JP2581529Y2 - コードレス電話機用充電器の壁掛け構造 - Google Patents

コードレス電話機用充電器の壁掛け構造

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JP2581529Y2 JP4968192U JP4968192U JP2581529Y2 JP 2581529 Y2 JP2581529 Y2 JP 2581529Y2 JP 4968192 U JP4968192 U JP 4968192U JP 4968192 U JP4968192 U JP 4968192U JP 2581529 Y2 JP2581529 Y2 JP 2581529Y2
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須崎定男
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Meisei Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は据置型に形成されたコー
ドレス電話機用充電器を壁面に設置する際の壁掛け構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コードレス電話機の充電器は、通常、机
上等に置いて使用できるように据置型に形成されている
が、かかる充電器を壁面にも設置できるようにした壁掛
け構造が従来から提案されている。
【0003】かかる充電器においては、その設置場所を
平面上(机上等)と垂直面上(壁面等)とでいつでも変
更可能なように、充電器自体は据置型に構成され、壁面
等への設置には充電器が着脱可能な金具(壁掛け金具)
が用いられ、当該金具を壁面等に取付け、充電器を当該
金具に引掛けるようにしている。
【0004】充電器の従来の壁掛け構造は、当該充電器
のケースに孔を設け、壁面等に固定したフック形状の金
具が上記孔に嵌まり込むようにして充電器を当該金具に
引掛けるようにする構造が一般的である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の構造による
と、壁面への設置は充電器を壁掛け金具に引掛けるだけ
であるので設置姿勢が非常に不安定であり、また、安定
性を得るために壁掛け金具を大型とし、引掛け強度を強
くすると、充電器ケースに大きな孔を設ける必要があっ
てその外観を損うばかりでなく、壁掛け金具への充電器
の着脱が円滑に行なえず、かつ着脱の際に充電器ケース
を破損する恐れがある。
【0006】本考案は以上の問題点を解決するために提
案するものであり、壁面への設置姿勢が安定していて充
電器へのコードレス電話機の載置が容易に行なえ、ま
た、充電器の着脱が容易であって、着脱の際にそのケー
スを破損する恐れがなく、かつ充電器の外観を損うよう
な構造を必要としない据置型充電器の壁掛け構造を得る
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題のため、本考案
は、据置型に形成された充電器の両側面のほぼ全面にわ
たって、底面側が巾広で解放状に形成された窪み状の平
面を構成し、壁掛け金具の充電器保持部は、外縁形状が
上記充電器側面の窪み状平面の周縁形状に合わせた一対
の平板で構成するとともに、該一対の平板相互の間隔を
上記充電器の両側面の窪み状平面間差し渡し寸法と等し
くなるように連結部で片持状に連結し、かつ該連結部で
当該壁掛け金具を壁面に固定するようにし、充電器を壁
掛け使用する際には、壁掛け金具の一対の保持部によ
り、充電器をその両側面で挾持状に保持する構造とした
ものである。
【0008】
【作用】充電器を壁掛け使用する際には、該充電器はそ
の両側面のほぼ全面が壁掛け金具で挾持的に保持される
ので、壁面への設置が極めて安定した姿勢で可能とな
る。また、壁面への充電器の設置は、充電器を壁掛け金
具の一対の保持部の間に上方から差し込むように置くだ
けで行なえるので、充電器の壁面への着脱が極めて容易
であり、しかも充電器に無理な力が加わることがないの
で、充電器を破損することはない。
【0009】更に、充電器ケースには、壁掛け金具への
着脱のためにのみ必要とする孔又は突起等の構造物を必
要としないので、充電器の据置き使用状態での外観が損
なわれることがなく、また、壁掛け金具の保持部は充電
器の側面形状に合せて形成されているので、壁掛け使用
時の外観も損われることがない。
【0010】
【実施例】図面はいずれも本考案の実施例を示す構造図
で、図1(A)は充電器の斜視図、図1(B)は壁掛け
金具の斜視図、図2(A)は充電器の要部断面図(図1
のA−A断面の要部)、図2(B)は壁掛け金具の正面
図、図3は壁面に固定した壁掛け金具に充電器を載置
し、コードレス電話機を充電器にセットした状態を示す
側面図である。
【0011】充電器1は図1(A)に示すように、外観
が略鞍形に形成されており、ケースは分離線107を境
として上部ケース108と下部ケース109とで構成さ
れていて、当該ケースの内部には充電回路が収納されて
いる。
【0012】充電器1の両側面101,102には、そ
のほぼ全面にわたって窪み状の平面103,104が形
成されている。すなわち、側面101,102の周縁に
は、その正面側から背面側にかけて外側に張り出した形
状の縁堤部110,111が形成されており、平面10
3,104は窪み状となっている。また、外観が鞍形で
あることにより、当該窪み状平面103,104は底面
側が巾広で、上方に向かうに従がい巾が連続的に狭まる
山形に形成された縁堤部110,111により一部が囲
まれた形状となっているため、当該窪み状平面103,
104の底面側は解放された形状となっている。更に、
窪み状平面103,104の周縁103A,104Aの
上部には、図2(A)に示すように、後述する壁掛け金
具2の突状部204,205を嵌挿する溝105,10
6が設けてある。この溝105,106は、縁堤部11
0,111の下側を窪み状平面103,104と同一平
面レベルで切込んで構成されており、外観的には隠され
た状態となっている。
【0013】また、ケース(上部ケース108)の正面
中央にはコードレス電話機4(図3参照)の収納空間1
12が形成されており、該収納空間112の底には、図
には示さないが、コードレス電話機4の充電端子と接触
する充電電極が設けられており、更に当該ケースの底部
には充電器1を据置使用する際の滑止めとなるゴム足1
13が取付けられている。
【0014】壁掛け金具2は図1(B)に示すように、
充電器1を保持する一対の保持部201,202と、こ
の保持部201,202を互に平行状かつ、同一方向に
延出して連結している連結部203とで構成されてい
る。
【0015】保持部201,202は、縁部201A,
202Aの形状が前記充電器1の窪み状平面103,1
04の周縁103A,104Aの形状に合わせて形成さ
れた本体部201B,202Bと、該本体部201B,
202Bを連結部203に結合している結合部201
C,202Cとが同一平面をなして平板状に形成されて
いる。また、本体部201B,202Bの上端には充電
器1の両側面101,102に形成された前記溝10
5,106に嵌挿する突状部204,205が形成され
ている。
【0016】連結部203は、その両側端で上記保持部
201,202を片持状に連結しており、平板状に形成
され、ねじ5により壁面3に固定するための複数(実施
例では3個)の孔206が設けてある。
【0017】図2(A),(B)により壁掛け金具2と
充電器1の寸法関係を説明すると、壁掛け金具2の一対
の保持部201,202相互間の内側の間隔S1は、充
電器1の両側面101,102に形成された窪み状平面
103,104間の差し渡し寸法S2と等しくなるよう
に設定してあり、このように寸法設定することで、充電
器1は、その両側面101,102のほぼ全面が壁掛け
金具2の保持部201,202により面的に挾持保持さ
れ、安定した保持構造が得られる。
【0018】また、充電器1に設けられた溝105,1
06と壁掛け金具2の保持部201,202に設けられ
た突状部204,205との嵌挿構造は、充電器1に上
方から強い力が加わったときの保持姿勢の安定化のため
に設けられたものであり、壁掛け金具2に充分な強度が
得られれば、必ずしも必要としない構造である。
【0019】実施例では、平板状の鉄板を所定の形に打
抜き、コ字形状に折曲げて壁掛け金具2を形成した。従
って、一対の保持部201,202と連結部203とは
一体に形成されているが、一般的には、保持部201,
202と連結部203とは別体に形成したあと相互に結
合する構造であってもよい。また、壁掛け金具と指称す
る場合の「金具」なる語句は、付属品を意味するもので
あって、当該壁掛け金具2の材質は必ずしも金属である
必要はなく、所定の強度が得られれば、例えばプラスチ
ックの成形品としてもよい。
【0020】本実施例による壁掛け構造によって、充電
器1を壁掛け使用した状態を図3に示す。すなわち、壁
掛け金具2を、その連結部203でねじ5によって壁面
3に固定すると、一対の保持部201,202は壁面3
がなす垂直面と直交する方向に互に平行を保って位置
し、その本体部201B,202Bは、結合部201
C,202Cによって壁面3から離隔して位置する。離
隔長さは、充電器1の背面側が壁面3と本体部201
B,202Bとの間に嵌り込み、かつ、コードレス電話
機4を充電器1に載置したとき、当該コードレス電話機
4が壁面3に接触しないような長さに設定する。
【0021】充電器1を壁面3に設置する際には、壁掛
け金具2の一対の保持部201,202の間に充電器1
を、その両側面101,102がくるようにして載置す
れば、充電器1の窪み状平面103,104の周縁10
3A,104Aが壁掛け金具2の保持部201,202
(本体部201B,202B)の縁部201A,202
Aに当接するまで充電器1が自然落下的に下降して、当
該充電器1は壁掛け金具2に安定した状態で保持され
る。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、充電器
の両側面に、そのほぼ全面にわたる窪み状平面を形成
し、該窪み状平面と略同一形状の一対の保持部を有する
壁掛け金具を壁面に固定し、当該一対の保持部の間に充
電器を載置する構造としたものであり、本考案によれ
ば、壁掛け使用時の充電器の被保持面が非常に広い(側
面のほぼ全面)ので安定した保持姿勢が得られ、また、
壁面への充電器の設置は、充電器を壁掛け金具の一対の
保持部の間に上方から差し込むように置くだけで行なえ
るので充電器の壁面への着脱が極めて簡単に行なえ、し
かも充電器に無理な力が加わらないので、充電器のケー
スを破損することもなくなる。
【0023】更にデザイン的には、充電器に壁掛けを目
的とした特別な構造を必要とせず、また、壁掛け金具の
保持部は充電器の側面形状に合わせて形成されているの
で、外観を損うことが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明実施例に係る充電器の斜視図。
(B)は本発明実施例に係る壁掛け金具の斜視図。
【図2】(A)は本発明実施例に係る充電器の要部断面
図。(B)は本発明実施例に係る壁掛け金具の正面図。
【図3】本発明実施例に係る壁掛け構造の側面図。
【符号の説明】
1…充電器 101,102…側
面 103,104…窪み状平面 105,106…溝 2…壁掛け金具 201,202…保
持部 203…連結部 204,205…突状
部 3…壁面 4…コードレス電話機
フロントページの続き (72)考案者 須崎定男 東京都文京区小石川2丁目5番7号 明 星電気株式会社内 (72)考案者 坂井 貴世志 東京都文京区小石川2丁目5番7号 明 星電気株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 据置型に形成されたコードレス電話機用
    の充電器(1)を壁掛け金具(2)を用いて壁面(3)
    に設置する構造であって、上記充電器(1)の両側面
    (101,102)には、山形に形成された縁堤部(1
    10,111)と、該縁堤部(110,111)により
    一部が囲まれた窪み状平面(103,104)が形成さ
    れており、上記壁掛け金具(2)は、上記充電器(1)
    の窪み状平面(103,104)の周縁(103A,1
    04A)の形状に合わせた形状の縁部(201A,20
    2A)を有する一対の平板状の保持部(201,20
    2)と、該一対の保持部(201,202)相互間の内
    側の間隔(S1)を上記充電器(1)の窪み状平面(1
    03,104)間の差し渡し寸法(S2)に等しくなる
    ように規定して当該一対の保持部(201,202)を
    片持状に連結するとともに、壁面(3)への固定部をな
    す連結部(203)とで構成されており、当該壁掛け金
    具(2)の一対の保持部(201,202)により、上
    記充電器(1)をその両側面(101,102)で挾持
    状に保持するようにしたコードレス電話機用充電器の壁
    掛け構造。
  2. 【請求項2】 充電器(1)の窪み状平面(103,1
    04)の周縁(103A,104A)上部に溝(10
    5,106)を設け、壁掛け金具(2)の一対の保持部
    (201,202)の上端に突状部(204,205)
    を設け、充電器(1)を壁掛け金具(2)で保持したと
    きに、上記溝(105,106)に上記突状部(20
    4,205)が嵌挿されるようにした請求項1に記載の
    コードレス電話機用充電器の壁掛け構造。
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