JP2581907Y2 - プレスカム型装置 - Google Patents

プレスカム型装置

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JP2581907Y2
JP2581907Y2 JP5952492U JP5952492U JP2581907Y2 JP 2581907 Y2 JP2581907 Y2 JP 2581907Y2 JP 5952492 U JP5952492 U JP 5952492U JP 5952492 U JP5952492 U JP 5952492U JP 2581907 Y2 JP2581907 Y2 JP 2581907Y2
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英広 桑原
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プレス方向と交差す
る向きにカム型を移動させて所定の加工を行うプレスカ
ム型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、穴抜きや曲げ、切断等のプレ
ス工程の2以上を1度に行って工程の短縮化を図るため
に、プレス方向で所定の加工を行うとともに、それとは
交差する向きにカム型を移動させ、別の工程を併せて行
うプレスカム型装置が使用されている。図4はその例を
簡略に示すものである。これは、上型カム台100にス
ライド可能に設けられた上吊りカム101(加工用カ
ム)が、プレス方向の移動に伴い、固定カム102(駆
動用カム)のカム面103に当たり、そのカム面103
に沿って移動させられることにより、ワークWの周縁部
に対し、切断又は曲げ等の加工を行うものである。この
固定カム102の、プレス方向に対する傾斜角θ(なす
角度)は一般に製品形状で決まる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、加工用
カム101が固定カム102に当たる際の衝突音が大き
く、これが工場作業域内の騒音となって好ましくない。
また周囲に住宅の多いところでは、それが特に夜間の騒
音として問題になる。本考案の課題は、上記のようなプ
レスカム型装置における衝突音を軽減することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案では、上述のよう
に、プレス方向に対し鈍角に傾斜した平面状のカム面を
有する駆動用カムと、該駆動用カムに対して接近する過
程で該駆動用カムの前記カム面に当接し該カム面に沿
ってスライドすることにより前記プレス方向と交差する
方向に移動させられて所定の加工を行う加工用カムとを
備えるプレスカム型装置において、前記駆動用カムに隣
接し、かつ前記加工用カムの接近過程で該駆動用カムに
先立って加工用カムと当接する平面状のカム面を有す
る追加駆動用カムを設け、かつ、該追加駆動用カムの平
面状のカム面の前記プレス方向に対してなす角度は、前
記駆動用カムの平面状のカム面が前記プレス方向に対し
てなす角度より大きく設定されるとともに、前記加工用
カムは、前記追加駆動用カムの平面状のカム面に対応し
て傾斜した第一の傾斜面と、前記駆動用カムの平面状の
カム面に対応して傾斜した第二の傾斜面とを有し、水平
面に対し所定量傾斜した方向にスライド可能に支持さ
れ、該加工用カムに設けた第一の傾斜面が前記追加駆動
用カムのカム面に当接することによりスライド移動し、
次に該加工用カムに設けた第二の傾斜面が前記駆動用カ
ムの平面状のカム面に当接することによりさらにスライ
ド移動することにより、前記プレス方向に対し交差する
方向に移動して所定の加工をなすことを特徴とする。
【0005】
【作用】このように、加工用カムは、その第一の傾斜面
においてまず追加駆動用カムに当たり、そのカム面に沿
って移動するが、そのカム面は次に位置する駆動用カム
のそれより傾斜が急であるため、そのカム面と直角方向
の速度ベクトル成分が小さく、衝突の際の衝撃も小さ
い。そして加工用カムは次に自身の第二の傾斜面におい
、より傾斜の緩やかな駆動用カムのカム面に当たる
が、加工用カムは追加駆動用カムによって、斜めに移動
させられた状態であるため、駆動用カムのカム面に当た
る際の、そのカム面に直角方向の速度ベクトル成分は、
追加駆動カムを介さないで直接に当たる場合に比べて
小さくなり、衝突時の衝撃が小さい。このようなことか
ら、全体として加工用カムの衝突の際の騒音が低減す
る。
【0006】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1に示すプレスカム型装置は、位置固定の下
型本体1と、この下型本体1に対して昇降する上型本体
2とを備えている。下型本体1には固定カム3(以下、
第一カムドライバーという)と、固定カム4(以下、第
二カムドライバーという)とが互いに近接して固定さ
れ、前者の方がより高い位置に設けられている。
【0007】第二カムドライバー4は駆動用カムとして
機能するもので、プレス方向である上型本体2の昇降方
向に対し、傾斜角θ2だけ傾斜した平面状のカム面5を
備えている。ここで傾斜角θ2は例えば100乃至13
0°程度の範囲で製品形状で決定される。一方、第一カ
ムドライバー3は追加駆動用カムとして機能するもの
で、上述のプレス方向に対して、傾斜角θ1だけ傾斜し
た平面状のカム面6を有し、このカム面6の傾斜角θ1
は、第二カムドライバー4の傾斜角θ2より大きくされ
ており、例えば130乃至160°程度の範囲内で適宜
に設定されている。
【0008】なお、下型本体1には、パネル状のワーク
Wがセットされるが、その側部に対応して下型抜刃1a
が固定されている。
【0009】上型本体2には上型カム台7が固定され、
これには加工用カム8(カムスライダー)が、水平面に
対し傾斜角θ3 だけ傾斜した方向にスライド可能に支持
されるとともに、スプリング9により常に斜め下方の移
動端に付勢されている。その傾斜角θ3 は例えば20乃
至40°程度の範囲内で適宜に設定される。また、この
加工用カム8は、上述の第二カムドライバー4のカム面
5に対応する傾斜角(θ2)の第二の傾斜面10と、第
一カムドライバー3のカム面6に対応する傾斜角(θ1
)の第一の傾斜面11とを有し、第一および第二カム
ドライバー3および4に相前後して当たるようになって
いる。
【0010】加工用カム8にはカムパッド12が斜め側
方に向かって浮動状態で支持され、かつスプリング13
により外向きに付勢されている。これは、プレス加工時
にワークWを押さえて変形を防ぐためのものである。そ
のカムパッド12の下側に位置して加工用カム8には、
カム抜刃14が固定され、このカム抜刃14が、下型抜
刃1aと協働してワークWの側部をプレス切断する役割
を果たす。
【0011】次に作動を説明する。図1に示す上型本体
2は、例えばクランク機構またはシリンダ機構等、適宜
の駆動手段により上死点から下死点に向かって下降させ
られる。その下降の過程で加工用カム8は自身の傾斜面
11において、まず下型本体1の第一カムドライバー3
のカム面6に当たる。このカム面6は傾斜が急であるた
め、図3(A)に示すように、加工用カム8の下方への
速度ベクトルV1を、カム面6に直角な方向の面直成分
V1aと、平行な方向の平行成分V1bとに分けたとき、衝
突時の衝撃エネルギーに関係する面直方向の成分V1aが
小さく、衝突音が小さい。すなわち、加工用カム8の運
動エネルギーEは、E=(1/2)mV2(ただし、m
は加工用カム8の質量、Vはプレス速度であってプレス
機で決まる)であるが、衝突音に大きく関係するのは面
直方向の運動エネルギーであり、面直成分V1aを小さく
すれば、その運動エネルギーも減少し、衝突音は小さく
なる。
【0012】そして、加工用カム8は更なる下降に伴
い、図1のスプリング9を圧縮しつつ、そのカム面6に
沿って移動し、次に自身の傾斜面10において第二カム
ドライバー4のカム面5に当たる。このカム面5は第一
カムドライバー3のそれと比較すると傾斜が緩いが、図
3(B)に示すように、加工用カム8は第一カムドライ
バー3のカム面6に沿った速度ベクトルV2 を付与され
た状態で第二カムドライバー4に当たる。そのため、上
記速度ベクトルV2を、カム面5に直角な方向の面直成
分V2aと、平行な方向の平行成分V2bとに分ければ、加
工用カム8と第二カムドライバー4との衝突エネルギー
に関係する面直成分V2aが小さいため、衝突音も小さ
い。
【0013】これは、図3(C)から明らかなように、
従来では、加工用カムは下降しつつ直接第二カムドライ
バー4に当たる。その速度ベクトV2'は鉛直方向を向
き、カム面5に対する面直成分V2a' が大きく、平行成
分V2b' が小さいため、衝突音が大きかったのである
が、本実施例では速度ベクトルV2 が傾斜していて、面
直成分V2aが小さいため、衝突音も小さくなるのであ
る。
【0014】そして、加工用カム8は、図2において第
二カムドライバー4のカム面5に沿って移動させられる
結果、第一カムドライバー3から離れる一方、カムパッ
ド12がワークWを押さえ、この状態でカム抜刃14が
下型抜刃1aとの間でワークWの切断加工を行う。その
後、この下死点から上型本体2が上昇し、加工用カム8
は上述とは逆の経路を経て上死点に戻り、以下同様なサ
イクルが繰り返されることとなる。
【0015】なお、以上の実施例とは逆に、第一および
第二カムドライバー3および4を上型本体2に固定し、
加工用カム8を下型本体1にスライド可能に設けること
もできる。また、本考案は水平方向に開閉するプレス機
にも同様に適用できる。
【0016】その他、本考案は、当業者の知識に基づ
き、種々の変形を施した態様で実施し得ることは勿論で
ある。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば、駆動用カムの前段階に
それより傾斜の急な追加駆動用カムを設け、それら追加
駆動用カムおよび駆動用カムに順次加工用カムの第一及
び第二の傾斜面を当接させることにより、加工用カムと
それら追加駆動用カムおよび駆動用カムとの面直方向の
速度ベクト成分が小さくなり、従って全体として加工
用カムの衝突音が小さくなる。その結果、工場環境が作
業者にとって静かなものとなり、また住宅の多いところ
で、特に夜間の騒音等の問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部断面図。
【図2】そのプレス加工状態の断面図。
【図3】図1および図2における加工用カムの速度ベク
トルの説明図。
【図4】従来例の要部断面図。
【符号の説明】
1 下型本体 2 上型本体 3 第一カムドライバー(追加駆動用カム) 4 第二カムドライバー(駆動用カム) 5 カム面 6 カム面 8 加工用カム 9 スプリング W ワーク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス方向に対し鈍角に傾斜した平面状
    カム面を有する駆動用カムと、該駆動用カムに対して
    接近する過程で該駆動用カムの前記カム面に当接し
    カム面に沿ってスライドすることにより前記プレス方向
    と交差する方向に移動させられて所定の加工を行う加工
    用カムとを備えるプレスカム型装置において、前記駆動用カムに隣接し、かつ前記加工用カムの接近過
    程で該 駆動用カムに先立って加工用カムと当接する
    面状のカム面を有する追加駆動用カムを設け、かつ、該追加駆動用カムの平面状のカム面の前記プレス
    方向に対してなす角度は、前記駆動用カムの平面状のカ
    ム面が前記プレス方向に対してなす角度より大きく設定
    されるとともに、 前記加工用カムは、前記追加駆動用カムの平面状のカム
    面に対応して傾斜した第一の傾斜面と、前記駆動用カム
    の平面状のカム面に対応して傾斜した第二の傾斜面とを
    有し、水平面に対し所定量傾斜した方向にスライド可能
    に支持され、 該加工用カムに設けた第一の傾斜面が前記追加駆動用カ
    ムのカム面に当接することによりスライド移動し、次に
    該加工用カムに設けた第二の傾斜面が前記駆動用カムの
    平面状のカム面に当接することによりさらにスライド移
    動することにより、前記プレス方向に対し交差する方向
    に移動して所定の加工をなす ことを特徴とするプレスカ
    ム型装置。
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