JP2579957Y2 - 携帯式眼鏡 - Google Patents

携帯式眼鏡

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JP2579957Y2
JP2579957Y2 JP1992006077U JP607792U JP2579957Y2 JP 2579957 Y2 JP2579957 Y2 JP 2579957Y2 JP 1992006077 U JP1992006077 U JP 1992006077U JP 607792 U JP607792 U JP 607792U JP 2579957 Y2 JP2579957 Y2 JP 2579957Y2
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lens
case
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holding frame
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井 隆 之 平
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Murai Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レンズ・レンズ保持枠
及び柄を有する携帯式眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の携帯式眼鏡としては、た
とえば図4に示すようなものがある(実開平3−586
16号公報参照)。すなわち、この携帯式眼鏡は、レン
ズ保持枠100の側縁部に柄101が設けられ、使用時
に柄101を手で持ち、レンズ部102を視線上にあて
がい使用する。
【0003】また、図5に示すような携帯式眼鏡がある
(実開昭55−113510号公報第1図b参照)。こ
の眼鏡200は通常は双方レンズ201を重ね合わせ、
使用時にバネ力により双方レンズ201を所定間隔に位
置させ、柄202を手で持ちレンズ部203を視線上に
あてがい使用する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の柄101がレンズ保持枠100の側縁部に
設けられている場合には、かさばるため不使用時に収納
に不便である。また、柄101が長いため使用時・不使
用時の不意の外力により柄101を引っ掛け、レンズ保
持枠100,柄101の取付け部又は柄101の中程で
破損するなどの不具合があった。
【0005】また、通常双方レンズ201を重ねる従来
技術の場合には、レンズ保護カバーを有しないため、レ
ンズ201に指紋などが簡単に付くなど汚れやすく又何
かに衝突した場合レンズ201が傷付き最悪の場合破損
する。
【0006】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、意
匠上すっきりと、レンズの汚染を防止し、より安全な携
帯式眼鏡を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案にあっては、レンズと、レンズ保持枠と、前
記レンズとレンズ保持枠を収納するケースを有する携帯
式眼鏡において、前記レンズとレンズ保持枠を首振り自
在に連結すると共に、前記ケース内で往復移動する連結
部材を備え、前記レンズとレンズ保持枠を前記連結部材
を介して前記ケース内を往復移動させることにより収
納、取り出し自在とすると共に、ケースを柄としたこと
を特徴とする。また、双方のレンズはレンズ保持枠のブ
リッジ部の丁番を介して連結されることにより前記レン
ズを重ねて折り畳み自在且つ、広がり自在とし、 前記レ
ンズを重ねて折りたたんだ状態で前記ケースに収納する
ことが好ましい。
【0008】
【作用】上記構成の携帯式眼鏡にあっては、不使用時に
おいてレンズはケース内に収納されていることから、ポ
ケット等内に収納する際かさばることがない。また、ケ
ースがレンズの保護カバーとなり、レンズを直接手で触
って汚したり、何かに衝突してレンズを傷付けることも
ない。
【0009】そして、使用時においては連結部材を介し
てレンズ部をケース内から取り出してケースを柄とし
て、それを持って使用することができる。
【0010】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。本考案の一実施例に係る携帯式眼鏡を示す図1乃
び図2において、1は携帯式眼鏡全体を示しており、こ
の実施例では不使用時においてはレンズ部2が折りたた
まれてケース3内に収納され、そして使用時においては
ケース3に設けられている操作ボタン32を操作するこ
とによりレンズ部2がケース内を往復移動する連結部材
としてのスライドベース15を介して自動的に取り出さ
れてケース3を柄として使用するものである。
【0011】レンズ部2は、一対のレンズ4とレンズ保
持枠であるリム5,5と、丁番6より構成されるブリッ
ジ部7とから構成されている。リム5,5は矩形状で、
そしてブリッジ71,71′は内部中空で湾曲した矩形
状を成し、そのブリッジ71,71′はリム5,5の長
手方向とブリッジ71,71′の長手方向とが連続する
ようにそれぞれのリム5,5の側面にねじ止めされてい
る。
【0012】そして、一方のブリッジ71のリム5にね
じ止めされている反対側にレンズ4の面に対して水平方
向の孔8を有するブリッジ71の幅より小さい円筒状の
円筒状こま9が設けられ、他方のブリッジ71′のリム
5にねじ止めされている反対側には上記円筒状こま9を
嵌め合わせるブリッジ71′の長手方向に沿って薄肉の
リング状のリング状こま10が図中上下端に設けられて
いる。そして、一方のリム5のブリッジ71に設けられ
ている円筒状こま9の孔8内にNi−Ti製のコイルば
ね11がレンズ部2を広げる方向に付勢して設けられ、
そのコイルばね11のばね力を調整するばね力調整ナッ
ト12を介して他方のブリッジ71′に設けられている
リング状こま10の孔13と一致するように嵌合してロ
ックシャフト14により双方のブリッジ71,71′を
連結して丁番6を成し、その丁番6によってレンズ部2
が折りたたみ、広がり自在となっている。
【0013】また、一方のリム5の側面には断面長だ円
形状の円筒状のケース3内部を往復動自在に挿入される
連結部材としてのスライドベース15が丁番16を介し
て設けられている。この丁番16は、一方のリム5の側
面にレンズ4の面に対して垂直方向の孔17を有したリ
ム5の厚さとほぼ同じ厚さの円筒状の円筒状こま18が
突設されており、一方、スライドベース15はケース3
内部の形状とほぼ同形状の断面長だ円形状の有底円筒状
を成し、その閉塞部端面にリム5の側面に設けられてい
る円筒状こま18を嵌め合わせるこま19が突設されて
いる。そして、一方のリム5の側面に設けられている円
筒状こま18の孔17内にNi−Ti製のコイルばね2
0が設けられ、そのコイルばね20のばね力を調整する
ばね力調整ナット21を介してスライドベース15に設
けられているこま19の孔22と一致するように嵌合し
てロックシャフト23により連結してレンズ部2は首振
り自在となっている。
【0014】一方、ケース3にはレンズ部2をスライド
ベース15を介してケース3内から自動的に搬出させる
押し出し機構24と、レンズ部2をスライドベース15
を介してケース3内に収納させる収納機構41とを備え
ている。
【0015】押し出し機構24は、レンズ部2をスライ
ドベース15を介してケース3外に付勢するばね部材2
5と、リンク機構26とから構成され、リンク機構26
は、リンクバー27と、フック部28とから成ってい
る。リンクバー27は板状で、ケース3の一方の開口端
部の内周壁の図中上側のほぼ中央の位置から長手方向に
設けられるリンク溝29の溝内に設けられ、長手方向に
スライド自在となっている。また、リンク溝29の先端
にはケース3を厚さ方向に貫通する長だ円形状の貫通孔
30がリンク溝29の長手方向に沿って設けられ、その
貫通孔30内に位置するリンクバー27の先端部には円
形状の穴31が設けられており、その穴31にリンクバ
ー27をスライドさせるための薄平リベット状の操作ボ
タン32の丸棒の端部がリンク溝29の貫通孔30を介
して嵌合固定され、操作ボタン32がその長だ円形状の
貫通孔30長手方向内をスライドできるようになってい
る。そして、リンクバー27の他端部にはフック部28
のフック33を係合させるための矩形状の孔27Aが設
けられている。
【0016】そして、フック部28はフック33と、フ
ック33をリンクバー27側に押圧するフックばね34
と、フック33を支持するピン35と、フックばね34
とピン35を挿入するためのケース3の一方の開口部を
閉塞するケース底ぶた36とから構成されている。
【0017】ケース底ぶた36は、ケース3内部とほぼ
同じ大きさで同形状の断面長だ円形状の円柱部36Aに
外向きフランジ部36Bを有し、その外向きフランジ部
36Bはケース3外周と同じ大きさとなっており、円柱
部36Aがケース3内周に嵌合されてねじ止めされてい
る。そして、円柱部36Aの上記リンクバー27と対向
する部分にフック33が挿入されるフック溝37と、そ
のフック溝37内に設けられるフックばね34を挿入す
るばね穴38と、フック33を支持するピン35が挿入
されるピン溝39とが設けられている。
【0018】そして、フック33は引っ掛け部をレンズ
部2を押し出す方向に向けてリンクバー27の孔27A
内に嵌合して連結されている。また、フック33の厚さ
方向にピン35を挿入するための貫通孔40が設けられ
ており、その貫通孔40にピン35を挿入し、ピン35
の両端がフック33からはみ出すようにし、そのはみ出
した部分をケース底ぶた36のピン溝39に挿入すると
共に、フック33をフック溝37内に挿入する。そし
て、ケース底ぶた36のばね穴38に挿入されているフ
ックばね34によりフック33をリンクバー27側に押
圧している。
【0019】そして、ケース3内にはレンズ部2が丁番
16を介して連結されているスライドベース15が往復
動自在に挿入されており、そのスライドベース15とケ
ース底ぶた36間にケース3の内周壁に沿って巻かれた
Ni−Ti製のばね部材25が介装され、そのばね部材
25は一端がスライドベース15の閉塞部端面に、他端
がケース底ぶた36の端面に当接してスライドベース1
5をケース3開口部側に付勢するようになっている。
尚、ケース3開口部側にはスライドベース15が飛び出
さないように開口部面積を小さくするストッパ部3Aが
設けられている。
【0020】一方、収納機構41は、スライドベース1
5の開口端部にフック33と同軸上に設けられたフック
33の引っ掛け部が引っ掛けられる矩形状の孔42を有
する突出部43と、リンク機構26のフック部28とか
ら成っている。
【0021】次に、携帯式眼鏡1の使用、不使用状態に
ついて説明する。
【0022】まず、不使用時においては、レンズ部2を
ブリッジ部7の丁番6に設けられているコイルばね11
のばね力に抗して折りたたみ、そしてその折りたたまれ
たレンズ部2を介してスライドベース15をスライドベ
ース15とケース底ぶた36間のばね部材25のばね力
に抗してケース底ぶた36側に移動させ、レンズ部2を
最後まで押し込むと収納機構41により、フック部28
のフック33がフックばね34のばね力によりリンクバ
ー27側に押圧していることから、フック33の引っ掛
り部がスライドベース15の突出部43に有する孔42
に引っ掛り固定され、レンズ部2が図3(a)に示すよ
うにケース3内に収納される。
【0023】次に、使用する際は、上記押し出し機構2
4により図3に示すように操作ボタン32を図中矢印方
向にスライドさせることによりリンク機構26のリンク
バー27がスライドし、そのスライドによりリンクバー
27の端部の孔27Aに嵌合されているフック33がピ
ン35により支持されていることから、フック33がフ
ックばね34のばね力に抗して反時計に回転し、スライ
ドベース15の突出部43の孔42からフック33の引
っ掛け部が解放され、スライドベース15とケース底ぶ
た36間のばね部材25のばね力によりレンズ部2が連
結されたスライドベース15がケース3開口部側に押し
出されると共に、折りたたまれたレンズ部2がケース3
外に押し出されることからブリッジ部7の丁番6のコイ
ルばね11のばね力によりレンズ部2が自動的に広げら
れ、使用状態となる。またレンズ部2はスライドベース
15の丁番16で本実施例では45度程度首を振る。
【0024】上記構成の携帯式眼鏡にあっては、不使用
時においてレンズ部2が収納機構41によりケース3内
に収納されていることから、意匠上すっきりすると共
に、携帯式眼鏡を収納する際かさばることがない。本実
施例についてはレンズ部2を折りたたんでケース3内に
収納していることから、よりコンパクトになり携帯式眼
鏡1の収納に非常に便利である。
【0025】また、ケース3がレンズ部2の保護カバー
と成り、レンズ4を直接手で触ったりして汚すことがな
くレンズ4の汚染防止となる。さらに何かに衝突しても
レンズ4,リム5等が傷付いたり、破損したりしない。
【0026】そして、使用時において自動的にケース3
内からレンズ部2を取り出させる押し出し機構24によ
り、その押し出し機構24の操作ボタン32を操作する
とケース3内に介装されているばね部材25のばね力に
よりレンズ部2がケース3外に押し出される。また同時
に収納の際に折りたたまれていたレンズ部2がブリッジ
部7の丁番6のコイルばね11のばね力によって自動的
に広げられ使用状態になる。また、レンズ部2はケース
3内に挿入されているスライドベース15の丁番16に
より連結されていることから使用に際してケース3が柄
となり使用できる。
【0027】尚、レンズ部2が自動的にケース3外に押
し出すためのばね部材25、レンズ部2を自動的に広げ
るためのブリッジ部7の丁番6のコイルばね11、レン
ズ部2を首振り自在にするためのスライドベース15の
丁番16のコイルばね20はそれぞれNi−Ti製のも
のを使用していますが、これは動きがスムーズで、その
ためレンズ部2に衝撃を与えないからであり、特に材質
については限定されるものではない。また、上記ばね部
材25の形状をコイルスプリング状としたがこれに限定
せずばね力によってスライドベース15がケース3開口
側に移動させることが可能であれば形状は特に限定され
ない。
【0028】尚、上記実施例ではレンズ部2を自動的に
ケース3外に取り出させる押し出し機構を有するものを
例にとって説明したが、特に自動式でなく手動式であっ
てもよい。また、同様に折りたたまれたレンズ部が自動
的に広がるものでなく、手動式であってもよく、そして
レンズ部2を折りたたむタイプでなく常時広げられたも
のであってもよい。
【0029】
【考案の効果】本考案は、以上の構成および作用を有す
るもので、不使用時においてレンズ・レンズ保持枠がケ
ース内に収納されることから、意匠上すっきりすると共
に、携帯式眼鏡を収納する際かさばらない。また、ケー
スがレンズの保護カバーと成り、レンズを直接手で触っ
たりして汚すことがなくレンズの汚染防止となり、さら
に何かに衝突してもレンズ・レンズ保待枠等が傷ついた
り破損することがない。レンズを重ねて折りたたんだ状
態でケースに収納することから、よりコンパクトになり
携帯式眼鏡の収納に非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案の一実施例に係る携帯式眼
鏡の要部投影全体斜視図であり、同図(b)は同図
(a)のケースのストッパー部を示す要部斜視図であ
る。
【図2】図2は図1の携帯式眼鏡の分解斜視図である。
【図3】図3(a)は図1のレンズ部の不使用状態を示
す模式図であり、同図(b)は同図(a)の操作ボタン
をスライドした後の状態を示す模式図であり、同図
(c)はレンズ部がケース内から押し出され広げられた
使用状態を示す模式図である。
【図4】図4は従来の携帯式眼鏡の全体斜視図である。
【図5】図5は他の従来の携帯式眼鏡の全体斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 携帯式眼鏡 2 レンズ部 3 ケース 3A ストッパー部 4 レンズ 5 リム 6,16 丁番 7 ブリッジ部 71,71′ ブリッジ 8,13,17,22,27A,42 孔 9,18 円筒状こま 10 リング状こま 11,20 コイルばね 12,21 ばね力調整ナット 14,23 ロックシャフト 15 スライドベース(連結部材) 19 こま 24 押し出し機構 25 ばね部材 26 リンク機構 27 リンクバー 28 フック部 29 リンク溝 30,40 貫通孔 31 穴 32 操作ボタン 33 フック 34 フックばね 35 ピン 36 ケース底ぶた 36A 円柱部 36B 外向きフランジ部 37 フック溝 38 ばね穴 39 ピン溝 41 収納機構 43 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02C 1/00 - 1/08 G02C 3/00 G02C 3/04 G02C 5/00 - 5/10 G02C 5/20

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズと、レンズ保持枠と、前記レンズ
    とレンズ保持枠を収納するケースを有する携帯式眼鏡に
    おいて、前記レンズとレンズ保持枠を首振り自在に連結すると共
    に、前記ケース内で往復移動する連結部材を備え、 前記レンズとレンズ保持枠を前記連結部材を介して前記
    ケース内を往復移動させることにより収納、取り出し自
    在とすると共に、ケースを柄としたことを特徴とする携
    帯式眼鏡。
  2. 【請求項2】 双方のレンズはレンズ保持枠のブリッジ
    部の丁番を介して連結されることにより前記レンズを重
    ねて折り畳み自在且つ、広がり自在とし、 前記レンズを重ねて折りたたんだ状態で前記ケースに収
    納することを特徴とする請求項1に記載の携帯式眼鏡。
JP1992006077U 1992-01-20 1992-01-20 携帯式眼鏡 Expired - Lifetime JP2579957Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1992006077U JP2579957Y2 (ja) 1992-01-20 1992-01-20 携帯式眼鏡

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JPH0561721U JPH0561721U (ja) 1993-08-13
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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