JP2582179Y2 - 温水循環浴槽装置 - Google Patents

温水循環浴槽装置

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JP2582179Y2
JP2582179Y2 JP1992046801U JP4680192U JP2582179Y2 JP 2582179 Y2 JP2582179 Y2 JP 2582179Y2 JP 1992046801 U JP1992046801 U JP 1992046801U JP 4680192 U JP4680192 U JP 4680192U JP 2582179 Y2 JP2582179 Y2 JP 2582179Y2
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健 柏田
至 鈴木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本件考案は温水循環浴槽装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、浴槽内の温水を一定の温
度に保持し、また、温水を清澄に保持する温水循環式の
浴槽装置として種々のものが開発されており、その一例
として、実開平2−137664号公報がある。この温
水循環式浴槽装置は、温水の温度を一定に保持する加熱
手段と、温水を濾過する温水清澄材とを備えている。加
熱手段は、温水温度を一定の温度に保持し、温水清澄材
は、連続的に温水を濾過し清澄に保持する。従って、こ
の構造の温水循環式浴槽装置は、浴槽内の温水を交換す
ることなく、24時間いつでも入浴できる。この装置は
極めて便利に利用でき、しかも、入浴後に廃水しないの
で、水を有効利用して、節水効果を高くできる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記公報においては、
循環温水中に混入するエアは、温水清澄材を通り収納室
上部へ移行しようとし、その通過時、小騒音が発生し、
夜間において騒音の問題が発生すると共に、この温水清
澄材の目詰り時には、本来の温水洗浄機能が低下すると
共に、エア抜きが不能となる。この考案は、前記従来の
欠点を解消し、温水循環浴槽装置内におけるエア抜きを
小騒音を伴わずに簡単に行えるようにした温水循環浴槽
装置を提供することを目的とする。この考案の他の目的
は、温水中のカルシウム、マグネシウム、シリカなどの
塩の結晶化を抑制可能とした温水循環浴槽装置を得るこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本件考案の温水循環装置は浴槽内に設置可能なケー
シングを備え、このケーシング内に循環ポンプを配置
し、このポンプの温水循環路の一次側に温水吸入口を設
け、このポンプの循環路の二次側にヒータ及び温水清澄
材収納室を設け、この吸入口から循環ポンプの作動で吸
入された温水をヒータで加熱し、この加熱された温水を
前記収納室内の濾過用温水清澄材に通し濾過し、この濾
過した温水を噴射口から浴槽内へ噴射し循環させるよう
に構成した温水循環浴槽装置において、前記収納室の開
口上部にはエア室が形成され、このエア室内と、前記収
納室の温水流出口寄りの下端との間は、この流出口より
小径のエア抜きパイプで接続され、このエア抜きパイプ
は温水清澄材内を貫通して配備されていることを特徴と
する。前記課題を達成するため、本件考案の温水循環浴
槽装置における前記収納室と噴射口との間の温水通路に
は、温水イオン化装置が配置され、前記温水イオン化装
置における液体管路は絶縁物質で形成され、この管路の
異形内周面には、電気化学ポテンシャルの異なる二種の
電導性材料から成る第1、第2の部材がその周方向で相
互別離して配設され、隣接するこれら第1、第2の部材
間には、短路防止用壁が形成されることを特徴とすると
してある。
【0005】
【作用】請求項1に記載された考案の作用を次に説明す
る。使用に際しては、浴槽の壁面に、前記温水吸入口及
び噴射口が水面下に位置する状態においてこの考案の温
水循環浴槽装置におけるケーシングを吸盤などの固定具
を利用して設置する。次いで、このケーシング内の循環
ポンプを始動させ、前記吸入口から温水の一部を吸引
し、前記ヒータにより加熱し、この加熱された温水を前
記収納室内の温水清澄材に通し濾過し、この濾過した温
水を噴射口から浴槽内へ噴射し循環させる。このように
して浴槽内の温水を繰返し循環して濾過して使用する。
この際、温水中に含まれるエアはエア抜きパイプを通し
て、前記エア室内へ上昇し、このエア室から収納室外へ
排出される。請求項2に記載された考案の作用は、請求
項1に記載された考案の作用に加えて、前記温水イオン
化装置における液体管路内を流れる循環温水が、前記第
1、第2の部材間に介在し、前記液体管の直径方向で対
面する両プレート間に最大電圧が発生し、かつ短絡防止
用壁により、この短絡防止用壁を境として隣接する第
1、第2の部材間では微小電流は短絡せず、電流量は最
小となりこの循環温水をを効率良くイオン化し、溶出す
る一方の部材のイオンと循環温水中のカルシウム、マグ
ネシウム、シリカなどの塩との結合により、循環温水中
のカルシウムなどの塩は結晶化しない。この状態でイオ
ン化された循環温水は前記温水噴水口から前記浴槽内に
吐出される。
【0006】
【実施例】実施例1 請求項1及び請求項2に記載された考案の代表的な実施
例を次に説明する。図1において、Aは、温水循環装置
であり、この温水循環装置Aは浴槽内に吸盤などの固定
具(図示せず)で着脱自在に固定されるケーシング20
を有し、循環ポンプPと、このポンプPの一次側に位置
する温水吸引部21と、このポンプPの二次側に位置す
る温水清澄材22と、温水清澄材22の二次側に位置す
る温水噴射口23とが前記ケーシング20内に内蔵、配
備されている。この温水噴水口23と温水濾過用温水清
澄材22との中間の温水通路28内には、温水イオン化
装置Bが配置されている(図1参照)。この温水吸引部
21には、周知のように、髪、垢などを捕捉するプレフ
イルターが設けられている。
【0007】前記温水清澄材22の収納室24の開口上
部にはエア室25が形成され、このエア室25と、この
収納室24の温水流出口26寄りの下端との間は、この
流出口26より小径のエア抜きパイプ27で接続され、
このエア抜きパイプ27は前記温水清澄材22内を貫通
して配備されている。このエア抜きパイプ27の上端は
鋭角に殺がれ、その開口面積が大きくしてある。この温
水濾過用温水清澄材22として、例えば無機質の天然石
や、無機質を焼結したセラミックが使用されている。温
水清澄材22には、温水を濾過すると共に、温水中に含
まれる細菌を殺菌するもの、あるいは、温水に含まれる
異物を凝集させて分離しやすくするものが使用される。
天然石の温水清澄材としては、例えば、「麦飯石」が使
用されている。また、この石を粉砕して、多孔質の状態
に焼結したものも使用可能とする。前記温水イオン化装
置Bは図2に示す実施例では絶縁物質の一種である塩化
ビニールからなる液体管路10を有している。この管路
10の内周面には、電気化学ポテンシャルの異なる二種
の電導性材料から成る第1、第2の部材が、この実施例
の場合にはAl−Zn合金プレート11と炭素プレート
12がその周方向で相互別離して配設されている。換言
すれば、120度の位相角度をもって、Al−Zn合金
プレート11が間隔をおいて配列され、隣接するAl−
Zn合金プレート11間には炭素プレート12が各々配
置されている。これらAl−Zn合金プレート11と炭
素プレート12間には、両プレート11と12間の電気
的短絡を防止するための内向きの隆起部13が各々一対
として前記温水通路28の軸線方向に形成されている。
これらAl−Zn合金プレート11と炭素プレート12
及び隆起部13により、前記液体管路10の内面はかえ
での葉状の異形に形成されている(図2参照)。この実
施例1では、Al−Zn合金プレート11の露出表面積
は、炭素プレート12の露出表面積の約5倍程度として
ある。
【0008】この実施例1の作用としては、前記温水循
環装置Aを浴槽の温水内に設置し、前記ポンプPの始動
により温水吸引部21から温水を吸引し、このポンプP
の二次側に位置する前記温水清澄材22に供給して、こ
の温水清澄材22で温水を濾過し、清浄化した温水を前
記温水通路28に配置した前記温水イオン化装置B内を
通過した後、前記温水吐出部23から浴槽内に吐出し、
循環使用する。この際、前記温水イオン化装置Bにおけ
る液体管路10内を流れる循環温水が、これらAl−Z
n合金プレート11と炭素プレート12間に介在し、前
記液体管10の直径方向で対面する両プレート11と1
2間に最大電圧が発生し、かつ前記隆起部13で形成さ
れた短絡防止用壁により、この壁である隆起部13を境
として隣接するAl−Zn合金プレート11と炭素プレ
ート12間では微小電流は短絡せず、電流量は最小とな
りこの循環温水をを効率良くイオン化し、溶出するアル
ミニウムイオンと循環温水中のカルシウム、マグネシウ
ム、シリカなどの塩との結合により、循環温水中のカル
シウムなどの塩は結晶化しない。この状態でイオン化さ
れた循環温水は前記温水噴水口23から前記浴槽内に吐
出される。循環温水中のエアは、この温水流出口26寄
りの下端から前記エア抜きパイプ27内を通って、前記
エア室25内へと上昇し、このエア室25から収納室2
4外へ排出される。
【0009】実施例2 図3に示す実施例であり、前記実施例1と異なる構造は
次の通りである。この実施例における温水循環装置Aに
おける温水イオン化装置B1の液体管路10aはその内
面形状が三つ葉状に形成されており、絶縁物質の一種で
ある塩化ビニール製としてある。この三つ葉状の管路1
0aの内周面において、その円弧面の凹部分には負極と
なる第2の部材の一種であるAl−Zn合金プレート1
1aが配置してあり、隣接する円弧面部分の境界部はこ
の液体管路10aの中心部寄りに位置し、この境界部の
突端部である凸部には第1の部材の一種である炭素棒1
2aが配置され、炭素領域を形成している。隣接する前
記Al−Zn合金プレート11aと正極となる炭素棒1
2aは、この液体管路10aの境界部近傍の壁面、即ち
短絡防止用壁を形成する隆起部13を避けて配置され、
相互離間している(図3参照)。前記実施例1同様にこ
の実施例の作用においては、前記炭素棒12aとAl−
Zn合金プレート11a間に液体管路10a内を流れる
循環温水を横切って、電圧が発生し、電流量は極めて小
さくなる。
【0010】実施例3 図4に示す実施例であり、実施例2と異なる構造は次の
通りである。この実施例における温水循環装置Aにおけ
る温水イオン化装置B2の炭素プレート12aとAl−
Zn合金プレート11a間がこの液体管路10内部にお
いて抵抗素子14で電気接続されていることである(図
4参照)。この実施例の作用としては、抵抗素子14を
設けることにより、これらプレート11aと12a間を
流れる電流は若干高めとなるが、イオン化作用は維持さ
れると共に、アルミニウムイオンが溶出し、イオン化後
の液体の白濁を抑制する。前記各実施例においては、負
極となる第2の部材の一種として、Al−Zn合金プレ
ート11を、また正極となる第1の部材の一種として炭
素プレート12を例示したが、この考案はこの組み合わ
せに限定されるものではなく、正極となる第1の部材と
しては、このほかにCu、Ag、Auなどが、また、負
極となる第2の部材としてはこのほかにAl、Zn、T
iなどが使用され、これら両部材の異種金属が適宜組み
合わされて使用される。前記両プレート11、11aと
12、12a間の電気的短絡を防止するための内向きの
隆起部13の他の配置例としては、図5に例示するよう
に60度づつ位相をずらして前記管路10の内周面に6
個配置し、この管路10の直径方向で向い合うように前
記両プレート11と12を配置したり、図6に例示する
ように前記管路10の内周面にその直径方向において打
ち向きに対峙して一対配置し、内周面の右半分の領域に
両プレート11と12の内の一方のプレートを、又残り
の左半分の領域に他方のプレートをこの管路10内面に
露出する状態で配置する場合もある。なお、前記図6に
示す液体のイオン化装置B3における液体管路10は円
形のパイプとしてあるが、図7のように必要に応じ楕円
状の扁平管10b又は高く筒体としてもこの考案として
は同一のものである。
【0011】実施例4 図8に示す実施例であり、実施例1と異なる構造は次の
通りである。この実施例における温水循環装置Aにおけ
る温水イオン化装置B4の液体管路は両端開口30、3
1の円筒状の中空ケース10cからなり、このケース1
0cの内周面に半円筒の第1、第2の部材40、41が
隆起部13間に配置してあり、これら第1、第2の部材
40、41の両端部同士は1MΩ乃至2MΩ程度の電気
的抵抗器14aにより前記中空ケース10cの内で接続
されている(図9参照)。即ち、この抵抗器14aの両
端子の一方は、第1の部材40に、また他方の端子は第
2の部材41にロー付け、カシメ加工などにより、電気
接続されている。前述のこの実施例の隆起部13は他の
実施例と異なりその高さは、第1、第2の部材の厚みよ
り若干大きい寸法程度としてある(図8及び図9参
照)。前記中空ケース10cにおける一方の開口端部
(循環温水の流れに対して下流側)30には、第1、第
2の部材40、41をこの中空ケース10c内に固定保
持するための中空の絶縁性固定ギャップ50が着脱自在
に取り付けられている(図8及び図10参照)。この中
空ケース10cの他方の開口端部(循環温水の流れに対
して上流側31には第1、第2の部材40、41をこの
中空ケース10c内に固定保持するための掛合顎51が
設けてある(図8参照)。この顎51は中空ケース10
cの内周全周でも一部でもよい。この第1の部材40は
アルミニウム板からなり、第2の部材41は銅板(又は
炭素板若しくはステンレス板)からなる。前述の第1、
第2の部材40、41を中空ケース10cに組付けると
きには、キャップ50を中空ケース10cから外し、前
記一方の開口端部30から電気的抵抗器14cで接続し
てある第1、第2部材40、41を各隆起部13間に入
れ、その下端を他方の開放端部に設けた顎51にそれぞ
れ掛合させた後、キャップ50を中空ケース10cに嵌
合し、キャップ50上端部で、第1、第2部材40、4
1を押さえ、これらを中空ケース10c内周面に固定す
る。その他、実施例1と同一の符合のものは同一の構
成、作用をなす。この実施例4の作用は対応する請求項
に記載された考案の作用と同じため、ここでの説明を省
略する。
【0012】
【考案の効果】請求項1に記載された考案の効果は、浴
槽内に設置可能なケーシングを具備することにより、浴
槽の壁面に、前記温水吸入口及び噴射口が水面下に位置
する状態においてこの考案の温水循環浴槽装置における
ケーシングを吸盤などの固定具を利用して設置すること
ができる。更に、このケーシング内の循環ポンプを始動
させ、前記吸入口から温水の一部を吸引し、前記ヒータ
により加熱し、この加熱された温水を前記収納室内の濾
過用温水清澄材に通し濾過し、この濾過した温水を噴射
口から浴槽内へ噴射し循環させ、浴槽内の温水を繰返し
循環して濾過して使用することができる。この温水中に
含まれるエアは、この温水流出口寄りの下端からエア抜
きパイプを通して、前記エア室内へ上昇し、このエア室
から収納室外にこのエアを排出することができる。
【0013】請求項2に記載された考案の効果は、請求
項1に記載された考案の効果に加えて、収納室内で濾過
された温水を、一旦温水イオン化装置に流入させ、イオ
ン化して、温水中のカルシウムマグネシウム、シリカな
どの塩の結晶化を抑制した状態で前記噴射口から浴槽内
へ噴射できる。
【0014】更に、前記温水イオン化装置におけるAl
−Zn合金プレートと炭素プレート間に循環温水が介在
し、両者のプレート間には最大電圧が存在することとな
り、短絡防止用壁により、この壁を境として隣接するA
l−Zn合金プレートと炭素プレート間では微小電流が
短絡せず、この循環温水を効率良くイオン化し、溶出す
るアルミニウムイオンと循環温水中のカルシウム、マグ
ネシウム、シリカなどの塩との結合により、循環温水中
のカルシウムなどの塩の結晶化及びそれに基づく沈澱を
有効に防止できる。このようにして前記塩の発生を伴わ
ず、温水循環経路を目詰まりすることなく、温水を循環
することができる。更に液体管路は絶縁物質で形成さ
れ、この管路の内周面には、電気化学ポテンシャルの異
なる二種の電導性材料から成る前記プレートがその周方
向で相互別離して配設されているため、この液体管路の
中央には循環温水の流れを阻害するものは全く存在せ
ず、この液体管路の横断面全域を使用出来、循環温水の
流路面積を大きくとれ、循環温水のイオン化効率を向上
させ、かつその構造を簡略化しコストを低減出来る。
【0015】実施例個有の効果を次に説明する。実施例
2においては前記温水イオン化装置B1における三つ葉
形の内面形状を有する液体管路10aは絶縁物質で形成
され、この管路10aの異形内面は周方向で凹凸形状と
してありその凸部に正極となる第1の部材の一種である
炭素棒12aが配置してあり、この正極となる炭素棒1
2aから離間してこの異形内面における凹部には、負極
となる第2の部材の一種であるAl−Zn合金プレート
11aが配置されているため、凸部の正極と凹部の負極
間で、循環温水を介して最大電圧を発生させ、請求項1
に記載された考案と同等の効果を奏することができる。
このようにして前記塩の発生を伴わず、温水循環経路を
目詰まりすることなく、温水を循環することができると
ともに、この液体管路10aの中央には循環温水の流れ
を阻害するものは全く存在せず、この液体管路10aの
横断面全域を使用出来、循環温水の流路面積を大きくと
れ、循環温水のイオン化効率を向上させると共に、その
構造を簡略化しコストを低減出来る。
【0016】実施例3においては、前記温水イオン化装
置B2における正極となる第1の部材の一種である炭素
プレート12aと、負極となる第2の部材の一種である
Al−Zn合金プレート11a間が前記液体管路10内
部で抵抗素子14により接続されているため、この抵抗
素子14で電気接続された炭素領域とAl−Zn合金プ
レート11a間への電流の流れを低減でき、両者のプレ
ート11aと12a間の電圧を上昇できると共に循環温
水の白濁を防止できる。なお、温水イオン化装置Bにお
ける液体管路を楕円状の扁平管10bとした場合には温
水イオン化装置全体の幅を大きく採れ、電極間の距離を
短くできるため、微小電流量が増え、温水のイオン化効
率を上げることが出来る(図7参照)。
【0017】実施例4においては温水イオン化装置B4
における前記液体管路は両端開口330、31の円筒状
の中空ケース10cからなり、このケース10cの内周
面に前記半円筒の第1、第2の部材40、41が配置し
てあり、これら第1、第2の部材40、41の両端部同
士は電気的抵抗器14aにより前記ケース10c内で電
気接続されているため、実施例3のものと同様、抵抗器
14aにより循環温水を介して両部材40、41間への
電流の流れを低減でき、両部材40、41間の電圧を上
昇させ、アルミニウムイオンと循環温水内のカルシウム
などの塩との結合により、これら塩の結晶化及び沈澱を
抑制できると共に、この抵抗器14aにより、前記循環
温水の白濁を低減できる。
【0018】更に、前記中空ケース10cの一方の開口
端部30には、第1、第2の部材40、41をこの中空
ケース10c内に固定保持するための掛合顎51が設け
てあり、また他方の開口端部31にはこれら部材40、
41をこの中空ケース10c内に固定保持するための中
空の絶縁性固定キャップ50が着脱自在に取り付けられ
ているため、この中空ケース10c内を流れる循環温水
の流速により前記第1、第2の部材40、41がこの中
空ケース10c内から剥がれ流出してまうおそれをなく
し、この中空ケース10c内に保持された状態を維持す
ることができる。加えて前記第1の部材40はアルミニ
ュウム板であり、前記第2の部材41は炭素乃至銅板若
しくはステンレス板であるため、このアルミニュウム板
40から溶出するアルミニュウムイオンと循環温水内の
カルシウム、マグネシウム、シリカなどの塩との結合に
より、循環温水内のカルシウムなどの塩の結晶化及び沈
澱を抑制できると共に、かつ前記噴射口23から浴槽内
に噴射される温水の白濁を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の概略正面図である。
【図2】図1の温水イオン化装置の横断面図である
【図3】実施例2における温水イオン化装置の横断面図
である。
【図4】実施例3における温水イオン化装置の横断面図
である。
【図5】そのほかの図2同様の横断面図である。
【図6】更に別の図2同様の横断面図である。
【図7】図6の変形例の横断面図である。
【図8】実施例4における温水イオン化装置の一部縦断
側面図である。
【図9】図8の横断面図である。
【図10】図8の中空キャップを示す半截面図である。
【符号の説明】
10 液体管路 11 Al−Zn合金プレート 12 炭素プレート 27 エア抜きパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−165011(JP,U) 実開 昭61−106260(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24H 9/00 A47K 3/00 B01D 35/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽内に設置可能なケーシングを備え、こ
    のケーシング内に循環ポンプを配置し、このポンプの温
    水循環路の一次側に温水吸入口を設け、 このポンプの循環路の二次側にヒータ及び温水清澄材収
    納室を設け、この吸入口から循環ポンプの作動で吸入さ
    れた温水をヒータで加熱し、この加熱された温水を前記
    収納室内の温水濾過用温水清澄材に通し濾過し、この濾
    過した温水を噴射口から浴槽内へ噴射し循環させるよう
    に構成した温水循環浴槽装置において、 前記収納室の開口上部にはエア室が形成され、このエア
    室内と前記収納室の温水流出口寄りの下端との間は、こ
    の流出口より小径のエア抜きパイプで接続され、このエ
    ア抜きパイプはこの温水清澄材内を貫通して配備されて
    いることを特徴とする温水循環浴槽装置。
  2. 【請求項2】前記収納室と噴射口との間の温水通路に
    は、温水イオン化装置が配置され、前記温水イオン化装
    置における液体管路は絶縁物質で形成され、この管路の
    異形内周面には、電気化学ポテンシャルの異なる二種の
    電導性材料から成る第1、第2の部材がその周方向で相
    互別離して配設され、隣接するこれら第1、第2の部材
    間には、短路防止用壁が形成されることを特徴とする請
    求項1記載の温水循環浴槽装置。
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