JP2579837B2 - 金属基複合材料用プリフォーム - Google Patents

金属基複合材料用プリフォーム

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武民 山村
賢二 松永
和敏 清水
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、固化材で被覆された、保形性に優れた無機
質繊維成形体からなる金属基複合材料用プリフォームに
関する。
(従来の技術) 一般に金属基複合材料の製造方法としては、強化材と
しての所定形状の無機質繊維成形体からなるプリフォー
ムを金型に配置し、プランジャーによってマトッリクス
金属の溶湯を加圧しながら凝固させる加圧鋳造法が知ら
れている。この方法では、繊維成形体に溶湯を充分に含
浸させるために繊維成形体を金属の融点以上に予熱し、
金型内に溶湯が導入される際に、繊維成形体を所定の形
状及び温度に維持しなければならない。
従来、プリフォームの保形性を高めるために、コロイ
ダルシリカ、水ガラス、エチルシリケート(特開平1−
245958号、同2−30363号)、あるいはAl、Ti、Zr、Na
などの金属アルコキシド(特開平1−242737号)などの
無機バインダーを繊維成形体に含浸、乾燥させ形を保持
していた。その他、プリフォームを固化するために、短
繊維の懸濁液を含浸、水抜き、乾燥する方法(特開昭62
−7825号)、さらに前記無機バインダーと短繊維を組み
合わせる方法(特開平1−245958号)が提案されてい
る。また、湯道となる穴が数箇所設けられた黒鉛質ある
いは炭素質からなる治具で、繊維成形体の形を保持する
方法も提案されている(特開平1−254369号)。
(発明が解決しようとする問題点) 前記の各方法によってプリフォームの保形性をある程
度高めることができるが、予熱されたプリフォームの熱
が急速に金型に奪われ、従って、プリフォーム表面温度
が低下し、溶湯を充分に含浸させることができず湯回り
不良が生じる。また、前記の黒鉛質あるいは炭素質から
なる治具で繊維成形体を保形した場合、複合化後、治具
に衝撃を与えてそれを取り除かねばならない等の問題点
がある。
(問題点を解決するための技術的手段) 本発明は、セメントなどを含有する固化材で被覆され
た、保形性及び保温性に優れた無機質繊維成形体からな
る金属基複合材料用プリフォームを提供する。
本発明は、無機質短繊維、無機バインダー、及びセメ
ントからなる固化材によって、金属強化材としての無機
質繊維成形体が被覆、保形されていることを特徴とする
金属基複合材料用プリフォームに関する。
本発明で無機質繊維成形体に使用される繊維は、長繊
維が好ましく、具体例としては、Al2O3繊維、Al2O3−Si
O2繊維、C繊維、B繊維、SiC繊維、Si−Ti−C−O繊
維などを挙げることができる。これらの繊維は、例えば
有機バインダーを用いて成形することができ、特に熱分
解性の有機バインダーを用いて成形することが好まし
い。
本発明において、無機質短繊維としては、前記無機質
繊維成形体に使用される繊維と同様なものを採用するこ
とができ、これらの繊維は、チョップ状にして用いるこ
とが好ましい。
本発明の無機バインダーとしては、通常知られたコロ
イダルシリカ、水ガラス、エチルシリケート、あるいは
Al、Ti、Zr、Naなどの金属アルコキシドなどを用いるこ
とができる。
本発明のセメントとしては、ポルトランドセメント、
アルミナセメントなどの良く知られたものを用いること
ができる。
本発明の固化材を調製するため、無機質短繊維、無機
バインダー及びセメントの使用割合としては、無機バイ
ンダーに対して短繊維が通常0.1〜20重量%、好ましく
は2〜10重量%、無機バインダーに対してセメントが通
常5〜100重量%、好ましくは10〜50重量%である。
固化材は、例えば、無機質短繊維と無機バインダーと
を混ぜ合わせ、さらにセメントを混合して調整できる。
この固化材を繊維成形体の表面に被覆し、保形層を形成
する。被覆方法としては、特に制限はないが、例えば、
スプレー塗布、刷毛塗りなどが採用できる。固化材によ
って形成された保形層の体積率は、通常5〜45%、好ま
しくは15〜35%である。
本発明によれば、無機質繊維成形体に高強度の保形層
を形成するとによって、繊維成形体からなるプリフォー
ムの形状が保たれ、また、この保形層の体積率が比較的
小さいことから、予熱されたプリフォームの保温性が良
好であり、金型内にプリフォームが配置された際に、熱
が急激に奪われることがない。従って、プリフォームの
全体から一様に溶湯が含浸し、特に保形層に湯道などを
設ける必要がない。また、保形層とマトリックス金属、
例えば、Al、Ti、Ni、Cu、Fe、あるいはこれらの合金が
複合した層は、機械加工によって簡単に取り除くことが
できる。
(発明の効果) 本発明によれば、繊維配向を損なうことなく強化材と
しての繊維成形体の形状を保ち、保温性及びマトリック
ス金属の成形体への回り込みが良好な金属基複合材料用
プリフォームを提供し、気孔などの鋳造欠陥のない金属
基複合材料を製造することを可能にする。
(実施例) 以下に図面に基づいて実施例を示す。
実施例1 第1図は、無機繊維SiC繊維を100mmに切断し、それら
を一方向に並べ、熱分解が容易なポリエチレンオキサイ
ドで成形した繊維成形体1の側面図である。成形体の体
積率を50重量%にした。
次に、平均繊維径3μmのアルミナファイバーとそれ
に対して6%のコロイダルシリカとを混合し、さらにフ
ァイバー及びコロイダルシリカに対して30重量%のポル
トランドセメントを加えてスラリー状の固化材を形成し
た。このスラリーを成形体表面に刷毛塗りし、その後乾
燥して厚さ約2mmの保形層2を形成した。保形層の体積
率は30%であった。第2図は、保形層で被覆された成形
体の断面図である。次に、第3図に示すように、700℃
のアルミニウム溶湯3を金型4に注入し、650℃に予熱
された前記プリフォームを金型内に配置した。続いてプ
ランジャー5によりアルミニウム溶湯3をプリフォーム
に圧入し、冷却凝固させて金属基複合材料を製造した。
この複合材料の断面を観察したところ、空孔などの鋳造
欠陥がなく、繊維成形体の繊維配向の乱れも見られなか
った。
実施例2 無機質繊維成形体用の繊維として炭素繊維を使用した
以外は、実施例1と同様の手法で、保形層が形成された
プリフォームを製造し、さらに、鋳造欠陥のないアルミ
ニウムの複合材料を製造することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1及び2で得られた繊維成形体の側面
図、第2図は、保形層が付いたプリフォームの側面図、
第3図は、プリフォームを使用した加圧鋳造法を示す図
である。 1……無機質繊維成形体 2……保形層 3……アルミニウム溶湯 4……金型 5……プランジャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−299763(JP,A) 特開 平1−136940(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機質短繊維、無機バインダー、及びセメ
    ントからなる固化材によって、金属強化材としての無機
    質繊維成形体が被覆、保形されていることを特徴とする
    金属基複合材料用プリフォーム。
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