JP2580622Y2 - 介護用手押し車 - Google Patents

介護用手押し車

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JP2580622Y2
JP2580622Y2 JP7158393U JP7158393U JP2580622Y2 JP 2580622 Y2 JP2580622 Y2 JP 2580622Y2 JP 7158393 U JP7158393 U JP 7158393U JP 7158393 U JP7158393 U JP 7158393U JP 2580622 Y2 JP2580622 Y2 JP 2580622Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一人で歩くことの困難
な老人、脚に障害のある人等を腰掛けさせた状態で介護
者が手で押しながら移動するための介護用手押し車に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、老人等を腰掛けさせた状態で介
護者が手で押しながら移動するための介護用手押し車
は、自立可能な個数の車輪、通常は4個の車輪と、これ
を支持している脚フレームと、この脚フレーム上に形成
された座板と、座板の後方に形成された背凭れ板と、そ
の後方に配置された手押しハンドルとから構成されてい
る。このような手押し車では、持ち運びに便利なよう
に、折り畳め、かつ、各部品を容易に着脱できることが
求められている。このため、従来の手押し車では、脚フ
レームの後方で上方に向けて開口する連結パイプを設
け、そこに背凭れ板および手押しハンドルが一体に固定
された連結軸の下端を嵌め込むようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手押し車では、手押しハンドルおよび背凭れ板の連結軸
をパイプ内に嵌め込むだけの構造になっているため、そ
の嵌め込み部にがたつきがあると、手押しハンドルに力
をかけるたびに背凭れ板が振れ、座り心地が悪いという
問題点がある。また、手押しハンドルに加えた力は、パ
イプに集中するため、パイプが変形しやすいとともに、
手押しハンドルに上向きの力を加えると、連結軸がパイ
プから抜けるおそれもある。
【0004】本考案の課題は、このような問題点に着目
し、トランクなどに収納できるほどの大きさに畳むこと
ができ、しかも座り心地がよくて、連結部分の強度も高
い介護用手押し車を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記の課題を
解決するために、本考案の介護用手押し車においては、
まず、トランクなどに収納して、持ち運べるように、そ
の本体を着脱可能な上半部と下半部から構成し、かつ、
下半部を折り畳み可能に構成してある。すなわち、複数
の車輪、これらの車輪を支持している脚部、およびこの
脚部に下端側が支持されて、この下端側を中心に脚部の
上面側で平伏した状態およびこの状態から起立した状態
に揺動可能な複数本の連結パイプを備えた下半部と、座
板の下面を支持する座板支持金具、この座板支持金具か
ら下方に向けて突出して、起立状態にある連結パイプ内
にそれぞれ嵌め込まれる複数の座板連結軸、座板の後方
で上方に向けて延びる1対のハンドル連結軸、これらの
ハンドル連結軸の上端側に形成された手押し用ハンド
ル、およびハンドル連結軸に固定された背凭れ板を備え
た上半部とを設け、連結パイプに座板連結軸を嵌め込む
ことによって、上半部と下半部とを着脱自在にするとと
もに、連結パイプを脚部の上面で折り畳み可能にしてあ
る。さらに、座板側とハンドル連結軸とを連結するにあ
たって、座板の下面側には、その略中央部分に受け金具
を設け、この受け金具の後面で開口する1対の第1の嵌
め込み孔内にハンドル連結軸の下端側で屈曲する連結用
端部の先端側を嵌め込むとともに、連結用端部を座板の
下面側に把手付きビス、すなわち、工具を用いずに手回
し可能なビスで固定する構成にしてある。
【0006】このため、把手付きビスを外すと、ハンド
ル連結軸の連結用端部を受け金具の第1の嵌め込み孔か
ら抜くことができるので、上半部では、背凭れ板および
手押しハンドルも着脱可能である。しかも、座板とハン
ドル連結軸との連結が確実で強固であるため、手押しハ
ンドルに力を加えても、背凭れ板の振れが小さいので、
座り心地がよいとともに、使用中に、ハンドル連結軸が
抜けてしまうこともない。
【0007】本考案では、上半部に、座板の下面側から
上方に向けて延びる肘掛け連結軸、およびこの肘掛け連
結軸に固定されて座板の側方に位置する肘掛けを設ける
場合には、肘掛け連結軸と座板側との連結にも、上記の
受け金具を利用して、強固に連結することが好ましい。
すなわち、肘掛け連結軸の下端側で屈曲する連結用端部
を、受け金具の側面で開口する第2の嵌め込み孔に嵌め
込むとともに、連結用端部を座板の下面側に把手付きビ
スで固定した構成にする。
【0008】本考案では、上半部と下半部とを着脱可能
にしたままで、使用時における脚部側と座板側との連結
構造を補強するために、座板支持金具と連結パイプとの
間には、それらの一方側に形成されたフックと、他方側
に形成されてフックに掛止した状態およびこの掛止状態
が解除されたときにフックから切り離された状態にされ
る掛止片とを備える固定金具を設けることが好ましい。
【0009】ここで、座板の上面側または背凭れ板の前
面側には、パッドを張って、座り心地を向上するととも
に、たとえ、裏面側からビスをねじ込んだときに凹凸が
生じても、座り心地を損なうことがないようにすること
が好ましい。
【0010】
【実施例】以下に図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0011】(全体構成) 図1は、本例の介護用手押し車の全体斜視図であり、こ
の介護用手押し車には、座板の左右両側に肘掛けが取り
付けられているが、この図では、全体の構造を把握しや
すいように、図面に向かって右側の肘掛けを外した状態
で図示してある。
【0012】本例の介護用手押し車1は、下半部2と上
半部3とから構成されている。下半部2には、ほぼ四角
形状をした脚フレーム21(脚部)と、この脚フレーム
21の四隅の下側にそれぞれ支持された4つのキャスタ
ー22(車輪)と、脚フレーム21の左右側部に支持さ
れて、そこから上方に向けて延びる4本の連結パイプ2
4が設けられている。脚フレーム21の前面側には、左
右1対のステップ23が取り付けられており、ステップ
23の基部に相当する円筒状のジョイント管230の内
部を脚フレーム21が貫通する構造にしてあるため、ス
テップ23は、図1に示す状態から、脚フレーム21を
中心に矢印Aの方向に旋回して、脚フレーム21の内側
に折り畳めるようになっている。
【0013】上半部3には、連結パイプ24の上方位置
で水平に配置された座板31と、その後方で上方に延び
る1対のハンドル連結パイプ32(ハンドル連結軸)
と、ハンドル連結パイプ32に固定された背凭れ板33
と、このハンドル連結パイプ32の上端に形成された手
押しハンドル34とが設けられている。座板31の側方
位置には、座板31の下面側から上方に向けて延びる肘
掛け連結パイプ35(肘掛け連結軸)にビス止めされた
肘掛け36が設けられている。ここで、座板31の上面
および背凭れ板33の前面には、それぞれ厚手のパッド
311、331が張られており、座り心地を高めてあ
る。なお、本例では、脚フレーム21、連結パイプ2
4、ハンドル連結パイプ32などは、いずれもステンレ
ススチール製の円筒状パイプを用いてある。
【0014】(下半部と上半部の連結構造) 図2は、脚フレームと連結パイプとの結合部分の正面
図、図3(a)は、座板側と連結パイプとの結合構造を
示す分解図、図3(b)は、この連結部分に用いた固定
金具の分解図である。
【0015】図2に示すように、脚フレーム21と連結
パイプ24との連結部では、連結パイプ24の下端側に
形成された円筒状のジョイント管240の内部を脚フレ
ーム21が貫通する状態にある。このため、連結パイプ
24は、図2に示す起立状態から矢印Bで示す方向に旋
回して、脚フレーム21の上面側に平伏するようになっ
ている。
【0016】図3(a)に示すように、座板31には、
その下面側に座板受けパイプ37(座板支持金具)が下
方側からねじ込まれるビス371で固定されるようにな
っており、この座板受けパイプ37の下側からは、4本
の座板連結パイプ38(座板連結軸)が下方に向けて突
出している。この座板連結パイプ38には、その下端側
に細径部381が形成されており、この細径部381
は、連結パイプ24の内部に嵌め込み可能な外径を有し
ている。従って、起立状態にある連結パイプ24の内部
に座板連結パイプ38の細径部381を嵌め込むと、脚
フレーム21の側(下半部2)と、座板31の側(上半
部3)とを結合することができるとともに、連結パイプ
24の内部から座板連結パイプ38の細径部381を引
き抜くことによって、下半部2と上半部3とを分離でき
るようになっている。なお、座板受けパイプ37の開口
端には、キャップ370が装着されている。
【0017】ここで、座板受けパイプ37と座板連結パ
イプ24との間には、図3(b)にも示すように、座板
受けパイプ37の側にビス止めされて、上方に向けて屈
曲するフック71、連結パイプ24同士を連結する横パ
イプ243の側にビス止めされた固定金具本体73、お
よび固定金具本体73に保持されたリング72(掛止
片)を備える固定金具70が設けられている。この固定
金具70では、リング72をフック71に掛けた状態で
固定金具本体73が起立状態になり、その下端に位置す
る把持片731を持って固定金具本体73を下方に倒す
と、リング72がフック71に掛止した状態のまま保持
される一方、固定金具本体73を起立状態に戻すと、リ
ング72の掛止状態が解除されて、リング72は、フッ
ク71から切り離されるようになっている。これによっ
て、座板連結パイプ38と座板連結パイプ24とを着脱
自在なままで、それらの連結状態を補強するようになっ
ている。
【0018】(座板側とハンドル連結軸の連結構造) 図4は、座板側とハンドル連結パイプとの連結機構を示
す分解図、図5(a)は、この連結機構を示す座板の底
面図、図5(b)は、この連結機構を示す座板周囲の側
面図である。
【0019】これらの図において、座板31の下面側で
は、座受けパイプ37がコの字状に固定されており、そ
の内側の略中央位置に、受け金具4がビス41によって
固定されている。この受け金具4の後面42には、第1
の嵌め込み孔43が左右一対に形成されている。一方、
ハンドル連結パイプ32は、その下端側で前方に屈曲し
ており、その先端側に相当する連結用端部321が第1
の嵌め込み孔43内に嵌め込まれるようになっている。
さらに、連結用端部321同士は、連結板322によっ
て連結されており、この連結板322には、孔323が
形成されている。座板31の下面側には、連結用端部3
21を第1の嵌め込み孔43内に嵌め込んだときの孔3
23に対応する位置にねじ孔310が形成されている。
従って、連結用端部321を第1の嵌め込み孔43内に
嵌め込んだ状態で、孔323およびねじ孔310に対し
て、頭部に大径の把手を備えるグリップ付きビス5を手
で回しながら、ねじ込むことによって、ハンドル連結パ
イプ32を座板31に完全に固定できるようになってい
る。なお、座板31の下面側に対しては、グリップ付き
ビス5などをねじ込む構造になっているが、この場合で
も、座板31の上面側には、パッド311が張られてい
るため、グリップ付きビス5などによって、座板31の
上面に凹凸が生じても、座り心地を損なわないようにな
っている。
【0020】ここで、連結用端部321には、その先端
側に第1の嵌め込み孔43への嵌め込み部として細径部
を設け、それによって形成される段差によって、嵌め込
み深さを規定してもよい。
【0021】なお、図4に示すように、ハンドル連結パ
イプ32と背凭れ板33とは、ハンドル連結パイプ32
の後方からねじ込まれるビス332によって固定されて
いるが、背凭れ板33の前面側には、パッド331が張
られているため、ビス332によって、背凭れ板33の
前面に凹凸が生じても、座り心地を損なわないようにな
っている。
【0022】(座板側と肘掛け連結パイプとの連結構
造) 本例では、図4に示すように、肘掛け連結パイプ35を
座板31に連結するにあたっても、受け金具4を利用す
る。受け金具4の左右双方の側面45には、第2の嵌め
込み孔46が形成されている一方、肘掛け連結パイプ3
5は、その下端側で内側に屈曲しており、その先端側に
相当する部分が連結用端部351である。この連結用端
部351には、細径部352が形成され、この細径部3
52が第2の嵌め込み孔46内に嵌め込まれるようにな
っている。連結用端部351は、座受けパイプ37と干
渉しないように、支持板353の立ち上げ部354の溝
内に固定されており、肘掛け連結パイプ35を第2の嵌
め込み孔46に取り付けた状態で、その連結用端部35
1は、座受けパイプ37の下方に位置するようになって
いる。ここで、支持板353の基部355には、一対の
孔356が形成されている一方、座板31の下面側に
は、肘掛け連結パイプ35を第2の嵌め込み孔46に取
り付けたときの孔356に対応する位置にねじ孔315
が形成されている。従って、連結用端部351を第2の
嵌め込み孔46内に嵌め込んだ状態で、孔356および
ねじ孔315に対して、頭部に大径の把手を備えるグリ
ップ付きビス6を手で回しながら、ねじ込むことによっ
て、肘掛け連結パイプ35を座板31に完全に固定でき
るようになっている。
【0023】(介護用手押し車の使用方法) このように構成した介護用手押し車1において、使用前
の状態は、図4に示すように、手押しハンドル34と背
凭れ板33とが一体に連結されたハンドル連結パイプ3
2、および肘掛け36を備える肘掛け連結パイプ35が
座板31から取り外された状態にある。この状態から、
介護用手押し車1を組み立てるときには、まず、座板3
1の下面側において、ハンドル連結パイプ32の連結用
端部321を受け金具4の第1の嵌め込み孔43内にそ
れぞれ嵌め込んだ後に、孔323およびねじ孔310に
対して、グリップ付きビス5をねじ込むことによって、
ハンドル連結パイプ32を座板31に固定する。一方、
肘掛け連結パイプ35の連結用端部351を受け金具4
の第2の嵌め込み孔46内に嵌め込んだ後に、孔356
およびねじ孔315に対して、グリップ付きビス6をね
じ込んで、肘掛け連結パイプ35を座板31に固定す
る。
【0024】つぎに、図2および図3に示すように、下
半部2の連結パイプ24を起立状態とし、その上端側
に、座板連結パイプ38の細径部381を嵌め込む。こ
の状態で、連結パイプ24は、起立状態になって座板3
1を支持する。つぎに、固定金具70のリング72をフ
ック71に掛けた状態で固定金具本体73を下方に倒す
と、リング72は、フック71に掛止した状態のまま保
持され、座板受けパイプ37と座板連結パイプ24と
は、完全に連結される。
【0025】この状態で、老人などを座板31に腰掛け
させて、介護者は、手押しハンドル34をもって移動す
る。また、座板31の上に荷物を載せて、利用者は、手
押しハンドル34をもって移動することもできる。
【0026】この状態から、介護用手押し車1をレジャ
ー先などに携帯する場合には、各部品を取り外す。すな
わち、上記の組み立て動作と逆に、固定金具70のロッ
ク状態を解除した後に、座板連結パイプ38の細径部3
81を連結パイプ24から引き抜いて、上半部3と下半
部2とを分離する。
【0027】つぎに、上半部3の側では、グリップ付き
ビス5、6を手で回し、それを外した後に、ハンドル連
結パイプ32および肘掛け連結パイプ35を受け金具4
の第1の嵌め込み孔43および第2の嵌め込み孔46か
らそれぞれ引き抜いて、それらを座板4の側から取り外
す。
【0028】一方、下半部2の側では、連結パイプ24
を倒して、脚フレーム21の上面に平伏させる。また、
ステップ23も内側に畳み込む。
【0029】しかる後に、図6に示すように、座板31
を裏返した状態で、その上に、折り畳んだ下半部2を重
ねる。ここで、下半部2を重ねる前に、座板31の上に
ハンドル連結パイプ32および肘掛け連結パイプ35を
載せておけば、座板31と下半部2との間にハンドル連
結パイプ32および肘掛け連結パイプ35を挟み込んだ
状態にでき、四角くまとめることができる。
【0030】(実施例の効果) このように、本例の介護用手押し車1においては、座板
31の下面側に突出する座板連結パイプ38を下半部2
の連結パイプ24内に嵌め込み構造を採用して、下半部
2と上半部3との着脱を容易にしてあるとともに、連結
パイプ24を脚フレーム21の上面で折り畳めるように
なっている。しかも、上半部3では、ハンドル連結パイ
プ32および肘掛け連結パイプ35も座板31の側から
取り外すことができるので、それらを座板31と折り畳
んだ下半部2との間に収納することもできる。従って、
介護用手押し車1を四角く畳んだ状態でトランク、布製
のカバーなどに収納することができるので、携帯に便利
であるとともに、列車や飛行機の中に持ち込んでそこで
使用することもできる。
【0031】また、ハンドル連結パイプ32および肘掛
け連結パイプ35の連結用端部321、351を、座板
31の下面側に形成した受け金具4の第1の嵌め込み孔
43および第2の嵌め込み孔46に嵌め込んだ状態で、
グリップ付きビス5、6でねじ止めする構造になってい
るため、ハンドル連結パイプ32および肘掛け連結パイ
プ35は、座板31に強固に連結されているので、手押
しハンドル34に力を加えても、背凭れ板33ががたつ
かず、座り心地がよい。しかも、ハンドル連結パイプ3
2および肘掛け連結パイプ35に対して、いずれの方向
に力を加えても抜けることがないので、安全である。
【0032】また、それらと座板31との着脱は、グリ
ップ付きビス5、6を回すという簡単な操作と、ハンド
ル連結パイプ32および肘掛け連結パイプ35の嵌め込
み、引き抜きという簡単な操作で行える。しかも、座板
連結パイプ38と座板連結パイプ24との連結を補強す
る固定金具70として、簡単にロック操作およびその解
除操作を行えるものを用いてある。このため、各部品の
取外し、取り付けや下半部2と上半部3の着脱には、他
の工具が要らないことに加えて、大きな力も要らないの
で、非力な者にとっても便利である。
【0033】さらに、座板31の上面および背凭れ板3
3の前面には、パッド311、331を張ってあるた
め、ビス止めを多用したことによって、その裏面側に凹
凸を生じても、座り心地を損なわない。
【0034】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の介護用手
押し車は、その上半部と、折り畳み可能な下半部とを工
具等を用いることなくワンタッチで着脱可能にしてある
ことに加えて、座板とハンドル連結軸とを連結するにあ
たって、座板の下面側に設けた受け金具の嵌め込み孔内
にハンドル連結軸の連結用端部を嵌め込むとともに、連
結用端部を座板の下面側に把手付きビスで固定してある
ことに特徴を有する。このため、把手付きビスを手で外
すと、ハンドル連結軸の連結用端部を受け金具の第1の
嵌め込み孔から抜くことができるので、上半部では、ハ
ンドル連結軸も工具なしで着脱可能である。従って、ト
ランクに収納できるまでに、小型化できる。しかも、座
板とハンドル連結軸との連結が確実で強固であるため、
手押しハンドルに力を加えても、背凭れ板の振れが小さ
いので、座り心地がよいとともに、使用中に、ハンドル
連結軸が抜けてしまうこともない。
【0035】また、肘掛け連結軸と座板との連結にも、
上記の受け金具を利用して、同様な連結部を構成した場
合には、着脱が容易で、かつ強固な連結部を構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る介護用手押し車を示す外
観斜視図である。
【図2】図1に示す介護用手押し車において、脚フレー
ムと連結パイプとの結合部分の正面図である。
【図3】(a)は、図1に示す介護用手押し車におい
て、座板側と連結パイプとの結合構造を示す分解図、
(b)は、この連結部分に用いた固定金具の説明図であ
る。
【図4】図1に示す介護用手押し車において、座板側と
ハンドル連結パイプおよび肘掛け連結パイプとの連結機
構を示す分解図である。
【図5】(a)は、図4に示す連結機構を示す座板の底
面図、(b)は、この連結機構を示す座板周囲の側面図
である。
【図6】図1に示す介護用手押し車を上下に分離した上
半部および下半部を重ねた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・介護用手押し車 2・・・下半部 3・・・上半部 4・・・受け金具 5、6・・・グリップ付きビス 21・・・脚フレーム(脚部) 22・・・キャスター22(車輪) 24・・・連結パイプ 31・・・座板 32・・・ハンドル連結パイプ(ハンドル連結軸) 33・・・背凭れ板 34・・・手押しハンドル 35・・・肘掛け連結パイプ(肘掛け連結軸) 36・・・肘掛け 37・・・座板受けパイプ(座板支持金具) 38・・・座板連結パイプ(座板連結軸) 43・・・第1の嵌め込み孔 46・・・第2の嵌め込み孔 70・・・固定金具 311、331・・・パッド 321、351・・・連結用端部

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の車輪、これらの車輪を支持してい
    る脚部、およびこの脚部に下端側が支持されて、この下
    端側を中心に前記脚部の上面側で平伏した状態およびこ
    の状態から起立した状態に揺動可能な複数本の連結パイ
    プを備えた下半部と、座板の下面を支持する座板支持金
    具、この座板支持金具から下方に向けて突出して、起立
    状態にある前記連結パイプ内にそれぞれ嵌め込まれる複
    数の座板連結軸、前記座板の後方で上方に向けて延びる
    1対のハンドル連結軸、これらのハンドル連結軸の上端
    側に形成された手押し用ハンドル、および前記ハンドル
    連結軸に固定された背凭れ板を備えた上半部とから構成
    され、 前記座板の下面側には、その略中央部分に受け金具が固
    定されており、この受け金具の後面で開口する1対の第
    1の嵌め込み孔内に前記ハンドル連結軸の下端側で屈曲
    する連結用端部の先端側が嵌め込まれ、かつ、前記連結
    用端部が前記座板の下面側に把手付きビスで固定され
    て、前記座板と前記ハンドル連結軸とが連結されている
    ことを特徴とする介護用手押し車。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記上半部は、前記
    座板の下面側から上方に向けて延びる肘掛け連結軸、お
    よびこの肘掛け連結軸に固定されて前記座板の側方に位
    置する肘掛けを備え、前記肘掛け連結軸の下端側で屈曲
    する連結用端部は、前記受け金具の側面で開口する第2
    の嵌め込み孔に嵌め込まれ、かつ、前記座板の下面側に
    把手付きビスで固定されて、前記座板に連結されている
    ことを特徴とする介護用手押し車。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記座板支
    持金具と前記連結パイプとの間には、それらの一方側に
    形成されたフックと、他方側に形成されて前記フックに
    掛止した状態およびこの掛止状態が解除されたときに前
    記フックから切り離された状態にされる掛止片とを備え
    る固定金具を有することを特徴とする介護用手押し車。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの項におい
    て、前記座板の上面側には、パッドが張られていること
    を特徴とする介護用手押し車。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
    て、前記背凭れ板は、前記ハンドル連結軸に対して後方
    からねじ込まれたビスによって固定され、この背凭れ板
    の前面側には、パッドが張られていることを特徴とする
    介護用手押し車。
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