JP2580266B2 - 筆 先 - Google Patents

筆 先

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JP2580266B2
JP2580266B2 JP63165732A JP16573288A JP2580266B2 JP 2580266 B2 JP2580266 B2 JP 2580266B2 JP 63165732 A JP63165732 A JP 63165732A JP 16573288 A JP16573288 A JP 16573288A JP 2580266 B2 JP2580266 B2 JP 2580266B2
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忠 平塚
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Usui K & Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、書筆、画筆、更には化粧用の刷毛等に用い
られる毛筆の筆先に関するものである。
(従来の技術) 一般に、毛筆等の筆先に要求されるものは腰の強さ、
弾性、復元力、多量の墨汁を保持できる力(保水性)、
筆圧を加えたときに筆先が容易に変形することができ
る、いわゆる筆の味であり、これらの要求を満たすため
に、従来においては獣毛と合成繊維毛とを混毛すること
により筆先が作られていた。
このように、筆先に獣毛を用いるのは、獣毛が元来保
水性に優れ、獣毛を用いないで、高品質の筆先を作るこ
とは不可能であると考えられていたからである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、獣毛はそもそも動物の毛であるために
高価であり、その結果毛筆の生産コストが高くなるとい
う問題点を有していた。
また、一般に一本の筆先には多種類の獣毛が混毛され
ているが、獣毛の種類の違いにより筆先の太さや先細部
の先細度(テーパー度)が異なるために、所望の筆先を
作るためには、何種類かの合成繊維毛を獣毛に混ぜて加
工しなければならず、その加工作業が非常に煩雑になる
という問題点を有していた。
本発明は上記の如き問題点に鑑みて発明されたもの
で、その目的とするところは、獣毛を用いないで保水性
の優れた毛筆の筆先を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記の如き問題点を解決するために、次のよ
うな手段を講じたもので、その構成の要旨はポリエステ
ル系合成繊維からなる合成繊維毛1と、アクリル系合成
繊維からなる中空糸状の合成繊維毛2とを混毛し、且つ
該中空糸状の合成繊維毛2の重量比率を5〜30パーセン
トにしたことにある。
(作用) すなわち、本発明の筆先には、中空糸状の合成繊維毛
2が含まれているために、その筆先に墨汁等の液を含浸
させると、該中空糸状の合成繊維毛2の中空部内に上記
墨汁等の液が吸水され、且つその中空部内に保持される
こととなる。よって、前記中空糸状の合成繊維毛2は保
水性を有し、またその重量比率が5〜30パーセントであ
るために、筆先は極端に墨汁等の液を吸収するものでも
なく、適度に保水力を有するのである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、図面に従って説明す
る。
第1図は本発明の書筆に用いられる毛筆の筆先の正面
図で、図中1はポリエステル系の合成繊維毛の一例とし
てのポリブチレンテレフタレート系繊維からなる繊維
毛、2はアクリル系の繊維からなる太さが約0.04mmの中
空糸状の合繊繊維毛を示す。そして、この中空糸状の合
成繊維毛2には、第2図に示すように中央の縦方向に中
空部3が形成されている。
本実施例の毛筆の筆先は前記ポリブチレンテレフタレ
ート系繊維からなる繊維毛1とアクリル系の繊維からな
る中空糸状の繊維毛2とが混毛されることにより形成さ
れ、その混毛率は重量比率でポリブチレンテレフタレー
ト系の繊維毛1が80パーセント、中空糸状の繊維毛2が
20パーセントである。
次に、上記筆先の作用について説明する。
すなわち、上記毛筆の筆先に墨汁をつけると、毛筆に
浸透した墨汁が中空糸状の繊維毛2の中空部3内に吸水
保持されるために、一度筆先に墨汁をつければ、毛筆の
筆先に頻繁に墨汁をつける必要がない。
つまり、この筆先は上記のような中空糸状の繊維毛2
を含んでいるために保水性に優れ、従って一度筆先につ
けた墨汁の持ちを良くし、また書き味も格段に良くなる
のである。
尚、上記実例例においては、中空糸状の繊維毛2の太
さを約0.04mmにしたが、中空糸状の繊維毛2の太さは上
記実施例のものに限定されるものではない。ただし、保
水性の観点からは0.02mm〜0.1mmであることが好まし
い。
また、上記実施例においてはポリエステル系の合成繊
維毛であるポリブチレンテレフタレート系の繊維毛1の
重量比率を80パーセントにし、またアクリル系の繊維か
らなる中空糸状の合成繊維毛2の重量比率を20パーセン
トにしたが、重量比率は上記実施例のものに限定される
ものではなく、要は中空糸状の繊維毛2の重量比率が5
〜30パーセントであればよい。
この重量比率としては、毛筆の筆先が細い場合には中
空糸状の合成繊維毛2の重量比率を約10パーセントと
し、また毛筆の筆先が太い場合には約20パーセントとす
ることが好ましい。
また、上記実施例においては、ポリエステル系の合成
繊維毛としてポリブチレンテレフタレート系の繊維毛が
用いられているために、毛筆の筆先を作る場合に筆先の
先細部のテーパー加工がし易いという利点を得ることが
できたが、ポリブチレンテレフタレート系以外の合成繊
維毛を用いてもよく、要はポリエステル系の合成繊維毛
であればその材質は問うものではない。
尚、上記実施例では毛筆を書筆に適用する場合につい
てのみ説明したが、たとえば画筆に使用することも可能
であり、更に上記中空糸状の合成繊維毛は保水性に優れ
るのみならず、粉含みにも優れるために、化粧用の刷毛
の毛にも用いることができる。
(発明の効果) 叙上のように、本発明は、毛筆等の筆先に中空糸状の
合成繊維毛を含有させたものからなるために、該中空糸
状の合成繊維毛が水を保持する機能を有し、従って筆先
全体の保水性が非常に良好となる効果がある。
この結果、例えば書筆としては書き味の良い筆先を提
供でき、また画筆としては絵具の持ちの良好な筆先を提
供でき、更に上記中空糸状の繊維毛によって例えば化粧
用の刷毛としても、粉含みの良い筆先を提供できるとい
う実益がある。
よって、従来のように所望の筆先を得るために獣毛を
含有させる必要はなく、ポリエステル系の合成繊維毛と
中空糸状の合成繊維毛とを混毛するだけで所望の筆先を
得ることができ、よって高価な獣毛が不要となるため
に、従来に比べて製造コストを低減することができると
いう効果を得ることができた。
また、本発明の筆先は中空糸状の合成繊維毛の占める
重量比率が5〜30パーセントであるために、保水力が弱
くもなく、また墨汁等の液を過剰に吸水して筆先から液
漏れが生ずることもなく、適度の保水力を有するという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例の筆先の正面図。 第2図は中空糸状の合成繊維毛の要部拡大断面図。 1…ポリエステル系の合成繊維毛 2…中空糸状の合成繊維毛

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル系繊維からなる合成繊維毛1
    と、アクリル系繊維からなる中空糸状の合成繊維毛2と
    が混毛されてなり、且つ該中空糸状の合成繊維毛2の重
    量比率が5〜30パーセントであることを特徴とする筆
    先。
JP63165732A 1988-07-01 1988-07-01 筆 先 Expired - Lifetime JP2580266B2 (ja)

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JPH0216098A (ja) 1990-01-19

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