施例の正断面
図である。 10,30……感温作動体、11,31……固定磁石、15,35……
可動磁石、18,38……作動端、20,40……バネ。
のII-II線断面図である。第３図は第２実施例の正断面
図である。 10,30……感温作動体、11,31……固定磁石、15,35……
可動磁石、18,38……作動端、20,40……バネ。
Claims (1)
- 【請求項１】固定磁石に、作動端と結合した可動磁石を
対向させ、この可動磁石に、前記固定磁石との間の磁気
吸引または反発力に抗する力を加えるバネを設け、さら
に前記固定磁石、可動磁石の１を、温度により磁力が変
化する感温永久磁石より形成し、他を電磁石より形成し
てなる感温作動体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62206846A JP2582583B2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 感温作動体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62206846A JP2582583B2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 感温作動体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01105129A JPH01105129A (ja) | 1989-04-21 |
| JP2582583B2 true JP2582583B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=16530026
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62206846A Expired - Lifetime JP2582583B2 (ja) | 1987-08-20 | 1987-08-20 | 感温作動体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2582583B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5742106A (en) * | 1995-08-28 | 1998-04-21 | Mikuni Corporation | Thermo-sensitive actuator and idle speed controller employing the same |
| DE69511404T2 (de) * | 1995-08-30 | 2000-03-02 | Mikuni Corp., Tokio/Tokyo | Wärmeempfindlicher Betätiger |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4036432Y1 (ja) * | 1964-12-21 | 1965-12-25 | ||
| JPS51140772A (en) * | 1975-05-30 | 1976-12-03 | Hitachi Ltd | Spring balancing thermal actuating device |
| JPS53120081A (en) * | 1977-03-30 | 1978-10-20 | Hitachi Metals Ltd | Thermosensing intermittent driving device |
-
1987
- 1987-08-20 JP JP62206846A patent/JP2582583B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01105129A (ja) | 1989-04-21 |
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