JP2001340862A - 浄化機能付給湯風呂装置 - Google Patents

浄化機能付給湯風呂装置

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JP2001340862A
JP2001340862A JP2000161993A JP2000161993A JP2001340862A JP 2001340862 A JP2001340862 A JP 2001340862A JP 2000161993 A JP2000161993 A JP 2000161993A JP 2000161993 A JP2000161993 A JP 2000161993A JP 2001340862 A JP2001340862 A JP 2001340862A
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JP2000161993A
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Yu Kawai
祐 河合
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
Hajime Miyata
肇 宮田
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期に渡り、高除濁性能を維持できるように
すること。 【解決手段】 電気分解により金属(陽電極13a)を
水中に溶出することで懸濁物質を凝集させ、粒状濾材1
2bで濾過するとで、除濁効率を向上させる。また、電
気分解の再に付着する金属塩などを洗浄手段で定期的に
自動洗浄することで電気分解時の信頼性を確保するよう
にしている。よって、長期に渡り高浄化性能を維持でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務用あるいは家
庭用として風呂水、プール用水などを浄化する水浄化装
置の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の水浄化装置としては、図
8に示すように、懸濁水に含まれる懸濁物質に対し、電
気分解によりアルミニウムを溶出させることで懸濁物質
同士を架橋させることで粒径を大きくし、その後濾過手
段を用いて濾過すると共に、水温制御手段で循環保温す
るものがある(例えば、特開平8−117737号公
報)。同図において、1は水槽2内の水を循環する循環
ポンプ、3は循環流路である。4はアルミニウムを電気
分解しアルミニウムイオンを溶出させることで水に含ま
れる懸濁物質を凝集する凝集手段である。5は凝集させ
た懸濁物質を含んだ水を濾過する濾過手段である。また
6は水温制御を行う水温制御手段であり、7は水のpHを
6〜8に保つpH制御手段である。さらに8は水に含まれ
る細菌類の殺菌を行う殺菌手段である。
【0003】この構成において、循環ポンプ1を動作さ
せると、浴槽2内の水が循環流路3内を循環する。この
とき循環する水のpHをpH調整手段7で調整しながら、凝
集手段4を動作させアルミニウムを電気分解し、アルミ
ニウムイオンを溶出する。アルミニウムイオンが溶出さ
れると水に含まれる懸濁物質が凝集され、凝集フロック
を形成する。さらに凝集フロックを含んだ水は濾過手段
5で濾過(清澄化)、殺菌手段8で殺菌、水温制御手段
6で加温されて浴槽1に戻されるように構成されてい
た。
【0004】そして上記、水温制御手段6で循環する温
度を適正範囲に保ちながら、凝集手段4で水に含まれる
懸濁物質を凝集して、濾過手段5で濾過することで、濾
過(除濁)性能を保つようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水浄化装置では、長期使用により陽電極及び陰電極
の表面に金属アルミニウム([Al(OH263+
や、金属アルミニウムと湯垢に含まれる油脂成分から形
成される金属石鹸が徐々に付着する。このため電極表面
から金属アルミニウムが溶出しにくくなり、懸濁物質の
凝集フロックを生成することが安定してできず、浄化性
能が低下するという課題が考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、浴槽水を循環する循環路及び循環ポンプを有
する循環手段と、循環手段を介して浴槽水を加熱保温或
いは浴槽への注湯を行う給湯加熱手段と、アルミニウム
金属を電気分解することにより浴槽水に含まれる懸濁物
質を凝集させる凝集手段と、凝集手段の下流側に設けら
れ凝集した懸濁物質を濾過する濾過手段と、給湯加熱手
段から供給する湯水を用いて濾過方向とは逆に通水する
ことで濾過手段を洗浄する逆洗手段と、凝集手段に洗浄
剤を供給することでアルミニウム金属を洗浄する洗浄手
段とで構成したものである。
【0007】上記発明によれば、凝集手段で電気分解す
ることで、金属アルミニウム([Al(OH263+
[Al8(OH)204+、[Al8(OH)204+、[A
8(OH)204+、等)となって溶出し、水位中に存
在する水酸基(OH-)と結合し水酸化アルミニウム
(Al(OH)3、等)を形成するとともに、脂肪酸な
どと結合してアルミニウムの金属石鹸を生成する。この
際、アルミニウム金属の表面に再付着するものもある。
このような化合物が徐々に付着することにより、電気分
解により生成する金属アルミニウム([Al(O
263+)が拡散し難くなり、凝集フロックが生成さ
れ難くなる。また、電気分解時の必要電圧も上昇する。
この様になれば、洗浄手段で洗浄剤を供給し、凝集手段
の溶融金属表面を定期的に洗浄することで、水酸化アル
ミニウムや、アルミニウムの水和物、アルミニウム塩等
の付着物が洗浄剤の分解・溶解作用により除去される。
これにより、再度アルミニウム金属から安定してアルミ
ニウムイオンが溶出することとなり、懸濁水に含まれる
懸濁物質の凝集フロックを安定して生成できる、よっ
て、長期使用においても浄化性能を安定させることが可
能となる。
【0008】また、凝集手段を洗浄する際に浴槽に洗浄
剤を投入しないために、洗浄剤による浴槽や循環配管の
劣化を防止・抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る浄化機能
付給湯風呂装置は、浴槽水を循環する循環路及び循環ポ
ンプを有する循環手段と、循環手段を介して浴槽水を加
熱保温或いは浴槽への注湯を行う給湯加熱手段と、アル
ミニウム金属を電気分解することにより浴槽水に含まれ
る懸濁物質を凝集させる凝集手段と、凝集手段の下流側
に設けられ凝集した懸濁物質を濾過する濾過手段と、給
湯加熱手段から供給する湯水を用いて濾過方向とは逆に
通水することで濾過手段を洗浄する逆洗手段と、凝集手
段に洗浄剤を供給することでアルミニウム金属を洗浄す
る洗浄手段とで構成したものである。
【0010】そして、上記発明によれば、凝集手段で電
気分解することで、溶出した金属アルミニウムが、水位
中に存在する水酸基(OH-)や脂肪酸などと結合し、
水酸化アルミニウムや、アルミニウム塩を生成すると共
に、その一部がアルミニウム金属表面に再付着する。再
付着に伴ない金属アルミニウムが拡散し難く、良好な凝
集フロックが生成され難くなるが、洗浄手段で洗浄剤を
供給することにより、再付着物をアルミニウムイオン
(Al3+)化するなどして、金属表面を洗浄することで
除去される。これにより、再度アルミニウム金属が溶出
する際に安定して拡散するようになる。よって、懸濁水
に含まれる懸濁物質の凝集フロックを安定して生成で
き、浄化性能が安定する。さらに、凝集手段を洗浄する
際に浴槽に洗浄剤を投入しないために、洗浄剤による浴
槽や循環配管の劣化を防止・抑制することができる。
【0011】また、本発明の請求項2に係る浄化機能付
給湯風呂装置は、循環ポンプ及び凝集手段を含む閉循環
回路を形成する閉回路形成手段を有し、洗浄手段で凝集
手段に洗浄剤を供給した後、閉循環回路内を循環ポンプ
で循環洗浄する様にしたものである。
【0012】そして、循環ポンプで洗浄水を含む湯水が
循環させられる。これにより凝集手段のアルミニウム金
属表面に水流があたり、水流の有する流体の運動エネル
ギーで洗浄される。よって、効率よく金属表面を洗浄す
ることができる。
【0013】また、本発明の請求項3に係る浄化機能付
給湯風呂装置は、逆洗手段に外部に排水する排水管と、
排水管に設けられた排水弁を有し、凝集手段に洗浄剤を
供給する際は、排水弁を開成して供給するようにしたも
のである。
【0014】そして、排水弁を開成することで、凝集手
段付は略大気圧に成るため接続洗浄手段で洗浄剤を供給
すると、凝集手段付近に存在していた湯水が排水管の方
向に押し出され移動することで洗浄剤が供給される。よ
って、僅かな加圧力で洗浄剤を凝集手段付近に供給する
ことができる。
【0015】また、本発明の請求項4に係る浄化機能付
給湯風呂装置は、凝集手段の洗浄後に逆洗手段を動作さ
せ、洗浄剤を外部に排出するようにしたものである。
【0016】そして、逆洗手段で濾過手段を洗浄するこ
とで、凝集手段を洗浄した際に溶出・剥離したアルミニ
ウム塩や酸化アルミなどの汚れが濾過手段から排出でき
ると共に、洗浄剤を含む廃液を凝集手段付近及び閉循環
回路から確実に外部に排出することができる。よって、
浴槽側に洗浄剤が流出することがなく。洗浄剤による浴
槽の劣化を防止することができる。
【0017】また、本発明の請求項5に係る浄化機能付
給湯風呂装置は、凝集手段の電解電圧が所定値以上に、
或いは電気分解量が所定値以上になれば、洗浄手段を動
作するようにしたものである。
【0018】そして、アルミニウム塩などの付着が進行
すると、加速的に付着物が増加すると共に加速的に電気
分解電圧も上昇し、電気分解時に酸素が発生しやすくな
り電極表面が酸化されやすくなるが、電気分解時の電圧
が所定値以上或いは電気分解を行った時間や電流値を監
視し、洗浄手段により凝集手段を洗浄することで、アル
ミニウム金属塩の付着や、電極表面の酸化皮膜の形成状
態が進行していない状態で洗浄することができる。よっ
て、確実に洗浄することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0020】(実施例1)図1〜図6はそれぞれ本発明
の実施例1におけるの水浄化機能付給湯風呂装置の浄化
装置の浴槽への湯張り動作、風呂水の浄化及び追焚き動
作、濾過手段の逆洗及びエアパージ動作、電解ガスの排
出動作、凝集手段への洗浄剤の供給動作、凝集手段の洗
浄動作を示す模式構成図である。図7は洗浄動作開始前
の判定制御手段13dアルゴリズムを表わす図である。
【0021】図1〜図6において、9は浴槽10内の水
を循環する循環ポンプ、11は循環回路である。
【0022】12は浴水に含まれる懸濁物質を濾過する
濾過手段であり、筐体12aと、筐体12a内部に充填
された比重が3〜5の粒状濾材12bと粒状濾材12b
を載置する濾床12cとで構成されている。
【0023】13は濾過手段12内部に設けられた凝集
手段であり、アルミニウムからなる陽電極13a、ステ
ンレスからなる陰電極13b、電極間に定電流を通電す
る電源13cと、総電解時間及び電圧を検知する判定制
御手段13dで構成されている。14は凝集手段13の
陽電極13a及び陰電極13bの表面に付着する金属石
鹸やスケール成分等を洗浄する洗浄手段であり、洗浄剤
タンク14aと、凝集手段13の下方側の筐体12aに
接続された洗浄剤供給管14bと、洗浄剤供給管14b
に設けられた定量型ポンプ14cと逆止弁14dとで構
成されている。
【0024】15は給湯加熱手段であり、浴槽10への
注湯・追焚き等を行うバーナー15a、熱交換器15
b、循環回路11に湯水を供給する給湯回路15c、注
湯流量を制御する流量制御弁15d、注湯温度を検知す
るサーミスター15e、注湯の送水・停止を制御する電
磁弁15f、通水方向を制御する逆止弁15g、循環回
路に設けられ浴水の水温を検知するサーミスター15
h、浴槽水位を検知する水位センサー15iから構成さ
れている。
【0025】16は第一の流路切替弁(電動三方弁)で
あり循環ポンプ9と濾過手段12上方側との間に設けら
れている。また第一の流路切替弁16の残りの切替方向
には排水管17が接続されている。
【0026】18は第二の流路切替弁(電動三方弁)で
あり濾過手段12の下流側と浴槽10への往き側との間
に設けられている。
【0027】19は第三の流路切替弁(電動三方弁)で
あり循環ポンプ9の吸込側と浴槽からの戻り側との間に
設けられている。また第三の流路切替弁19及び第二の
流路切替弁18のそれぞれの残りの切替方向にはバイパ
ス管20が接続され、第三の流路切替弁19及び第二の
流路切替弁18が連通可能なようにしている。尚、第三
の流路切替弁19、循環ポンプ9、第一の流路切替弁1
7、濾過手段12、第二の流路切替弁18、バイパス管
20は閉循環路形成手段であり、循環ポンプ9を動作さ
せることで閉循環路内だけで湯水の循環が可能になって
いる。21は上記構成要素の駆動及び検知等を司る制御
コントローラである。
【0028】次に浴槽への湯張り時の動作・作用を、図
1、図2を用いて説明する。浴槽10への湯張り動作を
指示すると、制御コントローラ21により、濾過手段1
2内のエアパージ動作が行われる。つまり、図1に示す
ように第一の流路切替弁16が濾過手段12上方側と排
水管17を連通した状態に、第二の流路切替弁18がバ
イパス管20と濾過手段12下方側を連通した状態に、
第三の流路切替弁19が給湯回路15cとバイパス管2
0を連通した状態に、それぞれ切り替わり、電磁弁15
fが所定時間だけ開成され、流量調整弁15dで給湯
(水)流量が調整しながら、濾過手段12下方側から給
水する。
【0029】濾過手段12下方側から給水されること
で、濾過手段12内に溜まっていた空気があれば、流れ
込む水により上方から押し出され、排水管18から外部
に排出される。これにより、濾過手段12内のエアパー
ジが完了する。またこの際、下方側から水を供給するた
めに、若干の濾過手段内が逆洗された状態となり、装置
停止中に濾過手段12内に繁殖していた細菌なども排出
される。
【0030】エアパージが完了すれば、図2に示すよう
に湯張り動作に移行し、制御コントローラ21により、
第一の流路切替弁16が濾過手段12上方側と循環ポン
プ9吐出側とを連通した状態に、第二の流路切替弁18
がバイパス管20と濾過手段12下方側と浴槽10往き
側のそれぞれを連通した状態に、第三の流路切替弁19
が給湯回路15cとバイパス管20と浴槽10戻り側を
それぞれ連通した状態にを切り替わり、電磁弁15fが
開成され、流量調整弁15dで給湯流量が調整しなが
ら、給湯回路15cから循環回路11を介して浴槽10
に注湯される。
【0031】この際バーナー15aが燃焼し、熱交換器
15bで加熱することで湯を生成している。
【0032】尚、湯張り動作中は、所定時間毎に第三の
流路切替弁19が給湯回路15cとバイパス管20のみ
を連通した状態にすることにより、水位検知手段15i
で水頭圧を検知することで水位を検知しながら湯張り動
作を行うことで、設定水位で湯張りが完了するようにし
ている。
【0033】次に浄化及び追焚き時の動作・作用を、図
3を用いて説明する。浴槽10浄化動作を指示すると、
制御コントローラ21により、図2に示すように第一の
流路切替弁16が濾過手段12上方側と循環ポンプ9吐
出側を連通した状態に、第二の流路切替弁18が浴槽1
0往き側と濾過手段12下方側を連通した状態に、第三
の流路切替弁19が循環ポンプ9吸引側と浴槽10戻り
側を連通した状態に、それぞれ切り替わり、循環ポンプ
9が運転される。循環ポンプ9が運転されることで、浴
槽10内の湯水が循環回路15c内を循環する。またこ
れと併行して凝集手段13を動作、つまり電源13cで
陽電極13a、陰電極13b間に電流が流れるようにす
ると、陽電極13aからアルミニウムイオンが溶出し、
電気的にプラスに帯電した水酸化アルミニウムが生成さ
れる。循環する水には電気的にマイナスに帯電した懸濁
物質が含まれているため、電気的に吸着し数十μm粒子
径となる凝集フロックを形成する。形成された凝集フロ
ックは下流側の濾過手段12内に充填された粒状濾材1
2bを通過する際に、凝集フロック及び懸濁物質が分離
濾過され、清澄性を増して、浴槽10内に戻される。
【0034】また、浴槽10に戻される際には、サーミ
スタ15hで循環水の水温を検知しており、設定値より
低い場合には、バーナー15aを燃焼させ循環水を加熱
することで、風呂水の保温・沸き上げを行っている。
【0035】しかし上記したような凝集手段13を連続
して動作し続けると、陰電極13bから水素が発生し、
濾過手段12の筐体12aの上方に溜まってくる。
【0036】このようなれば、通水音が発生すると共に
陽電極13a、陰電極13bが気相内にされされ、電解
時の電圧が上昇することも有る。そこで、電解時間が所
定時間を経過すれば、電解ガスの排出動作を行う。
【0037】次に電解ガス排出時の動作・作用を、図4
を用いて説明する。制御コントローラ21により、図4
に示すように第一の流路切替弁16が濾過手段12上方
側と循環ポンプ9吐出側と、排水管18のそれぞれを連
通した状態に、第二の流路切替弁18が濾過手段12下
方側を閉止した状態に、第三の流路切替弁19が浴槽1
0戻り側を閉止し、循環ポンプ9吸引側と給湯回路15
fを連通した状態に、それぞれ切り替わり、電磁弁15
fが所定時間だけ開成され、流量調整弁15dで給湯
(水)流量が調整しながら、濾過手段12上方側へ給水
する。この様に湯水が濾過手段上方から注湯されること
で、濾過手段上方から電気分解時に発生し滞留したガス
が比重差により濾過手段12上部に接続された排水管1
8から排出することにより湯水と置換され、濾過手段1
2内は再度湯水で満たされる。電解ガス排出動作を行う
際は、凝集動作は停止している。電解ガス排出動作が終
了すれば、再度濾過及び追焚き動作に戻る。
【0038】尚、連続して濾過動作を継続すると、濾過
手段12内にの粒状濾材12b上層部には汚れが堆積
し、濾過循環流量が減少することもあるため、定期的に
逆洗動作を行い、濾過手段12内に捕捉した汚れを排出
する。
【0039】次に逆洗時の動作・作用を、図1を用いて
説明する。制御コントローラ21により、第一の流路切
替弁16が濾過手段12上方側と排水管17を連通した
状態に、第二の流路切替弁18がバイパス管20と濾過
手段12下方側を連通した状態に、第三の流路切替弁1
9が給湯回路15cとバイパス管20を連通した状態
に、それぞれ切り替わり、電磁弁15fが所定時間だけ
開成され、バーナー15aを燃焼させ、給湯水温を調整
しながら且つ流量調整弁15dで給湯流量を調整しなが
ら濾過手段12下方側から給湯する。流れ込んだ湯水は
濾床12cを通過し、粒状濾材12bで形成される濾材
層を通過し始め、粒状濾材12bを浮上撹拌すると共
に、捕捉した汚れが排出される。
【0040】また、粒状濾材12bは浮上撹拌されるこ
とでお互いに接触し、粒状濾材12a表面に付着してい
た汚れが剥離され上方に流れ、排水管18から外部に排
出される。この時、水道管から供給される水を高温にし
供給しているため、油脂成分の溶解度が大きくなり、濾
過手段12内の洗浄性が向上する。
【0041】しかし、長期に渡り繰り返し濾過及び凝集
動作を行うと、流入した懸濁物質や凝集手段で生成させ
たアルミニウム塩が、陽電極12a及び陰電極12bの
電極表面に徐々に付着する。この状態をさらに長期放置
するとそれぞれの電極表面は汚れ物質で覆われるように
なり、アルミニウムの電気分解が安定して行われず懸濁
物質の凝集フロック生成性能が落ち、除濁性能の低下に
つながる。
【0042】そこで、このような事態になる前に、凝集
手段13の洗浄を行う必要がある。
【0043】次に凝集手段の洗浄時の動作・作用を、図
5、図6を用いて説明する。凝集手段13の洗浄動作を
指示すると、制御コントローラ21により、濾過手段1
2内に洗浄剤が供給され、洗浄剤の有する溶解力によ
り、陽電極13a及び陰電極13bの表面が洗浄され
る。つまり、図5に示すように第一の流路切替弁16が
濾過手段12上方側と排水管17を連通した状態に、第
二の流路切替弁18が濾過手段12下方部を閉止した状
態に、第三の流路切替弁19が給湯回路15cとバイパ
ス管20を連通した状態に、それぞれ切り替わり、洗浄
手段14の定量ポンプ14cが所定時間動作し、洗浄剤
タンク14aから充填されている洗浄剤が洗浄剤供給管
14cから所定量供給される。この際濾過手段12内に
は湯水が充填されているが、定量ポンプ14cの吐出圧
により排水管18側に押し出され、凝集手段13付近に
洗浄剤が供給されるようになる。このようになれば、洗
浄剤の有する溶解成分により付着汚れが溶解すると共
に、陽電極13a及び陰電極13bを若干溶解し水素ガ
スなどを発生する。この水素ガスにより汚れや酸化皮膜
などの剥離が促進される。この状態で放置して、凝集手
段13を洗浄することは可能であるが時間がかかるた
め、本実施例では、図6に示す様に、第三の流路切替弁
19、循環ポンプ9、第一の流路切替弁17、濾過手段
12、第二の流路切替弁18、バイパス管20で閉循環
路を形成し、循環ポンプ9を動作させるようにする。つ
まり、制御コントローラ21により、第一の流路切替弁
16が濾過手段12上方側と循環ポンプ9吐出側とを連
通した状態に、第二の流路切替弁18が濾過手段12下
方側とバイパス管20を連通した状態に、第三の流路切
替弁19がバイパス管20と浴槽10戻り側を連通した
状態に切り替え、循環ポンプ9を所定時間動作させる。
よって、洗浄剤が閉循環回路内を循環し、洗浄剤の溶解
力に加え、凝集手段13の電極表面に水流があたり、水
流の有する流体の運動エネルギーで効率よく洗浄され
る。
【0044】洗浄動作が終了すれば、上記した電解ガス
排出動作と逆洗動作を連続して行うことにより、閉循環
回路内部に溜まっている洗浄廃液が排水管から確実に外
部に排出される。
【0045】尚、洗浄手段14の動作タイミングは判定
制御手段13dにより制御され、電源13cによる総電
解時間が所定値以上、或いは通電電圧が所定値以上にな
れば、自動的に行う様に制御されている。
【0046】以上、実施例1においては以下の効果が得
られる。
【0047】(1)粒状濾材を比重の大きいアルミナで
構成することにより、粒状濾材の流出を減少させること
ができる (2)比較的粒状濾材の粒径を小さくできるため濾過性
能を向上させることができる。
【0048】(3)濾過手段の洗浄時の給湯加熱手段を
用いることで高温水が供給でき、濾過手段の洗浄効率が
向上するうえ、水回路内を高温水により殺菌できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る浄化機能付給湯風呂装置は、洗浄手段で洗浄剤を
供給することにより、再付着物をアルミニウムイオン化
するなどして、金属表面を洗浄し、再度アルミニウム金
属が溶出する際は安定して拡散する。よって、凝集フロ
ックを安定して生成でき浄化性能が安定する。また、浴
槽に洗浄剤を投入する必要がないため、浴槽や循環配管
の劣化を防止・抑制できる。
【0050】また、本発明の請求項2に係る浄化機能付
給湯風呂装置は、循環ポンプで洗浄水を含む湯水を循環
させ、水流の有する流体の運動エネルギーで効率良く金
属表面を洗浄することができる。
【0051】また、本発明の請求項3に係る浄化機能付
給湯風呂装置は、排水弁を開成することで、凝集手段付
は略大気圧に成る。よって、僅かな加圧力で洗浄剤を凝
集手段付近に供給することができる。
【0052】また、本発明の請求項4に係る浄化機能付
給湯風呂装置は、凝集手段の洗浄後、逆洗手段で濾過手
段を洗浄することで、溶出・剥離したアルミニウム塩や
酸化アルミなどの汚れ及び廃液を外部に排出できる。よ
って、洗浄剤による浴槽の劣化を防止することができ
る。
【0053】また、本発明の請求項5に係る浄化機能付
給湯風呂装置は、電気分解時の電圧が所定値以上或いは
電気分解を行った時間や電流値を監視し、洗浄手段によ
り凝集手段を洗浄することで、アルミニウム金属塩の付
着や、電極表面の酸化皮膜の形成状態が進行していない
状態で洗浄することができる。よって、確実に洗浄する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるの水浄化機能付給湯
風呂装置の浴槽への湯張り動作を示す模式構成図
【図2】同装置の風呂水の浄化及び追焚き動作を示す模
式構成図
【図3】同装置の濾過手段の逆洗及びエアパージ動作を
示す模式構成図
【図4】同装置の電解ガスの排出動作を示す模式構成図
【図5】同装置の凝集手段への洗浄剤の供給動作を示す
模式構成図
【図6】同装置の凝集手段の洗浄動作を示す模式構成図
【図7】洗浄動作開始を判定する判定制御手段のアルゴ
リズムを示す図
【図8】従来の給湯手段を備えた浄化循環装置の模式構
成図
【符号の説明】
9 循環ポンプ 10 浴槽 11 循環回路 12 濾過手段 13 凝集手段 13a 陽電極 13b 陰電極 13c 電源 13d 判定制御手段 14 洗浄手段 15 給湯加熱手段 15c 給湯回路 16 第一の流路切替弁 17 排水管 18 第二の流路切替弁 19 第三の流路切替弁 20 バイパス管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 肇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA07 DB11 EA06 EB02 EB04 EB27 EB37 EB39 ED20 FA13 FA14 GA09 GA12 GA14 GA15 GC16 GC20 4D064 AA11 BF32 BF34 BF40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽水を循環する循環路及び循環ポンプ
    を有する循環手段と、前記循環手段を介して浴槽水を加
    熱保温或いは浴槽への注湯を行う給湯加熱手段と、アル
    ミニウム金属を電気分解することにより浴槽水に含まれ
    る懸濁物質を凝集させる凝集手段と、前記凝集手段の下
    流側に設けられ凝集した懸濁物質を濾過する濾過手段
    と、前記給湯加熱手段から供給する湯水を用いて濾過方
    向とは逆に通水することで前記濾過手段を洗浄する逆洗
    手段と、前記凝集手段に洗浄剤を供給することで前記ア
    ルミニウム金属を洗浄する洗浄手段とで構成した浄化機
    能付給湯風呂装置。
  2. 【請求項2】 循環ポンプ及び凝集手段を含む閉循環回
    路を形成する閉回路形成手段を有し、洗浄手段で凝集手
    段に洗浄剤を供給した後、前記閉循環回路内を前記循環
    ポンプで循環洗浄した請求項1記載の浄化機能付給湯風
    呂装置。
  3. 【請求項3】 逆洗手段に外部に排水する排水管と、前
    記排水管に設けられた排水弁を有し、凝集手段に洗浄剤
    を供給する際は、排水弁を開成して供給する請求項1ま
    たは2記載の浄化機能付給湯風呂装置。
  4. 【請求項4】 凝集手段の洗浄後に逆洗手段を動作さ
    せ、洗浄剤を外部に排出する請求項3記載の浄化機能付
    給湯風呂装置。
  5. 【請求項5】 凝集手段の電解電圧が所定値以上に、或
    いは電気分解量が所定値以上になれば、洗浄手段を動作
    する請求項1〜4のいずれか1項記載の浄化機能付給湯
    風呂装置。
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