JP2580366B2 - 溶融Zn―Al合金めっき用フラックス - Google Patents

溶融Zn―Al合金めっき用フラックス

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄鋼材料等に溶融Zn−Al合金めっき処理を
施す際に用いるめっき用フラックスに関する。
〔従来の技術〕
従来、鉄鋼材料等の腐食を防止することを目的とし
て、その表面に溶融亜鉛めっき並びに電気亜鉛めっきを
施すことが知られている。
また最近では、亜鉛めっき処理を下地として、更にそ
の上に表面処理、例えば塗装・加工等の後処理を加味す
ることによって、市場には新しく付加価値の高い商品が
数多く進出するようになり、これ等の商品に対する利用
者の選択も益々多様化してきている。
これらの要求を満足させるため溶融亜鉛めっき処理品
についても、そのめっき浴組成としての添加元素と添加
量の選択により、めっき層の特性向上を図ることがかな
り行われてきた。
とりわけ、めっき層の耐食性を確保するために、Alを
0.1〜20重量%程度添加しためっき浴が知られている。
このめっき浴は、通常、鉄鋼部品等の被処理物にそれZn
Cl2水溶液中に浸漬するなどによりフラックス処理をし
た後、使用されている。
ところが、このようにして製造されるめっき処理品に
は、めっき層がのらず不めっきを生じ易い。
この不めっきの問題を解消するために、従来、(1)
アンモニウム塩を含まず、フッ化物を主成分とするフラ
ックス(特開昭60−125361号、特開昭58−185756号な
ど)や(2)Alより活性なアルカリ金属の塩化物などを
主成分としたり、有機酸のアンモニウム塩を主成分とす
るフラックス(特開昭58−136759号、特開平1−283353
号)などが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらのフラックスのうち、(1)の
ものは、含有されるフッ化物の強い腐食性のために、フ
ラックス槽の材質に高価なものが要求され、設備やその
維持にコストがかかるのみならず、非常に有害なガスが
発生するので作業環境に対する対策が必要となる。ま
た、(2)のものは、上記不めっきの問題を充分解消し
得ない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、フッ化物を含有
しないで、不めっきを生ぜしめない溶融Zn−Al合金めっ
き用フラックスを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明者等は種々研究を
重ねた結果、PbCl2および従来、めっき浴中のAlと反応
して、フラックス作用を低減するのみならず、不めっき
を生じ易いとされていたNH4Clが鉄鋼部品等の被処理物
へのZn−Al合金の密着性を向上させ得ることを見出した
ものである。
即ち、本発明の溶融Zn−Al合金めっき用フラックス
は、0.1〜50重量%のPbCl2および残部NH4Clからなるも
のである。
また、本発明は、溶融Zn−Al合金めっき用フラックス
として、前記本発明フラックスを水に溶解して水溶液と
したものでもある。この水溶液中の前記本発明フラック
スの濃度は、好ましくは100〜1500g/である。この水
溶液には、その作成時易溶性とするため塩酸などが適宜
添加されてもよい。
〔作 用〕
本発明のフラックスの用途の溶融Zn−Al合金めっきと
し、亜鉛めっき浴に中にAlを含有せしめたのは、めっき
層の耐食性を維持するためである。そのAl量は0.1〜20
重量%が好ましい。0.1重量%未満では上記の耐食性を
維持する効果が少なく、またAlの含有量が20重量%を超
えても耐食性のより一層の向上が得られ難くなると共
に、めっき浴の融点が上昇するため作業性が悪くなるか
らである。
本発明のフラックス中にPbCl2とNH4Clを含有せしめる
ことにより、これらの作用が相俟ってZn−Al合金めっき
層と鉄鋼部品等の被処理物との密着性を改善せしめる。
PbCl2は、被処理物表面上で Pb2++Fe0→Pb0+Fe2+ なる反応を起し、析出して該表面を覆った鉛層がZn−Al
合金めっき浴の被処理物への濡れ性を向上させるものと
考えられる。PbCl2の含有量が0.1重量%未満では、上記
作用が十分利用できず、一方、50重量%を超えると、含
有されるNH4Clの量が少量に過ぎ、この作用(後記)が
十分利用できない。
また、NH4Clは、被処理物表面上で NH4Cl→NH3+HCl なる反応で分解したり、被処理物上に生じるスケール・
スマットとの Fe3O+8NH4Cl+Fe→4FeNH3Cl2+4NH3+4H2O FeCl2・FeO+2NH4Cl→2FeNH3Cl2+H2O なる反応で低沸点の錯塩が生成したりして、起った沸騰
と発泡および不めっきを生じさせていたスケール・スマ
ットの分解がZn−Al合金めっき浴と被処理物との接触を
良好ならしめるものと考えられる。
〔実施例〕
実施例,比較例 JIS H2107の規定による蒸溜亜鉛地金(一種)および
純度99.9重量%の以上のアルミニウム地金を用いて、第
1表に示す量のAlを含有し、残部Znおよび不可避不純物
からなる組成の溶融亜鉛めっき浴を20番の黒鉛坩堝中で
電気炉用いて520℃にて溶製した。
一方、板厚3.2mmの一般構造用圧延鋼板より板幅75m
m、板長150mmの試験片を切り出し、その試験片の表面を
加熱した水酸化ナトリウムの10重量%水溶液で脱脂した
後、12重量%の塩酸溶液中に30分間浸漬することにより
試験片の表面を酸洗し、更に、70℃に加熱した、第1表
に示す組成および濃度のフラックス水溶液中に1分間浸
漬して引上げることによってフラックス処理を施し、最
後の200℃に保持された恒温槽中で5分乾燥することに
よって溶融亜鉛めっき処理品に対する不めっきの度合を
評価するための試験片を準備した。
次いで、上記のようにあらかじめ溶製された溶融亜鉛
めっき浴の温度を第1表の浴温度に調整し、めっき浴表
面のドロスを除去し、上記のように調製された試験片を
めっき浴中に浸漬し、再びめっき浴表面のドロスを除去
して上記試験片をめっき浴より引上げたのち水冷するこ
とにより、めっき処理の施された試験片を採取した。
これらの試験片の不めっきの度合を目視により観察し
た。その結果、実施例の試験片(試験No.1〜12)にはす
べて不めっきが認められなかったのに対して、比較例の
試験片(試験No.13〜16)にはすべて不めっきが認めら
れた。
また、以上の実施例の試験片(試験No.1〜12)に対し
てJIS H 0401の規定によるハンマー試験およびJIS Z 23
71の規定による塩水噴霧試験を行なった。その結果、い
ずれの試験片においても密着性および耐食性が良好であ
ることが確認された。
〔発明の効果〕
以上から明らかなように、本発明によりフッ化物を含
有しないで不めっきを生ぜしめない、溶融Zn−Al合金め
っきに用いて好適なフラックスを提供することができ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.1〜50重量%のPbCl2および残部NH4Clか
    らなる溶融Zn−Al合金めっき用フラックス。
  2. 【請求項2】請求項1記載のフラックスを溶解した水溶
    液である溶融Zn−Al合金めっき用フラックス。
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