JP2582480Y2 - 温蔵庫 - Google Patents

温蔵庫

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JP2582480Y2
JP2582480Y2 JP1993066138U JP6613893U JP2582480Y2 JP 2582480 Y2 JP2582480 Y2 JP 2582480Y2 JP 1993066138 U JP1993066138 U JP 1993066138U JP 6613893 U JP6613893 U JP 6613893U JP 2582480 Y2 JP2582480 Y2 JP 2582480Y2
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Japan
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cabin
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low
temperature
temperature heating
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千鶴子 大滝
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千鶴子 大滝
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  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,加工食品を保温状態で
長時間変質することなく保持するための温蔵庫に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,弁当や惣菜等は,食品加工工
場において,例えば深夜から早朝にかけて集中的に調理
され,スーパーマーケット,コンビニエンスストアー,
一般商店あるいは工場等に配達されている。
【0003】この場合,通常は,調理→冷却→運搬→冷
蔵→加熱の過程を経て,食用に供されるが,このような
過程を経ると,諸経費が増大するのみならず,食品中の
水分が飛散し,風味が低下してしまう。
【0004】また,ヒーター等を利用して,保温状態を
保持したまま長時間保存することがあるが,この場合
も,時間の経過とともに,風味や品質が変化するので,
一定時間が経過すると廃棄処分にされていた。
【0005】特に,惣菜は,従来80℃以上で保温しな
ければならないとされていた。しかしながら,このよう
な温度で保温すると,時間の経過とともに鮮度が低下
し,それに伴って臭気が強くなり,風味を損ね,商品価
値を著しく低下させることになった。
【0006】また,工場・オフィス等においては,食事
時に,温かい弁当が食べられることが望ましいが,製造
上の問題,さらには,交通渋滞により配達時間が一定し
ない等の問題があり,ともすれば上記のような希望が達
せられないことがあった。
【0007】そこで,工場・オフィス等の利用者側にお
いて,此の種弁当類を一時的に温熱保存することができ
れば,供給者は,交通渋滞する時間帯を避けて,早めに
配達しておくことができ,利用者の希望を満足させるこ
とができるのみならず,供給者側においても,配達時間
帯を広げることができるので,作業の効率化を図り,経
費の節減を図ることができる。
【0008】ところで,このような弁当・惣菜類の一時
温熱保存には,温蔵庫が必要であるが,従来から一般に
用いられているものは,断熱材として,グラスウールを
使用し,また発熱体の温度は前記のように,80℃以上
の比較的高温であるため,時間の経過とともに臭気が強
くなり,しかもその臭気は庫内に充満して,風味を損
ね,甚だしい場合には,食用に供し得なくなってしまう
ことがあった。
【0009】このような事情から,本考案者は,上記の
問題について種々検討した結果,温蔵庫における食品の
保温温度は63〜68℃が理想であり,70℃以上にな
ると食品の保温が適当に行われないとの知見を得た。ま
た,熱発生器から発生した温風が直接食品に触れると,
表面の水分が蒸発して乾燥し,湿度も変化して,その結
果変質して,風味にも影響を及ぼすことが判った。
【0010】また,臭気を吸収するための適当な解決手
段があることが判った。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】本考案は,上記のよう
な問題を解決したもので,所定の場所に設置して運転し
て,庫内に加工食品を収容することにより,該加工食品
の味覚,材質等に影響を及ぼすことなく,保温効果を達
成し得るとともに消臭効果をも発揮し得るようにしたも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち,本考案は,断
熱材を内蔵する庫体の内部に,空隙を隔てて,熱伝導の
良好な材料で形成したキャビンを収容し,該キャビン内
に棚板を出入自在に設け,さらに,該キャビンの一部
に,開閉可能なシャッターを設けるとともに,前記庫体
とキャビンとの間に,低温発熱体を設置し,さらに,庫
体の内壁に,消臭効果を有する遠赤外線放射セラミック
スシートを取り付けてなることを特徴とするもので,さ
らに,これに加えて,庫体の扉の内側に,消臭効果を有
する遠赤外線放射セラミックスシートおよびキャビンの
扉を設けてなること,低温発熱体が,セラミックファン
ヒーター,パネルヒーター等であること,さらには,車
載可能に構成され,かつ低温発熱体として,ラジェータ
ーの放熱を使用すること等を特徴とするものである
【0013】
【作用】以下、本考案の具体的構成を添付図面により詳
細に説明する。
【0014】図1は本考案温蔵庫の開扉状態の一部切欠
正面図,図2は図1の横断面図,図3は庫体の構成を示
す一部切欠斜視図である。
【0015】図1乃至図3において,1は庫体で,その
内部に断熱材2を内蔵している。3は庫体1の内部に空
を隔てて設置したキャビンで,ステンレス鋼等の熱
伝導の良好な材料で構成され,庫体1内に植立した4本
の支柱5により保持される。6は庫体1の底部に設置し
た低温発熱体で,セラミックファンヒーター,パネルヒ
ーター等家庭用電源(交流100V)で使用できるも
の,あるいは運搬車に搭載される場合には,運搬車のエ
ンジンのラジエーターの放熱を利用するもの等々適宜な
ものを使用できる。7は低温発熱体の温度調節器であ
る。さらに8は庫体1の内壁および扉13の内側にボル
ト12により取り付けた遠赤外線放射セラミックスシー
トで,庫内に発生する臭気を吸収する作用を営む。ま
た,支柱5には適宜間隔でステー9が互いに対向するよ
うに固着されており,棚板10を出入自在に保持する。
11はキャビン3の側面に設けた開閉可能なシャッター
で,該シャッターの開閉によりキャビン3内の温度を調
節する。14は扉13の内側に設けたキャビンの扉で,
ステンレス鋼等キャビンと同様の材料で構成する。15
は庫体1と扉13とを連結する蝶番である。
【0016】本考案温蔵庫は,上記のように構成されて
いるので,これを所定の場所に設置した後,低温発熱体
6に電源(図示せず)を接続し,該低温発熱体6を発熱
させると,その周囲の空気が次第に加熱され,空隙4に
貯えられる。さらに,低温発熱体6の温度と温蔵庫内の
必要温度(63〜75℃)との差が15℃程度となる
と,庫内の上部と下部との温度差が発生し,低温発熱体
6により加熱された空気は庫体1とキャビン3との空隙
4を上昇してキャビン3を外側から加温する。そこで支
柱5に固着されたステー9により保持された棚板10上
に,保温される弁当等の食品を載置保存し,扉13を閉
じれば,キャビンの扉14により,キャビン3は密閉さ
れ,収容された食品は該キャビン3の外側から間接的に
保温される。なお,このとき温度調節器7の調節ととも
に,キャビン3の側面に設けた開閉可能なシャッター1
1を適宜開閉することによって,該キャビン3内の温度
を適温に調節できる。
【0017】さらに,本考案温蔵庫は,庫体1の内壁お
よび扉13の内側に,遠赤外線放射セラミックスシート
8を取り付けてあるので,温度上昇に伴い,食品から発
生する臭気は,該遠赤外線放射セラミックスシート8に
より吸収され,庫内に臭気が充満することがなく,また
庫外に漏出することもない。
【0018】なお,本考案における遠赤外線放射セラミ
ックスシートとしては,例えば,焼成白磁粉末とアルミ
ナ粉末を主成分とし,これに酸化第一鉄,酸化珪素,炭
素,マグネシヤ,シリカの粉末を少なくとも1種以上添
加した組成のもので,7〜14ミクロンの長波長域にピ
ークを有するもの等が使用できる。
【0019】また,上記の遠赤外線放射セラミックスシ
ート8は庫体1の内壁の全面に設ける必要はなく,壁面
の1/2程度でよく,厚さは1mm程度のものである。
【0020】なお,上記の遠赤外線放射セラミックスシ
ート8の消臭効果の原理は明らかではないが,イオン交
換によるものと推定される。
【0021】また,本考案温蔵庫は運搬車に搭載するこ
とができる。この場合,本出願人の出願に係る実公平4
−31126号公報所載「車載温蔵庫」に開示されてい
る考案のように,エンジンのラジェーターの排水の一部
を分岐して庫体1内に導き,その熱を低温発熱体として
使用することができる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように,本考案は,庫体と
キャビンの二重構造とし,温風を庫体とキャビンとの空
隙に循環させ,キャビンを加熱し,温蔵すべき食品を直
接加温せず,しかも従来より低温で保温するので,長時
間に亘たり適温に保持し,保温する食品の風味を損なう
こともなく食用に供することができる。さらに,庫内に
発生する臭気を完全に消すことができる。また,工場・
オフィス等適宜な箇所に設置して簡易に使用することが
できる。配達時間帯を拡大することにより作業の効率化
と経費の節減を図ることが可能となる。等々その効果は
極めて大きい。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】開扉状態の一部切欠正面図
【図2】図1の横断面図
【図3】庫体の構成を示す一部切欠斜視図
【符号の説明】
1 庫体 2 断熱体 3 キャビン 4 空隙 5 支柱 6 低温発熱体 7 温度調節器 8 遠赤外線放射セラミックスシート 9 ステー 10 棚板 11 シャッター 12 ボルト 13 扉 14 キャビンの扉 15 蝶番

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材を内蔵する庫体の内部に,空隙を
    隔てて,熱伝導の良好な材料で形成したキャビンを収容
    し,該キャビン内に棚板を出入自在に設け,さらに,該
    キャビンの一部に,開閉可能なシャッターを設けるとと
    もに,前記庫体とキャビンとの間に,低温発熱体を設置
    し,さらに,庫体の内壁に,消臭効果を有する遠赤外線
    放射セラミックスシートを取り付けてなることを特徴と
    する温蔵庫。
  2. 【請求項2】 庫体の扉の内側に,消臭効果を有する遠
    赤外線放射セラミックスシートおよびキャビンの扉を設
    けてなることを特徴とする請求項1記載の温蔵庫。
  3. 【請求項3】 低温発熱体が,セラミックファンヒータ
    ー,パネルヒーター等であることを特徴とする請求項1
    記載の温蔵庫。
  4. 【請求項4】 車載可能に構成され,かつ低温発熱体と
    して,ラジェーターの放熱を使用することを特徴とする
    請求項1乃至請求項3記載の温蔵庫。
JP1993066138U 1993-11-05 1993-11-05 温蔵庫 Expired - Lifetime JP2582480Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1993066138U JP2582480Y2 (ja) 1993-11-05 1993-11-05 温蔵庫

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JP1993066138U JP2582480Y2 (ja) 1993-11-05 1993-11-05 温蔵庫

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JPH0727428U JPH0727428U (ja) 1995-05-23
JP2582480Y2 true JP2582480Y2 (ja) 1998-10-08

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6470015A (en) * 1987-09-11 1989-03-15 Nikku Ind Co Heating cabinet

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Publication number Publication date
JPH0727428U (ja) 1995-05-23

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