JP2581915Y2 - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JP2581915Y2
JP2581915Y2 JP1992072386U JP7238692U JP2581915Y2 JP 2581915 Y2 JP2581915 Y2 JP 2581915Y2 JP 1992072386 U JP1992072386 U JP 1992072386U JP 7238692 U JP7238692 U JP 7238692U JP 2581915 Y2 JP2581915 Y2 JP 2581915Y2
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dielectric
inner conductor
coupling
holes
dielectric filter
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忠弘 寄田
康雄 山田
博文 宮本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
    • H01P1/2056Comb filters or interdigital filters with metallised resonator holes in a dielectric block

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、その内壁が導電被覆
されてなる第1,第2の内導体孔が一体で並設された誘
電体フィルタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誘電体フィルタは、図6の分解斜
視図に示すように、誘電体ブロック61、結合ピン62
及び金属ケース63からなり、更に、この誘電体ブロッ
ク61には、互いに平行で、それらの内壁が導電部材で
被覆された内導体孔61a,61b、及びこの内導体孔
61a,61b間に該内導体孔61a,61bを結合す
る結合穴61cが形成されている。また、結合ピン62
と各内導体孔61a,61b間で結合容量が形成される
ようになっている。
【0003】また、図7の分解斜視図に示すように、誘
電体フィルタで有極性を得るには、内導体孔71aと7
1b間は結合穴72a、内導体孔71bと71c間は結
合穴72b、内導体孔71cと71d間は結合穴72
c、内導体孔71dと71e間は結合穴72dで結合さ
せ、結合の調整に開放端面に所要の導電材パターン73
を塗布する。内導体孔71a〜71eを有する各共振器
の周波数は開放端面に所要の導電材パターン74を塗布
することにより調整している。この誘電体ブロックの内
導体孔71bと71eを結合ピン75,75とPCB7
6上で導通された電極で結合容量を形成することにより
有極を得る。あるいは図8(a),(b)に示す誘電体
フィルタのように、内導体孔81aと81b間は結合穴
82a、内導体孔81bと81c間は結合穴82b、内
導体孔81cと81d間は結合穴82c、内導体孔81
dと81e間は結合穴82dで結合させるとともに、各
共振器がそれぞれ設計共振周波数になるように短絡端面
84で、個々の共振器の長さに段差をつけて調整したも
のが知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の誘電体フィ
ルタでは、各共振器間の結合が結合穴によって決定され
るため、種類毎、すなわち共振周波数や帯域幅の異なる
タイプ毎にフィルタ形状が相違し、このため種類毎の金
型が必要となる。また、製造面からは、非メッキ部であ
る結合穴の存在により、例えば無電解メッキ等で大量に
電極形成することが困難となる。このような量産性の問
題によって、コスト面で不利となっている。更に、結合
穴が存在する分、誘電体ブロックの形状が大型化し、小
型化の要請にそぐわないものとなっている。
【0005】この考案は、上記に鑑みてなされたもの
で、量産性を向上させて低コストとし、かつ小型化を可
能にするとともにシールド性を良好にしてフィルタ特性
を向上させる誘電体フィルタを提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、各内壁が導
電被覆されてなる複数の内導体孔が一体で並設された誘
電体ブロックを有する誘電体フィルタにおいて、各内導
体孔は、貫通方向の所定位置で内壁周方向に上記導電被
覆の非存在部が形成され、さらに前記内導体孔の少なく
とも2つの孔内部には前記誘電体ブロックとは異なる別
体の誘電体を介した端子が存在してなるものである。
【0007】
【作用】この考案によれば、内導体孔の内壁に形成され
た導電被覆の非存在部により得られるストレイ容量Cs
により、従来の結合穴に代えて、内導体孔を有する共振
器間が結合される。
【0008】
【実施例】図1は、この考案に係る誘電体フィルタの構
成を示す分解斜視図である。本誘電体フィルタは誘電体
ブロック1、結合ピン2及び金属ケース3から構成され
ている。誘電体ブロック1は直方体形状を有し、その前
面と後面間を貫通する2個の内導体孔1a,1bが所要
間隔を隔てて並設されている。この内導体孔1a,1b
は所定径を有する孔の内壁に金、銀または銅等の導電材
による電極が施されてなるものである。また、この誘電
体ブロック1は6面が同じく導電材により電極形成され
て外導体1cを形成している。
【0009】このようにして形成された内導体孔1a,
1bと外導体1cとによって2個の共振器が一体並設さ
れる。従って、6面及び2個の孔の内壁に対して無電解
メッキ等を容易に施すことができ、電極形成が容易に行
えることとなって、その量産が可能となる。
【0010】更に、上記内導体孔1a,1bの貫通方向
の適所であって、その位置の内壁周方向には導電メッキ
が所定幅だけ剥離された剥離部1ao,1boが形成さ
れ、この剥離部1ao,1boが有する各ストレイ容量
Csによって、両共振器が容量結合しうるようになって
いる。
【0011】結合ピン2a,2bは樹脂からなる嵌合部
材2ao,2boを介して上記内導体孔1a,1bに同
軸上に取り付けられ、この結合ピン2a,2bと内導体
1a,1b間で結合容量が形成されている。そして、上
記結合ピン2a,2bの先端には金属ケース3が取り付
けられる。本誘電体フィルタでは、内導体孔1a,1b
の内壁適所に剥離部1ao,1boを形成し、従来の結
合穴を不要としたので、その分、小型化される。
【0012】図2は、誘電体ブロック1の横断面図で、
図に示すように内導体1a,1bの適所には剥離部1a
o,1boが形成されている。この剥離部1ao,1b
oは、例えば前述の無電解メッキ処理の後、切削、研磨
工具等により剥離形成するようにしている。なお、剥離
部1ao,1boの形成位置、剥離幅によって、それぞ
れのストレイ容量Csが定まり、これにより両共振器間
の結合係数が決定される。また、誘電体ブロック1内の
電界は剥離部1ao,1boで漏れるのみであるから、
従来の結合穴に比して、その分、シールド性が良好とな
っている。
【0013】また、誘電体ブロック1は、帯域幅等の点
から決定される内導体孔1a,1bの径や径間寸法を有
するセラミックス等の素材を、金型を用いて前後面方向
に長寸法に形成し、これを所要の共振周波数となる寸法
で切断して形成する場合、共振周波数や帯域幅の変更に
対して、上記剥離部1ao,1boの位置と幅とを適宜
設定してストレイ容量Csを調整することにより対応し
得るので、同一の金型を共用することができ、これによ
り製造効率、コストダウンが図れる。
【0014】本実施例では、共振器2段タイプである
が、この考案はそれ以上の段数のものにも同様に適用可
能であり、かつ誘電体ブロック1、結合ピン2の大き
さ、誘電率にも何等制約を受けるものでもない。
【0015】図3は、この考案に係る誘電体フィルタの
他の実施例を示す分解斜視図、図4は図3に示す誘電体
ブロック11の横断面図で、共振器5段構成のものであ
る。
【0016】内導体孔11a〜11eにはそれぞれ、所
要位置に剥離部11ao〜11eoが形成され、剥離部
11ao〜11eoの各ストレイ容量Csにより内導体
孔11a〜11eからなる各共振器の間が結合されてい
る。各剥離部11ao〜11doは、図1の場合と同
様、その位置や幅を適宜設定することにより、各共振器
の共振周波数や共振器間の結合係数が調整される。
【0017】なお、PCB基板4は結合ピン2bと2c
とを接続するもので、この結合容量により有極を得る。
【0018】以上の実施例は、いずれも各共振器を同一
の向きに揃えたものであるが、この考案は、インターデ
ィジタル結合するタイプのものにも同様に適用可能であ
り、更に、図5の分解斜視図で示すように、誘電体ブロ
ックと接合用の誘電体基板とから構成されるコムライン
結合のタイプにも適用可能である。
【0019】すなわち、図5に示すような有極性を有す
る誘電体フィルタは、誘電体共振器12と誘電体基板5
とからなり、両者が接合されて誘電体フィルタを構成す
るものである。誘電体共振器12は誘電体基板5と対向
する面を除いて導電被覆され、内部には内導体孔12
a,12b,12cが並設形成されている。この内導体
孔12a,12b,12cの内壁所定位置には、それぞ
れ剥離部12ao,12bo,12coが形成され、こ
れにより各共振器が結合され、これにより従来の結合穴
を不要としている。
【0020】誘電体基板5は誘電体共振器12と対向す
る面を除いて導電被覆されており、この対向面上にはキ
ャパシタ電極51、これらキャパシタ電極51を接続す
るインダクタ電極52がパターン形成されている。そし
て、誘電体共振器12と誘電体基板5とが接合された状
態で、上記キャパシタ電極51が内導体孔12a,12
b,12cとそれぞれ容量結合(コムライン結合)する
ようになっている。なお、誘電体基板5の上面パターン
は側面に導かれ、そこから底面に一部回り込むように、
印刷等による信号の入出力のための入出力電極53が形
成されており、この底面への回り込み部によりPCB基
板等への実装が確実、容易に行える。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、各内壁が導電被覆されてなる複数の内導体孔が一体
で並設された誘電体ブロックを有する誘電体フィルタに
おいて、各内導体孔は、貫通方向の所定位置で内壁周方
向に上記導電被覆の非存在部が形成されてなる構成を採
用することで、従来の結合穴を不要としたので、全体形
状を小型化し得るとともに、内導体、外導体の形成工程
を容易に出来、従って量産性に適し、かつ安価な誘電体
フィルタを提供することが可能となる。
【0022】また、電界漏れも極力抑制し得るので、フ
ィルタ特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】誘電体フィルタの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示す誘電体ブロックの横断面図である。
【図3】誘電体フィルタの他の実施例を示す分解斜視図
である。
【図4】図3に示す誘電体ブロックの横断面図である。
【図5】コムライン結合の誘電体フィルタの構成を示す
分解斜視図である。
【図6】従来の誘電体フィルタの分解斜視図である。
【図7】従来の誘電体フィルタの分解斜視図である。
【図8】図(a)は従来の誘電体ブロックの斜視図、図
(b)は誘電体フィルタの分解斜視図である。
【符号の説明】
1,11 誘電体ブロック 1a,1b,11a〜11e 内導体孔 1c 外導体 1ao,1bo,11ao〜11eo 剥離部(非存在
部) 2 結合ピン 3 金属ケース 4 PCB板 5 誘電体基板 12 誘電体共振器 12a,12b,12c 内導体孔 12ao,12bo,12co 剥離部(非存在部) Cs ストレイ容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01P 1/205

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁が導電被覆されてなる複数の内導
    体孔が一体で並設された誘電体ブロックを有する誘電体
    フィルタにおいて、内導体孔は、貫通方向の所定位置
    で内壁周方向に上記導電被覆の非存在部が形成され、さ
    らに前記内導体孔の少なくとも2つの孔内部には前記誘
    電体ブロックとは異なる別体の誘電体を介した端子が存
    在していることを特徴とする誘電体フィルタ。
JP1992072386U 1992-10-16 1992-10-16 誘電体フィルタ Expired - Lifetime JP2581915Y2 (ja)

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JP1992072386U JP2581915Y2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 誘電体フィルタ
US08/135,686 US5546059A (en) 1992-10-16 1993-10-13 Dielectric filter having a non-conductive region in each resonator hole

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JP1992072386U JP2581915Y2 (ja) 1992-10-16 1992-10-16 誘電体フィルタ

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JPH0638303U JPH0638303U (ja) 1994-05-20
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