JP2582058Y2 - 食品包装用板紙 - Google Patents

食品包装用板紙

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JP2582058Y2
JP2582058Y2 JP6453792U JP6453792U JP2582058Y2 JP 2582058 Y2 JP2582058 Y2 JP 2582058Y2 JP 6453792 U JP6453792 U JP 6453792U JP 6453792 U JP6453792 U JP 6453792U JP 2582058 Y2 JP2582058 Y2 JP 2582058Y2
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paper
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food packaging
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聖明 高畠
兼一 岡田
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Rengo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、カステラをはじめ、
ギョーザやピザなど、適度の水分又は油分を保持させて
おく必要のある食品を包装する際に使用する食品包装用
板紙に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、カステラを例に採って、従来の技
術について説明する。
【0003】図4に示すように、カステラ21を包装す
る際には、その下面には、焼く時に使用された敷紙をそ
のまま使用し、上面には、あて紙22をのせ、板紙23
で被ってプラスチック袋で密封し、箱詰めにしていた。
【0004】上記あて紙22は、合成紙に不織布を貼り
合わせたもので、カステラの表面に接する不織布には、
細かい凹凸をつけるためにコロナ放電処理が施されてい
た。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、食品の表面に直接板紙が触れないように、予め
あて紙をのせ、その後板紙で被って、袋詰めするのは包
装作業面での効率が悪い。
【0006】仮に、あて紙をせずに直接板紙で食品を被
うと、時間の経過と共に、食品の水分又は油分が板紙に
浸透し、その結果、板紙を構成する古紙の黒ずんだ色が
表裏面に浮き出て、外観が損なわれる。また、板紙その
ものが、食品の水分や油分を含むことにより腰が弱くな
る問題がある。
【0007】更に、板紙に食品がくっつき、板紙を開封
する時に食品の一部が板紙に付着して剥がれ、食品の表
面が損なわれる問題もある。
【0008】そこで、この考案の課題は、適度の水分又
は油分を保持させておく必要がある食品を、簡単に包装
することができ、食品の水分や油分を適度に吸収し、美
粧性を損なうことなく強度が保持される食品包装用板紙
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案は、少なくとも中層が古紙から成る基材
の上面に白色顔料を塗布し、基材の下面にポリエチレン
を接着剤として吸湿紙を貼り合わせ、このポリエチレン
に不透明顔料を混入する構成を採用したのである。
【0010】また、上記吸湿紙が伸長率8%以上のクレ
ープ加工を施した紙から成る構成を採用したのである。
【0011】
【作用】この考案の板紙は内面に吸湿紙を備え、吸湿紙
の面により食品を被うと、食品表面の余分な水分や油分
が吸収され、必要な水分や油分は依然として保持される
ものである。
【0012】食品の水分や油分が吸湿紙に浸透しても、
吸湿紙と基材とを、不透明顔料を混入したポリエチレン
で貼り合わせたことから、ポリエチレン層により水分や
油分が遮断され、基材に水分や油分が浸透することがな
く、且つ不透明顔料により基材表裏面の色の浮き上がり
が防止される。
【0013】
【実施例】この考案に係る食品包装用板紙の一実施例
を、図1乃至図3に基づいて説明する。
【0014】図1に示すように、カステラ包装用板紙1
は、端壁2、底壁3、端壁4及び上蓋5が、それぞれ折
目線6、7、8を介して連設されている。上記上蓋5に
は、折目線9を介して重なり部10が連設されている。
この重なり部10と、上記端壁2及び端壁4とは、それ
ぞれほぼ同じ大きさを有し、上記底壁3と上記上蓋5と
は、それぞれ同じ大きさと形状を有する。
【0015】上記端壁2には、M字形のスリット11が
形成され、この端壁2と重なり合う重なり部10には、
上記スリット11に差し入れられる舌片12が、2本の
切り込み13によって形成されている。
【0016】このカステラ包装用板紙1は、図2に示す
ように、7層抄きの板紙から成る基材16の上面にカゼ
イン等を接着剤として炭酸カルシウムのコーティング層
17が形成された坪量150〜600g/m2 の白板紙
18の下面に、接着剤19により坪量30〜200g/
2 の吸湿紙20が貼り合わされて成る。
【0017】上記基材16は、中層に新聞古紙及び雑誌
古紙を、下層に新聞古紙を、上層に白色の上質古紙を用
いた7層抄き(図示省略)となっている。
【0018】上記接着剤19は、ポリエチレンに白色顔
料として酸化チタンを加えたものを使用している。この
厚みは10〜30μであり、酸化チタンの添加量は10
〜20重量%である。
【0019】上記吸湿紙20には、伸長率9.5〜10
%、1ピッチ2〜2.5mmのクレープ加工が施されてい
る。なお、伸長率は少なくとも8%以上、ピッチは3mm
以下であることが望ましい。このようにすると、カステ
ラの表面との剥離性が良くなる。
【0020】以上のように構成されたカステラ包装用板
紙1を使用する際は、図3に示すように、その吸湿紙2
0の面が内面となるように、折目線6、7、8、9を、
それぞれ谷折りし、カステラを底壁3の上に載せ、舌片
12をスリット11に差し込んで包装する。
【0021】このようにして、カステラ包装用板紙1に
より直接カステラの表面を被い、容易に包装することが
できる。
【0022】そして、時間の経過に伴い、カステラの水
分や油分が吸湿紙20に浸透しても、接着剤19は白色
顔料である酸化チタンが配合されたポリエチレンから成
るので、該板紙1の表裏層に、基材16を構成する古紙
の黒ずんだ色が浮き出ない。
【0023】
【考案の効果】以上のように、この考案に係る食品包装
用板紙は、食品と接する面に吸湿紙を用いたことから、
従来のあて紙を載せる作業を省いて、包装の機械化ある
いは包装作業の効率化を図ることができる。
【0024】一方、吸湿紙と基材とは、不透明顔料を混
入したポリエチレンで接着されており、時間の経過に伴
い、食品の水分や油分が吸湿紙に浸透しても、板紙の表
裏面に、その素材である古紙の黒ずんだ色が浮き出るこ
とがなく、外観が美しい状態で保持される。
【0025】そして、水分や油分がポリエチレンで遮断
されるので板紙の腰が弱くなることがない。また、吸湿
紙は食品の余分な水分や油分を吸収し、且つクレープ加
工が施されていることから、食品との剥離性が良いとい
う効果がある。
【0026】更に、基材については、古紙100%の紙
を使用して、コストダウンを図ることもでき、昨今の環
境保護運動の活発化に伴う、再生紙利用を促進すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の展開図
【図2】同上の一部拡大断面図
【図3】同上の斜視図
【図4】従来例の斜視図
【符号の説明】
1 カステラ包装用板紙 2、4 端壁 3 底壁 5 上蓋 6、7、8、9 折目線 10 重なり部 11 スリット 12 舌片 13 切り込み 16 基材 17 コーティング層 18 白板紙 19 接着剤 20 吸湿紙 21 カステラ 22 あて紙 23 板紙
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 65/40 B32B 27/00 B32B 27/10 B32B 27/32

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも中層が古紙から成る基材の上
    面に白色顔料を塗布し、基材の下面にポリエチレンを接
    着剤として吸湿紙を貼り合わせ、このポリエチレンに不
    透明顔料を混入したことを特徴とする食品包装用板紙。
  2. 【請求項2】 吸湿紙が伸長率8%以上のクレープ加工
    を施した紙からなることを特徴とする請求項1記載の食
    品包装用板紙。
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