JP2000325961A - 水浄化装置 - Google Patents

水浄化装置

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JP2000325961A
JP2000325961A JP11139713A JP13971399A JP2000325961A JP 2000325961 A JP2000325961 A JP 2000325961A JP 11139713 A JP11139713 A JP 11139713A JP 13971399 A JP13971399 A JP 13971399A JP 2000325961 A JP2000325961 A JP 2000325961A
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water
electrode
bathtub
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bath
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JP11139713A
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Koji Oka
浩二 岡
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
Hajime Miyata
肇 宮田
Yu Kawai
祐 河合
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属水和物のもつ凝集作用により凝集フロッ
クを形成して浄化する水浄化装置において、電気分解を
行う電極の寿命を延ばす。 【解決手段】 循環手段18と、循環路17に設けられ
た陽極28と陰極27から構成される電極30を有し、
前記電極30に通電することで電気分解により金属水和
物を生成し浴槽水に含まれる懸濁物質を電気的に凝集さ
せる凝集手段19と、前記凝集手段の下流に設けられ前
記凝集手段19によって生成される凝集フロックを物理
的に濾過する濾過手段22を有し、前記凝集手段19に
よる凝集を連続してまたは断続的に一定時間行った後、
逆洗手段26を動作させて逆流洗浄を実施するまでの
間、凝集を行わないようにし、一度生成された凝集フロ
ックを利用することで浄化性能が維持でき、かつ電極の
長寿命化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入浴水などの被浄
化水に含まれる懸濁物質を除去浄化する水浄化装置に関
し、特に電気分解により金属水和物を生成し、この金属
水和物のもつ凝集作用により懸濁物質の凝集フロックを
形成して浄化する水浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水浄化装置としては、図3および
図4に示したように電気分解により金属水和物を生成
し、この金属水和物の凝集作用により懸濁物質を大径化
し物理的に濾過する水浄化装置が提案されている(例え
ば特開平8−132051号公報)。同図において1は
浴槽、2は循環ポンプ、3は凝集手段、4は凝集手段3
の下流側に設けられた濾過槽、5は循環路である。ここ
で凝集手段3は図4に示したように例えばアルミニウム
からなる陽極6とステンレスからなる陰極7(ここでは
ケーシングを兼ねている)から構成されている。
【0003】上記構成において陽極6と陰極7に通電す
ると電気分解により陽極6からアルミニウムイオンAl3+
が溶出する。このアルミニウムイオンは水の水酸化物イ
オンOH-と反応して、水酸化アルミニウムAl(OH)3のコロ
イドが形成される。ここで皮脂・垢及び細菌群などの懸
濁物質は、側鎖にカルボキシル基を持っているので負に
帯電している。一方水酸化アルミニウムは正電荷のた
め、水酸化アルミニウムが結着媒体となり、架橋作用に
よって微細な懸濁物質を吸着して大径化させ、いわゆる
凝集フロックが生成される。この結果、下流に設けられ
た濾過槽4で凝集フロックが効果的に濾過され、その表
面に凝集フロックによる凝集膜を形成しつつ、短時間で
の浄化が可能となる。
【0004】この水浄化装置を風呂水浄化に応用する場
合、入浴当日に電極に通電してアルミニウムイオンAl3+
を溶出させて凝集動作を行い、翌日、残り湯を洗濯水に
利用するため等、続けて浄化を行う場合には、その都度
凝集動作を行うことで長期にわたって浄化性能を維持す
るようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
浄化を行う都度、所定時間凝集動作を行うためアルミ電
極の消耗が大きい。この結果、長期使用する場合アルミ
ニウム電極の大型化が必要となり装置が大型化し、それ
に伴って高コストとなるという課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、浴槽水の循環手段と、循環路に設けられた
陽極と陰極から構成される電極を有し、前記電極に通電
することで電気分解により金属水和物を生成し浴槽水に
含まれる懸濁物質を電気的に凝集させる凝集手段と、前
記凝集手段の下流に設けられ前記凝集手段によって生成
される凝集フロックを物理的に濾過する濾過手段と、前
記濾過手段に堆積した懸濁物質を濾過方向と逆方向に通
水して洗浄する逆洗手段とを有し、前記凝集手段による
凝集動作を連続してまたは断続的に一定時間行った後、
前記逆洗手段を動作させて逆流洗浄を実施するまでの
間、凝集動作を行わない構成としたものである。
【0007】ここで、本発明者は最初に凝集フロックを
生成し濾過手段にその凝集膜を形成させた後、逆洗手段
を動作させて逆流洗浄を実施するまでの間、凝集を行わ
ずに循環・浄化のみ実施した場合と、浄化実施の都度毎
回凝集動作を実施した場合とでは浄化性能に大差が見ら
れないことを見いだした。すなわち、電極の消耗を抑制
するために濾過手段に一旦凝集膜を形成後、逆流洗浄に
よってこの膜を破壊するまで凝集動作を行わないように
し、その膜を有効に利用するようにしたものである。
【0008】この結果、浄化性能を大きく劣化させるこ
となく、凝集電極の消耗を抑えて電極の長寿命化が図
れ、陽極の大型化およびそれに伴う高コスト化が防止で
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る水浄化装
置は、浴槽水の循環手段と、循環路に設けられた陽極と
陰極から構成される電極を有し、前記電極に通電するこ
とで電気分解により金属水和物を生成し浴槽水に含まれ
る懸濁物質を電気的に凝集させる凝集手段と、前記凝集
手段の下流に設けられ前記凝集手段によって生成される
凝集フロックを物理的に濾過する濾過手段と、前記濾過
手段に堆積した懸濁物質を濾過方向と逆方向に通水して
洗浄する逆洗手段とを有し、前記凝集手段による凝集動
作を連続してまたは断続的に一定時間行った後、前記逆
洗手段を動作させて逆流洗浄を実施するまでの間、凝集
動作を行わない構成としたものである。
【0010】つまり、最初に凝集フロックを生成し凝集
膜を形成させた後、逆流洗浄によって膜を破壊するまで
凝集動作を行わないようにし、その膜を有効に利用する
ようにしたので浄化性能を大きく劣化させることなく、
凝集電極の消耗を抑えて電極の長寿命化が図れ、陽極の
大型化およびそれに伴う高コスト化が防止できる。
【0011】本発明の請求項2に係る水浄化装置は、最
初の入浴者が入浴した直後あるいはその一定時間後か
ら、所定時間あるいは最終入浴者が入浴を終了した直後
あるいはその前後まで、凝集動作を行うようにしたもの
である。
【0012】そして一人目の入浴者の入浴開始時を凝集
動作開始時とすれば凝集動作時間が決定でき、タイマー
等と組み合わせて利用すると必要な時間だけ凝集動作を
実施することができる。この結果、電極を必要以上に消
耗せずに使用でき、電極の長寿命化が図れる。
【0013】また入浴時の湯温は普通40℃前後であ
り、入浴時間帯以降の湯水が冷めた場合と比較して凝集
電極への通電による消費電力を低減できる。すなわち消
費電力は電解電流と電圧の積により決まり、定電流とし
た場合、水の導電率が影響する。水の導電率は温度特性
を有し、高温となるほど高くなり電気を通しやすくな
る。この結果、低温で電気分解するよりも高温で電気分
解した方が、印加電圧は低くなり、よって消費電力が低
減できる。
【0014】本発明の請求項3に係る水浄化装置は、循
環路に設けられ浴槽に注湯する給湯手段を備え、浴槽へ
の湯張りが開始されると凝集動作を断続的に行う構成と
したものである。
【0015】湯張りを行う際には循環路内に新鮮水が通
水され、循環手段を駆動して浴槽水を循環することはで
きず、濾過手段上に凝集フロックを生成するのは困難と
なるが、湯張りをしばしば中断してその間に凝集手段を
駆動することで、湯張りが完了する前あるいは一人目入
浴者が入浴する前に浄化に好適な凝集膜を生成させるこ
とができ、一人目入浴者の入浴時から良好な浄化性能が
得られる。
【0016】本発明の請求項4に係る水浄化装置は、循
環路に設けられた浴槽に注湯する給湯手段と、浴槽に張
られた浴槽水の水位を検知する水位検知手段とを備え、
前記水位検知手段が湯張り完了を検知すると電極に通電
が開始され、所定の時間凝集動作を行うとしたものであ
る。
【0017】水位検知手段を設けているので湯張り完了
と同時に凝集動作が開始でき、タイマーとの組み合わせ
により好適な時間だけ凝集動作を行うことが可能で、必
要以上の電極消耗を防止できる。
【0018】また、湯張り後に凝集動作を行うため、凝
集動作のために湯張りを中断する必要がなく、早く湯張
りを完了できる。
【0019】また、一人目入浴者が入浴を開始するまで
に多少、凝集動作が行われて凝集膜が形成されるので、
一人目入浴時からある程度有効に浄化機能が作用する。
【0020】本発明の請求項5に係る水浄化装置は、浴
槽水が排水され水位検知手段が所定以下の水位を検知す
ると、逆流洗浄が開始されるとしたものである。
【0021】本構成により、逆流洗浄を自動的に行うこ
とができ、使用者は浴槽の浴水栓を抜くのみで良くなる
ので、使い勝手の向上が図れる。
【0022】本発明の請求項6に係る水浄化装置は、循
環手段は入浴時間帯の他、任意の時間に駆動可能とした
ものである。
【0023】任意の時間に浄化可能としたので、入浴者
が入浴している場合だけでなく、浄化が不十分である場
合や、浴槽水を洗濯水へ利用する場合、二度湯へ利用す
る場合等に適宜浄化することが可能となり、様々な使用
状況への対応が可能となる。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例について、図1、図2を
参照して説明する。
【0025】(実施例1)図1を用いて、本発明の第1
の実施例を説明する。同図において、8は被浄化水であ
る浴槽9の浴槽水を浄化する水浄化装置であり、10は
浴槽水の保温沸き上げを行う加熱手段11を有する給湯
手段である。
【0026】浴槽9には、水浄化装置8に接続された吐
出口12および吸い込み口13を有する風呂アダプタ1
4が設けられている。
【0027】水浄化装置8は、浴槽9の吸い込み口13
に連通する戻り管15および吐出口12に連通する往き
管16からなる循環路17と、浴槽水を循環させるため
の循環手段18と、浴槽水に含まれる懸濁物質を凝集さ
せて大径化させる凝集手段19およびその下流に設けら
れ、例えばアルミナなどの無機系材料からなる粒状の濾
材20を濾床21を介して充填し、凝集手段19で大径
化した凝集フロックを濾過する濾過手段22、濾過手段
22に堆積した懸濁物質を通常濾過時とは逆方向に通水
して洗浄するための逆洗手段26から構成されている。
【0028】凝集手段19は、ステンレスから構成され
る筐体27の内部にアルミニウムから構成される陽極2
8を筐体27に対向配置するとともに、陽極28と陰極
27(ここでは筐体27を兼用する)間に電圧を印加す
る定電流電源29を電解制御手段49と共に備えてい
る。また陽極28と陰極27とで電極30を形成してい
る。
【0029】逆洗手段26は、凝集手段19の上流に設
けられ給湯手段10に連通する上流側三方弁23aと、
濾過手段22の下流に設けられ往き管16に連通する下
流側三方弁23bと、これら二つの三方弁を短絡するバ
イパス路24と、浄化手段に堆積した懸濁物質を排出す
るための排水路25と、その排水路25経路内に設けら
れた排水用二方弁56から成る。排水路25の終端は往
き管16に接続されており、逆洗水は浴槽9の排水栓
(図示せず)から排水されるように構成されている。逆
洗手段26の動作は、浴槽9の浴槽水の排水時に行わ
れ、通常入浴してから早くて1日後、遅くて2、3日後
位に行われる。
【0030】31は浴槽9の水位を検出する水位検知手
段(ここでは入浴者の有無を検知する人体検知手段を兼
用する)、32aおよび32bは逆止弁である。給湯手
段10は、水回路33とガス回路34を有しており、水
回路33には入水温を検出する入水温検知手段35、流
量検出手段36、給湯熱交換器37、水量比例弁38、
流量調節弁39、給湯出口温度を検出する出湯温検知手
段40が順次設けられており、その端末はシャワーなど
の水端末41および注湯弁42、逆止弁32a、32b
を経て水浄化装置8の循環路17から浴槽9に注湯可能
に構成されている。43は水回路33の入口側と水比例
弁38を連通するバイパス水路である。
【0031】ガス回路34には元電磁弁44、ガス比例
弁45および給湯熱交換器37を加熱するバーナー46
が設けられている。
【0032】以上の構成において、次に本実施例の動
作、作用について図1を用いて説明する。
【0033】風呂給湯スイッチ(図示せず)の投入によ
り注湯弁42が開成し、水回路33から水が導入され、
同時にガス回路34の元電磁弁44が開成されてバーナ
ーが点火される。水回路33を通過する水は給湯熱交換
器37で加熱され、入水温検知手段35、流量検知手段
36および出湯温検知手段40の検知信号に基づいて水
量比例弁38、流量調節弁39およびガス比例弁45が
制御され、設定された温度の湯が戻り管15およびもし
くは往き管16を経て浴槽9に注湯される。浴槽9の水
位は水位検知手段31で所定時間毎に検出されており、
設定水位に達すると自動的に注湯弁42が閉成され、給
湯手段10が停止する。なお浴槽水の水位および温度は
入浴時間帯内において適宜検出されており、設定された
水位および温度が維持される。また水端末41が開成さ
れると同様に給湯手段10が動作し、所望温度の湯水が
出湯される。
【0034】次に水浄化装置8の作用、動作について説
明する。電解制御手段49によって凝集手段19の定電
流電源29が動作して陰極27と陽極28間に電圧が印
加され、アルミニウムから構成される陽極28からアル
ミニウムイオンAl3+が溶出される。溶出したアルミニウ
ムイオンは陰極27と陽極28の間隙において水の水酸
化物イオンOH-と反応して水酸化アルミニウムAl(OH)3
コロイドとなり浮遊する。そして循環手段18が動作す
ると、電極間に浮遊する、および陽極28の表面に付着
した水酸化アルミニウムは流水によって洗い流されて濾
材20の表面層に至る。
【0035】ここで浴槽水に含まれる皮脂・垢及び細菌
群などの懸濁物質は、側鎖にカルボキシル基を持ってい
るので負に帯電している。一方水酸化アルミニウムは正
電荷のため、水酸化アルミニウムが結着媒体となり、架
橋作用によって微細な懸濁物質を吸着して大径化させて
いわゆる凝集フロックが生成される。この結果、濾材2
0の表層部に凝集フロックが堆積して緻密な細孔を有す
るケーク層、すなわち凝集膜が形成され、循環手段18
を動作させることによって図1の実線矢印で示した経路
を浴槽水が循環し、短時間で効果的な水浄化が可能とな
る。さて、このような水浄化装置において、本発明では
連続通電あるいは断続的に通電をして濾材20の表層部
に凝集膜を生成した後、逆流洗浄を終えるまでは、通電
を再開して凝集膜を生成させない。すなわち、最初に凝
集フロックを生成し凝集膜を形成させた後、逆流洗浄を
終えるまで凝集を行わずに循環・浄化のみ実施した場合
と、浄化実施の都度凝集動作を実施した場合とでは浄化
性能に大差は見られず、本発明はこの点に着目し、濾材
20の表層部に凝集膜を形成後、逆流洗浄によって膜を
破壊するまで凝集動作を行わないようにし、その膜を有
効に利用して凝集動作実施による電極30の消耗を抑制
するようにしたものである。この結果、浄化性能を劣化
させることなく、電極30の消耗を抑えて電極30の長
寿命化が図れ、陽極28の大型化およびそれに伴う高コ
スト化が防止できる。
【0036】ここで、電極30への通電を断続的に実施
するには専用の電解制御手段49を構成することで容易
に可能となる。
【0037】また、循環手段18が任意に駆動可能とす
ると、入浴者が入浴している場合だけでなく、浄化が不
十分である場合や、浴槽水を洗濯水へ利用する場合、二
度湯へ利用する場合等に、循環手段18を駆動させ既に
生成された凝集フロックを利用して適宜浄化することが
可能となり、様々な使用状況への対応が可能となる。
【0038】次に濾過手段22の逆流洗浄動作について
説明する。入浴終了後から次の入浴時間帯の凝集動作に
至るまでの所定時期に逆洗制御手段51が動作して排水
用二方弁56が開成して上流側三方弁23a、下流側三
方弁23bを図1の破線矢印で示した方向に流れるよう
に制御する。この後給湯手段10が動作して注湯弁42
を開成し、高温水(約50℃望ましくは60℃以上)
が、戻り管15、三方弁23aを経てバイパス路24に
至り、濾過手段22の下流から濾過方向に対して逆方向
から流入し、濾材20の表面に堆積した凝集フロックを
含んだ懸濁物質が逆流洗浄され、排出路26を経て吐出
口12から浴槽9に排出される。
【0039】なお、逆流洗浄時に浴槽水は水抜きされて
いてもよいし、湯張り状態で逆流洗浄動作を行い、その
後排水してもよい。
【0040】逆流洗浄を自動的に実施するきっかけの一
つとして、浴槽の排出栓がぬかれて浴槽水が排水され、
水位検知手段31が一定の水位を検知すると開始する、
という方法が挙げられる。この場合、使用者は浴槽の浴
水栓を抜くのみで良くなるので、使い勝手の向上が図れ
る。
【0041】逆流洗浄時間および流量は、懸濁物質の
量、濾過手段22の仕様に応じた好適な条件が設定され
る。
【0042】このように凝集動作前に濾過手段22の逆
流洗浄を行うことで、濾過手段22上に堆積した懸濁物
質を含む凝集フロックが外部に廃棄されて清浄化され、
その後に凝集動作を行うことで新たな凝集フロックのケ
ーク層が形成されて浄化が行われることとなり、濾過手
段22の圧力損失を所定値以上上昇させることなく長期
にわたって安定した浄化性能を得ることができる。ま
た、水酸化アルミニウムはその架橋作用により粘性を有
しており、逆流洗浄を行うに際して容易には濾材20表
面から解離しがたい性質があるが、前記架橋作用は温度
特性を有しており高温水で洗浄した場合、急激に架橋作
用が弱まる。給湯手段10は任意に高温水が得られるた
め、高温水で逆流洗浄することで凝集フロックの濾材2
0への結合力が弱められ、好適に逆流洗浄を行うことが
できる。したがって長期使用に際しても濾材20の圧力
損失の増加がない。
【0043】また排水路25は、往き管16や風呂アダ
プタに連通せずに独立して構成することもできるがこの
場合、排水路25の排出口を屋外に配管するか、浴室内
の排水口部に流すようにする等の方法がある。
【0044】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て以下に示す。全体の構成は実施例1と同様なので図1
を用い、実施例1とは異なる、電極30への通電時間と
その作用についてのみ説明する。最初の入浴者が入浴し
た直後あるいはその一定時間後から、所定時間あるいは
最終入浴者が入浴を終了した直後あるいはその前後ま
で、凝集動作を実施する。この実施例では人体(水位)
検知手段31を用いて入浴者が入浴を開始するのを検知
できるので、一人目の入浴者の入浴開始時を凝集動作開
始時とすれば凝集動作時間が決定でき、タイマー等と組
み合わせて利用すると必要な時間だけ凝集動作を実施す
ることができる。この結果、電極を必要以上に消耗せず
に使用でき、電極の長寿命化が図れる。
【0045】なおこの場合、最終入浴者の判別手段とし
ては入浴者が直接手動で行うなどの方法が挙げられる。
また入浴開始後一定時間、凝集動作を行う手段としては
タイマーを凝集手段19と併用する方法などが挙げられ
る。
【0046】また入浴時の湯温は普通40℃前後であ
り、入浴時間帯以降の湯水が冷めた場合と比較して電極
30への通電による消費電力を低減できる。すなわち消
費電力は電解電流と電圧の積により決まり、陰極27と
陽極28間に定電流を流した場合、水の導電率が影響す
る。水の導電率は温度特性を有し、高温となるほど高く
なり電気を通しやすくなる。この結果、低温で電気分解
するよりも高温で電気分解した方が、印加電圧は低くな
り(図2)、よって消費電力が低減できる。
【0047】また印加電圧が低いので制御回路の設計
上、上限電圧を低く抑えることができ、制御回路も安価
で省スペース化が図れる。
【0048】なお凝集動作は、最初の入浴者が入浴を始
めた直後に開始しても、一定時間後に開始しても良く、
また通電終了についても、通電開始の一定時間後でも、
最後の入浴者が入浴を終了した直後でも、そのしばらく
前でも後でも良い。
【0049】また人体検知手段は水位検知手段31を利
用して、水位の変化量を検知することで代用可能であ
る。
【0050】(実施例3)本発明の第3の実施例につい
て以下に説明する。全体の構成は実施例1と同様なので
図1を用い、実施例1とは異なる、電極30への通電時
間とその作用についてのみ説明する。
【0051】湯張りが開始されると凝集動作を断続的に
行うようにする。
【0052】湯張り動作中は循環路17内に新鮮水が通
水されるため、通常循環手段18は駆動させられない
が、本実施例では湯張りを断続的に行いかつその合間に
通電・循環を容易に行えるようにしており、湯張り開始
時より凝集動作を開始することができる。
【0053】この結果、湯張りが完了する前に浄化に好
適な凝集膜を生成させることができ、一人目入浴者が湯
張り中に入浴を開始する場合でも、一人目入浴者の入浴
時から良好な浄化性能が得られる。
【0054】また湯張りを行っている時、浴槽水の湯温
は普通40℃前後であり、入浴時間帯以降の湯水が冷め
た場合と比較して電極30への通電による消費電力を低
減できる。すなわち消費電力は電解電流と電圧の積によ
り決まり、陰極27と陽極28間に定電流を流した場
合、水の導電率が影響する。水の導電率は温度特性を有
し、高温となるほど高くなり電気を通しやすくなる。こ
の結果、低温で電気分解するよりも高温で電気分解した
方が、印加電圧は低くなり(図2)、よって消費電力が
低減できる。
【0055】また印加電圧が低いので制御回路の設計
上、上限電圧を低く抑えることができ、制御回路も安価
で省スペース化が図れる。
【0056】なお、湯張り開始の検知手段としては、回
転角度センサを用いて使用者が蛇口の栓をひねったのを
検知して行ったり、流量センサを用いて湯水が流入する
のを検知して行ったり、自動給湯用のスイッチを押した
ことを検知して行ったり、あるいは水位センサが浴槽9
に湯水が張られ出したのを検知する等の方法が挙げられ
る。
【0057】(実施例4)本発明の第4の実施例につい
て以下に説明する。全体の構成は実施例1と同様なので
図1を用い、実施例1とは異なる、電極30への通電時
間とその作用についてのみ説明する。
【0058】水位検知手段31を用いて、湯張り終了後
から凝集動作を開始するようにする。水位検知手段31
を設けているので湯張り完了と同時に凝集動作が開始で
き、タイマーとの組み合わせにより好適な時間だけ凝集
動作を行うことが可能で、必要以上の電極消耗を防止で
きる。また、一人目入浴者が入浴を開始するまでに多
少、凝集動作が行われて凝集膜が形成されるので、一人
目入浴時からある程度有効に浄化機能が作用する。
【0059】また、湯張り後に凝集動作を行うため、入
浴時間帯以降の湯水が冷めた場合と比較して凝集動作の
ために湯張りを中断する必要がなく、早く湯張りを完了
できる。
【0060】また湯張り後、浴槽水の湯温は普通40℃
前後であり、凝集電極30への通電による消費電力を低
減できる。すなわち消費電力は電解電流と電圧の積によ
り決まり、陰極27と陽極28間に定電流を流した場
合、水の導電率が影響する。水の導電率は温度特性を有
し、高温となるほど高くなり電気を通しやすくなる。こ
の結果、低温で電気分解するよりも高温で電気分解した
方が、印加電圧は低くなり(図2)、よって消費電力が
低減できる。
【0061】また印加電圧が低いので制御回路の設計
上、上限電圧を低く抑えることができ、制御回路も安価
で省スペース化が図れる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る水浄化装置によれば、最初に凝集フロックを生成し
凝集膜を形成させた後、逆流洗浄によって膜を破壊する
まで凝集動作を行わないようにし、その膜を有効に利用
するようにしたので浄化性能を劣化させることなく、凝
集電極の消耗を抑えて電極の長寿命化が図れ、陽極の大
型化およびそれに伴う高コスト化が防止できる。
【0063】また本発明の請求項2に係る水浄化装置に
よれば、一人目の入浴者の入浴開始時を凝集動作開始時
とすれば凝集動作時間が決定でき、タイマー等と組み合
わせて利用すると必要な時間だけ凝集動作を実施するこ
とができる。この結果、電極を必要以上に消耗せずに使
用でき、電極寿命が延ばせるものである。
【0064】また入浴者が入浴を開始するとき、浴槽水
の湯温は普通40℃前後と温かなので温度特性上、水の
導電率は高く、定電流が入力される場合電極間に印可さ
れる電圧は低くなる。よって、電解電流と電圧との積で
決定される凝集電極への通電による消費電力は低減でき
る。
【0065】また本発明の請求項3に係る水浄化装置に
よれば、湯張りをしばしば中断してその間に循環手段を
駆動することで、湯張りが完了する前あるいは一人目入
浴者が入浴する前に浄化に好適な凝集膜を生成させるこ
とができ、一人目入浴者の入浴時から良好な浄化性能が
得られる。
【0066】また本発明の請求項4に係る水浄化装置に
よれば、水位検知手段を設けて湯張り完了と同時に凝集
動作が開始できるので、タイマーとの組み合わせにより
好適な時間だけ凝集動作を行うことができ、必要以上の
電極消耗を防止できる。
【0067】また、湯張り後に凝集動作を行うため、凝
集動作のために湯張りを中断する必要がなく、早く湯張
りを完了できる。
【0068】また、一人目入浴者が入浴を開始するまで
に多少、凝集動作が行われて凝集膜が形成されるので、
一人目入浴時からある程度有効に浄化機能が作用する。
【0069】また本発明の請求項5に係る水浄化装置に
よれば、浴槽水が排水され水位検知手段が所定の水位以
下を検知すると、逆流洗浄が開始される構成としている
ので、逆流洗浄を自動的に行うことができ、使用者は浴
槽の浴水栓を抜くのみで良くなるので、使い勝手の向上
が図れる。
【0070】また本発明の請求項6に係る水浄化装置に
よれば、循環手段は入浴時間帯の他、任意の時間に駆動
可能としたので凝集膜生成段階で、あるいは生成後の任
意の時に浄化ができる。これにより一度生成した凝集膜
を活用して、入浴者が入浴している場合だけでなく、浄
化が不十分である場合や、浴槽水を洗濯水へ利用する場
合、二度湯へ利用する場合等に適宜浄化することが可能
となり、様々な使用状況への対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1から4を示す水浄化装置のシ
ステム構成図
【図2】同、水浄化装置の電極への印加電圧を示す温度
特性図
【図3】従来例を示す水浄化装置の構成図
【図4】同、凝集手段の断面図
【符号の説明】
8 水浄化装置 9 浴槽 10 給湯手段 17 循環路 18 循環手段 19 凝集手段 22 濾過手段 26 逆洗手段 27 陰極(筐体) 28 陽極 30 電極 31 水位検知手段(人体検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 肇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 河合 祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA07 DB20 EA06 EB01 EB14 EB19 EB27 EB31 EB37 FA13 GA04 4D064 AA11 BF32 BF40 DC05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽水の循環手段と、循環路に設けられた
    陽極と陰極から構成される電極を有し、前記電極に通電
    することで電気分解により金属水和物を生成し浴槽水に
    含まれる懸濁物質を電気的に凝集させる凝集手段と、前
    記凝集手段の下流に設けられ前記凝集手段によって生成
    される凝集フロックを物理的に濾過する濾過手段と、前
    記濾過手段に堆積した懸濁物質を濾過方向と逆方向に通
    水して洗浄する逆洗手段とを有し、前記凝集手段による
    凝集動作を連続してまたは断続的に一定時間行った後、
    前記逆洗手段を動作させて逆流洗浄を実施するまでの
    間、凝集動作を行わない構成とした水浄化装置。
  2. 【請求項2】最初の入浴者が入浴した直後あるいはその
    一定時間後から、所定時間あるいは最終入浴者が入浴を
    終了した直後あるいはその前後まで、凝集動作を行う請
    求項1に記載の水浄化装置。
  3. 【請求項3】浴槽水の循環手段と、循環路に設けられた
    陽極と陰極から構成される電極を有し、前記電極に通電
    することで電気分解により金属水和物を生成し浴槽水に
    含まれる懸濁物質を電気的に凝集させる凝集手段と、前
    記凝集手段の下流に設けられ前記凝集手段によって生成
    される凝集フロックを物理的に濾過する濾過手段と、前
    記濾過手段に堆積した懸濁物質を濾過方向と逆方向に通
    水して洗浄する逆洗手段と、循環路に設けられ浴槽に注
    湯する給湯手段とを備え、浴槽への湯張りが開始される
    と凝集動作を断続的に行う水浄化装置。
  4. 【請求項4】浴槽水の循環手段と、循環路に設けられた
    陽極と陰極から構成される電極を有し、前記電極に通電
    することで電気分解により金属水和物を生成し浴槽水に
    含まれる懸濁物質を電気的に凝集させる凝集手段と、前
    記凝集手段の下流に設けられ前記凝集手段によって生成
    される凝集フロックを物理的に濾過する濾過手段と、前
    記濾過手段に堆積した懸濁物質を濾過方向と逆方向に通
    水して洗浄する逆洗手段と、循環路に設けられ浴槽に注
    湯する給湯手段と、浴槽に張られた浴槽水の水位を検知
    する水位検知手段とを備え、前記水位検知手段が湯張り
    完了を検知した後に前記電極に通電が開始され、所定の
    時間凝集動作を行う水浄化装置。
  5. 【請求項5】浴槽水の循環手段と、循環路に設けられた
    陽極と陰極から構成される電極を有し、前記電極に通電
    することで電気分解により金属水和物を生成し浴槽水に
    含まれる懸濁物質を電気的に凝集させる凝集手段と、前
    記凝集手段の下流に設けられ前記凝集手段によって生成
    される凝集フロックを物理的に濾過する濾過手段と、前
    記濾過手段に堆積した懸濁物質を濾過方向と逆方向に通
    水して洗浄する逆洗手段と、循環路に設けられ浴槽に注
    湯する給湯手段と、浴槽に張られた浴槽水の水位を検知
    する水位検知手段とを備え、浴槽水が排水され、水位検
    知手段が所定以下の水位を検知すると逆流洗浄が開始さ
    れる水浄化装置。
  6. 【請求項6】循環手段は入浴時間帯の他、任意の時間に
    駆動可能とした請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    水浄化装置。
  7. 【請求項7】凝集手段は凝集動作後、逆洗手段を動作さ
    せて逆流洗浄を実施するまでの間、凝集動作を行わない
    構成とした請求項3ないし5のいずれか1項記載の水浄
    化装置。
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