JP2582022Y2 - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents
クラッチレリーズ軸受装置Info
- Publication number
- JP2582022Y2 JP2582022Y2 JP8129092U JP8129092U JP2582022Y2 JP 2582022 Y2 JP2582022 Y2 JP 2582022Y2 JP 8129092 U JP8129092 U JP 8129092U JP 8129092 U JP8129092 U JP 8129092U JP 2582022 Y2 JP2582022 Y2 JP 2582022Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- fork
- clutch release
- bearing device
- claw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のエンジンと
トランスミッションとの間で動力の断接を行うクラッチ
レリーズ軸受装置に関するものである。
トランスミッションとの間で動力の断接を行うクラッチ
レリーズ軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クラッチッレリーズ軸受装置は、通常図
11に示すようにエンジン側Eとトランスミッション側
Tとの間に在って、レリーズフォーク20の揺動運動を
受けてメーンドライブシャフト21を囲む円筒状リテー
ナ22の外周上を摺動する樹脂製スリーブ23と、この
樹脂製スリーブ23に組み込まれ、内外軌道輪の一方が
ダイヤフラムスプリング24に当接してクラッチの係脱
を行うころがり軸受Bが組み込まれたものである。組み
込まれた軸受装置は、例えば図12、図13に示すよう
に、ころがり軸受Bの外周を覆うカバー4の外側に形成
された折曲縁5ところがり軸受Bの外輪1端面との間に
介装されたばね6により樹脂製スリーブ23のフランジ
部10に向けて、つまりアキシャル方向に押圧されてい
る。フォーク受け26は、カバー4の折曲縁5の反対側
に設けられた爪片7を折り曲げてかしめ加工することに
より、組み立てられている。このようなかしめ加工は実
公平2−18820号公報などに開示されているように
広く用いられている。
11に示すようにエンジン側Eとトランスミッション側
Tとの間に在って、レリーズフォーク20の揺動運動を
受けてメーンドライブシャフト21を囲む円筒状リテー
ナ22の外周上を摺動する樹脂製スリーブ23と、この
樹脂製スリーブ23に組み込まれ、内外軌道輪の一方が
ダイヤフラムスプリング24に当接してクラッチの係脱
を行うころがり軸受Bが組み込まれたものである。組み
込まれた軸受装置は、例えば図12、図13に示すよう
に、ころがり軸受Bの外周を覆うカバー4の外側に形成
された折曲縁5ところがり軸受Bの外輪1端面との間に
介装されたばね6により樹脂製スリーブ23のフランジ
部10に向けて、つまりアキシャル方向に押圧されてい
る。フォーク受け26は、カバー4の折曲縁5の反対側
に設けられた爪片7を折り曲げてかしめ加工することに
より、組み立てられている。このようなかしめ加工は実
公平2−18820号公報などに開示されているように
広く用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、従来の
クラッチレリーズ軸受装置は外周に形成された爪片7を
折り曲げてかしめ加工することによりフォーク受け26
とカバー4と樹脂製スリーブ23とが一体化されている
ので、ころがり軸受Bの回転時にフォーク受けが共廻り
する傾向があり、使用中に爪片7に緩みが生じ、性能の
低下や騒音の発生を惹起することになる。特に、軽四輪
車や小型FF車などのクラッチケースが小さく、このケ
ースやフォークなどとの干渉のおそれがあるためにかし
め部の円周方向長さを長くしたり、カバーの板厚を上げ
ることはできない。しかもカバーの板厚を上げると、カ
バーの成形がその分困難になり、材料費も上昇すること
になる。この考案は、カバーの板厚を上げないでカバー
とフォーク受けのかしめ加工を強力に行うことを可能に
したクラッチレリーズ軸受装置を提供することを目的と
するものである。
クラッチレリーズ軸受装置は外周に形成された爪片7を
折り曲げてかしめ加工することによりフォーク受け26
とカバー4と樹脂製スリーブ23とが一体化されている
ので、ころがり軸受Bの回転時にフォーク受けが共廻り
する傾向があり、使用中に爪片7に緩みが生じ、性能の
低下や騒音の発生を惹起することになる。特に、軽四輪
車や小型FF車などのクラッチケースが小さく、このケ
ースやフォークなどとの干渉のおそれがあるためにかし
め部の円周方向長さを長くしたり、カバーの板厚を上げ
ることはできない。しかもカバーの板厚を上げると、カ
バーの成形がその分困難になり、材料費も上昇すること
になる。この考案は、カバーの板厚を上げないでカバー
とフォーク受けのかしめ加工を強力に行うことを可能に
したクラッチレリーズ軸受装置を提供することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は、かかる問題
を解決すべくなされたクラッチレリーズ軸受装置に関
し、カバーのフォーク受けとの結合部に補強部を備えた
複数の爪片をフォーク受けの外縁に折曲してかしめるこ
とにより、板厚を増大させることなく外径寸法が小で、
かつ計量、強固なクラッチレリーズ軸受装置を構成し
た。
を解決すべくなされたクラッチレリーズ軸受装置に関
し、カバーのフォーク受けとの結合部に補強部を備えた
複数の爪片をフォーク受けの外縁に折曲してかしめるこ
とにより、板厚を増大させることなく外径寸法が小で、
かつ計量、強固なクラッチレリーズ軸受装置を構成し
た。
【0005】
【作用】この考案にかかるクラッチレリーズ装置は、エ
ンジン側Eとトランスミッション側Tとの間において動
力の断接を行うに際して、フォーク受けところがり軸受
を内蔵するカバーとのかしめ部が緩んでガタが生ずるこ
とがなく、スムーズに作動する。
ンジン側Eとトランスミッション側Tとの間において動
力の断接を行うに際して、フォーク受けところがり軸受
を内蔵するカバーとのかしめ部が緩んでガタが生ずるこ
とがなく、スムーズに作動する。
【0006】
【実施例】次に、この考案の実施例を図1乃至図10に
ついて説明する。図1は本考案に係るクラッチレリーズ
軸受装置の断面を示し、ころがり軸受Bはその外周を覆
うカバー4の外側に形成された折曲縁5ところがり軸受
Bの外輪1端面との間に介装されたばね6により樹脂製
スリーブ23のフランジ部10に向けて、アキシャル方
向に押圧された状態で組み込まれている。フォーク受け
26は、カバー4の折曲縁5の反対側に設けられたカバ
ーに一体に設けられた爪片7を折り曲げてかしめ加工す
ることにより、組み立てられている。この構造は従来品
とことなるところはない。
ついて説明する。図1は本考案に係るクラッチレリーズ
軸受装置の断面を示し、ころがり軸受Bはその外周を覆
うカバー4の外側に形成された折曲縁5ところがり軸受
Bの外輪1端面との間に介装されたばね6により樹脂製
スリーブ23のフランジ部10に向けて、アキシャル方
向に押圧された状態で組み込まれている。フォーク受け
26は、カバー4の折曲縁5の反対側に設けられたカバ
ーに一体に設けられた爪片7を折り曲げてかしめ加工す
ることにより、組み立てられている。この構造は従来品
とことなるところはない。
【0007】この考案においては、図2に示すようにカ
バー4に設けられた爪片7にはカバーの外周面16から
延びるリブ8が形成されていて、爪片7の強度を向上さ
せている。該リブ8は予めカバーの爪片7に形成してお
き、これを折り曲げてかしめ加工を行ったものであり、
かしめ部17にリブ8が残っている。さらに、図3及び
図4Aに示す実施例のように爪片7にかしめを行ってか
ら爪片7に補強用打ち出し加工を行って凹陥部9aをフ
ォーク受け26の底面に向けて設けることが出来る。さ
らに図4Bに示す実施例のように、補強用打ち出し加工
によって底が貫通した凹陥部9bを爪片7に打ち込み、
フォーク受け26に強固に固定することができる。図5
はさらに他の実施例を示し、前記補強打ち出し加工によ
って形成された凹陥部9a、9bを設けたフォーク受け
26の部分斜視図として示す。
バー4に設けられた爪片7にはカバーの外周面16から
延びるリブ8が形成されていて、爪片7の強度を向上さ
せている。該リブ8は予めカバーの爪片7に形成してお
き、これを折り曲げてかしめ加工を行ったものであり、
かしめ部17にリブ8が残っている。さらに、図3及び
図4Aに示す実施例のように爪片7にかしめを行ってか
ら爪片7に補強用打ち出し加工を行って凹陥部9aをフ
ォーク受け26の底面に向けて設けることが出来る。さ
らに図4Bに示す実施例のように、補強用打ち出し加工
によって底が貫通した凹陥部9bを爪片7に打ち込み、
フォーク受け26に強固に固定することができる。図5
はさらに他の実施例を示し、前記補強打ち出し加工によ
って形成された凹陥部9a、9bを設けたフォーク受け
26の部分斜視図として示す。
【0008】さらに、爪片7のかしめ後に図6、図7の
ように爪片7の外周からクラッチッレリーズ軸受装置の
中心Oに向けて押圧して、高さh、幅bの補強のための
打ち込みを行い、凹部12を形成する。この場合、凹部
12の高さh、幅bを適宜調整することによって所望の
強度を選択することができる。さらに、図8に示すよう
に爪片7の折り曲げによるかしめ加工を行った後に、折
り曲げコーナ13に適宜数の打ち込み14を行って、強
度を上げることもできる。
ように爪片7の外周からクラッチッレリーズ軸受装置の
中心Oに向けて押圧して、高さh、幅bの補強のための
打ち込みを行い、凹部12を形成する。この場合、凹部
12の高さh、幅bを適宜調整することによって所望の
強度を選択することができる。さらに、図8に示すよう
に爪片7の折り曲げによるかしめ加工を行った後に、折
り曲げコーナ13に適宜数の打ち込み14を行って、強
度を上げることもできる。
【0009】図9及び図10にさらに別の実施例を示
す。この場合には、爪片7に幅bの補強かしめ片15を
設けておき、爪片7を折り曲げてフォーク受け26にか
しめ加工した後に、該補強かしめ片15を折り曲げて強
度を上げている。この場合、該補強かしめ片15の幅b
を適宜選択することにより、適切な強度を選択すること
ができる。
す。この場合には、爪片7に幅bの補強かしめ片15を
設けておき、爪片7を折り曲げてフォーク受け26にか
しめ加工した後に、該補強かしめ片15を折り曲げて強
度を上げている。この場合、該補強かしめ片15の幅b
を適宜選択することにより、適切な強度を選択すること
ができる。
【0010】
【考案の効果】この考案に係るクラッチレリーズ装置
は、カバーのフォーク受けとの結合部に補強部を備えた
複数の爪片をフォーク受けの外縁に設けて、該爪片を折
曲したものであるから、カバーの板厚を上げることなく
かしめ部の円周方向の長さの小さいため、外径寸法が小
で、軽量なクラッチレリーズ軸受装置を提供することが
可能となった。
は、カバーのフォーク受けとの結合部に補強部を備えた
複数の爪片をフォーク受けの外縁に設けて、該爪片を折
曲したものであるから、カバーの板厚を上げることなく
かしめ部の円周方向の長さの小さいため、外径寸法が小
で、軽量なクラッチレリーズ軸受装置を提供することが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るクラッチレリーズ軸受装置の断
面図である。
面図である。
【図2】図1に示す実施例の側面図である。
【図3】この考案の他の実施例の側面図である。
【図4】Aは図3に示す実施例の要部の拡大断面図であ
る。Bは図3に示す他の実施例の要部拡大断面図であ
る。
る。Bは図3に示す他の実施例の要部拡大断面図であ
る。
【図5】図3に示す実施例の要部の拡大斜視図である。
【図6】この考案のさらに他の実施例の側面図である。
【図7】図6に示す本考案の実施例のかしめ部の拡大斜
視図である。
視図である。
【図8】他の実施例のかしめ部の拡大斜視図である。
【図9】さらに別の実施例の補強かしめ片を示す要部の
正面図である。
正面図である。
【図10】図9の補強かしめ片を用いたかしめ部の拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図11】クラッチレリーズ装置の概略を示す説明図で
ある。
ある。
【図12】クラッチレリーズ軸受の縦断側面図である。
【図13】図12のA方向から視たクラッチレリーズ軸
受の正面図である。
受の正面図である。
1 外輪 2 内輪 3 ボール 4 カバー 5 折曲縁 7 爪片 8 リブ 9 凹陥部 13 折り曲げコーナ 17 かしめ部 26 フォーク受け
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジン側とトランスミッション側との
間に在って、レリーズフォークの揺動運動を受けてメー
ンドライブシャフトを囲む円筒状のリテーナの外周上を
摺動し、かつ外周側にフランジ部を一体に設けた樹脂製
スリーブと、この樹脂製スリーブの一端に組み込まれて
レリーズフォークと当接するフォーク受けと、前記樹脂
製スリーブの他端に組み込まれ、ダイヤフラムスプリン
グに当接してクラッチの係脱を行う軌道輪を有するころ
がり軸受と、このころがり軸受の外周を覆いフォーク受
けと結合されたカバーと、このカバーの折曲縁の内方に
設けられ前記ころがり軸受を樹脂製スリーブのフランジ
部に押圧するスプリングとから構成される自動調心クラ
ッチレリーズ装置において、カバーのフォーク受けとの
結合部に補強部を備えた複数の爪片がフォーク受けの外
縁に折曲されてかしめられていることを特徴とするクラ
ッチレリーズ軸受装置。 - 【請求項2】 前記カバーの補強部は、カバー外周面か
ら爪片に延びるリブである請求項1記載のクラッチレリ
ーズ軸受装置。 - 【請求項3】 前記カバーの補強部は、かしめ部に爪片
からフォーク受けに向けて打ち込まれた凹陥部である請
求項1記載のクラッチレリーズ軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8129092U JP2582022Y2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8129092U JP2582022Y2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640469U JPH0640469U (ja) | 1994-05-31 |
JP2582022Y2 true JP2582022Y2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=13742256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8129092U Expired - Lifetime JP2582022Y2 (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582022Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008039529A1 (de) * | 2008-08-23 | 2010-02-25 | Schaeffler Kg | Kupplungsausrücklager |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP8129092U patent/JP2582022Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0640469U (ja) | 1994-05-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980707 |