JP2580073B2 - 繊維強化プラスチツクスパイプ製造用円筒型および繊維強化プラスチツクスパイプの製造法 - Google Patents

繊維強化プラスチツクスパイプ製造用円筒型および繊維強化プラスチツクスパイプの製造法

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JP2580073B2
JP2580073B2 JP2319483A JP31948390A JP2580073B2 JP 2580073 B2 JP2580073 B2 JP 2580073B2 JP 2319483 A JP2319483 A JP 2319483A JP 31948390 A JP31948390 A JP 31948390A JP 2580073 B2 JP2580073 B2 JP 2580073B2
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一行 辻野
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Hitachi Chemical Techno Plant Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は繊維強化プラスチックスパイプ(以下、FRP
管と略称する)製造用円筒型およびFRP管の製造法に関
する。
〔従来の技術〕
FRP管の製造法には円筒型の外面に成形する外巻き成
形法と円筒型内面に成形する内巻き成形法が知られてい
る。
内巻き成形法としては、円筒型の内面に補強繊維をマ
トリックスで含浸脱泡させて積層し、硬化するハンドレ
イアップ法、補強繊維をカットしながらマトリックスと
同時に円筒型内面に吹き付け積層し、脱泡して硬化する
スプレイアップ法などが知られているが、いずれの方法
も脱泡工具を用いた入力による脱泡作業が必要であっ
た。
機械的な成形方法としては、遠心成形法が知られてい
る。これは円筒型の内面に補強繊維およびマトリックス
を供給し、円筒型を高速回転させ、遠心力を利用して補
強繊維とマトリックスの含浸および脱泡を行う方法であ
る。
このような内巻き成形法に使用される円筒型には、円
筒を軸方向に二分割し、その継目をフランジ構造とし、
該フランジ部をボルトで緊締した構造のものが用いられ
る。この円筒型でFRP管を成形した後、FRP管は、両フラ
ンジのボルトをはずして円筒型を分割し、しかる後、FR
P管を上部に吊り上げて取り出される。その後、次の準
備のために円筒型を元の状態、すなわち円筒型に組立て
ることが必要となるが、円筒型を完全に2つに切り離し
てしまうため、2つの型枠の合わせ面を正確に組立てる
のにはかなりの時間と労力が必要であった。また型枠を
かなり剛構造にしないと円筒型が変形してしまい組立て
が困難であった。また組立て精度が悪いと型が偏心し、
成形時の回転時に回転軸に大きな応力が生じて故障の原
因となり、また偏心によってFRP管の外観に継目あとや
段差が生じたり、FRP管の厚みむら発生の原因となると
いう問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、円
筒型の組立ておよびFRP管の脱型が容易であるFRP管製造
用円筒型およびこれを用いたFRP管の製造法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、軸方向に一分割して該分割継目をフランジ
構造とした、FRP管製造用円筒型本体と、前記フランジ
部を密接させて固定する締結具と、前記フランジ部を製
造されたFRP管の抜き出しに少なくとも必要な間隔だけ
離して固定する締結具とを有するFRP管製造用円筒型お
よびこの型を用いたFRP管の製造法に関する。
第1図は、本発明の一実施例を示すFRP関製造用円筒
型の正面図、第2図は、第1図の側面図、第3図は、第
1図のフランジ部2の拡大図、第4図は、FRP管の抜き
出しの際の第2図のA−A線矢視断面図である。
この円筒型は、軸方向に一分割し、該分割継目を上フ
ランジ21および下フランジ22によりフランジ構造とした
円筒型本体1と、該フランジ部を締結する複数のボルト
4および突出しボルト5と、円筒型本体1に取りつけら
れた回転用ガイド3とを有する。
円筒型の材質については何ら制限はないが、本体に
は、通常、鋼、アルミニウムやFRPなどが使用される。
このような円筒型で成形されたFRP管の抜き出し(脱
型)は次のようにして行われる。
まず円筒型本体1の上フランジ21と下フランジ22を締
結しているボルト4をゆるめ、次いで第4図に示すよう
に突出しボルト5を上記フランジ21、22が一定の角度で
わずかに開くようにゆるめる。その後、円筒型本体1が
わずかに開いた状態で上記ボルト4を固定する。フラン
ジ部の開度は2〜3度が好ましい。
次に円筒型本体1を低速で2〜3回回転させ、成形さ
れたFRP管を円筒型本体1から剥離する。円筒型本体の
回転は、駆動ローラを用いて回転用ガイド3により行わ
れる。
次いで円筒型にそのまま収まっている剥離されたFRP
管の一端を固定し、円筒型を反対方向に移動してFRP管
を抜き出す。抜き出しは、円筒型を固定してFRP管を移
動させて行ってもよい。
FRP管を抜き出した後は、円筒型の上フランジ21と下
フランジ22をボルト4で締結して元の状態、すなわち円
筒型に組み立てる。
このように本発明の円筒型では、円筒型からFRP管を
軸方向に移動して抜き出すことができるため、従来の作
業における上型およびFRP管のホイスドなどによる吊り
上げ作業がなく、安全でかつ簡単に抜き出しが可能とな
る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により詳しく説明する。
〔実施例〕
第1図に示す円筒型を用い、ハンドレイアップ法によ
り長さ10m、径2500mmおよび厚さ8mmのFRP管を成形し
た。
円筒型本体には鋼板を用い、肉厚3.2mm、全長10.6mの
円筒型とし、この円筒型には回転用ガイドを均等に4ケ
所設置した。円筒型の重量は約5500kgであった。
この円筒型の内面に成形に先だちワックス系の離型剤
を塗布した。FRP管の成形材料としては次のものを用い
た。
不飽和ポリエステル樹脂:ポリセット595PT(日立化成
社製) 硬化剤:パーメックN(日本油脂社製)樹脂に対して1.
0重量% ガラス繊維:チョップドストランドマットEM−450(富
士ファイバー社製) 次に成形したFRP管を円筒型から抜き出すために型の
分割締付個所のフランジ構造を2〜3度の角度に開き、
その状態で固定させ、この状態で円筒型をゆっくりと3
回転させた。これにより円筒型と成形したFRP管は、剥
離した状態になった。次にFRP管の一方の端をワイヤー
で固定し、円筒型を載せた回転用架台を反対方向に移動
させ円筒型からFRP型を抜き出した。その後、次回の成
形作業の準備のためフランジ部を元の状態にして締結し
た。
上記各々の作業時間を調べ、結果を第1表に示した。
比較例1 円筒を二分割構造とし、分割締付部をフランジ構造と
した円筒型本体を用いて実施例1と同様にしてFRP管を
成形した。その後、締付フランジ部のボルト(第3図の
4に相当する)を解体し、上型をクレーンでつりあげて
適当な場所に移動した。次に成形したFRP管を適当な治
具を用いてクレーンでつりあげて適当な個所に移動し、
脱型作業を完了した。次に解体した上型をもとの位置
(下型の上)に移動させて締付フランジ部のボルトで組
立完了した。
上記各々の作業時間を調べ、結果を第1表に示した。
第1表から、本発明の円筒型を用いることにより、作
業時間を従来と比較して約1/3に短縮できることが示さ
れた。
〔発明の効果〕
本発明の円筒型によれば、成形品の脱型が容易であ
り、かつ脱型後の円筒型の組立が容易であるため、作業
時間を大幅に短縮することができる。またFRP管および
型の吊り上げ作業がないため、安全に作業をすることが
でき、さらに円筒型をわずかな角度にしか開かないた
め、型の変形やひずみがなく、型の偏心などのトラブル
の発生を防止できる。さらに上型と下型が常に一定個所
にもどるため、外観よく成形することができるとともに
肉厚も一定となり、一定品質のFRP管を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すFRP管製造用円筒型
の正面図、第2図は、第1図の側面図、第3図は、第1
図のフランジ部の拡大図、第4図は、FRP管抜き出しの
際の第2図のA−A線矢視断面図である。 1……円筒型本体、3……回転用ガイド、4……ボル
ト、5……突出しボルト、21……上フランジ、22……下
フランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻野 一行 茨城県日立市東町4丁目13番1号 日立 化成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 助川 弘武 茨城県日立市本宮町5丁目11番1号 日 立化成テクノプラント株式会社日立事業 所内 (56)参考文献 特開 昭60−112427(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に一分割して該分割継目をフランジ
    構造とした、繊維強化プラスチックスパイプ製造用円筒
    型本体と、前記フランジ部を密接させて固定する締結具
    と、前記フランジ部を製造されたプラスチックスパイプ
    の抜き出しに少なくとも必要な間隔だけ離して固定する
    締結具とを有する繊維強化プラスチックスパイプ製造用
    円筒型。
  2. 【請求項2】請求項1記載の繊維強化プラスチックスパ
    イプ製造用円筒型を用いる繊維強化プラスチックスパイ
    プの製造法。
JP2319483A 1990-11-22 1990-11-22 繊維強化プラスチツクスパイプ製造用円筒型および繊維強化プラスチツクスパイプの製造法 Expired - Lifetime JP2580073B2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH04189126A JPH04189126A (ja) 1992-07-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60112427A (ja) * 1983-11-25 1985-06-18 Hitachi Chem Co Ltd 強化プラスチツクスパイプ製造用円筒型

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JPH04189126A (ja) 1992-07-07

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