JP2579298Y2 - 超音波白内障手術装置 - Google Patents
超音波白内障手術装置Info
- Publication number
- JP2579298Y2 JP2579298Y2 JP1992010538U JP1053892U JP2579298Y2 JP 2579298 Y2 JP2579298 Y2 JP 2579298Y2 JP 1992010538 U JP1992010538 U JP 1992010538U JP 1053892 U JP1053892 U JP 1053892U JP 2579298 Y2 JP2579298 Y2 JP 2579298Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- chip
- surgery device
- iris
- cataract surgery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Surgical Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は超音波水晶体乳化吸引術
に用いられる、いわゆるチップ(以下、USチップと称
する)に関する。
に用いられる、いわゆるチップ(以下、USチップと称
する)に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる白内障手術における超音波水晶
体乳化吸引術においては超音波振動により水晶体の核を
乳化させ吸引するUSチップが用いられる。このUSチ
ップの特徴は軸方向に乳化した核等が吸引されて通る孔
が貫通しているとともに先端が注射針状にカットされて
おり、チップは角膜輪部の強膜から挿入され、角膜と虹
彩との間から水晶体へと先端部が挿入されるものであ
る。そしてチップは根元から先端まで真っ直ぐに形成さ
れていた。
体乳化吸引術においては超音波振動により水晶体の核を
乳化させ吸引するUSチップが用いられる。このUSチ
ップの特徴は軸方向に乳化した核等が吸引されて通る孔
が貫通しているとともに先端が注射針状にカットされて
おり、チップは角膜輪部の強膜から挿入され、角膜と虹
彩との間から水晶体へと先端部が挿入されるものであ
る。そしてチップは根元から先端まで真っ直ぐに形成さ
れていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のような
手術をするときに角膜と虹彩との間が非常に狭いととも
に水晶体が虹彩の内側に位置するため、真っ直ぐなチッ
プでは虹彩が強く押し付けられたり、角膜に負担がかか
ったりして虹彩萎縮や角膜変形を起こしてしまうという
欠点があった。本考案は、上記欠点に鑑み案出されたも
ので、超音波乳化吸引術がスム−ズにできるとともに合
併症の起こることが少ない超音波水晶体乳化吸引術用U
Sチップを提供することを技術課題とする。
手術をするときに角膜と虹彩との間が非常に狭いととも
に水晶体が虹彩の内側に位置するため、真っ直ぐなチッ
プでは虹彩が強く押し付けられたり、角膜に負担がかか
ったりして虹彩萎縮や角膜変形を起こしてしまうという
欠点があった。本考案は、上記欠点に鑑み案出されたも
ので、超音波乳化吸引術がスム−ズにできるとともに合
併症の起こることが少ない超音波水晶体乳化吸引術用U
Sチップを提供することを技術課題とする。
【0004】上記のような目的を達成するために、本考
案は以下のような特徴を有する。 (1)軸方向に乳化物を吸引するための貫通孔を持ち超
音波振動の縦振動により往復運動するチップを備え該チ
ップの先端部で白濁した水晶体核を破砕する超音波白内
障手術装置において、前記チップはその先端部を鋭角に
カットするとともに、その中腹部を横ぶれが無視できる
程度に屈曲させたことを特徴とする。
案は以下のような特徴を有する。 (1)軸方向に乳化物を吸引するための貫通孔を持ち超
音波振動の縦振動により往復運動するチップを備え該チ
ップの先端部で白濁した水晶体核を破砕する超音波白内
障手術装置において、前記チップはその先端部を鋭角に
カットするとともに、その中腹部を横ぶれが無視できる
程度に屈曲させたことを特徴とする。
【0005】
【実施例】以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案のUSチップを装着した超音波水
晶体乳化吸引術用のプロ−ブを示す説明図である。1は
術者に握られるプロ−ブである。プロ−ブ1の内部の中
空部には絶縁フィルム2を介してシリコンゴムでモ−ル
ドされた圧電素子からなる振動子3が保持されている。
4はボルト部をもち、ナット5により振動子3を両側か
ら締め付けるようにして固定されたホ−ンであり、一体
化された振動子3、ホ−ン4、ナット5はそれぞれ軸方
向に通して貫通した孔を持つ(図示省略)。6はUSチ
ップであり、後端部にネジ部をもちホ−ン4の先端に螺
合され、その貫通した孔がホ−ン4の孔と連繋してい
る。USチップ6は注射針状に先端がカットされてお
り、さらに管部は中途から屈曲している。屈曲位置は管
の中腹よりやや前方が操作しやすく、屈曲角度は超音波
振動が良く伝わり、手術に支障がない程度であれば特に
限定されないし、横振れも無視できる範囲で設定すれば
良い。尚、屈曲させていないものと比較しても、性能上
全く支障が無かった。また、7は灌流液をスリ−ブ8の
先端より供給する灌流通路である。9は灌流液が漏れな
いようにするためホ−ン4の外周に装着されたOリング
である。
明する。図1は本考案のUSチップを装着した超音波水
晶体乳化吸引術用のプロ−ブを示す説明図である。1は
術者に握られるプロ−ブである。プロ−ブ1の内部の中
空部には絶縁フィルム2を介してシリコンゴムでモ−ル
ドされた圧電素子からなる振動子3が保持されている。
4はボルト部をもち、ナット5により振動子3を両側か
ら締め付けるようにして固定されたホ−ンであり、一体
化された振動子3、ホ−ン4、ナット5はそれぞれ軸方
向に通して貫通した孔を持つ(図示省略)。6はUSチ
ップであり、後端部にネジ部をもちホ−ン4の先端に螺
合され、その貫通した孔がホ−ン4の孔と連繋してい
る。USチップ6は注射針状に先端がカットされてお
り、さらに管部は中途から屈曲している。屈曲位置は管
の中腹よりやや前方が操作しやすく、屈曲角度は超音波
振動が良く伝わり、手術に支障がない程度であれば特に
限定されないし、横振れも無視できる範囲で設定すれば
良い。尚、屈曲させていないものと比較しても、性能上
全く支障が無かった。また、7は灌流液をスリ−ブ8の
先端より供給する灌流通路である。9は灌流液が漏れな
いようにするためホ−ン4の外周に装着されたOリング
である。
【0006】上記のような構成のプロ−ブの振動子3が
図示しない端子より供給される電力のオンオフにより振
動すると、この振動がホ−ン4によって増幅されて伝わ
り、一例を挙げれば振動子3で振幅が5μmであったも
のがチップ先端では60μmに増幅されるよう設計する
ことができる。
図示しない端子より供給される電力のオンオフにより振
動すると、この振動がホ−ン4によって増幅されて伝わ
り、一例を挙げれば振動子3で振幅が5μmであったも
のがチップ先端では60μmに増幅されるよう設計する
ことができる。
【0007】図2は上記のようなUSチップ6が超音波
水晶体乳化吸引術に適用される場合を示す説明図であ
る。10は手術眼であり、11は角膜である。また、1
2は強膜、13は前房、14は虹彩、15は水晶体であ
る。6はプロ−ブ1のUSチップを示す。この手術の場
合、角膜輪部の強膜12に創口が設けられ、そこからU
Sチップ5が挿入されて、角膜11と虹彩14との間を
通り、先端が水晶体15に届いている。このときUSチ
ップ5の先端部が屈曲しているため、虹彩を強く押さえ
ないで乳化吸引を行うことができ、角膜11や虹彩14
にかかる負担が少なくてすむ。
水晶体乳化吸引術に適用される場合を示す説明図であ
る。10は手術眼であり、11は角膜である。また、1
2は強膜、13は前房、14は虹彩、15は水晶体であ
る。6はプロ−ブ1のUSチップを示す。この手術の場
合、角膜輪部の強膜12に創口が設けられ、そこからU
Sチップ5が挿入されて、角膜11と虹彩14との間を
通り、先端が水晶体15に届いている。このときUSチ
ップ5の先端部が屈曲しているため、虹彩を強く押さえ
ないで乳化吸引を行うことができ、角膜11や虹彩14
にかかる負担が少なくてすむ。
【0008】上記のような例では、ピエゾエレクトリッ
ク方式によるプロ−ブの場合について説明したが良く知
られた磁歪形振動を用いる場合にも適用できるのはもち
ろんであり、このような変容も本考案に含まれるもので
ある。
ク方式によるプロ−ブの場合について説明したが良く知
られた磁歪形振動を用いる場合にも適用できるのはもち
ろんであり、このような変容も本考案に含まれるもので
ある。
【0009】本考案によれば、チップの中腹部を屈曲さ
せることにより、虹彩を強く押さえないで、水晶体の乳
化吸引を行うことができるので、角膜や虹彩にかかる負
担を減少させることができる。 また、先端部を鋭角にカ
ットしているので、固い水晶体の核に対しても効率よく
破砕できる。
せることにより、虹彩を強く押さえないで、水晶体の乳
化吸引を行うことができるので、角膜や虹彩にかかる負
担を減少させることができる。 また、先端部を鋭角にカ
ットしているので、固い水晶体の核に対しても効率よく
破砕できる。
【図1】本実施例のUSチップが装着されたプロ−ブを
示す説明図である。
示す説明図である。
【図2】本実施例のUSチップを用いた手術の様子を示
す説明図である。
す説明図である。
6 USチップ 10 手術眼 11 角膜 12 強膜 13 前房 14 虹彩 15 水晶体
Claims (1)
- 【請求項1】 軸方向に乳化物を吸引するための貫通孔
を持ち超音波振動の縦振動により往復運動するチップを
備え該チップの先端部で白濁した水晶体核を破砕する超
音波白内障手術装置において、前記チップはその先端部
を鋭角にカットするとともに、その中腹部を横ぶれが無
視できる程度に屈曲させたことを特徴とする超音波白内
障手術装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010538U JP2579298Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 超音波白内障手術装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010538U JP2579298Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 超音波白内障手術装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562225U JPH0562225U (ja) | 1993-08-20 |
JP2579298Y2 true JP2579298Y2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=11753047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992010538U Expired - Lifetime JP2579298Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 超音波白内障手術装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579298Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10258505B2 (en) | 2010-09-17 | 2019-04-16 | Alcon Research, Ltd. | Balanced phacoemulsification tip |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5017838Y2 (ja) * | 1972-06-30 | 1975-05-31 | ||
JPS55167070A (en) * | 1979-06-14 | 1980-12-26 | Kontorakuto Systems Asoshieits | Ultrasonic probe |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1992010538U patent/JP2579298Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0562225U (ja) | 1993-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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