JPH06321167A - 自転車用クランク - Google Patents
自転車用クランクInfo
- Publication number
- JPH06321167A JPH06321167A JP11289793A JP11289793A JPH06321167A JP H06321167 A JPH06321167 A JP H06321167A JP 11289793 A JP11289793 A JP 11289793A JP 11289793 A JP11289793 A JP 11289793A JP H06321167 A JPH06321167 A JP H06321167A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber reinforced
- bicycle
- crank
- reinforced plastic
- plastic material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ＡＣＭ材料を主体とした実用上問題のない自転
車用クランクを提供する。 【構成】本体を繊維強化プラスチック材料で構成し、ハ
ンガー軸のスピンドル受け用の穴部に軽合金製インサー
トを配置した自転車用クランク。
車用クランクを提供する。 【構成】本体を繊維強化プラスチック材料で構成し、ハ
ンガー軸のスピンドル受け用の穴部に軽合金製インサー
トを配置した自転車用クランク。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車用クランクの改
良に関するものである。
良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＡＣＭ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｃｏｍｐｏ
ｓｉｔｅ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ）と呼ばれる一次構造用
の材料は、比弾性率及び比強度が優れているため航空機
を中心に広く使用されるようになってきており、このＡ
ＣＭを用いた軽量自転車の開発が各所でなされており、
フレーム本体はもちろん、ホイール、フォーク、ハンド
ル等の各部品にもＡＣＭが適用され実用化されている。
ｓｉｔｅ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ）と呼ばれる一次構造用
の材料は、比弾性率及び比強度が優れているため航空機
を中心に広く使用されるようになってきており、このＡ
ＣＭを用いた軽量自転車の開発が各所でなされており、
フレーム本体はもちろん、ホイール、フォーク、ハンド
ル等の各部品にもＡＣＭが適用され実用化されている。
【０００３】しかしながらクランクは自転車部品の中で
最も高い荷重を受ける部品であり、未だＡＣＭが適用さ
れる迄に至っていない。クランク軸にはペダルの力点が
クランク上にないので曲げモーメントとトルクが作用
し、また最も重要な点はハンガー軸の矩形のスピンドル
を固定する方法であり、この部位に負荷される荷重は４
〜６トンにも達する。繊維強化プラスチック材料は一般
に金属材料に比較して集中的に負荷される荷重に対して
圧壊しやすい性質があり、スピンドル受け部位も繊維強
化プラスチックで作った場合、スピンドルと当たる面が
急激には破壊せず徐々に圧壊して、ペダルを踏んだとき
に一見剛性がないような挙動をするので、剛性不足と判
断されて実用化できなかったのである。
最も高い荷重を受ける部品であり、未だＡＣＭが適用さ
れる迄に至っていない。クランク軸にはペダルの力点が
クランク上にないので曲げモーメントとトルクが作用
し、また最も重要な点はハンガー軸の矩形のスピンドル
を固定する方法であり、この部位に負荷される荷重は４
〜６トンにも達する。繊維強化プラスチック材料は一般
に金属材料に比較して集中的に負荷される荷重に対して
圧壊しやすい性質があり、スピンドル受け部位も繊維強
化プラスチックで作った場合、スピンドルと当たる面が
急激には破壊せず徐々に圧壊して、ペダルを踏んだとき
に一見剛性がないような挙動をするので、剛性不足と判
断されて実用化できなかったのである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題点を解消し、ＡＣＭ材料を主体とした実用上問題
のない自転車用クランクの提供を課題とするものであ
る。
の問題点を解消し、ＡＣＭ材料を主体とした実用上問題
のない自転車用クランクの提供を課題とするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために以下の手段をとる。すなわち本発明は、図
１に示すように、本体１を繊維強化プラスチック材料で
構成し、ハンガー軸２のスピンドル受け用の穴部３に軽
合金製インサート４を配置したことを特徴とする自転車
用クランクである。
成するために以下の手段をとる。すなわち本発明は、図
１に示すように、本体１を繊維強化プラスチック材料で
構成し、ハンガー軸２のスピンドル受け用の穴部３に軽
合金製インサート４を配置したことを特徴とする自転車
用クランクである。
【０００６】本発明において、本体を構成する繊維強化
プラスチック材料として、炭素繊維を含むシートモール
ディングコンパウンド（ＳＭＣ）を用いると、複雑な形
状を速やかに得ることができると共に自転車用クランク
として十分な強度、剛性及び軽量性を付与することがで
きる。
プラスチック材料として、炭素繊維を含むシートモール
ディングコンパウンド（ＳＭＣ）を用いると、複雑な形
状を速やかに得ることができると共に自転車用クランク
として十分な強度、剛性及び軽量性を付与することがで
きる。
【０００７】また、繊維強化プラスチック材料が長手方
向に沿って繊維を引き揃えた層と長手方向と±４５゜の
角度をなす方向に繊維を引き揃えた層とを有する場合
は、実用時の剛性、強度に優れるクランクを得ることが
できる。以下実施例により本発明を更に具体的に説明す
る。
向に沿って繊維を引き揃えた層と長手方向と±４５゜の
角度をなす方向に繊維を引き揃えた層とを有する場合
は、実用時の剛性、強度に優れるクランクを得ることが
できる。以下実施例により本発明を更に具体的に説明す
る。
【０００８】
【実施例】アルミ合金製のインサート（材質：Ａ２０１
７、外径２５ｍｍ、ピッチ４ｍｍ深さ１ｍｍのスプライ
ン加工したもの）を型にセットし、その周囲に、１２０
℃硬化型のビニルエステル系樹脂を含浸した、目付７０
０ｇ／ｍ2、樹脂含有率３０％、単位層厚さ０．５ｍｍ
のＳＭＣシートをほぼ製品の形状に積層し、温度１５０
℃、圧力１００気圧、時間５分の条件で加圧加熱成形
し、その後周辺部のバリを機械加工で取り除いて図１に
示す如き構造のクランクを得た。得られたクランクは、
軽量、高剛性、高強度で、耐久性が高く実用上十分な性
能を有するものであった。
７、外径２５ｍｍ、ピッチ４ｍｍ深さ１ｍｍのスプライ
ン加工したもの）を型にセットし、その周囲に、１２０
℃硬化型のビニルエステル系樹脂を含浸した、目付７０
０ｇ／ｍ2、樹脂含有率３０％、単位層厚さ０．５ｍｍ
のＳＭＣシートをほぼ製品の形状に積層し、温度１５０
℃、圧力１００気圧、時間５分の条件で加圧加熱成形
し、その後周辺部のバリを機械加工で取り除いて図１に
示す如き構造のクランクを得た。得られたクランクは、
軽量、高剛性、高強度で、耐久性が高く実用上十分な性
能を有するものであった。
【０００９】
【発明の効果】本発明の自転車用クランクは、軽量、高
剛性、高強度で、耐久性が高く、従来実用化されていな
かった繊維強化プラスチック材料製の自転車用クランク
の実用化を可能にしたものであって、その工業的効果は
極めて大である。
剛性、高強度で、耐久性が高く、従来実用化されていな
かった繊維強化プラスチック材料製の自転車用クランク
の実用化を可能にしたものであって、その工業的効果は
極めて大である。
【図１】本発明にかかわる自転車用クランクの一例を示
す側面図である。
す側面図である。
１ クランク本体 ２ ハンガー軸 ３ スピンドル受け用穴部 ４ 軽合金製インサート
Claims (3)
- 【請求項１】本体を繊維強化プラスチック材料で構成
し、ハンガー軸のスピンドル受け用の穴部に軽合金製イ
ンサートを配置したことを特徴とする自転車用クラン
ク。 - 【請求項２】繊維強化プラスチック材料が炭素繊維を含
むシートモールディングコンパウンドである請求項１記
載の自転車用クランク。 - 【請求項３】繊維強化プラスチック材料が長手方向に沿
って繊維を引き揃えた層と、長手方向と±４５゜の角度
をなす方向に繊維を引き揃えた層とを有する請求項１又
は２記載の自転車用クランク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11289793A JPH06321167A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自転車用クランク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11289793A JPH06321167A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自転車用クランク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06321167A true JPH06321167A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14598244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11289793A Pending JPH06321167A (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自転車用クランク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06321167A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU664267B2 (en) * | 1992-04-13 | 1995-11-09 | Toyo Ink Manufacturing Co. Ltd. | Image transfer apparatus and method of ejecting image substrate |
| EP1270394A1 (en) * | 2001-06-27 | 2003-01-02 | Campagnolo Srl | Bicycle crank and method for manufacturing said crank |
| EP1270393A1 (en) * | 2001-06-27 | 2003-01-02 | Campagnolo S.R.L. | Bicycle crank and method for manufacturing said crank |
| JP2003072666A (ja) * | 2001-06-27 | 2003-03-12 | Campagnolo Spa | 自転車用クランク、及び当該クランクの製造方法 |
| JP2005001663A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Campagnolo Spa | 自転車構成部品およびその製造方法 |
| JP2005001662A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Campagnolo Spa | 自転車構成部品およびその製造方法 |
| WO2005068284A1 (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Toray Industries, Inc. | 自転車用クランクおよびその製造方法 |
| EP1571075A1 (en) * | 2004-03-05 | 2005-09-07 | Campagnolo S.R.L. | Insert for a bicycle pedal crank |
| JP2009012766A (ja) * | 2001-08-03 | 2009-01-22 | Campagnolo Spa | 自転車のクランクレバーの生産のための方法 |
| JP2014122031A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Campagnolo Spa | アルミニウム製のボディと複合材料製のボディとを備えた自転車の構成部品、および該構成部品の製造方法 |
| US8863616B2 (en) | 2006-02-14 | 2014-10-21 | Campagnolo S.R.L. | Bicycle pedal crank, intermediate product and method for manufacturing such a pedal crank |
| CN112032184A (zh) * | 2020-08-31 | 2020-12-04 | 牛永江 | 一种新型易装镶嵌型偏心轮装置 |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP11289793A patent/JPH06321167A/ja active Pending
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7013753B2 (en) | 2001-06-27 | 2006-03-21 | Campagnolo S.R.L. | Bicycle crank and method for manufacturing said crank |
| EP1270394A1 (en) * | 2001-06-27 | 2003-01-02 | Campagnolo Srl | Bicycle crank and method for manufacturing said crank |
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| CN100335347C (zh) * | 2001-06-27 | 2007-09-05 | 坎培诺洛有限公司 | 自行车曲柄及生产所述曲柄的方法 |
| US7000499B2 (en) | 2001-06-27 | 2006-02-21 | Campagnolo, S.R.L. | Bicycle crank and method for manufacturing said crank |
| JP2009012766A (ja) * | 2001-08-03 | 2009-01-22 | Campagnolo Spa | 自転車のクランクレバーの生産のための方法 |
| US8707823B2 (en) | 2003-06-10 | 2014-04-29 | Campagnolo S.R.L. | Bicycle component and method for making such a component |
| US20100058889A1 (en) * | 2003-06-10 | 2010-03-11 | Campagnolo S.R.L. | Bicycle component and method for making such a component |
| JP2005001663A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Campagnolo Spa | 自転車構成部品およびその製造方法 |
| JP2005001662A (ja) * | 2003-06-11 | 2005-01-06 | Campagnolo Spa | 自転車構成部品およびその製造方法 |
| US8024993B2 (en) | 2003-06-11 | 2011-09-27 | Campagnolo, S.R.L. | Bicycle component and method for manufacturing such a component |
| US10105916B2 (en) | 2003-06-11 | 2018-10-23 | Campagnolo S.R.L. | Bicycle component and method for manufacturing such a component |
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