JP2581629Y2 - セラミック基板 - Google Patents
セラミック基板Info
- Publication number
- JP2581629Y2 JP2581629Y2 JP1991060412U JP6041291U JP2581629Y2 JP 2581629 Y2 JP2581629 Y2 JP 2581629Y2 JP 1991060412 U JP1991060412 U JP 1991060412U JP 6041291 U JP6041291 U JP 6041291U JP 2581629 Y2 JP2581629 Y2 JP 2581629Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic substrate
- central base
- chipping
- ceramic
- central
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はセラミック基板に関し、
特に、半導体集積回路素子を搭載し収納するためのパッ
ケージ用基板あるいは印刷配線基板などに好適に用いら
れるセラミック基板に関するものである。
特に、半導体集積回路素子を搭載し収納するためのパッ
ケージ用基板あるいは印刷配線基板などに好適に用いら
れるセラミック基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来周知のように、セラミックは絶縁
性、耐磨耗性に優れ、化学的に安定し、高硬度で、熱膨
張率が小さいなどの特性により、とりわけ半導体集積回
路素子を収納するためのパッケージ用基板、あるいは印
刷配線基板の材料として、きわめて優れており、いろい
ろな分野で使用されている。
性、耐磨耗性に優れ、化学的に安定し、高硬度で、熱膨
張率が小さいなどの特性により、とりわけ半導体集積回
路素子を収納するためのパッケージ用基板、あるいは印
刷配線基板の材料として、きわめて優れており、いろい
ろな分野で使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、セラミ
ックは耐衝撃性に弱いという欠点があるため、例えば図
3に示すように、セラミック基板101の搬送時にライン1
02上を流れる際、セラミック基板101のずれによりその
コーナー部Cが隣接するセラミック基板101あるいはラ
イン102のガイド板103に衝突し、セラミック基板101の
コーナー部Cにチッピングが発生する。
ックは耐衝撃性に弱いという欠点があるため、例えば図
3に示すように、セラミック基板101の搬送時にライン1
02上を流れる際、セラミック基板101のずれによりその
コーナー部Cが隣接するセラミック基板101あるいはラ
イン102のガイド板103に衝突し、セラミック基板101の
コーナー部Cにチッピングが発生する。
【0004】特に、半導体集積回路素子をセラミック基
板上に取りつけたり、ワイヤボンディングを行ったり、
多くの作業がある半導体素子の実装工程を自動化した組
立ラインでは、セラミック基板をライン上で順次移動さ
せる際に、傾斜面を自重落下させたり、あるいは圧縮空
気により強制移動させるために、セラミック基板どうし
が激しく衝突を繰り返し、これらセラミック基板にチッ
ピングが多発し、その結果、製品の歩留まりや信頼性を
低下させていた。
板上に取りつけたり、ワイヤボンディングを行ったり、
多くの作業がある半導体素子の実装工程を自動化した組
立ラインでは、セラミック基板をライン上で順次移動さ
せる際に、傾斜面を自重落下させたり、あるいは圧縮空
気により強制移動させるために、セラミック基板どうし
が激しく衝突を繰り返し、これらセラミック基板にチッ
ピングが多発し、その結果、製品の歩留まりや信頼性を
低下させていた。
【0005】このようなセラミック基板どうしの衝突に
よるチッピングが発生する原因として、セラミック基板
どうしが正面衝突してもチッピングの発生は少ないが傾
斜状に衝突した場合、すなわち前方で静止しているセラ
ミック基板に後続のセラミック基板のコーナー部が衝突
した場合に該コーナー部にチッピングが発生することが
判明し、この結果からセラミック基板の外周の形状を調
整することによってチッピングを有効に防止できること
が知られている。例えばセラミック基板の稜部への衝撃
力を緩和するために、図4に断面を示すように、外周端
面にC面106を形成したり、図5の特公昭62-22268号
「セラミック基板」のように円弧端面107に形成したり
している。しかし、このようなC面106や円弧端面107は
加工上成形しにくく高価なものとなるだけでなく、上記
したコーナー部のチッピングを完全に防止することがで
きなかった。
よるチッピングが発生する原因として、セラミック基板
どうしが正面衝突してもチッピングの発生は少ないが傾
斜状に衝突した場合、すなわち前方で静止しているセラ
ミック基板に後続のセラミック基板のコーナー部が衝突
した場合に該コーナー部にチッピングが発生することが
判明し、この結果からセラミック基板の外周の形状を調
整することによってチッピングを有効に防止できること
が知られている。例えばセラミック基板の稜部への衝撃
力を緩和するために、図4に断面を示すように、外周端
面にC面106を形成したり、図5の特公昭62-22268号
「セラミック基板」のように円弧端面107に形成したり
している。しかし、このようなC面106や円弧端面107は
加工上成形しにくく高価なものとなるだけでなく、上記
したコーナー部のチッピングを完全に防止することがで
きなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案の目的
は、コーナー部のチッピングを最大限に防止し、しかも
安価にセラミック基板を提供することにある。本考案の
セラミック基板は、平面視で方形状をしたセラミック基
板において、少なくとも一辺Lの中央部を中央基辺Mと
し、該中央基辺Mの両側にそれぞれ内側に僅かに屈曲し
た斜切辺Nを形成するとともに、上記一辺Lの長さに対
する中央基辺Mの長さの比(M/L)を0.2〜0.8
とし、かつ上記斜切辺Nと相隣る辺Lとの交点までの中
央基辺Mからの直交距離Bを0.02〜0.18mmと
したものである。本考案は、半導体集積回路素子を上面
に搭載して焼結一体化されたセラミック基板、その他、
印刷配線用の単層又は多層状のセラミック基板などのよ
うにセラミック基板のチッピングが製品の信頼性の致命
的欠陥となるものに対して特に有効に適用される。
は、コーナー部のチッピングを最大限に防止し、しかも
安価にセラミック基板を提供することにある。本考案の
セラミック基板は、平面視で方形状をしたセラミック基
板において、少なくとも一辺Lの中央部を中央基辺Mと
し、該中央基辺Mの両側にそれぞれ内側に僅かに屈曲し
た斜切辺Nを形成するとともに、上記一辺Lの長さに対
する中央基辺Mの長さの比(M/L)を0.2〜0.8
とし、かつ上記斜切辺Nと相隣る辺Lとの交点までの中
央基辺Mからの直交距離Bを0.02〜0.18mmと
したものである。本考案は、半導体集積回路素子を上面
に搭載して焼結一体化されたセラミック基板、その他、
印刷配線用の単層又は多層状のセラミック基板などのよ
うにセラミック基板のチッピングが製品の信頼性の致命
的欠陥となるものに対して特に有効に適用される。
【0007】
【実施例】以下、本考案を添付図面に示す具体的実施例
に基づいて詳細に説明する。図1に本発明のセラミック
基板1を示す。セラミック基板1はアルミナセラミック
スからなり、24mm欠ける24mm、厚さT=1.5
2mmの平面視で正方形のものをチッピングを防止する
ため、その外周を変化させたものである。正方形の各辺
Lの中央部を正方形の四辺の部分を残した中央基辺Mと
し、中央基辺Mの両側にそれぞれ内側に僅かに屈曲した
斜切辺Nを形成する。ここで、中央基辺Mの長さが正方
形の辺Lの長さに対する比(M/L)をAと表す。ま
た、中央基辺Mの高さ、即ち、中央基辺Mから僅かに内
側に屈曲された斜切辺Nと相隣る辺Lの斜切辺Nとの交
点までの中央基辺Mからの直交距離をB(mm)とす
る。
に基づいて詳細に説明する。図1に本発明のセラミック
基板1を示す。セラミック基板1はアルミナセラミック
スからなり、24mm欠ける24mm、厚さT=1.5
2mmの平面視で正方形のものをチッピングを防止する
ため、その外周を変化させたものである。正方形の各辺
Lの中央部を正方形の四辺の部分を残した中央基辺Mと
し、中央基辺Mの両側にそれぞれ内側に僅かに屈曲した
斜切辺Nを形成する。ここで、中央基辺Mの長さが正方
形の辺Lの長さに対する比(M/L)をAと表す。ま
た、中央基辺Mの高さ、即ち、中央基辺Mから僅かに内
側に屈曲された斜切辺Nと相隣る辺Lの斜切辺Nとの交
点までの中央基辺Mからの直交距離をB(mm)とす
る。
【0008】衝突実験をこのセラミック基板1により行
った。中央基辺Mの辺Lに対する比Aと、中央基辺Mか
らの距離Bとを種々変化させた比Aと距離Bとの組合わ
せによって実験を行った。この衝突実験は長さ100cm 、
傾斜70°のトレイの上部50cm区間にテストグループとし
て20枚のセラミック基板1を平面状に連接して並べ、自
重でトレイの下端に設置したナイロンストッパーに向け
て落下させる。これを10回繰り返し、チッピングの発生
率 (不良率) を集計したのが下記の表である。
った。中央基辺Mの辺Lに対する比Aと、中央基辺Mか
らの距離Bとを種々変化させた比Aと距離Bとの組合わ
せによって実験を行った。この衝突実験は長さ100cm 、
傾斜70°のトレイの上部50cm区間にテストグループとし
て20枚のセラミック基板1を平面状に連接して並べ、自
重でトレイの下端に設置したナイロンストッパーに向け
て落下させる。これを10回繰り返し、チッピングの発生
率 (不良率) を集計したのが下記の表である。
【0009】
【表1】
【0010】この実験結果より、比Aは2/10〜8/10、距
離Bは0.02〜0.18mmの範囲でセラミック基板1のチッピ
ング不良率が 7.2〜13.1%で少ないことが分かる。すな
わち、中央基辺Mは辺Lに対して短すぎたり、長すぎた
りするとセラミック基板1にチッピングが多く発生し、
距離Bは0.01mmより短すぎたり、0.20mmより長すぎると
セラミック基板1にチッピングが多く発生することを示
している。
離Bは0.02〜0.18mmの範囲でセラミック基板1のチッピ
ング不良率が 7.2〜13.1%で少ないことが分かる。すな
わち、中央基辺Mは辺Lに対して短すぎたり、長すぎた
りするとセラミック基板1にチッピングが多く発生し、
距離Bは0.01mmより短すぎたり、0.20mmより長すぎると
セラミック基板1にチッピングが多く発生することを示
している。
【0011】これは、図2に示すようにライン2上をセ
ラミック基板1が搬送される際、セラミック基板1どう
しが衝突する際、コーナー部ではなく斜切辺Nが相隣る
セラミック基板1やガイド板3に当接するため、セラミ
ック基板1のチッピングが減少する。このように、比A
と距離Bとの組合わせで比Aが2/10〜8/10、距離Bは0.
02〜0.18mmの範囲であれば、セラミック基板1における
チッピングの発生が防止できる。
ラミック基板1が搬送される際、セラミック基板1どう
しが衝突する際、コーナー部ではなく斜切辺Nが相隣る
セラミック基板1やガイド板3に当接するため、セラミ
ック基板1のチッピングが減少する。このように、比A
と距離Bとの組合わせで比Aが2/10〜8/10、距離Bは0.
02〜0.18mmの範囲であれば、セラミック基板1における
チッピングの発生が防止できる。
【0012】また、中央基辺Mと斜切辺N、斜切辺Nと
斜切辺Nとのそれぞれの辺の境目にはR形状を付すれば
チッピングの発生を防止する上で一層効果的である。ま
た、上記斜切辺Nはすべての辺に形成する必要はなく、
1辺のみの変形でもよい。さらに、セラミック基板の寸
法は1辺の長さが120mm以下が望ましい。また、上記実
施例では平面視で正方形のものを示したが、完全な正方
形でなくてもよい。さらに、本考案のセラミック基板に
対し、図4・5に示すようなC面や円弧端面を形成して
もよい。
斜切辺Nとのそれぞれの辺の境目にはR形状を付すれば
チッピングの発生を防止する上で一層効果的である。ま
た、上記斜切辺Nはすべての辺に形成する必要はなく、
1辺のみの変形でもよい。さらに、セラミック基板の寸
法は1辺の長さが120mm以下が望ましい。また、上記実
施例では平面視で正方形のものを示したが、完全な正方
形でなくてもよい。さらに、本考案のセラミック基板に
対し、図4・5に示すようなC面や円弧端面を形成して
もよい。
【0013】セラミック基板1に斜切辺NやR形状を付
するのに、粉体プレス法、ドクタープレード法によるグ
リーン(生)シートからの打抜き法や、その他押出し法
で成形できる。
するのに、粉体プレス法、ドクタープレード法によるグ
リーン(生)シートからの打抜き法や、その他押出し法
で成形できる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本考案によれば、平面視
で方形状をしたセラミック基板において、少なくとも一
辺Lの中央部を中央基辺Mとし、該中央基辺Mの両端に
それぞれ内側に僅かに屈曲した斜切辺Nを形成するとと
もに、上記一辺Lの長さに対する中央基辺Mの長さの比
(M/L)を0.2〜0.8とし、かつ上記斜切辺Nと
相隣る辺Lとの交点までの中央基辺Mからの直交距離B
を0.02〜0.18mmとしたことにより、セラミッ
ク基板のチッピングを最大限防止し、しかも安価にセラ
ミック基板を提供できる。
で方形状をしたセラミック基板において、少なくとも一
辺Lの中央部を中央基辺Mとし、該中央基辺Mの両端に
それぞれ内側に僅かに屈曲した斜切辺Nを形成するとと
もに、上記一辺Lの長さに対する中央基辺Mの長さの比
(M/L)を0.2〜0.8とし、かつ上記斜切辺Nと
相隣る辺Lとの交点までの中央基辺Mからの直交距離B
を0.02〜0.18mmとしたことにより、セラミッ
ク基板のチッピングを最大限防止し、しかも安価にセラ
ミック基板を提供できる。
【図1】本考案の具体的実施例の平面図である。
【図2】本考案のセラミック基板をライン上に流した際
の平面図である。
の平面図である。
【図3】従来のセラミック基板をライン上に流した際の
平面図である。
平面図である。
【図4】従来のセラミック基板の端部を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図5】従来のセラミック基板の端部の縦断面図であ
る。
る。
1…セラミック基板 L…辺 M…中央基辺 N…斜切辺
Claims (1)
- 【請求項1】 平面視で方形状をしたセラミック基板に
おいて、少なくとも一辺Lの中央部を中央基辺Mとし、
該中央基辺Mの両端にそれぞれ内側に僅かに屈曲した斜
切辺Nを形成するとともに、上記一辺Lの長さに対する
中央基辺Mの長さの比(M/L)を0.2〜0.8と
し、かつ上記斜切辺Nと相隣る辺Lとの交点までの中央
基辺Mからの直交距離Bを0.02〜0.18mmとし
たことを特徴とするセラミック基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991060412U JP2581629Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | セラミック基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991060412U JP2581629Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | セラミック基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515437U JPH0515437U (ja) | 1993-02-26 |
JP2581629Y2 true JP2581629Y2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=13141445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991060412U Expired - Fee Related JP2581629Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | セラミック基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581629Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6413747A (en) * | 1987-12-26 | 1989-01-18 | Kyocera Corp | Ceramic board for installing and containing circuit element |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP1991060412U patent/JP2581629Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0515437U (ja) | 1993-02-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |