JP2001334266A - 水浄化装置 - Google Patents

水浄化装置

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JP2001334266A
JP2001334266A JP2000156320A JP2000156320A JP2001334266A JP 2001334266 A JP2001334266 A JP 2001334266A JP 2000156320 A JP2000156320 A JP 2000156320A JP 2000156320 A JP2000156320 A JP 2000156320A JP 2001334266 A JP2001334266 A JP 2001334266A
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JP
Japan
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water
aggregating
electrolytic
electrode
filtration
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JP2000156320A
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English (en)
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Hajime Miyata
肇 宮田
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
Yu Kawai
祐 河合
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気分解により金属水和物を生成し、この金
属水和物のもつ凝集作用により懸濁物質の凝集フロック
を形成して浄化する水浄化装置において、電極表面のス
ケール付着を防止することを課題とするものである。 【解決手段】 陽極と陰極から構成される電極を有し、
電極に通電することで電気分解により金属水和物を生成
し、浴槽水に含まれる懸濁物質を電気的に凝集させる凝
集手段8と、凝集手段8の下流に設けられ、凝集された
懸濁物質を物理的に濾過する濾過手段11と、金属水和
物の一部が凝集手段に付着したスケール塊を除去する電
解イオン水生成手段18を有するもので、凝集電極部分
での水酸化アルミのスケール付着が防止され、長期にわ
たり凝集電極部分の保守を必要とせず電極間の電圧上昇
も低くなり、良好な浄化性能を持続できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入浴水などの被浄
化水に含まれる懸濁物質を除去浄化する水浄化装置に関
し、特に電気分解により金属水和物を生成し、この金属
水和物のもつ凝集作用により懸濁物質の凝集フロックを
形成して浄化する水浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水浄化装置としては、微生物担持
体に微生物を繁殖させ、この微生物の酵素活性作用によ
り有機物を分解し浄化するものがある(例えば特開平5
−293485号公報)。
【0003】しかしながら上記微生物方式の水浄化装置
では以下の課題があった。
【0004】(1)微生物の酵素活性作用により浄化す
るので浄化速度が遅い。このため入浴により浴水が一旦
汚濁すると浄化するのに3時間以上必要となる。したが
って入浴者が続けて(例えば30分間隔)入浴した場合
汚濁した状態の浴水に入浴しなければならず、心理的な
抵抗感がある。
【0005】(2)濾過槽内の殺菌は、浄化に寄与する
微生物を滅殺することになるので浄化能が得られなくな
る。したがって病原菌などの温床となる濾過槽内を殺菌
することができない。このためレジオネラ属菌などの浴
水細菌汚染の可能性がある。
【0006】(3)入浴剤を使用した場合微生物が死滅
するので、入浴剤を使用することができない。
【0007】これらの課題を解決するものとして図7お
よび図8に示したように電気分解により金属水和物を生
成し、この金属水和物の凝集作用により懸濁物質を大径
化し物理的に濾過する水浄化装置が提案されている(例
えば特開平8−132051号公報)。
【0008】同図において51は浴槽、52は循環ポン
プ、53は凝集手段、54は凝集手段の下流側に設けら
れた濾過槽、55は循環路である。ここで凝集手段53
は図8に示したように例えばアルミニウムからなる陽極
56とステンレスからなる陰極57から構成されてい
る。
【0009】上記構成において陽極56と陰極57に通
電すると電気分解により陽極56からアルミニウムイオ
ンが溶出する。このアルミニウムイオンは、水の水酸化
物イオンOH-と反応して水酸化アルミニウムAl(O
H)3のコロイドが形成される。ここで皮脂・垢及び細
菌群などの懸濁物質は、側鎖にカルボキシル基を持って
いるので負に帯電している。一方水酸化アルミニウムは
正電荷のため、水酸化アルミニウムが結着媒体となり、
架橋作用によって微細な懸濁物質を吸着して大径化さ
せ、いわゆる凝集フロックが生成される。この結果、下
流に設けられた濾過層54で凝集フロックが効果的に濾
過され、短時間での浄化が可能となる。また微生物を用
いないので細菌群の温床となる濾過層54内を例えば高
温殺菌などにより殺菌可能となるとともに、入浴剤を使
用することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように凝集
濾過方式では微生物方式では得られない特長を有してい
るが、電気分解により金属イオン(アルミニウムイオ
ン)を溶出して金属水和物(水酸化アルミニウム)を生
成する過程で徐々に陽極表面に水酸化アルミニウムが残
存して陽極、陰極間に堆積し、凝集に寄与するアルミニ
ウムの有効利用率が低下するという課題が見出された。
【0011】すなわち理論的にはファラデーの法則に基
づいて供給した電気量に応じてイオン化傾向の高いアル
ミニウムイオンAl3+が溶融し、水酸化物イオンと反応
して水酸化アルミニウムとなって凝集に寄与するはずで
あるが、実際には陽極表面及び陰極表面で浴水に含まれ
るCa、Mg、Siなどのスケール成分と水酸化アルミ
ニウムが結合して残存し、凝集に寄与すべきアルミニウ
ムが減少していることがわかった。
【0012】この結果、前記したように電気分解により
生成されるアルミニウムイオンが100%凝集濾過に使
用されるわけではなく、また長期使用により陽極、陰極
間が堆積物で埋まり、極間の電気抵抗が上昇し、所定の
電解電流が確保できなくなるという問題が起きるという
課題がある。
【0013】そこでこの問題を解決するため、スケール
成分を除去する手段として、例えばクエン酸などのよう
な薬剤を用いてスケールを溶解させて除去する手段が用
いられている。
【0014】しかしながら薬剤による化学洗浄において
は、洗浄剤の供給方法が課題となる。
【0015】洗浄のメンテナンスフリーを実現する場合
は、洗浄剤の自動供給機構が必要となり、機器構成の複
雑化や薬剤ストックのための貯蔵タンクが必要になり機
器が大型化することや安全性の課題がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、電気分解により生成された金属水和物の一
部が凝集手段に付着したスケール塊を除去するため電解
イオン水生成手段を有するものである。
【0017】すなわち、電解イオン水生成手段により生
成される酸性水により凝集濾過槽内のpH値が下がり水
酸化アルミが溶解されスケールを除去することができる
ものであfる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係わる水浄化
装置は、水の循環手段と、循環路に設けられた陽極と陰
極から構成される電極を有し、電極に通電することで電
気分解により金属水和物を生成し、浴槽水に含まれる懸
濁物質を電気的に凝集させる凝集手段と、凝集手段の下
流に設けられ、凝集手段によって凝集された懸濁物質を
物理的に濾過する濾過手段と、電解イオン水生成手段を
有し、電気分解により生成された金属水和物の一部が凝
集手段の電極に付着しスケールとなった物を除去するた
め、電解イオン水生成手段から酸性イオン水を凝集手段
に供給するよう構成された水浄化装置である。スケール
の主成分である水酸化アルミは中性付近では、不溶性で
あるが、酸性になるとイオン化して溶解する。すなわち
酸性水によりスケール成分が溶解され、電解により発生
するスケールの付着を防ぐ。
【0019】本発明の請求項2に係わる水浄化装置は、
生成される酸性イオン水のpH値が3以下となるように
制御されており、pH3以下では、水酸化アルミがほぼ
100%アルミイオンに解離するので、よりスケール成
分を容易に溶解できる。
【0020】本発明の請求項3に係わる水浄化装置は、
電解イオン水生成手段と凝集手段が一つのブロック内に
一体に構成されることで装置の簡素化でき、コスト軽減
や小型化が図られる。
【0021】本発明の請求項4に係わる水浄化装置は、
濾過手段を洗浄する逆洗手段を有し、逆洗浄に酸性水が
使われるため水だけでは、落としにくい濾材に付着した
水酸化アルミも溶解され、濾材がより初期の状態に再生
されるので、逆洗効果が上がりスケール除去効果が上が
るとともに濾材も同時に洗浄され濾過性能も低下するこ
となく、初期性能が維持される。
【0022】本発明の請求項5に係わる水浄化装置は、
循環路切替手段を持ち、酸性水と同時に生成されるアル
カリ水を循環回路を変え、循環手段を用い浴槽吐出口よ
り噴出、浴槽壁に噴霧し洗浄する機構を有することで、
スケール除去を行うとともに洗剤を使用しない浴槽洗浄
機能も有するものである。
【0023】本発明の請求項6に係わる水浄化装置は、
食塩供給手段を有し、電解時に次亜塩素酸を生成する電
解イオン水生成手段であって循環手段により電解イオン
水生成手段から濾過手段ならびに浴槽内に次亜塩素酸を
供給することで、濾過槽内の制菌及び浴槽内の制菌が可
能となる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0025】(実施例1)図1に本発明の実施例におけ
る水浄化装置のシステム構成図を示す。浴槽1には、水
浄化装置2に接続された吐出口および吸い込み口を有す
るアダプタ3が設けられている。
【0026】水浄化装置2は、浴槽1の吸い込み口に連
通する戻り管4およひ吐出口に連通する往き管5からな
る循環路6と、浴槽水を循環させるための循環手段7
と、浴槽水に含まれる懸濁物質を凝集させて大径化させ
る凝集手段8およびその下流に設けられ、例えばアルミ
ナなどの無機系材料からなる粒状の濾材9を濾床10を
介して充填し、凝集手段8で大径化した凝集フロックを
濾過する濾過手段11、凝集手段8の上流側に設けられ
た三方弁12及び、電解イオン水生成装置18から構成
されている。凝集手段8は、ステンレスから構成される
凝集陰電極13の内部にアルミニウムから構成される凝
集陽電極14を凝集陰電極13に対向配置している。凝
集手段8と濾過手段は濾過槽15内に一体に構成されて
いる。また凝集陽電極14と凝集陰電極13間に電圧を
印可する凝集用定電流電源16を有し、凝集用定電流電
源16を介して凝集手段8を制御する凝集制御手段17
を持ち、また三方弁12の一端には、電解イオン水生成
装置18が接続されている。
【0027】電解イオン水生成装置の詳細を図2に示
す。
【0028】電解イオン水生成装置18は、電解陽極1
9及び電解陰極20間がイオン交換樹脂よりなる隔膜2
1で仕切られ陽極室22及び陰極室23が構成されてい
る。水道配水より電磁弁24を介して給水口25に直結
されて、電磁弁24が制御回路(図示せず)により開か
れると水が供給される。取水部は、陽極側26及び陰極
側27にそれぞれ設けられており、陽極側の取水部26
は三方弁12の一端に接続されている。また陰極側の取
水部27は、排水口(図示せず)に接続され排水され
る。電解陽極19と電解陰極20には電解水生成用定電
流電源28が接続されている。
【0029】以上の構成において、次に本実施例の動
作、作用について説明する。
【0030】凝集制御手段17によって設定された時間
の間は凝集手段8の凝集用定電流電源16が動作して凝
集陰電極13と凝集陽電極14間に電圧が印可され、ア
ルミニウムから構成される凝集陽電極14からアルミニ
ウムイオンAl3+が溶出される。溶出したアルミニウム
イオンは凝集陰電極13と凝集陽電極14の間隙におい
て水の水酸化物イオンOH-と反応して水酸化アルミニ
ウムAl(OH)3のコロイドとなり浮遊する。
【0031】ここで浴槽水に含まれる皮脂・垢及び細菌
群などの懸濁物質は、側鎖にカルボキシル基を持ってい
るので負に帯電している。一方水酸化アルミニウムは正
電荷のため、水酸化アルミニウムが結着媒体となり、架
橋作用によって微細な懸濁物質を吸着して大径化させて
いわゆる凝集フロックが生成される。この結果、濾材9
の表層部に凝集フロックが堆積して緻密な細孔を有する
ケーク層(凝集膜)が形成され、循環手段7を動作させ
ることによって図1の実線矢印で示した経路を浴槽水が
循環し、短時間で効果的な水浄化が可能となる。
【0032】なお前記したように、凝集濾過を長時間に
わたり使用していると、電解により得られた水酸化アル
ミニウムイオンの一部が電極にスケールとなって付着
し、電極間の電気抵抗となり、使用電力値が上がる。さ
らに付着が進むと電極間を閉塞してしまい凝集性能が悪
化するのでスケール除去の対策が必要である。
【0033】次にスケール除去の動作について説明す
る。
【0034】浄化作業が終了すると、制御回路(図示せ
ず)の働きにより、電解イオン水生成装置18の電極に
電流が流され、電解が始まり、陽極側には酸性水が生成
される、同時に電磁弁24が開かれ電解イオン水生成装
置18内に水が供給され、生成された酸性水は、取水部
26より押し出され三方弁12を経由して凝集濾過槽に
供給される。
【0035】水酸化アルミニウムは中性では、不溶性の
物質であるが、酸性の水中では、式(1)に示すように
アルミイオンと水酸基イオンが解離して溶解する。
【0036】 Al(OH)3→Al3++3(OH)- (1) すなわち、凝集電極に付着したスケールは酸性電解水に
よって溶解除去される。
【0037】なお、実際には、水素イオン濃度(pH)
により水酸化アルミの解離状態が違う。すなわちpH1
〜3において、Al3+、pH3.1〜5においてAl8
(OH)4+となり理論上完全に溶解するためには、pH
値3以下が理想的であり、電解イオン水生成装置で作る
酸性水をpH値3以下に電流値や電解時間を制御するこ
とでよりスケール除去能力が高まる。
【0038】なお図3に示すように凝集手段とイオン水
生成用電極を一体に構成することにより、より簡易に機
器を構成することができる。
【0039】図3においては、凝集手段の上部に内側に
電解陽極19を有する円筒形の一対の電解イオン水生成
用電極で、濾過槽15上部の給水口より入った水は、陽
極室22内で酸性水となり、図3において実線で示す経
路を流れ、凝集電極13,14間を通り、付着したスケ
ールを溶解除去する。
【0040】すなわち、濾過槽の中に電解イオン水生成
電極と凝集手段を一体とすることで、それぞれを結合す
る配管の省略が可能になりコストダウンを図れる。
【0041】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て図4をもとにして説明する。本実施例において、濾過
の構成は実施例1と同様であるのでその説明は省略す
る。
【0042】本実施例において実施例1と異なる点は、
濾過手段を逆流洗浄するため、凝集手段8の上流側に設
けられた三方弁12および濾過手段11の下流側に設け
られた三方弁31により、濾過手段9に堆積した懸濁物
質を通常濾過時とは逆方向に通水して洗浄するためのバ
イパス路33と二方弁32を有する排出路34及び逆洗
動作を制御する逆洗制御手段29を有するものである。
【0043】逆洗動作について説明する。
【0044】逆洗制御手段29が動作して三方弁12、
31及び二方弁32を図4の破線矢印で示した方向に流
れるように制御する。
【0045】この時電解イオン水生成器が動作し、酸性
水が生成され、取水部を経て酸性水が三方弁12及び三
方弁31を通り、濾過手段11の下流から通常濾過方向
に対して逆方向から流入し、濾材9の表面に堆積した凝
集フロックを含んだ懸濁物質が逆流洗浄され、排出路3
4を経て排出される。この際、酸性水の効果で濾材等に
付着している水酸化アルミも溶解除去されるので濾材は
よりきれいに再生され、濾過性能の低下を防ぐ。
【0046】(実施例3)本発明の第3の実施例につい
て図5を用いて説明する。
【0047】なお本発明において、濾過の動作において
は、実施例1と同様であるので説明は省略する。
【0048】本発明が実施例1と異なる点は、電解イオ
ン水生成器により酸性水と同時に陰極側で生成されるア
ルカリ水を使って浴そうの洗浄をすることを可能として
いる点である。
【0049】浴槽洗浄の動作についいて図5もとに説明
する。
【0050】実施例1で説明したように濾過後電解イオ
ン水生成器で酸性水を作るが、この時同時に陰極側には
アルカリ水が生成される、実施例1では、このアルカリ
水は、排水部より系外に捨てられていたが、本実施例で
は、まずこの生成されたアルカリ水は、洗浄水タンク3
6に貯えられる。洗浄水タンク36は高圧噴霧用ポンプ
35を介して洗浄風呂アダプタ38部に設けられた洗浄
ノズル39に接続配管されている。
【0051】洗浄動作に入ると制御手段(図示せず)に
より噴霧用ポンプ35が駆動され洗浄水タンク36内の
アルカリ水は、洗浄ノズル39より浴槽壁に噴射・散布
される。
【0052】アルカリ水の洗浄効果について説明する。
【0053】まず、汚れが浴槽などの基質に付着する要
因としては、汚れが持っている電気的性質による吸着が
ある。
【0054】そこで、汚れを基質から離脱させるために
は、まず、汚れと基質の表面電位を大きくする必要があ
り、表面の電荷量を増やせばよく、通常汚れや基質が水
の中ではマイナスに帯電していることからこのマイナス
の帯電量をさらに増やしてやればよい。
【0055】また、いろいろな無機物の粒子の表面電位
は水素イオン濃度(pH)に依存するが、基質の表面電
位についても同様であり、アルカリ性になってpHが高
くなるにしたがい表面電位がマイナス側で大きくなる。
【0056】なお、アルカリイオン水で洗浄した場合は
一般の界面活性剤による洗剤のようにすすぐ必要がない
ので、洗浄にすすぎ行程が必要なく、機器の構成が簡素
化できるとともに、節水効果も大きい。
【0057】(実施例4)本発明の第4の実施例につい
て説明する。
【0058】なお本発明において、濾過の動作において
は、実施例1と同様であるので説明は省略する。
【0059】本発明が実施例1と異なる点は、電解イオ
ン水生成器で食塩水を電解し、次亜塩素酸を生成し、そ
れでもって水浄化装置循環系及び浴槽水の制菌を行う事
により菌の繁殖を防ぐことを可能とする点である。
【0060】図6は電解イオン水生成装置において食塩
供給機構の詳細を示すものである。
【0061】食塩供給タンク40には飽和食塩水が供給
口37より補給され貯蔵されており、制御手段(図示せ
ず)により殺菌モードに入ると食塩水が電磁ポンプ41
が作動し電解槽の陽極室22に供給され電解が始まる、
食塩水が電解されると陽極室には、式(2)に示す反応
式で、次亜塩素酸が発生する。
【0062】 この次亜塩素酸には、殺菌作用がある。この酸性水を濾
過槽を経由して、浴槽へ流出させることにより、濾過槽
をはじめとする水浄化装置の配管内の制菌及び浴槽内の
制菌が可能となり、菌の繁殖が防げ、より汚れの少ない
入浴が可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係わる水浄化装置によれば、陽極と陰極から構成される
電極を有し、電極に通電することで電気分解により金属
水和物を生成し、浴槽水に含まれる懸濁物質を電気的に
凝集させる凝集手段と、凝集手段の下流に設けられ、凝
集手段によって凝集された懸濁物質を物理的に濾過する
濾過手段と、電気分解により生成された金属水和物の一
部が凝集手段に付着したスケール塊を除去するためのイ
オン水を生成する電解イオン水生成手段を有し、イオン
水を電解イオン水生成手段より凝集手段に供給し、電解
により生成される凝集電極部分での水酸化アルミのスケ
ール付着が防止され、長期にわたり凝集電極部分の保守
を必要とせず電極間の電圧上昇も低くなり、良好な浄化
性能を持続できる。
【0064】また本発明の請求項2に係わる水浄化装置
によれば、生成されるイオン水のpH値が3以下となる
ように制御されているため、水酸化アルミのイオン化が
促進されスケール成分を容易に溶解除去され、長期にわ
たり凝集電極部分がスケール付着のない良好な状態で維
持できる。
【0065】また本発明の請求項3に係わる水浄化装置
によれば、電解イオン水生成手段と凝集手段が一つのブ
ロックに一体的に構成されることで装置が簡素化でき、
コスト軽減や小型化が図られる。
【0066】また本発明の請求項4に係わる水浄化装置
によれば、濾過手段を洗浄する逆洗手段を有し、逆洗浄
に電解イオン水生成手段で生成された酸性水が使われる
ため凝集電極に付着したスケールだけでなく、濾過手段
における濾材の付着物も同様に溶解除去させることがで
き、スケール除去効果とともに濾過手段の逆洗効果もよ
り向上させることが可能となる。
【0067】また本発明の請求項5に係わる水浄化装置
によれば、循環路切替手段を有し、酸性水とともにに生
成されるアルカリ水を循環手段にて洗浄吐出口より噴
出、浴槽壁に噴霧する洗浄機構を有することで、水浄化
装置のスケール除去効果だけでなく洗剤を使用しない浴
槽洗浄機能も付加することが可能となる。
【0068】また本発明の請求項6に係わる水浄化装置
によれば、食塩供給手段を有し、電解時に次亜塩素酸を
生成する電解イオン水生成手段であって循環手段により
電解イオン水生成手段から次亜塩素酸を濾過手段及び浴
槽内に供給することで、濾過槽内の制菌及び浴槽内の制
菌も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す水浄化装置のシステム
構成図
【図2】本発明の実施例1における電解イオン水生成装
置の詳細図
【図3】同電解イオン水生成電極及び濾過槽一体構成図
【図4】本発明の実施例2を示す水浄化装置のシステム
構成図
【図5】本発明の実施例3を示す水浄化装置のシステム
構成図
【図6】本発明の実施例4における電解イオン水生成装
置の詳細図
【図7】本発明の従来例を示す水浄化装置の構成図
【図8】同凝集手段の断面図
【符号の説明】
2 水浄化装置 3 風呂アダプタ 6 循環路 7 循環手段 8 凝集手段 9 濾材 10 濾床 11 濾過手段 12 三方弁 13 凝集陰電極 14 凝集陽電極 15 濾過槽 16 凝集用定電流電源 18 電解イオン水生成装置 21 隔膜 22 陽極室 23 陰極室 24 電磁弁 25 給水口 28 電解水生成用定電流電源 29 逆先制御手段 30 洗浄制御手段 33 バイパス路 35 噴霧用ポンプ 36 洗浄水タンク 37 供給口 39 洗浄ノズル 40 食塩供給タンク 41 電磁ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/463 C02F 1/50 520L 1/465 531M 1/50 520 540B 531 550D 540 550L 550 560F 560Z 560 9/00 502D 502L 9/00 502 502P 503A 504B 503 504C 504 504D 504E 1/46 102 (72)発明者 河合 祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D061 DA07 DB07 DB08 DB09 DB11 DB15 DC01 DC08 DC12 EA02 EA06 EB02 EB04 EB13 EB27 EB37 ED13 FA13 GA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水の循環手段と、循環路に設けられた陽
    極と陰極から構成される電極を有し、前記電極に通電す
    ることで電気分解により金属水和物を生成し、浴槽水に
    含まれる懸濁物質を電気的に凝集させる凝集手段と、前
    記凝集手段の下流に設けられ、前記凝集手段によって凝
    集された懸濁物質を物理的に濾過する濾過手段と、前記
    金属水和物の一部が前記凝集手段に付着したスケール塊
    を除去する電解イオン水生成手段を有する水浄化装置。
  2. 【請求項2】 電解イオン水生成手段により生成される
    イオン水の水素イオン濃度(pH)が3以下に制御され
    る請求項1記載の水浄化装置。
  3. 【請求項3】 凝集手段と電解イオン水生成手段が一体
    に構成される請求項1記載の水浄化装置。
  4. 【請求項4】 濾過手段に濾過運転時とは逆方向に通水
    して濾過手段を洗浄する逆洗手段を有する請求項1記載
    の水浄化装置。
  5. 【請求項5】 循環路切替手段を有し、電解イオン水生
    成手段により生成されたアルカリ水を、循環手段により
    浴槽吐出口より噴出させ、浴槽壁に噴霧する浴槽洗浄手
    段を有する請求項1記載の水浄化装置。
  6. 【請求項6】 食塩供給手段を有し、電解時に次亜塩素
    酸を生成する電解イオン水生成手段であって、循環手段
    により前記電解イオン水生成手段から前記次亜塩素酸を
    濾過手段及び浴槽内に供給させることを特徴とする請求
    項1記載の水浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108675515A (zh) * 2018-07-25 2018-10-19 大连波美科技有限公司 除硅用电化学反应装置
CN113083827A (zh) * 2021-04-15 2021-07-09 山东铝城建筑安装工程有限公司 一种用于氧化铝生产的沉降槽机械清理系统及机械清理方法
WO2023113315A1 (ko) * 2021-12-16 2023-06-22 주식회사 경동나비엔 수처리 시스템

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