JP2007296364A - 水晶体超音波乳化吸引手術用チップ - Google Patents

水晶体超音波乳化吸引手術用チップ Download PDF

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Abstract

【課題】上部又は下部から観測されたとき、シャフトの中心線に対しオフセットされる末端部を含むシャフトがある水晶体超音波乳化吸引手術用チップを提供する。
【解決手段】チップ400は、卵状又は楕円状の開口419を形成する、長手方向の中心線415に対しほぼ斜めに切断される開口419を有するシャフト412を含む。シャフト412は、上部又は下部から観測されたときシャフト412の中心線415に対しオフセットされて、末端チップ413が、開口419の長径Mを通って走る線417上に在り、また中心線415からオフセットされるが中心線415にほぼ平行にオフセットされる末端部413を含む。チップ400が長手方向に振動されるときホイッピング運動を生ずる構造を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は一般に、水晶体超音波乳化吸引手術の分野に関し、詳細には水晶体超音波乳化吸引手術用切断チップに関する。
人間の眼は最も簡単にいうと、角膜と呼ばれる透明な外側部分を通って光を伝達し、また水晶体によって網膜に画像を焦点調整することにより視覚を提供するために機能する。焦点調整された画像の質は、眼の大きさと形状及び角膜と水晶体の透明性を含む多くの要因に従属する。
年齢又は病気が水晶体の透明性を弱めるとき、網膜に伝達できる光が減少するため視覚は劣化する。眼の水晶体のこの欠陥は、白内障として医学的に周知である。この病気のために一般に認められた処置は、水晶体の外科手術的な除去とIOLによる水晶体機能の交換である。
米国において、白内障水晶体の大部分は、水晶体超音波乳化吸引手術と呼ばれる外科的手法により除去される。この処置の際に、細い水晶体超音波乳化吸引手術用切断チップは、病気になった水晶体の中に挿入され且つ超音波振動される。振動する切断チップは水晶体を液化又は乳化して、水晶体を眼から吸い出すことができる。病気になった水晶体はいったん除去されると、人工レンズにより交換される。
眼の処置に適した代表的な超音波外科手術装置は、超音波駆動ハンドピース、付属切断チップ、及び洗浄スリーブと電子制御コンソールから成る。ハンドピース集合体は、電気ケーブルと可撓性の流体用チューブにより制御コンソールに取り付けられる。電気ケーブルを介して、コンソールは、ハンドピースにより付属切断チップに伝達される電力レベルを変更し、また可撓性の流体用チューブは、ハンドピース集合体を介して眼に洗浄流体を供給し且つ眼から吸引流体を引き出す。
ハンドピースの動作部分は、一組の圧電性結晶に直接取り付けられ、中央に配置された中空の共鳴するバー又はホーンである。結晶は、水晶体超音波乳化吸引手術の際にホーンと付属切断チップの両方を駆動するために必要とされ、またコンソールにより制御される所要の超音波振動を供給する。結晶/ホーン集合体は、可撓性の台によりハンドピースの中空体又はシェルの内部に吊るされる。ハンドピース体は、本体の末端部にある小径部分またはノーズコーンで終結する。ノーズコーンは、洗浄スリーブに対応するために外側にネジ切りされる。同様に、ホーンの穴は、切断チップの外側ネジを受け入れるために末端部で内側にネジ切りされる。洗浄スリーブはまた、ノーズコーンの外側のネジにねじ込まれる内側にネジ切りされた穴も有する。切断チップは、チップが洗浄スリーブの開放端部を超えて一定量のみ突出するように調整される。
使用中、切断チップと洗浄スリーブの端部は、角膜、強膜、又は他の場所の一定幅の小さな切開の中に挿入される。切断チップは、結晶駆動超音波ホーンにより洗浄スリーブの内部でその長手方向に沿って超音波振動されて、選択された組織をその場で乳化している。切断チップの中空の穴は、ハンドピースからコンソールへの吸引ラインと順に連通するホーンの穴と連通する。コンソールの低減された圧力又は真空源は、眼から切断チップの開放端部、切断チップ、ホーンの穴及び吸引ラインを経て収集装置の中に乳化された組織を引き出し又は吸引する。乳化した組織の吸引は、洗浄スリーブの内表面と切断チップとの間の小さな環状ギャップを通って外科手術部位の中に注入される生理食塩水洗浄液又は洗浄薬により支援される。
幅広い支持を得た一つの水晶体超音波乳化吸引手術用チップは、鐘形又はフレア型の末端部を有する。そのようなチップは、特許文献1に記載されている。そのような設計は、真空がチップに印加されるときチップのシャフトの小さな穴を維持する一方向上された保持力のみならず大きなレンズ材料購入を可能にさせる。機能のこの結合は、末端部が閉塞された状態になり且つこの閉塞が破断するとき前房からの突然の流出を低減することにより前房の安定性を増大させる。
別の水晶体超音波乳化吸引手術用チップは、フレア型の末端部が有る又は無い斜めになった又は“曲がった”チップである。これらのチップは、特許文献2、特許文献3及び特許文献4に記載されている。これらのチップは、斜めに曲がっているシャフトの遠い末端部分を備える大部分は真直ぐなシャフトを有する。曲がったチップは、非常に多くの外科医により使用され、また特許文献5と特許文献6に記載され、またテキサス州、Fort Worth、Alcon研究所からNeoSonix(登録商標)ハンドピースとして商業的に入手可能なハンドピースなどの、振動する水晶体超音波乳化吸引手術用ハンドピースと共に使用されるとき特に有効であるが;一部の外科医は、チップのスリーブ部分の外挿に基づき近接の切断縁部分を判断することは曲げの近接位置のため困難であると感じ消極的である。
斜めの水晶体超音波乳化吸引手術用チップは、捩れた超音波ハンドピースと共に使用されるとき特に有利である。捩れた超音波ハンドピースは、特許文献7に詳細に開示されている。捩れたハンドピースはチップを捩り、また曲がったチップで使用されるときチップにホイッピング運動を生ずる。そのような捩れ運動をチップに生ずることは、特殊な捩れたハンドピースの使用を必要とする、また一般的に入手可能なハンドピースはシャフトの中心線に沿って長手方向の運動のみを生ずる。
従って、長手方向に振動されたときホイッピング運動を生ずる水晶体超音波乳化吸引手術用チップのニーズは在り続ける。
米国特許第4,816,018号明細書(Parisi) 米国特許第6,039,715号明細書(Mackool) 米国特許第5,653,724号明細書(Imonti) 米国特許第5,154,694号明細書(Kelman) 米国特許第6,352,519号明細書(Anis、等) 米国特許第6,602,193号明細書(Chon) 米国特許第6,077,285号明細書(Boukhny)
本発明は、上部又は下部から観測されたときシャフトの中心線に対しオフセットされる末端部を含むシャフトがある水晶体超音波乳化吸引手術用チップを提供することにより従来技術を改良する。そのような構造は、チップが長手方向に振動されるときホイッピング運動を生ずる。
従って、本発明の一つの目的は、向上された効率を有する水晶体超音波乳化吸引手術用切断チップを提供することである。
本発明の別の目的は、上部又は下部から観測されたときシャフトの中心線に対しオフセットされる末端部を含むシャフトを有する水晶体超音波乳化吸引手術用切断チップを提供することである。
本発明の別の目的は、チップが長手方向に振動されるときホイッピング運動を生ずるシャフトを有する水晶体超音波乳化吸引手術用切断チップを提供することである。
本発明のこれらと他の利点及び目的は、後続する詳細説明と請求項から明らかになるであろう。
図1で最もよく分るように、本発明で使用するために適当な外科手術用コンソール320は、テキサス州、Fort Worth、Alcon研究所から入手可能なINFINITI(登録商標)外科手術装置などの商業利用可能な外科手術用制御コンソールである。コンソール320は、洗浄ライン322と吸引ライン324を介してハンドピース9に接続され、ライン322と324を通る流量は、ユーザにより、例えば足踏みスイッチ326により制御される。電力は、電気ケーブル400を介してハンドピース9に供給される。
図2で最もよく分るように、従来技術の水晶体超音波乳化吸引手術用チップ10は、末端チップ14へ最後まで真直ぐである。図3で最もよく分るように、従来技術の水晶体超音波乳化吸引手術用チップ110は、末端部113まで真直ぐであるシャフト112を含む。側面又は正面図から観測されたとき、末端部113は、シャフト112と末端部113の交差部分117から末端チップ114へ最後まで、シャフト112の中心線115に対し斜めに曲がっている。
図4と5で最もよく分るように、本発明のチップ400は、卵状又は楕円状の開口419を形成する、長手方向の中心線415に対しほぼ斜めに切断される開口419を有するシャフト412を含む。シャフト412は、上部又は下部から観測されたときシャフト412の中心線415に対しオフセットされて、末端チップ413が、開口419の長径Mを通って走る線417上に在り、また中心線415からオフセットされるが中心線415にほぼ平行にオフセットされる末端部413を含む。そのような構造は、チップが長手方向に振動されるときホイッピング運動を生ずる。
この記載は、イラストと説明のために与えられている。本発明の要旨又は精神から逸脱することなく前述の本発明に対し変更と改良を実施できることは当業者には明らかであろう。
図1は、本発明で使用できるハンドピースと制御コンソールの斜視図である。 図2は、代表的な従来技術の真直ぐなシャフトの水晶体超音波乳化吸引手術用チップの末端部の斜視図である。 図3は、代表的な従来技術の斜めになった又は曲った水晶体超音波乳化吸引手術用チップの末端部の正面図である。 図4は、本発明の水晶体超音波乳化吸引手術用チップの平面図である。 図5は、本発明の水晶体超音波乳化吸引手術用チップの正面図である。
符号の説明
9 ハンドピース
110 従来技術の水晶体超音波乳化吸引手術用チップ
112 シャフト
113 末端部
114 末端チップ
115 中心線
117 交差部分
320 外科手術用コンソール
322 洗浄ライン
324 吸引ライン
326 足踏みスイッチ
400 電気ケーブル
412 シャフト
413 末端部
415 中心線
419 開口
M 開口の長径

Claims (1)

  1. 末端部を有するチューブ状シャフトであって、前記シャフトは、前記シャフトの中心線に対しオフセットされて、前記中心線からオフセットされる線上の前記末端チップが前記中心線にほぼ平行にオフセットされるチューブ状シャフト:
    を具備する、水晶体超音波乳化吸引手術用チップ。
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