JP2582334Y2 - オーダーピッカーの電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

オーダーピッカーの電動式パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP2582334Y2
JP2582334Y2 JP1993000555U JP55593U JP2582334Y2 JP 2582334 Y2 JP2582334 Y2 JP 2582334Y2 JP 1993000555 U JP1993000555 U JP 1993000555U JP 55593 U JP55593 U JP 55593U JP 2582334 Y2 JP2582334 Y2 JP 2582334Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
rotation
speed reducer
vehicle body
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993000555U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0655944U (ja
Inventor
和弥 橋本
典之 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP1993000555U priority Critical patent/JP2582334Y2/ja
Publication of JPH0655944U publication Critical patent/JPH0655944U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2582334Y2 publication Critical patent/JP2582334Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はオーダーピッカーに係
り、プラットフォームとともに昇降する操舵ハンドルに
おける電動式パワーステアリング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、実開平2−
83167に開示されたオーダーピッキングトラック
(オーダーピッカー)の電動式パワーステアリング装置
が提案されている。
【0003】この電動式パワーステアリング装置によれ
ば、作業者が運転者席(プラットフォーム)に設けられ
た操舵ハンドルを回転させる。すると、その回転は運転
者席側及び昇降マスト(インナマスト)側に軸着された
各チェーンスプロケットに噛合したローラチェーンを介
して、車体内に配設されたスプールに伝達される。この
スプールは操舵ハンドルからの回転を垂直方向を軸とす
る回転に変換するようになっている。
【0004】このスプールの下部には、該スプールの回
転を検出するための回転検出器及び操舵用減速機が垂直
方向に連結されている。操舵用減速機には、操舵用補助
電動機が垂直方向に連結されている。また、この操舵用
減速機の下部には、垂直方向に出力軸が延びている。こ
の出力軸にはスプロケットが嵌着されている。
【0005】また、これら回転検出器、操舵用減速機及
び操舵用補助電動機の横部には、車体に垂直方向を軸線
として回転可能に固着されたボール受けリングが配設さ
れている。このボール受けリングには、操舵兼走行輪が
取着された走行用減速機(操舵兼駆動輪サポート)が軸
着されている。
【0006】即ち、走行用減速機がボール受けリング内
で垂直方向を軸線として回動することによって、操舵兼
走行輪が操舵されるようになっている。また、走行用減
速機の外周には操舵リングが嵌着され、前記出力軸のス
プロケットと操舵リングはチェーンを介して連結されて
いる。走行用減速機の上部には、操舵兼走行輪を駆動す
るための走行用電源が連結されている。
【0007】従って、このスプールに伝達された回転
は、回転検出器及び操舵用補助電動機を介して操舵用減
速機に伝達され、操舵用減速機の出力軸に軸着されたス
プロケットに伝達される。このとき、スプロケットは垂
直方向を軸線として回転する。この回転はチェーン及び
操舵リングを介して走行用減速機に伝達され、操舵兼走
行輪が操舵される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、回転検
出器、操舵用補助電動機及び操舵用減速機は垂直方向に
立設されている。このため、スプールにより、操舵ハン
ドルからの回転を垂直方向を軸線とする回転に変換させ
る必要がある。従って、車体内において、回転検出器等
の上部にスプールを配設するスペースが必要となり、垂
直方向に多くのスペースが必要となるいう問題があ
る。
【0009】さらに、操舵ハンドルからの回転を操舵用
減速機から操舵兼駆動輪に回転を伝達するため、操舵用
減速機にはスプロケットを、操舵兼駆動輪側には操舵リ
ングを取着し、その間をチェーンを懸架する必要があ
る。このため、水平方向にも、多くのスペースが必要と
なるという問題がある。
【0010】従って、車体内において、該オーダーピッ
キングトラックを駆動するためのバッテリ等を置くスペ
ースを作るのが非常に困難であり、最悪の場合にはバッ
テリを車体の外部に外置きしなければならないという問
題がある。
【0011】本考案は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、電動式パワーステアリ
ング装置を構成する回転検出器、操舵用減速機及び操舵
用補助電動機等を車体内に水平方向(横向き)に配設す
ることにより、車体内のスペースを有効に利用すること
ができるオーダーピッカーの電動式パワーステアリング
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
決するため、操舵ハンドルの回転に連動して回転する回
転伝達部材と、該回転伝達部材の回転を検出する回転検
出器と、前記回転伝達部材に連結されるとともに、該回
転伝達部材の回転を減速して出力軸から出力する操舵用
減速機と、前記回転検出器からの検出信号に基づいて回
転し、該操舵用減速機に補助駆動力を供給する操舵用補
助電動機と、前記操舵用減速機の出力軸からの回転に連
動して回動し、操舵輪を操舵する操舵輪サポート部材と
を備えたオーダーピッカーの電動式パワーステアリング
装置において、前記回転伝達部材を車体下部に設け、
記回転検出器、操舵用減速機及び操舵用補助電動機を
体内部の下側において同車体に対して水平方向に配設す
ことにより、車体内部における前記回転検出器、操舵
用減速機及び操舵用補助電動機の上側に空間部を形成
し、該操舵用減速機の出力軸には、回転方向変換機構を
連結し、その出力軸の回転を垂直方向の軸線を中心に回
転する回転に変換して、操舵輪サポート部材を回動させ
ることにより、操舵輪を操舵することをその要旨とす
る。
【0013】
【作用】従って、本考案によれば、回転伝達部材を車体
下部に設け、回転検出器、操舵用減速機及び操舵用補助
電動機を車体内部の下側において同車体に対して水平方
向に配設し、回転方向変換機構にて操舵用減速機の出力
軸からの回転をその方向を変換して操舵輪サポート部材
に伝達し、操舵輪を操舵ハンドルの回転に従って操舵さ
せる。このため、車体内の回転検出器、操舵用減速機及
び操舵用補助電動機の上側に空間部が確保される。
【0014】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図1,
図2に従って説明する。図1は、オーダーピッカー1の
概略を示す側面図である。
【0015】オーダーピッカー1には、車体2が設けら
れている。この車体2の前部には、操舵兼駆動輪3が設
けられるとともに、その後部には、前記操舵兼駆動輪3
に従って従動する従動輪4が設けられている。操舵兼駆
動輪3の上部には、操舵兼駆動輪サポート5が該車体2
内に設けられている。また、操舵兼駆動輪3は操舵兼駆
動輪サポート5に図示しない連結機構により回転可能に
連結されており、操舵兼駆動輪3が回転して、オーダー
ピッカー1が操舵されるようになっている。
【0016】さらに、操舵兼駆動輪サポート5の上部に
は駆動用モータ7が連結されている。即ち、操舵兼駆動
輪3が駆動モータ7により回転駆動されることによっ
て、オーダーピッカー1を走行させるようになってい
る。
【0017】また、この車体2には、上方に延びるアウ
タマスト8が立設されている。このアウタマスト8に
は、インナマスト9が該アウタマスト8に対して昇降可
能に取着されている。このインナマスト9には、油圧式
のリフトシリンダ10の昇降ロッドが取着され、該リフ
トシリンダ10が駆動されることによって、インナマス
ト9がアウタマスト8に対して昇降するようになってい
る。
【0018】インナマスト9には、昇降用プーリー11
(図中二点鎖線)が回転可能に軸支されている。この昇
降用プーリー11には、一端がアウタマスト8に固着さ
れた昇降用チェーン12が懸架され、その昇降用チェー
ン12の他端は、インナマスト9に対して昇降可能に設
けられた作業者等が乗車するためのプラットフォーム1
3に固着されている。
【0019】即ち、リフトシリンダ10が駆動され、イ
ンナマスト9がアウタマスト8に対して例えば長さLだ
け上昇すると、該インナマスト9とともに、昇降用プー
リー11もLだけ上昇する。このとき、プラットフォー
ム13はアウタマスト8に対して2Lだけ上昇する。同
様に、インナマスト9がLだけ下降した場合にも、プラ
ットフォーム13は2Lだけ下降するようになってい
る。
【0020】尚、このプラットフォーム13の下部に
は、フォーク14が該プラットフォーム13とともに、
昇降可能に設けられ、作業者はワーク等の荷をこのフォ
ーク14上に載置できるようになっている。
【0021】図2は、車体2側からプラットフォーム1
3側を見たときにおける、操舵用のプーリ及びチェーン
の取着状態を示している。図1,図2に示すように、イ
ンナマスト9には、第1の操舵用プーリー15及び第2
の操舵用プーリー16が回転可能に軸着されている。
【0022】また、プラットフォーム13には、作業者
がオーダーピッカー1を操舵するための操舵ハンドル1
7が回転可能に取着されている。この操舵ハンドル17
の裏面には、該操舵ハンドル17と同軸状に回転可能に
設けられた第1のギヤ18が取着されている。この第1
のギヤ18には、第2のギヤ19が噛合されている。こ
の第2のギヤ19には、第1のチェーンスプロケット2
0が第2のギヤ19と同軸状に回転可能に連結されてい
る。即ち、作業者が操舵ハンドル17を回転させると、
その回転は第1のギヤ18及び第2のギヤ19を介して
第1のチェーンスプロケット20に伝達されるようにな
っている。
【0023】このプラットフォーム13の下部には第3
の操舵用プーリー21、第4の操舵用プーリー22及び
第5の操舵用プーリー23が回転可能に軸支され、これ
ら第3〜第5の操舵用プーリー21〜23はプラットフ
ォーム13とともに昇降するようになっている。さら
に、前記車体2側の下部には、第2のチェーンスプロケ
ット24が回転可能に配設されている。
【0024】第1のチェーンスプロケット20には、第
1の操舵用チェーン25が噛合されている。第1の操舵
用チェーン25の一端には、第1の操舵用ワイヤ26が
連結されている。この第1の操舵用ワイヤ26は第1の
操舵用チェーン25から下方に延びるとともに、第3の
操舵用プーリー21に懸架される。さらに、第1の操舵
用ワイヤ26は上方に延び、第1の操舵用プーリー15
に懸架され、その後下方に延び、第2の操舵用チェーン
27に連結される。
【0025】このとき、第1の操舵用ワイヤ26は第1
の操舵用チェーン25から第3の操舵用プーリー21に
かけて架設された架設部26a、第3の操舵用プーリー
21から第1の操舵用プーリー15にかけて架設された
架設部26b及び、第1の操舵用プーリー15から第2
の操舵用チェーン27にかけて架設された架設部26c
から構成されている。
【0026】第2の操舵用チェーン27は第2のチェー
ンスプロケット24に噛合されている。この第2の操舵
用チェーン27には、第2の操舵用ワイヤ28が連結さ
れている。この第2の操舵用ワイヤ28は第2の操舵用
チェーン27から上方に延びるとともに、第2の操舵用
プーリー16に懸架される。さらに、第2の操舵用ワイ
ヤ28は下方に延び、第4,第5の操舵用プーリー2
2,23に懸架され、その後上方に延び、前記第1の操
舵用チェーン25の他端に連結される。即ち、第1の操
舵用チェーン25、第1の操舵用ワイヤ26、第2の操
舵用チェーン27及び第2操舵用ワイヤ28は閉ループ
状に一体的に連結されている。
【0027】このとき、第2の操舵用ワイヤ28は、第
2のチェーン27から第2の操舵用プーリ16にかけて
架設された架設部28a、第2の操舵用プーリー16か
ら第4の操舵用プーリー22にかけて架設された架設部
28b及び第4,第5の操舵用プーリー22,23から
第1の操舵用チェーン25にかけて架設された架設部2
8cから形成されている。
【0028】つまり、第1のチェーンスプロケット20
に伝達された回転は第1の操舵用チェーン25に伝達さ
れる。すると、第1の操舵用チェーン25、第1の操舵
用ワイヤ26、第2の操舵用チェーン27及び第2
舵用ワイヤ28は一体的に駆動される。このとき、第2
の操舵用チェーン27は第2のチェーンスプロケット2
4を回転させる。このように、第1のチェーンスプロケ
ット20に伝達された回転は第2のチェーンスプロケッ
ト24に伝達される。
【0029】この状態において、リフトシリンダ10が
駆動され、インナマスト9が例えばLだけ上昇した場合
を簡単に説明する。このとき、第1,第2の操舵用プー
リー15,16はインナマスト9に軸着されているので
Lだけ上昇する。また、プラットフォーム13側に軸着
された第3〜第5の操舵用プーリー21〜23及び第1
のチェーンスプロケット20は2Lだけ上昇する。ま
た、第2のチェーンスプロケット24は車体2側に配設
されているので、インナマスト9の昇降に関わらずその
場所を移動しない。即ち、インナマスト9の上昇につれ
て架設部28a,26cがLだけ長くなり、その分架設
部28b,26bがLだけ短くなる。また、第1のチェ
ーンスプロケット20と第1の操舵用チェーン25と架
設部26a,28cと第3〜第5の操舵用プーリー21
〜23との位置及び第2のチェーンスプロケット24と
第2の操舵用チェーン27との位置は変化しない。
【0030】同様に、リフトシリンダ10が駆動され、
インナマスト9がLだけ下降した場合にも、架設部28
aと架設部28b、架設部26cと架設部26bのそれ
ぞれの間で長さが調整され、第1,第2の操舵用チェー
ン25,27と第1,第2のチェーンスプロケット2
0,24の係合状態はインナマスト9が下降する場合に
おいて変化しないようになっている。
【0031】即ち、第1,第2の操舵用チェーン25,
27と第1,第2のチェーンスプロケット20,24の
係合状態はインナマスト9の昇降に関わらず変化しない
ようになっている。
【0032】つまり、第1のチェーンスプロケット20
に伝達された操舵ハンドル17からの回転は、インナマ
スト9の昇降に関わらず、確実に第2のチェーンスプロ
ケット24に伝達されるようになっている。
【0033】図1に示すように、第2のチェーンスプロ
ケット24には、水平方向の軸線K方向に向かって延び
る回転軸29が連結されている。この回転軸29には、
第1のジョイント30を介して、回転検出器31が連結
されている。この回転検出器31は車体2に対して水平
方向(横向き)に配設されており、該回転検出器31の
図示しない入力軸は水平方向に延びている。このとき、
回転検出器31の入力軸と前記回転軸29とが該第1の
ジョイント30によって、同一軸線上に連結されるよう
になっている。
【0034】この回転検出器31の図示しない出力軸側
には、操舵用減速機32が連結されている。この操舵用
減速機32は車体2に対して水平方向(横向き)に配設
されており、該操舵用減速機32には、出力軸32aが
水平方向の軸線Kに沿って延びている。
【0035】また、操舵用減速機32には、車体2に対
して水平方向(横向き)に配設された操舵用補助電動機
33が連結され、この操舵用補助電動機33と前記回転
検出器31とが電気的に接続されている。
【0036】即ち、第2のチェーンスプロケット24の
回転は水平方向の軸線Kを中心とする回転として回転軸
29及び第1のジョイント30を介して回転検出器31
さらに操舵用減速機32へと伝達される。このとき、回
転検出器31は第2のチェーンスプロケット24の回転
を検出し、その検出信号を操舵用補助電動機33に出力
する。すると、操舵用補助電動機33はその検出信号に
基づいて駆動され、操舵用減速機32を回転駆動するた
めの補助駆動力を該操舵用減速機32に伝達する。従っ
て、作業者が操舵ハンドル17を回転させると、その回
転に応じた補助駆動力が操舵用補助電動機33から操舵
用減速機32に伝達されるようになっている。つまり、
操舵ハンドル17からの回転は、操舵用減速機32にお
いて、作業者が操舵ハンドル17を少ない回転力で回転
できるように操舵用補助電動機33から補助駆動力が伝
達され、その出力軸32aから水平方向の軸線Kを中心
とする回転として出力される。
【0037】この操舵減速機32の出力軸32aには、
第2のジョイント34を介してジョイントスプライン3
5が連結されている。このジョイントスプライン35は
第1,第2の連結部35a,35b及び連結板35cと
からなっている。即ち、第1の連結部35aは前記第2
のジョイント34に斜状に連結されるとともに、図示し
ないベアリングにて回転可能に軸支されている。さら
に、第1の連結部35aは連結板35cを介して垂直に
上方に延びる第2の連結部35bに連結されている。つ
まり、出力軸32aに伝達された回転は第2のジョイン
ト34を介してジョイントスプライン35に伝達され、
垂直方向を軸線とする回転に変換される。このとき、第
2のジョイント34及びジョイントスプライン35は水
平方向の軸線Kを中心とする回転を垂直方向を軸線とす
る回転に変換する回転方向変換機構Rを構成している。
【0038】また、この回転方向変換機構Rの上部(第
2の連結部35b近傍)は前記操舵兼駆動輪サポート5
に形成された孔36に挿通されている。この孔36内に
おいて、第2の連結部35bの上端には、ギヤシャフト
37が接続されている。このギヤシャフト37の上端及
び下端には、操舵兼駆動輪サポート5に固着されたベア
リング38が嵌着されており、該ギヤシャフト37が回
転可能に支持されている。
【0039】このギヤシャフト37には、ギヤ39が固
着されている。このギヤ39は図示しないドライブユニ
ットに形成されたギヤ40と係合されている。従って、
第2のジョイント34及びジョイントスプライン35に
よって、垂直方向を軸線とする回転に変換された回転
は、ギヤシャフト37及びギヤ39に伝達される。そし
て、ギヤ39がギヤ40と係合した状態で回転すること
によって、操舵兼駆動輪3は操舵される。
【0040】このとき、車体2内において、前記回転検
出器31、操舵用減速機32及び操舵用補助電動機33
の上部であり、操舵兼駆動輪サポート5の後部には、空
間部Sが形成される。そして、この空間部Sには、リフ
トシリンダ10等を駆動するためのバッテリー41が配
設されている。
【0041】次に、上記のように構成されたオーダーピ
ッカーの電動式パワーステアリング装置の作用及び効果
について説明する。作業者が操舵ハンドル17を回転さ
せると、その回転は第1のギヤ18及び第2のギヤ19
を介して第1のチェーンスプロケット20に伝達され
る。
【0042】第1のチェーンスプロケット20に伝達さ
れた回転は第1の操舵用チェーン25に伝達される。す
ると、第1の操舵用チェーン25、第1の操舵用ワイヤ
26、第2の操舵用チェーン27及び第2操舵用ワイ
ヤ28は一体的に駆動される。このとき、第2の操舵用
チェーン27は第2のチェーンスプロケット24を回転
させる。即ち第1のチェーンスプロケット20に伝達
された回転は第2のチェーンスプロケット24に伝達さ
れる。
【0043】第2のチェーンスプロケット24に伝達さ
れた回転は回転軸29及び第1のジョイント30を介し
て水平方向(横向き)に配設された回転検出器31及び
操舵用減速機32に伝達される。このとき、回転検出器
31は回転軸29の回転を検出し、その回転に応じた検
出信号を操舵用補助電動機33に出力する。すると、操
舵用補助電動機33がその検出信号に基づいて駆動さ
れ、その駆動力が操舵用減速機32に供給される。従っ
て、操舵ハンドル17の回転に応じた補助駆動力が操舵
用電動機33から操舵用減速機32に供給されるため、
作業者はより少ない回転力で操舵ハンドル17を回転さ
せられる。
【0044】操舵用減速機32に伝達された回転は出力
軸32aから水平方向に延びる軸を中心に回転する回転
として出力され、第2のジョイント34を介してジョイ
ントスプライン35に伝達される。
【0045】このとき、第2のジョイント34及びジョ
イントスプライン35によって、水平方向の軸線Kを中
心に回転する回転は垂直方向を軸線とする回転に変換さ
れ、ギヤシャフト37に伝達される。すると、該ギヤシ
ャフト37に固着されたギヤ39がギヤ40と係合した
状態で回転する。従って、操舵兼駆動輪3は操舵ハンド
ル17の回転に基づいて操舵される。
【0046】このとき、車体2内において、前記回転検
出器31、操舵用減速機32及び操舵用補助電動機33
の上部であり、操舵兼駆動輪サポート5の後部には、空
間部Sが形成される。そして、この空間部Sには、リフ
トシリンダ10等を駆動するためのバッテリー41が配
設される。
【0047】以上詳述したように上記実施例によれば、
作業者が操舵ハンドル17を回転させると、その回転に
応じた補助駆動力が操舵用補助電動機33から操舵用減
速機32に供給される。このため、より少ない回転力で
操舵ハンドル17を回転させることができる。
【0048】さらに、回転検出器31、操舵用減速機3
2及び操舵用補助電動機33を車体に対して水平方向に
配設した。このため、車体2内において、回転検出器3
1、操舵用減速機32及び操舵用補助電動機33の上
部、即ち、操舵兼駆動輪サポート5の後部には、空間部
Sを形成することができる。このとき、この空間部Sに
は、リフトシリンダ10等を駆動するためのバッテリー
41等を配設することができる。
【0049】また、操舵用減速機32の出力軸32aか
らの回転を、第2のジョイント34、ジョイントスプラ
イン35、ギヤシャフト37及びギヤ39を介して、ギ
ヤ40に伝達している。従って、従来の技術に示すよう
に、操舵用減速機の出力軸からの回転を、スプロケッ
ト、チェーン及び操舵リング等を介して、操舵兼駆動輪
サポート5(走行用減速機)の外周から伝達する場合に
比して、車体内のスペースを節約することができる。
【0050】前記操舵用減速機32の出力軸32aに
は、回転方向変換機構Rが連結されている。このため、
水平方向を軸とした出力軸32aの回転を垂直方向を軸
とした回転に変換して、操舵兼駆動輪サポート5に伝達
し、操舵兼駆動輪3を操舵することができる。
【0051】尚、本考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することができる。 (1)上記実施例では、回転方向変換機構Rとして、第
2のジョイント及びジョイントスプラインを使用した
が、傘歯車やフレキシブルワイヤを使用してもよい。
【0052】(2)上記実施例では、回転方向変換機構
Rを操舵用減速機32の出力軸32aに連結し、出力軸
32aからの水平方向を軸線とする回転を、垂直方向を
軸とする回転にした。これを、予め操舵用減速機32に
回転方向変換機構Rを組み込んで、該操舵用減速機32
の出力軸32aから直接、垂直方向を軸線とする回転を
出力するよう構成してもよい。
【0053】(3)上記実施例では、操舵兼駆動輪3に
て、オーダーピッカー1の操舵及び走行を行ったが、操
舵輪及び駆動輪を別々に分けたオーダーピッカーに使用
してもよい。
【0054】(4)上記実施例では、回転伝達部材とし
ての回転軸の回転を回転検出器31が検出した。これ
を、回転検出器31を直接又は第1のジョイントを介し
て第2のチェーンスプロケット24に連結し、第2のチ
ェーンスプロケット24の回転を回転検出器31が検出
するようにしてもよい。このとき、回転伝達部材は第2
のチェーンスプロケット24となる。
【0055】(5)上記実施例では、空間部Sをバッテ
リー41の収納に用いたが、他の用途に用いてもよい。 (6)上記実施例では、第1,第2のチェーンスプロケ
ット20,24に第1,第2の操舵用チェーン25,2
7を噛合させて、操舵ハンドル17からの回転を伝達し
た。これをタイミングベルト及びタイミングベルトに噛
合可能に設けられたプーリーを使用することにより、操
舵ハンドル17からの回転を伝達してもよい。
【0056】(7)上記実施例では、油圧式のリフトシ
リンダ10を使用したが、電動式のリフトシリンダを使
用してもよい。
【0057】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、
転伝達部材を車体下部に設け、回転検出器、操舵用減速
機及び操舵用補助電動機を車体内部の下側において同車
体に対して水平方向(横向き)に配設することにより、
車体内部の回転検出器、操舵用減速機及び操舵用補助電
動機の上側に空間部を確保することができ、その空間部
を利用して例えばバッテリーを載置する等のように車体
内の空間部を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した一実施例におけるオーダー
ピッカーを示す側面図である。
【図2】一実施例において、車体側からプラットフォー
ム側を視たときの操舵用プーリー及びチェーンスプロケ
ットの取着状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3…操舵輪としての操舵兼駆動輪、17…操舵ハンド
ル、29…回転伝達部材としての回転軸、31…回転検
出器、32…操舵用減速機、32a…出力軸、33…操
舵用補助電動機、40…操舵輪サポート部材としてのギ
ヤ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵ハンドルの回転に連動して回転する
    回転伝達部材と、 該回転伝達部材の回転を検出する回転検出器と、 前記回転伝達部材に連結されるとともに、該回転伝達部
    材の回転を減速して出力軸から出力する操舵用減速機
    と、 前記回転検出器からの検出信号に基づいて回転し、該操
    舵用減速機に補助駆動力を供給する操舵用補助電動機
    前記操舵用減速機の出力軸からの回転に連動して回動
    し、操舵輪を操舵する操舵輪サポート部材とを備えたオ
    ーダーピッカーの電動式パワーステアリング装置におい
    て、前記回転伝達部材を車体下部に設け、 前記回転検出器、
    操舵用減速機及び操舵用補助電動機を車体内部の下側に
    おいて同車体に対して水平方向に配設することにより、
    車体内部における前記回転検出器、操舵用減速機及び操
    舵用補助電動機の上側に空間部を形成し、該操舵用減速
    機の出力軸には、回転方向変換機構を連結し、その出力
    軸の回転を垂直方向の軸線を中心に回転する回転に変換
    して、操舵輪サポート部材を回動させることにより、操
    舵輪を操舵するオーダーピッカーの電動式パワーステア
    リング装置。
JP1993000555U 1993-01-12 1993-01-12 オーダーピッカーの電動式パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP2582334Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993000555U JP2582334Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 オーダーピッカーの電動式パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993000555U JP2582334Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 オーダーピッカーの電動式パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0655944U JPH0655944U (ja) 1994-08-02
JP2582334Y2 true JP2582334Y2 (ja) 1998-09-30

Family

ID=11476974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993000555U Expired - Fee Related JP2582334Y2 (ja) 1993-01-12 1993-01-12 オーダーピッカーの電動式パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2582334Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5994976U (ja) * 1982-12-18 1984-06-27 トヨタ自動車株式会社 電気式倍力操舵装置
JPH0283167U (ja) * 1988-12-16 1990-06-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0655944U (ja) 1994-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104709847B (zh) 一种自平衡式多功能搬运车
CN101397119B (zh) 乘驾式提升装卸车
CN106892039A (zh) 自平衡装置及电动车辆
CN215756236U (zh) 一种通信施工用通信箱高效输送装置
JP2582334Y2 (ja) オーダーピッカーの電動式パワーステアリング装置
CN206750011U (zh) 自平衡装置及电动车辆
JP3625738B2 (ja) 移動台車
KR20150107535A (ko) 농업용 친환경 전동 고소작업차
CN216269506U (zh) 一种电动堆垛车电助力转向装置
JPH0812288A (ja) 昇降装置及び該昇降装置を有する無人搬送車
CN213537168U (zh) 一种全向旋转并升降的顶升机构agv小车
CN210760254U (zh) 一种电动叉车电控动力系统
JP2000203797A (ja) フォ―クリフトの舵取り装置
JPH08216898A (ja) フォークリフトのかじ取機構
JP2852846B2 (ja) オーダピッキングフォークリフトの電動式パワーステアリング装置
JP3166416B2 (ja) オーダーピッキング型フォークリフト
CN201317416Y (zh) 移动机器人
CN101746427B (zh) 废墟表面移动机器人
CN210594363U (zh) 一种料架与料车自动对接装置
CN214141438U (zh) 全电动随车搬运堆垛机
CN221162691U (zh) 车辆底盘装置和车辆
CN218703603U (zh) 电动设备搬运轮
CN210912586U (zh) 一种搬运车及其助力转向装置
CN218088693U (zh) 一种田间转运车
JPH0224375Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees